インターネットで行った「PHEVとEVに関するアンケート」結果が出ていました。
その中で気になった点をいくつか挙げます。
「PHEV」を購入したいと考えている理由は?、という問いに対して、
「電気が調達できなかったときにガソリンエンジンは欲しい」
「 電気だけで動くものだと災害などで長期に渡り電気が使えなくなると車も運転できなくなるから」という答えがあったそうです。
この点は明らかに誤解で、確かに災害においてインフラの復旧には時間差が生じます。しかし、電気を取り出すことのできるクルマは買い!(2023/09/26)でも書きましたが、災害時に真っ先に復旧するのは電気です。 2011年の東日本大震災の時でも停電は約1週間で95%が解消しています。
反対にガソリン不足や買いだめにより、東北地方にとどまらず首都圏でもガソリンスタンドに長い行列ができました。記録によると、1が月が過ぎた2011年4月15日時点で、宮城県で489店舗(全体の85%)のSSが稼働しているとありましたが、稼働しているだけで給油量の制限が行われていたことを記憶している方も多いでしょう。私の知人にはガソリンを入れる携行缶を送りました。
また、「PHEV」を購入したいと考えている理由の他には、
「電気自動車と比べて走行できる距離が長いし、コストがかからなさそうで良いなと思えた」というのもありました。
PHEVは「走行できる距離が長い」のは確かですが、高くなったとは言え電気代に比べガソリン代は高いですし、ガソリンの価格は上昇し続けています。その上、EVはエンジンがありませんからオイル交換やオイルエレメントを換えることはありません。ですからコストがかからないのはEVであり、維持費を安くしたいのならEVだと言えます。
インターネットで行ったアンケートですから、本来はより多くの情報に接している人を対象にしている調査にもかかわらず、こうした誤解は広まっているようです。EVの普及率が上がらない原因の一つは、こうした誤解が解消しない情報不足にありそうです。