今回は補助金とは違う角度から、思いがけずお金が増えてしまうという話です。テレビにあった「徳川埋蔵金」のようなあるある詐欺?ではなく、ガッチリもらえます。
これに気がついて知っている人は知っていますが、あまり大声で言うようなことでもないので、記事にはならないのでしょう見かけたことがありません。ですから、買う前に気づく人はあまりいないかもしれません。ただ、違法なことをしているわけではないので、今の制度が続く限り、隠れたお金は入り続けます。
なんだか意味不明なことを書いていますが、前置きが長くなりました。
要は電気自動車で通勤した場合、通勤手当よりも充電料金の方が安いため、差額分で収入が増えた形となるということです。合法的に手取りが増えるというか、人によっては、こづかいが増えるというか。ガソリン車でも燃費が良ければ同じ事ですが、電気自動車はその額がより大きくなります。
これには条件が2つあります。通勤手当という給与制度があることと、自宅充電ができることです。
2つ目の自宅充電は必須条件ではありませんが、自宅以外で充電する場合は、充電カード契約により街中での普通充電が「無料」になっていたり、安く充電できる環境にあったりすることが必要です。ただし、宿泊先でする以外、自宅でないところで長時間、普通充電することはまれですから、自宅充電以外はあまり現実的な話ではありません。
ではどれくらい増えるのでしょうか。A社の通勤手当で計算してみましょう。ただし、燃費や電費は同じ車でも走り方によっても季節によっても違いが出てきます。それを固定して考えます。
Bさんは自宅から会社まで往復54kmの道のりを通勤しています。1週間に5日、月に4週として20日間で1,080km走ります。A社ではこの距離の場合、自動車の通勤手当は12,900円です。
燃費がすごく良い30km/Lのハイブリッド車トヨタ『アクア』 に乗っていると最高にお買い得です。1,080kmを30で割ると36ですから一ヶ月に36Lのガソリンが必要で、ガソリン価格を165円/Lとすると一ヶ月に5,940円ですみます。ですから一ヶ月に通勤手当12,900円との差額の6,960円が毎月プラスになる、手取りが増える計算です。
燃費20km/Lのガソリンで走る軽自動車に乗っているとすると、1,080を20で割ると54ですから一ヶ月に54Lのガソリンが必要で、ガソリン価格を165円/Lとすると一ヶ月に8,910円かかります。一ヶ月に差額の3,990円が浮きます。
重いミニバンのように燃費10km/Lのガソリン車なら、1,080を10で割ると108ですから一ヶ月に108Lのガソリンが必要で、同じガソリン価格で一ヶ月に17,820円出ていきます。ですから差額の4,920円が持ち出しとなります。
ガソリン価格が165円/Lなら、燃費13.8km/Lの車でこの会社の通金手当とほぼ同額になります。
A社の場合、車の通勤手当は一律ですが、上のように車の燃費によってプラス・マイナスが大きく違ってくるため、会社によっては手当額をハイブリッド車など車種で変えているところもあるようです。
電費(燃費)を元に電気自動車でも計算してみます。もう一度書きますが、車種や季節によっても電費は違ってきますが、平均的なものとします。また、電気価格も契約先や契約内容、充電時間帯によって違ってきますから、平均的な価格とします。
私の乗る軽の電気自動車アイミーブMグレードの電費を9km/kWhとします。通勤距離の1,080kmを9で割ると120ですから一ヶ月に120kWhの電力量が必要で、最安値であろうナイトタイムの10.7円/kWhで充電すると一ヶ月に1,284円しかかりません。ですから一ヶ月に通勤手当12,900円との差額11,616円が毎月プラスになる計算です。
10.7円/kWhはあり得ないと思われるかもしれませんが、私の契約する関西電力のはぴeタイム(新規加入停止)は、23時からよく朝7時までの限定で、2022年6月末までこの額で適用されています。また、アイミーブMグレードは10.5kWhの電池しか積んでいませんから、電気ゼロから始めても規定時間内の4時間半で満充電にできます。(2022年7月以降は、15.2円/kWhに変更)
アイミーブMグレードでの充電を関西電力「eおとくプラン」約28円/kWhですると、一ヶ月に3,360円必要です。それでも一ヶ月に差額の9,540円が浮きます。
テスラ モデル3の電費を平均6km/kWhとします。1,080kmを6で割ると180ですから一ヶ月に180kWhの電力量が必要で、約28円/kWhとすると一ヶ月に5,040円かかります。一ヶ月に差額の7,860円が浮きます。
ここまでの3パターンとも、30km/Lの『アクア』の差額6,960円よりも多く浮きます。
その他にも電力プランには様々なものがあり、シェルのSプラン26.18円/kWhやLOOOPでんきの22.4円/kWhなら、それなりに必要額が下がり収入が増えます。
アイミーブの差額の11,616円/月は極端としても、A社に勤めていると1年で139,392円、乗り始めて11年目のアイミーブなら、1,533,312円が知らず知らずのうちに補助されたことになります。これは、政府の補助額を大きく上回る額となります。
私のアイミーブは、11年前に補助金を引いて200万円ぐらいで買っていますから、この隠れた補助?金を差し引くと実質50万円ほどとなります。電気自動車は高い!という意見をよく目にしますが、条件によっては長く乗れば乗るほど、決して高い物ではないのです。(エンジンがないからオイル交換はない。回生ブレーキでブレーキパッドも減りにくいなど維持コスト面で更に有利となる)
また、「生産から消費までのライフサイクル全体で見ると炭素中立に貢献できない」などとも言われますが、同じ車を長く乗り続けることによって貢献できることもあるでしょう。貢献できないと声高に言う人たちに限って、11年もの間には何回か車を乗りかえているに違いないと思っています。(SDGsに貢献していると思っている。ひとり言)
この春に発売されるという三菱・日産の軽の電気自動車もそこそこの電費でしょうから、200万円という予想販売価格が高いと思っても、できるだけ早く手に入れて乗り始められることを強くお薦めします。政府の補助金は確実に年々少なくなりますし、いち早く乗り始めることにより、隠れた補助?金(通勤手当との差額)が上の計算のように毎月・毎年どんどん積み上がるからです。また、電気自動車が普及し始めれば、いつまでもガソリン換算の通勤手当が出るとは限らないでしょうし。
「国民車」軽自動車のEV化が始動 三菱自、200万円で先陣切る(2022/02/02)
これに気がついて知っている人は知っていますが、あまり大声で言うようなことでもないので、記事にはならないのでしょう見かけたことがありません。ですから、買う前に気づく人はあまりいないかもしれません。ただ、違法なことをしているわけではないので、今の制度が続く限り、隠れたお金は入り続けます。
なんだか意味不明なことを書いていますが、前置きが長くなりました。
要は電気自動車で通勤した場合、通勤手当よりも充電料金の方が安いため、差額分で収入が増えた形となるということです。合法的に手取りが増えるというか、人によっては、こづかいが増えるというか。ガソリン車でも燃費が良ければ同じ事ですが、電気自動車はその額がより大きくなります。
これには条件が2つあります。通勤手当という給与制度があることと、自宅充電ができることです。
2つ目の自宅充電は必須条件ではありませんが、自宅以外で充電する場合は、充電カード契約により街中での普通充電が「無料」になっていたり、安く充電できる環境にあったりすることが必要です。ただし、宿泊先でする以外、自宅でないところで長時間、普通充電することはまれですから、自宅充電以外はあまり現実的な話ではありません。
ではどれくらい増えるのでしょうか。A社の通勤手当で計算してみましょう。ただし、燃費や電費は同じ車でも走り方によっても季節によっても違いが出てきます。それを固定して考えます。
Bさんは自宅から会社まで往復54kmの道のりを通勤しています。1週間に5日、月に4週として20日間で1,080km走ります。A社ではこの距離の場合、自動車の通勤手当は12,900円です。
燃費がすごく良い30km/Lのハイブリッド車トヨタ『アクア』 に乗っていると最高にお買い得です。1,080kmを30で割ると36ですから一ヶ月に36Lのガソリンが必要で、ガソリン価格を165円/Lとすると一ヶ月に5,940円ですみます。ですから一ヶ月に通勤手当12,900円との差額の6,960円が毎月プラスになる、手取りが増える計算です。
燃費20km/Lのガソリンで走る軽自動車に乗っているとすると、1,080を20で割ると54ですから一ヶ月に54Lのガソリンが必要で、ガソリン価格を165円/Lとすると一ヶ月に8,910円かかります。一ヶ月に差額の3,990円が浮きます。
重いミニバンのように燃費10km/Lのガソリン車なら、1,080を10で割ると108ですから一ヶ月に108Lのガソリンが必要で、同じガソリン価格で一ヶ月に17,820円出ていきます。ですから差額の4,920円が持ち出しとなります。
ガソリン価格が165円/Lなら、燃費13.8km/Lの車でこの会社の通金手当とほぼ同額になります。
A社の場合、車の通勤手当は一律ですが、上のように車の燃費によってプラス・マイナスが大きく違ってくるため、会社によっては手当額をハイブリッド車など車種で変えているところもあるようです。
電費(燃費)を元に電気自動車でも計算してみます。もう一度書きますが、車種や季節によっても電費は違ってきますが、平均的なものとします。また、電気価格も契約先や契約内容、充電時間帯によって違ってきますから、平均的な価格とします。
私の乗る軽の電気自動車アイミーブMグレードの電費を9km/kWhとします。通勤距離の1,080kmを9で割ると120ですから一ヶ月に120kWhの電力量が必要で、最安値であろうナイトタイムの10.7円/kWhで充電すると一ヶ月に1,284円しかかりません。ですから一ヶ月に通勤手当12,900円との差額11,616円が毎月プラスになる計算です。
10.7円/kWhはあり得ないと思われるかもしれませんが、私の契約する関西電力のはぴeタイム(新規加入停止)は、23時からよく朝7時までの限定で、2022年6月末までこの額で適用されています。また、アイミーブMグレードは10.5kWhの電池しか積んでいませんから、電気ゼロから始めても規定時間内の4時間半で満充電にできます。(2022年7月以降は、15.2円/kWhに変更)
アイミーブMグレードでの充電を関西電力「eおとくプラン」約28円/kWhですると、一ヶ月に3,360円必要です。それでも一ヶ月に差額の9,540円が浮きます。
テスラ モデル3の電費を平均6km/kWhとします。1,080kmを6で割ると180ですから一ヶ月に180kWhの電力量が必要で、約28円/kWhとすると一ヶ月に5,040円かかります。一ヶ月に差額の7,860円が浮きます。
ここまでの3パターンとも、30km/Lの『アクア』の差額6,960円よりも多く浮きます。
その他にも電力プランには様々なものがあり、シェルのSプラン26.18円/kWhやLOOOPでんきの22.4円/kWhなら、それなりに必要額が下がり収入が増えます。
アイミーブの差額の11,616円/月は極端としても、A社に勤めていると1年で139,392円、乗り始めて11年目のアイミーブなら、1,533,312円が知らず知らずのうちに補助されたことになります。これは、政府の補助額を大きく上回る額となります。
私のアイミーブは、11年前に補助金を引いて200万円ぐらいで買っていますから、この隠れた補助?金を差し引くと実質50万円ほどとなります。電気自動車は高い!という意見をよく目にしますが、条件によっては長く乗れば乗るほど、決して高い物ではないのです。(エンジンがないからオイル交換はない。回生ブレーキでブレーキパッドも減りにくいなど維持コスト面で更に有利となる)
また、「生産から消費までのライフサイクル全体で見ると炭素中立に貢献できない」などとも言われますが、同じ車を長く乗り続けることによって貢献できることもあるでしょう。貢献できないと声高に言う人たちに限って、11年もの間には何回か車を乗りかえているに違いないと思っています。(SDGsに貢献していると思っている。ひとり言)
この春に発売されるという三菱・日産の軽の電気自動車もそこそこの電費でしょうから、200万円という予想販売価格が高いと思っても、できるだけ早く手に入れて乗り始められることを強くお薦めします。政府の補助金は確実に年々少なくなりますし、いち早く乗り始めることにより、隠れた補助?金(通勤手当との差額)が上の計算のように毎月・毎年どんどん積み上がるからです。また、電気自動車が普及し始めれば、いつまでもガソリン換算の通勤手当が出るとは限らないでしょうし。
「国民車」軽自動車のEV化が始動 三菱自、200万円で先陣切る(2022/02/02)
実質200万円という価格設定はアイ・ミーブに比べればかなり「現実的」といっていい。総務省の「小売物価統計調査」によると、21年12月時点で軽自動車1台当たりの平均小売価格は約158万円。