カテゴリ: スズキ

スズキ『ワゴンR』がEV化!? 7年ぶりフルモデルチェンジでどう進化する? (2023/10/08)

スズキの『ワゴンR』がEV化されるかもしれない、その姿を予想するという記事です。

予想するのに参考になるのが、5年前にスズキのインドにおける子会社「マルチ・スズキ」で生産されたワゴンREV(2018/10/12)でしょう。年月がたって電池の性能も上がっているので、その機能は全く違った物になるでしょうが、当時に収集されたデータも今後の開発に生かされてくることでしょう。
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((画像:2018年、マルチ・スズキのHPより引用) ) 

もちろん、今のワゴンRにも東芝の電池「SCiB」が採用されていると思います。

スズキ、クーペSUVタイプの電気自動車をインドの自動車見本市で発表(2020/02/06)

インドでの話ですが、マルチ・スズキ・インディアのコンセプトカー「コンセプトFUTURO-e」を披露したと報じていました。
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(画像:マルチ・スズキ・インディアのHPより引用)

何もデータがないので、電池容量も航続距離もわかりませんが、インドでは2030年までに電気自動車のみ販売へ(2017/06/04)や 2030年までに国内の自動車の30%をEVにすべき(2018/03/12)といった話がありますから、スズキとしても電気自動車の模索を続けざるを得ないのでしょう。

未来予想図にあるインドやスズキ関連の話題は以下の通りです。
2020年
2030年

 

Maruti Suzuki flags-off Electric Vehicles for field testing(2018/10/09)

スズキのインドにおける子会社「マルチ・スズキ」は、2020年までに販売する予定の電気自動車のプロトタイプ試験を開始するとあらためて発表していました。
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(画像:マルチ・スズキのHPより引用)

スズキのEV<2018 /09/12>

プロトタイプは、日本の既存のモデル『ワゴンR』を元に日本国内で開発されたようで、インドの工場で生産された50台は、インドの様々な地形や気候条件の違うところでテストがおこなわれるそうです。それにより収集されたデータを元に、スズキの電気自動車は2020年までに発売予定とのことです。

Maruti Starts Testing All-electric Cars Under Pilot Project In India  (2018/10/10)

地域によってはインドは高温でしょうから、電池の温度管理が課題になりそうです。

『ワゴンR』を元に日本国内で開発されたとのことですから、この検証さえすめば、日本国内でもスズキEVを見る日は近いかもしれません。

インド 電気自動車のみへ(2017/06/06)

Maruti Suzuki commences fleet testing of Electric Vehicles in India(2018/09/07)

スズキのインドにおける子会社「マルチ・スズキ」は、2020年までに販売する予定の電気自動車のプロトタイプ試験をインドで開始すると発表していました。

このプロトタイプは、スズキの既存のモデルをベースに日本により開発されており、 マルチスズキ、プロトタイプEVの試験開始(2018/09/10)によると、リチウムイオンバッテリーもスズキのインド工場で自前生産するようです。

リチウムイオンバッテリーは、専業とする企業から買いつけるのが一般的となっている中、自前での生産を計画していることに注目しました。 スズキ産EVにトヨタが支援(2017/11/17)しているとはいえ、2020年までの発売にはまだ高いか量産化できていないであろう全固体電池は採用されないでしょうから、リチウムイオンバッテリーの低価格化への見通しがついたということかもしれません。

もしくは、先の記事によるとトヨタもスズキからEVの供給を受け、自社ブランドでインド発売をおこなうようですから、リチウムイオンバッテリーだけもスズキからトヨタへの供給があるのかもしれません。可能であれば、その量産効果により、より安く生産することができるでしょう。
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(画像:マルチ・スズキのHPより引用)

トヨタ、2020年に中国へEV導入…車両電動化への取り組みを加速(2017/11/17)

トヨタは、中国においてトヨタブランドの電気自動車を2020年に導入すると17日から始まった「広州モーターショー」の記者発表で明らかにしたと伝えています。この電気自動車は、日本で開発されたモデルで、中国が2019年に導入する新エネルギー車(NEV)製造販売比率規制をクリアするために製造も中国で行うそうです。

以前、SankeiBizでは、「中国自動車市場に「2018年問題」 新エネ車の現地生産義務化」(2017/08/14)でトヨタも2019年には「 中国でEV量産に乗り出す見通し」と報じていましたが、勇み足だったようです。

この他トヨタ関連では、トヨタがスズキの電気自動車製造を支援し、2020年ごろにインド市場へ電気自動車を投入する予定だそうです。また、トヨタもスズキからOEM供給を受け、自社ブランドで発売するそうです。

トヨタとスズキ、インドへのEV投入で握手(2017/11/17)

インドでは、2030年までに同国内で販売する自動車を電気自動車のみへと表明していますが、その理由は、世界で大気汚染が深刻な都市ワースト20のうち 半分をインドの市町村が占めるということがあるようです。18日のテレビでは、大気汚染で視界不良の中、事故で止まっている車に次々と車が突っ込んでくる様子を映し出していました。インドの大気汚染、1日50本喫煙に匹敵? 年々深刻に(2017/11/19)には、「ニューデリーの微小粒子状物質PM2・5の年平均濃度は、北京の約1・4倍」ともあります。

どちらの電気自動車も日本へ輸入されることはないでしょうが、トヨタ産の電気自動車が増えることで、そのデータが日本での製造に反映されるのでしょう。

ちなみに2020年のオリンピック・パラリンピックでは、オリンピックモデルの電気自動車を大会で走らせるそうですし、2022年には、「全固体電池」を搭載した電気自動車を日本国内で発売する方針のようです。(どちらもリンク切れ)

インド、電気自動車のみ販売へ 2030年までに(2017/06/04)

インド政府は、2030年までに同国内で販売する自動車を全て電気自動車にするとの政策を明らかにしたと報じています。
インド経済は急成長を遂げているが、新たな産業の台頭や通勤客の増加で大気汚染も急速に悪化している。世界で大気汚染が最も深刻な国の1つ
ただし、1年前のスズキから電気自動車?(2016/05/03)で触れていた、インドで「2020年までに・・・電気自動車販売台数が600~700万台を目標」から10年も後退しているところが気になります。当初予想していたよりも電気自動車の販売が伸び悩むと考えているのかもしれません。

また、「自動車販売台数速報 インド 2017年」によると2017年4月の販売台数は、319,092台だそうで、その中で日本メーカーの占める台数は以下の通りです。中国ではもちろんですがインドでも「電気自動車」と言っていますから、SuzukiをはじめHondaもToyotaも電気自動車の開発をいやいやながらもすすめざるをえないのでしょう。
  1. Suzuki 144,492台(45.3%)



  2. Honda 14,480台(4.5%)
  3. Toyota 12,964台(4.1%)



  4. Nissan  4,217台(1.3%)
ホンダとトヨタの中国戦略(2017/04/22)

ちなみに、テスラのイーロン・マスクは、インドの動きを歓迎する考えをツイッターで表明しているそうです。

リンク: インドはEV大国に?メーカー補助金でEVを強力に普及促進 | GIGAMEN ギガメン.

インド政府は、「国家電気自動車ミッション計画2020」に基づき、2017年4月1日から補助金制度を復活方針であると報じています。

気になったところは、2020年までに支出する額が1,200億ルピー(2000億円)である点と、その電気自動車販売台数が600~700万台を目標としている点です。人口が12億5970万人(2015年)と世界第2位の国であることをふまえても、販売開始から5年がたった日産「リーフ」でも累計販売台数が20万台を越えたところですから、インドの目標がいかに大きいかがわかります。

また、動き始めている自動車メーカーの中に、自動車メーカー、スズキのインドにおける乗用車生産販売子会社である「マルチ・スズキ」も名を連ね、2~3年後を目安に電気自動車を発売する予定と伝えていることから、日本へ逆輸入される日が来るかもしれません。 

リンク: 電気自動車ニュース: スズキ会長「VWとの技術協力推進」 GM共同開発2月打ち切り.(2010/01/16)(SankeiBizはリンク切れ)

 スズキ会長は、この時以下のように語っていますから、水面下で研究開発はおこなっているのでしょう。

「(排ガスを出さない)電気自動車(EV)がエコカー開発の中心になるのではないか」との見解を示した。VWとの技術協力については、EVやHVなどの開発を「包括的に進めていく」

リンク: スズキ、本格ハイブリッド車発売へ 燃費はプリウス並み:朝日新聞デジタル.

スズキは、加速時のエンジンをモーターで補助する簡易HVではなく、「モーターだけで走る」モデルを追加した小型車「ソリオ」を年内にも発売する準備に入ったと伝えています。

リンク: ソリオ&ソリオ バンディット | スズキ.

「モーターだけで走る」とさらりと書いていますが、これって発展させれればプラグインハイブリッドになるし、エンジンを取り除いて電池をたくさん積めば電気自動車にすることも比較的簡単にできそうです。

以下にも書いていますが、電気だけで50キロ走る次期プリウスPHVは、電気だけで生活圏内を十分に走ることができることに、くしくも気づかせてくれるでしょう。

そして、疑似電気自動車体験をする人が増えるに従って、少なくともセカンドカーは、割高なハイブリッドにしなくても維持コストの安い電気自動車でよいということにいずれなるでしょう。

電気自動車ニュース: トヨタの嫌いなEV、次期プリウスPHVが救うか(2015/05/10)

リンク: プレスリリース | ニュース・イベント | MITSUBISHI MOTORS.(三菱自動車、スズキからのガソリン軽商用車のOEM供給受けについて

「電気自動車ニュース」なのになぜ,三菱がガソリン軽商用車をスズキから供給されることについて取り上げるかというと,三菱自動車には自社生産を停止するミニキャブ バンなどを元にした電気自動車である『MINICAB-MiEV 』と『MINICAB-MiEV TRUCK』があるからです。

三菱は,『MINICAB-MiEV 』と『MINICAB-MiEV TRUCK』の「車両開発・生産・販売については、今後も継続・強化」するとしていますが,三菱 i-MiEVなどの2013年7月度 販売実績で示したように電池問題があったとしても7月には『MINICAB-MiEV 』は93台,『MINICAB-MiEV TRUCK』 にいたっては14台しか販売されていないのですから,軽商用EVだけ自主開発するのでは日産までもが同じOEMを受けてコスト削減する意味がなくなってしまいます。ですから,車両本体についてはスズキの「キャリィ」を元にして電動化するのかもしれません。

リンク: 日産|日産自動車、スズキと軽商用車のOEM供給につき基本合意.

本来,EVを取り上げるのがこのブログですが,三菱アウトランダーPHEVは,電池を12kWhも積んでいますからEVを基本としたPHEVと言えなくもありません。そこで,少し触れてみました。

リンク: 【三菱 アウトランダーPHEV 発表】ドライバーが選択可能な2つのモード | レスポンス (ニューモデル、新型車のニュース).(2012/9/5)

大容量リチウムイオン電池が搭載されている

リチウムイオン電池の製造元がどの記事にも書いていなかったのですが,以下のページに「GSユアサ」(リチウムエナジージャパン製)とありました。

アウトランダーPHV」(2012年09月05日)ECOカーアジア エコカーアジア

三菱i-MiEV Mグレードに搭載されている「東芝電池SCiB」は「MINICAB-MiEV CD 10.5kWh」、本田 「フィットEV」,スズキ「ワゴンR」に広がっていますし,リチウムエナジージャパン製も「i-MiEV Gグレード」「MINICAB-MiEV CD 16.0kWh」からアウトランダーPHEVへと採用範囲が広がっていくようですから,更なるコストダウンが期待できるでしょう。

アウトランダーPHEVは2013年1月の発売ですが,調べたところその価格は約370万円だそうです。国の補助金は,標準的なモデルとの価格差の半分が出ますから,約50万円が見込まれており,その補助金を引くと実質約320万円となります。

装備内容の比較はできていませんが,同じリチウムエナジージャパン製を積むi-MiEV Gグレード(16kWh電池:一充電距離180km)の補助金を差し引いた価格は284万円ですから,アウトランダーPHEV(12kWh電池:一充電距離55km)との価格差は36万円です。これを高いとみるか安いととるか。価格だけでなく,比較するには以下のような項目があげられるでしょう。

・最大1500WのAC100V電源コンセントを搭載
・12kWh電池は家庭1日分の電力供給可能
・エンジンによる発電(バッテリーチャージモード)で約10日分の電力供給可能
・燃料タンク満タン、電池パック満充電で880km以上走行可能
・2個の走行モーターを用いた4WDシステム
・PHEVの複合燃費は61.0km/l以上(トヨタ「プリウスPHV」と同等)
プリウスPHV Gグレード(4.4kWh電池:一充電距離26.4km)278万円

標準で「MiEV power BOX」がついているようなもので,災害対策を考えた車とすれば魅力的です。

今あるEVの走行可能距離では不満で,冬場の安全性を4WDに期待したい人にとっても魅力的でしょう。

リンク: 中日新聞:環境配慮の運転を 長浜で電気自動車試乗会:滋賀(CHUNICHI Web).

市環境保全課の呼び掛けで集まった7社の電気自動車やハイブリッド車など最新のエコカー13台が並んだ

7社というのはスズキ、スバル、ダイハツ、トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダだそうです。なぜ三菱はないのか^_^;

クリッカー

筆者が依頼を受けた担当者の方々はほぼ全て軽バンの電気自動車を待ち望んでいたようです。ルートが決まっているので航続距離もさほど問題にならない

日産やスズキから併売されることからも台数は大幅な増加が見込まれるでしょう。

「エレベーターに乗れる!オフィスの廊下も走れる!ミニキャブMiEVの使い方を提案します。」(クリッカー

スズキ

日常生活圏移動のための2人乗り超小型モビリティ「Q-Concept (キュー・コンセプト)」
半径10km程度の生活圏の移動用として、既存の二輪と四輪の中間に位置付けられる全長2.5m、前後2人乗りの全く新しいカテゴリーのモビリティである

小倉経済新聞

12ボルトのバッテリーを8個とモーターを搭載し、充電時間は約8時間。走行可能距離は約50キロ

記載はありませんが,走行距離から鉛バッテリーなのでしょう。このような広がりを期待したいです。

レスポンス

実証実験でEV『スイフト・レンジ・エクステンダー』を提供・・・コスト面が課題。電池やモーターなど搭載機器のスペックを絞り込むなどして価格を抑えることも必要に

スイフト・レンジ・エクステンダー』は純粋なEVではなく,バッテリーに充電するための発電モーターも載せています。
浜松市EV実証実験(レスポンス)

朝日新聞
「テスラ・ロードスター」, タジマモーターの「クリーンランナーA111」,ゼロスポーツの「エレクシードRS」, タケオカ自動車工芸の「ミリューT−10」「iMiEV」, e−ZONEの「Pbセダン」, スバルの「プラグイン・ステラ」などの写真が載っています。

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