カテゴリ: マツダ

【マツダ MX-30】丸本社長「マルチ電動化技術を加速」…RE発電機のモデルは2022年前半から(2020/10/08)

【マツダ MX-30】気になるポイント…価格、EV、ロータリーレンジエクステンダー、ターゲット(2020/10/08)

10月8日に発売開始されたマツダ『MX-30』はマイルドハイブリッド車でしたが、すでにヨーロッパで9月から売り出されている電気自動車モデルは、日本で2021年1月にリース販売で発売する計画と伝えています。
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(画像:マツダのHPより引用)
記事の中で、ヨーロッパでの受注が約1か月間で5200台になったと書いていますが、各社ともバッテリー容量を増やす流れの中で『MX-30』は35.5kWh・約124マイル(約200km)にもかかわらず5200台も受注できたということは、ヨーロッパで電気自動車の売り上げが伸びているからなのでしょうか、価格が2万7495ポンド(約377万円)だったからなのでしょうか。

ヨーロッパで電気自動車の売上とシェアが拡大中【最新情報/2020年8月期】(2020/10/02)

「売れると困る」(2019/11/28)

ホンダe の価格(2019/09/12)にも書きましたが、来年1月に電気自動車モデルが日本国内で発売になったときには「間違いなく377万円以上」するでしょう。これはホンダに限ったことではありませんが、日本国内で製造され海外へ輸出されるにもかかわらず、以前から海外よりも国内価格の方が高い不思議な現象{車の価格設定(2011/07/21)}があるからです。 

ホンダとマツダ、万が一にも売れると困るEV(2019/11/25)

2020年にヨーロッパで発売される予定の「ホンダ e」・マツダ「MX-30」は、ともに電池容量35.5kWhで1充電航続距離約200km(WLTPモード)とされています。これは、今の主流の電気自動車に比べると見劣りする性能ですから、記事にあるように私も売れないと思いますが、開発したのはなぜかを考察する記事です。 車メーカーとの利害関係のない日経の記者だからこそ書くことできる内容でしょう。
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秋にノルウェーで行われたマツダ「MX-30」の試乗会レポートは、どれを見てもはかったかのように電池容量35.5kWhが適切なことを強調していましたが、電気自動車に乗り慣れている人・特性を知っている人にはそれが納得できても、乗ったことがない人にとって200kmは「不安」要素でしかなく、それは日産リーフが電池を増やしていった経過からもわかります。

「売れると困る」のは なぜ売れない? (2019/11/26)に書いたホンダ クラリティPHEVも同じ構図で、だからこそアメリカの販売価格よりも200万円も高く価格設定をしているのではないでしょうか。 「ホンダ e」・マツダ「MX-30」も日産リーフと比べれば、電池容量の割には高めの設定になるのではと想像されれます。

記事には、『電池が高価で、ホンダの技術者は「(eは)全く儲からない」』とありますが、テスラが11月21日に初公開した電動ピックアップの『サイバートラック』は、2021年後半に生産を開始し、 シングルモーター+リアホイールドライブ仕様で、1充電航続距離402km以上・3万9900ドル(約435万円)というのですから、2年後にはこの距離と価格でも採算が合うという計算なのでしょう。ホンダの技術者が言う「電池が高価」というのは、言い訳にしか聞こえないのは私だけではないでしょう。
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(画像:テスラ社のツイートより引用)

話はそれますが、『サイバートラック』を日本でも予約した方がいらっしゃるようですが、全長は231.7インチ(約5.9m)・全幅79.8インチ(約2.0m)・全高75.0インチ(約1.9m)はいかにもアメリカンサイズです。ちなみに日産リーフ(40kWh)は、全長 約4.5m・ 全幅 約1.8m ・全高 約1.5mです。

日産、新型EVクロスオーバーを東京モーターショーで公開か?(2019/09/23)

マツダ、東京モーターショーにて初の量産EVを世界初公開(2019/09/25)

岐路に立たされているといわれながらも、10月24日から東京ビックサイトやお台場周辺で開かれる「東京モーターショー」において、日産とマツダの新しい電気自動車の話題について書いていました。

三菱の電気自動車アイ・ミーブが普通車規格となったものの、8月の販売台数が4台と消え入る寸前の現在、日本での電気自動車は、日産リーフのみといっても良いですが、2020年に発売がウワサされるホンダeばかりか、コンパクトなSUVの日産車とマツダの新型車が出そろうと、いよいよ電気自動車を選択できる時代がやってきそうです。

日産はリーフとこのコンパクトSUVーEVの売れ方次第で、次の軽EVの発売を左右するのかもしれません。

日産ニュースリリース『iMX』、2017/10/24)

マツダEVの航続距離(2019/09/14)
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(画像:マツダのHPよりCX-30を引用) 

2020年発売のマツダEV。その試作車に緊急試乗。バッテリー容量35.5kWhに留まるマツダらしさ (2019/09/04)

マツダが2020年に発売するというマツダEVの試乗レポートを載せていました。ノルウェーのオスロでマスコミを対象とした試乗会があったようで筆者は違いますが、いくつものサイトがマツダEVを紹介していました。

気になるのはその一回の充電での航続距離で、この記事ではその点に触れていたので、取り上げています。

タイトルにあるようにバッテリー容量は「35.5kWh」だそうです。ただ、航続距離は明らかにされていないようで、どのサイトにも書いておらず、このページでは「250km前後」と推測していました。その根拠は、編集部注としながらも、日産リーフのバッテリー容量は40kWhでWLTCモード航続距離322kmとなっているからのようです。

日産リーフのWLTCモードのように測定方法で違いが出てきますが、たまたまか意識的なものか、2020年春に日本で発売されるとウワサされる「ホンダe」も全く同じ「35.5kWh」で、公表されている一充電での航続は、最大220kmです。

ホンダの新型EV『ホンダe』、量産モデルの画像…フランクフルトモーターショー2019で発表へ(2019/09/05)

今回試乗に使われたマツダEVの外観はCX-30ですから実車のスタイルは換わってくるでしょうが、車重がSUVのように重ければ「ホンダe」の220kmよりも短く、スポーツカーとして販売する「ホンダe」より電費が良ければ220kmよりも長くなるでしょう。

ちなみに、フォルクスワーゲンは、ビートルを電気自動車にコンバートするサービスを提供すると発表しましたが、バッテリー容量は「36.8kWh」で航続距離は約200キロだそうです。

いずれにせよ、マツダEVの航続距離は最大「250km」あたりが妥当かもしれません。
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 (画像:マツダのHPよりCX-30を引用)

トヨタとマツダ、業務資本提携に関する合意書を締結(2017/08/04)

トヨタもマツダも
(2017/08/05)でわからないと書いていた合意の詳細がPDFでありました。これによると、合意内容は以下の4点で、NHKが当初予想した「燃料電池車」の技術提供はなかったため、最終的にニュース原稿から「燃料電池車」は外されたようです。
  1. 米国での完成車の生産合弁会社の設立
  2. 電気自動車の共同技術開発
  3. コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業
  4. 商品補完の拡充
この合意書の中には、電気自動車の「共同開発の詳細は今後、検討」とありますが、記者会見の中で、豊田社長は「軽自動車から乗用車、SUV、小型トラックまで幅広い車を視野に技術開発を進めていきたい」と述べたそうです。

テスラを始めほとんどのメーカーでは、電気自動車を立ち上げるにあたって乗用車やSUVのものを先行していますが、最初から軽から小型トラックまでと幅を広げるところは、トヨタらしいと言えるかもしれません。(三菱は軽から)そうとはいえ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにあわせ提供されるという、特別モデルの電気自動車は「会場や選手村周辺で大会関係者や要人の送迎などに活用する」とみられていますから、トヨタといえども初の電気自動車は、乗用車タイプになるのでしょう。 ただし、今まで取り組んできた超小型EVのi-ROADやトヨタ車体のコムスの位置づけはどうするのかが気になりました。

この他にもトヨタとマツダの業務資本提携にかかわっては、たくさんの記事が流れてきました。その中のトヨタとマツダ、尖ったEVつくれるか(2017/08/05)では、トヨタには電気自動車の実績はほとんどないと書きながらも、マスコミの側にも電気自動車に関する情報の蓄積がさほどないことをくしくも示していました。

記事の中でマツダは「エンジンを得意とするものの、EVに積極的ではなく、その分野の技術の蓄積がない」と断定しています。しかし、前回書いたように電気自動車に対して消極的な割には2012年には、20kWhのリチウムイオン電池を積み、一充電走行距離200kmの「デミオEV」をリースながらも販売してきた実績がありますし、2013年にはロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダーEV試作車を公開していますから、どこかの役所のように廃棄していなければ、走行・電池データの蓄積はたくさんあるものと想像できます。

EV市場、オセロゲームの世界に 自動車“大航海時代”近づく(2017/08/05)に書いているように海外では急に強い風が吹いてきたにもかかわらず、凪の状態である日本では、日本政府のみならずマスコミも対応が追いついていないのでしょう。

重箱の隅をつつくようなことを書いていますが、なにはともあれ、いずれトヨタやマツダが電気自動車を国内で発売するときには、それぞれの営業所だけでなく、関連する自動車販売店や工場などに急速充電器は設置せざるを得なくなるでしょうから、密度の濃い充電器網ができあがることを今から期待しています。 

【速報】トヨタとマツダ、業務資本提携に関する合意書を締結(2017/08/04)

トヨタとマツダは、業務・資本提携で合意したと報じています。中には、「電気自動車の共同開発」というものも含まれています。

マツダは「デミオEV」を2012年からリースながらも販売してきた実績がありますし、最近ではロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダーEVの開発をすすめているようですから、トヨタの狙いはその技術をトヨタの電気自動車開発に生かすことなのかもしれません。

トヨタとマツダが資本提携で最終調整 電気自動車開発など強化(2017/08/04)4:44

トヨタとマツダが資本提携 電気自動車を共同開発へ(2017/08/04)18:00

NHKニュースで気になるところがありました。4時台のニュースには、「トヨタは開発を進めている電気自動車や燃料電池車といったエコカーの技術などをマツダに提供」と燃料電池車について触れていますし、18時台の長めの原稿では、トヨタは「水素を燃料とする燃料電池車や自動運転技術など多くの最先端技術の開発を進め」と触れていますが、18時台のものを短くまとめた19時のニュースではその中に「燃」もありませんでした。しかも、トヨタの「最先端技術」は燃料電池車であるにもかかわらず、「世界の自動車メーカーの販売競争は、今後、電気自動車や自動運転など、最先端技術の開発が勝敗のカギを握る」と締めくくられる始末です。

合意の詳細はトヨタやマツダのHPにはなくわかりませんでしたが、合意内容に「燃料電池車」の単語がないのか、NHKの原稿ではなくなってしまっていました。19時のニュースの出だしから、「次世代のエコカーとして今、需要の拡大が見込まれているのが、こちら電気自動車です」と断定的でしたから。

もうひとつ18時のニュースで注目したのは、世耕経産大臣が述べた次のような言葉です。「電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車という次世代の車がバランスよく普及するよう、政府として技術開発への支援や購入の際の補助金などを通じて後押ししたい」

プラグインハイブリッド車や燃料電池車も応援したいのですが、言葉のように「バランス」が大切なので、「購入の際の補助金」も今年度のようなプラグインハイブリッド車偏重ではなく、公平にお願いしたいものです。

補助金受付は5月29日(月)頃から(2017/05/12)

マツダ、19年以降のEVでロータリーエンジン活用(2017/04/28)

マツダは、「開発中の電気自動車(EV)で、ロータリーエンジン(RE)を活用した航続距離延長装置の搭載を検討していることを明らかにした」と報じています。

しかし、このことはすでに以下のような時点で伝えられており、真新しいことではありません。
マツダ、EV航続距離延長にロータリーエンジン活用 (2013/12/20)
マツダ デミオEV+レンジエクステンダー(2014/01/10)
マツダ、北米へEV・PHV トヨタと開発検討(2016/11/17)

昨年のマツダのEVは2019年(2016/12/17)のインタビュー記事中で述べられていた「EV」が、純粋のEVではなくて、ロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダーEVであったことがハッキリとしたということでしょう。
レンジエクステンダーEVとは基本的な構造が同じ、シリーズハイブリッドのシステムを採用した日産のノートe-POWERがよく売れているのですから、採用されやすかったのではないでしょうか。
ただ、上に引用したようにレンジエクステンダーは3年以上前から開発を続けているのですし、デミオEVは4年以上前からの走行データがあるのですから、レンジエクステンダーEVの発売が2019年になるというのには理解に苦しみます。

シリーズハイブリッドとレンジエクステンダーEVの違いは?(2017/02/16)

【インタビュー】マツダロータリーはEVエクステンダーで復活、2019年ターゲット(2016/12/15)
マツダの研究開発を担当する役員のインタビュー記事です。トヨタと協業して作る『デミオ』クラスの電気自動車を「世に出せるであろうタイミングが2019年ごろ」だとしています。マツダが、まず北米で電気自動車を優先する意味がよくわかります。
日本での市販は、他のメーカーの電気自動車の販売状況を見て判断するのでしょう。
電気自動車へのシフトは本物?(2016/11/18)
マツダ、「デミオEV」のリース販売を10月から開始(2012/07/06)

リンク: マツダ、2019年に電気自動車(EV)参入 まず北米から、PHVは21年以降に - 産経ニュース.(2016/11/17)

マツダは、2019年に北米から電気自動車に参入することを明らかにしたと伝えています。

11月7日付けの記事で、マツダと業務提携しているトヨタが2020年までにEV量産へ 各国環境規制に対応.と報じていましたから、いずれはマツダも電気自動車に参入してくるのではと思っていましたが、日本での発売はその先になるとしても2019年に本格参入とは驚きです。はたしてメーカーこぞっての電気自動車へのシフトは本物でしょうか。

リンク: 電気自動車ニュース: これから先は 充電の時代よ♪.(2016/11/08)

記事では、『世界的に排ガス規制の強化が広がる中で「EV、PHVにも前向きに取り組まないといけない」』とありますが、2020年以降の温暖化対策「パリ協定」の発効もメーカーの電気自動車シフトを後押ししているのかもしれません。

リンク: 電気自動車ニュース: パリ協定発効=充電設備拡充 .(2016/11/06)

ただし、電気自動車へのシフトは本物かと疑いたくなる記事はこちらです。

リンク: トヨタ、EVの社内ベンチャー立ち上げ発表  :日本経済新聞.(2016/11/17)

いくらねらいが「あえて小規模なチームとすることで、スピード感をもってEV開発を進める」とはいえ、メンバーが豊田自動織機、アイシン精機、デンソー、トヨタ4社から1名ずつの『4人』とは(古いですが)「びっくりポン」です。

これからは燃料電池だと言いながら、裏では抜け目なく電池の開発は行っていたようですし、RAV4の実績もありますから、いつでも電気自動車を出すことができるのかもしれません。

リンク: 電気自動車ニュース: 電気自動車へのシフトがもたらすもの.(2016/10/31)

リンク: 電気自動車ニュース: マツダ デミオEV+レンジエクステンダー.(2014/01/10)

リンク: デミオEV。100台限定、マツダ版EVの実力 - 試乗レポート - carview! - 自動車.(2013/01/31)

リンク: 【マツダ デミオEV レンジエクステンダー試乗】ロータリーの可能性を広げる新しい発想…諸星陽一 | レスポンス.

マツダ『デミオEV』にロータリーエンジンをレンジエクステンダーとして搭載した車のレポートをされています。

330ccのロータリーエンジンを発電機として載せていて,時速が10km/hを超えると自動的にロータリーエンジンが始動して充電を開始する仕組みのようです。ですからEVのまま電池が少なくなるまで走り続けることができる三菱アウトランダーPHEVとは違うタイプとなります。

現在はハイブリッド車に人気がありますが,電池の価格が下がってくれば,燃費の良さからいずれデミオEV』レンジエクステンダーやアウトランダーPHEVのようなEVとエンジンとを組み合わせた車と純粋のEVとのすみ分けになるような気がします。

リンク: 電気自動車10台県公用車に導入環境イベントでも活用 : 山口 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

「デミオEV」は,6年間のリース契約で、1台当たりの料金は月5万5000円だそうです。6年間のリース料総額は,396万円?になります。

マツダ デミオEV(電気自動車) 試乗レポート/渡辺陽一郎 (1/3)(2012年10月23日)

リンク: 【MAZDA】マツダ、電気自動車「デミオEV」のリース販売を10月から開始|ニュースリリース.

デミオEVのリチウムイオン電池の容量は20kWhながら,24kWhを積むリーフと同じ200kmの航続距離だと発表しています。走行効率はよいですが,80パーセント充電にまでにかかる時間は,リーフの30分なのに対してデミオEVは40分としています。急速充電が遅いのは,テスラと同じようなパソコン用の汎用電池18650タイプを使っているからかもしれません。

価格は357万7千円ですが,国からの補助金が95万円出ますから262万7000円が販売価格となります。リーフは安い方のXグレードでも約298万円ですし,i-MiEV Gグレードは284万円ですから,リース販売のみという制限はありますが,個人でも買うことができる選択肢が増えたことになります。

魅力的な価格にもかかわらずニュースリリースには「中国地方の地方自治体や法人顧客を中心に、合計約100台を販売する予定」とあります。販売に積極的でないのは,電池に汎用電池18650タイプを使っているそうなので,長期に渡る実走行データを持っていないからかもしれません。

リンク: ロータリーエンジンは消えず、EVと共に生き続ける!? | キャリア | マイナビニュース.

来年からロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダーEVのリース販売をはじめるというのはけっして無茶な計画ではなく、むしろ手堅い印象さえあります

水素を充填できるところがあるなら有効でしょう。

8月26日の「J-CASTモノウォッチ」に「EV車は高額だから、その分を燃料代で取り戻すことは難しい。次世代ガソリン車の方がコストを抑えられる」と載っていましたから以下のように簡単な比較を行ってみました。

マツダのデミオとの比較を「次世代ガソリン・ディーゼル車研究会」では日産リーフと行っていたようですが,その実験結果が9月4日現在ホームページに出ていなかったので,私の持つi-MiEV Mグレードと比較してみました。

比較するなら同等の普通車とするのが「普通」なのでしょうが,日産リーフの実測のデータは持ち合わせていませんし,リーフの現在の価格からしてデミオとの価格差を「燃料代で取り戻すことは難しい」のは想像に難くないですから,軽規格とはいえEV車として「普通」に走る車との方がコスト比較はいい勝負になるだろと予想し行ってみました。

大ざっぱに計算してみましたが,思い違いがあるかもしれませんので間違いがありましたら指摘してください。

①i-MiEV Mグレードには国から上限72万円の補助金が出ます。(2011年度)(追記:デミオの値引き額は考慮していません。また,i-MiEV は競合車種がないこともあり本体の値引きはほとんどありません。)

④軽自動車税は市町村税のため、下記の税額よりも高い市町村もあります。また,4月1日の所有者に課せられるので,初年度にはかからない場合があります。

⑤⑥平均額・交換距離はこれくらいかと設定しました。

○電費はエアコンを使わずにエコ運転したときのものです。走行条件や気温等によって違ってきますが,上手く走らせることができれば難しい値ではありません。(追記:三菱では5年後の残存電池容量を80%としていますから,8km/kWh×0.8=6.4km/kWhになるかもしれません^_^;)

○デミオの実用燃費はこのページのものを参考にしました。

○燃料費は「ガソリン価格比較サイト gogo.gs」を参考にしました。

○電気代は,関西電力オール電化住宅の「はぴeタイム」ナイトタイム料金を適用しています。23時から翌朝7時まで適用されます。(追記:一般的なものは「従量電灯A」と呼ばれるものでおよそ24円21銭/kWhです)

⑦私の通勤距離は往復30km弱です。1年で330日走ったとして9900kmとなり,1年間で1万kmと仮定しました。

○3年後,購入後1回目の車検諸費用は含まれていません。軽規格の方が有利です。

○(追記)初めてのEVの場合にはコンセントが必要となります。家で充電するためには設置工事の費用がかかります。設置場所等によって違ってきますが,メーカーによると7万円ほどです。私のところの場合は,電力計などをつけたので約8万4千円になりました。工事費はこの表には含めていません。

○(追記)車両保険は,車両価格が高い「i-MiEV Mグレード」の方がかかります。保険料はこの表には含めていません。

  メーカー マツダ 三菱  
  車種 デミオ13-SKYACTIV i-MiEV Mグレード  
車両価格(円) 1400000 1880000※ ※補助金
自動車取得税(円) 15000 0  
自動車重量税(円) 11200 0  
自動車税(円) 17200
(2年目:17500円)
(3年目〜:34500円)
7200※ ※軽
エンジンオイル 3000円/5000キロ 0  
オイルエレメント 2000円/10000キロ 0  
  タンク容量 35L  
  総電力量 10.5kWh  
  航続可能距離 630km(満タン) 95km(満充電)  
  JC-08 25km/L 120km/満充電  
  実用燃費 18km/L ガソリン換算
  (140km/L)
 
  電費 8km/kWh  
  燃料費
  (2011/09/04)
143円/L 8円19銭/kWh ※夜間料金
年間1万km走行
  の燃料費(円)
79444
(ガソリン代)
9052
(電気代)
リサイクル料(円) 10410 9910  
  1年後のコスト
  ①+②+③+④+
  ⑤*2+⑥+⑦+⑧
1541254 1898962  
  5年後のコスト
①+②+③+④*4+ ⑤*10+⑥*5+
⑦*5+⑧
2012030 1963970  

この表のように5年EVに乗れば,総コストは逆転します。

以下は仮定の話ですが,石油は産出量の上限いわゆるオイルピークを過ぎたという説もあります。また,世界中で石油など資源の取り合いになっていますので,資源価格は上昇しつつあります。今は円高ですので値段が下がっていますが,これから5年後に143円/Lを下回っている確率は低いものと思われます。(電気代も上がっているかもしれませんが)

また,EVは5年落ちの車の価値に加えてバッテリーの価値も加わるためにガソリン車よりも高く下取りされる可能性があります。i-MiEV のバッテリー価格は公表されてはいませんが,本体価格の半分を占めると言われていますから,i-MiEV Mグレードでは94万円となります。三菱自動車の発表では5年後の残存電池容量は80%を目安としているようですから,単純に94万円の80%の価値とすれば車体ではなく電池を約75万円で下取ってくれるかもしれません。(追記:技術革新による価格低下については考慮していません)

このようなことがあれば,コストの分岐点はもっと早い時期に来ることになり,「EV車は一見高額だが、その分を燃料代で取り戻すことは難しくない。一般的なガソリン車はいうまでもなく次世代ガソリン車よりもEV車の方がコストを抑えることができる」といえるかもしれません。

レスポンス

新型スポーツカーには、EV版も存在するということ。『リーフ』のパワートレインをベースとし、2011年3月のジュネーブモーターショーで披露されたコンセプトカー、『ESFLOW』のようなEVスポーツになると見られている

速度を上げれば電費も悪くなりますから電池を大量に積まなければならない→高くなるというあたりは,スポーツカーの購買層には関係ないかもしれません。

NHK

「デミオ」をベースに・・・1回の充電で200キロ程度の走行・・・企業や地方自治体向けにリース販売する計画

すでに「三菱自動車工業」や「日産自動車」がEVの販売を始めているほか、2012年には、「トヨタ自動車」や「ホンダ」も投入する予定 ですから,「マツダ」の参入により2012年には選択肢が大いに増えることになります。
ただ,マツダは補助金を入れて300万円をきる価格を目指すそうですが,2012年には上記のように各メーカーから次々にEVが発売されますから。今の水準の補助金が確保できるか非常に疑問です。

マツダ デミオ ベースのEV、12年春に販売開始(レスポンス)

マツダもEV発売へ 12年春「デミオ」ベース(朝日新聞)

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