三菱自「アイ・ミーブ」生産終了へ 世界初の量産EV (2020/09/18)
三菱自動車は、2009年に売り出した「アイ・ミーブ」の生産を20年度内にも終了すると報じていました。
もっとも三菱自動車は次期軽EVを日産と共同ですでに開発し、水島製作所で(2020/07/28)の生産のため2020年8月より設備投資を始めているのですから、アイ・ミーブがいつ終了してもおかしくない状況ではありました。
逆に、月に10台前後しか売れない車をいつまでも作っていたものだと賞賛されるべきかもしれません。
(加筆:記事中に「累計販売台数は約2万3000台」とありますが、正確には2020年7月までで軽規格のものが 10,814台、普通車規格のものが192台で合計11,006台です。ただし、発売当初4ヶ月の2009年7月〜10月の記録が私の手元に残っていませんので、10,814台よりは増えます。約23,000台との差は海外へ輸出された分でしょう)
販売が伸びなかった原因は「高い価格」と販売戦略にあったのではないでしょうか。
高価な電池が販売価格に占める割合が高い電気自動車はどうしても高くなりがちですが、2009年当時と比べると価格は安くなっているはずです。しかし、リチウムエナジージャパンや東芝の「SCiB」の物は量産効果が出ずに下がらなかったのかもしれません。
「宏光MINI EV」こそ普段使いのサイズ?(2020/09/04)のような例は極端としても、アイ・ミーブMグレードの10.5kWhとさほど変わらない9.3kWhの「宏光MINI EV」が約44万円で売り出されている現状を見ると、価格を下げられる要素はあったかもしれません。
先日、三菱自動車はミニキャブ・ミーブに10.5kWhなくなる(2020/09/18)と告知していましたが、これなどは販売する気がない象徴のように受け止めてしまいます。
2016年3月に製造中止されたミニキャブミーブ・トラックは、10.5kWhしか電池を積んでいませんでしたが、その電池性能が優れており極めて劣化しにくいこととが周知されてきたからか、 2012年発売以来の販売総数 1018台というその希少価値からか、製造中止から4年以上たった今でも100万円ほどで売られています。
中古車市場では、ミニキャブ・ミーブ10.5kWhと16kWhはさほど変わらぬ価格で売られています。
ミニキャブ・ミーブ10.5kWhも事前に販売停止を予告すれば、少しは台数がさばけて有終の美を飾ることができたかもしれません。それもせずに突然の中止ですから、一日でも早くやめたかったかのようです。少なくとも東芝の「SCiB」10.5kWhの価値がわかっていないととらえられても仕方がないでしょう。
アイ・ミーブ生産終了は、軽EVカウントダウン(2020/07/29)の意味も含まれているのでしょうから、期待をこめて待ちたいと思います。(日産の将来も不安ですが)
(画像:Mグレード)
三菱自動車は、2009年に売り出した「アイ・ミーブ」の生産を20年度内にも終了すると報じていました。
もっとも三菱自動車は次期軽EVを日産と共同ですでに開発し、水島製作所で(2020/07/28)の生産のため2020年8月より設備投資を始めているのですから、アイ・ミーブがいつ終了してもおかしくない状況ではありました。
逆に、月に10台前後しか売れない車をいつまでも作っていたものだと賞賛されるべきかもしれません。
(加筆:記事中に「累計販売台数は約2万3000台」とありますが、正確には2020年7月までで軽規格のものが 10,814台、普通車規格のものが192台で合計11,006台です。ただし、発売当初4ヶ月の2009年7月〜10月の記録が私の手元に残っていませんので、10,814台よりは増えます。約23,000台との差は海外へ輸出された分でしょう)
販売が伸びなかった原因は「高い価格」と販売戦略にあったのではないでしょうか。
高価な電池が販売価格に占める割合が高い電気自動車はどうしても高くなりがちですが、2009年当時と比べると価格は安くなっているはずです。しかし、リチウムエナジージャパンや東芝の「SCiB」の物は量産効果が出ずに下がらなかったのかもしれません。
「宏光MINI EV」こそ普段使いのサイズ?(2020/09/04)のような例は極端としても、アイ・ミーブMグレードの10.5kWhとさほど変わらない9.3kWhの「宏光MINI EV」が約44万円で売り出されている現状を見ると、価格を下げられる要素はあったかもしれません。
先日、三菱自動車はミニキャブ・ミーブに10.5kWhなくなる(2020/09/18)と告知していましたが、これなどは販売する気がない象徴のように受け止めてしまいます。
2016年3月に製造中止されたミニキャブミーブ・トラックは、10.5kWhしか電池を積んでいませんでしたが、その電池性能が優れており極めて劣化しにくいこととが周知されてきたからか、 2012年発売以来の販売総数 1018台というその希少価値からか、製造中止から4年以上たった今でも100万円ほどで売られています。
中古車市場では、ミニキャブ・ミーブ10.5kWhと16kWhはさほど変わらぬ価格で売られています。
ミニキャブ・ミーブ10.5kWhも事前に販売停止を予告すれば、少しは台数がさばけて有終の美を飾ることができたかもしれません。それもせずに突然の中止ですから、一日でも早くやめたかったかのようです。少なくとも東芝の「SCiB」10.5kWhの価値がわかっていないととらえられても仕方がないでしょう。
アイ・ミーブ生産終了は、軽EVカウントダウン(2020/07/29)の意味も含まれているのでしょうから、期待をこめて待ちたいと思います。(日産の将来も不安ですが)
(画像:Mグレード)
コメント
コメント一覧 (9)
さて今後の三菱ですが、単独でEV(IMK以外)は厳しいため、今後はアウトランダーのようなPHEV路線に集約化していくのでしょうが
提案したいのが、今一度SCiBで単一電池、全車種(純EV以外の電動車)の大量生産にチャレンジです。
SCiBは純EVでの容量戦争では敗れましたがまだHVやePower、PHEVでは有利な戦いができると思います。
マイルドHVやアイドリングストップ車など、EV以上に酷使されて電池交換が早いと聞きます。製品寿命が断トツのSCiBをスタンダードにしてほしい。
(ePowerでも電池は酷使されていますから、SCiBの出番はあるような気がしますね)
エンジン部品関連の系列が多数あり,それらに忖度しなければならないでしょうから。
そして国内に関してはガラパゴスでもやっていけるという特殊性があるように感じています。
軽自動車って日本だけの仕様ですよね。
しかもそれがバカ売れしてる。
実に良くできていると思いますが。
日産にしてもゴーンさんがいなければ,これほどリーフに力を入れたのかどうか。
ゴーンさんは系列から随分憎まれましたから。
日本人の経営者なら無理かな。
EVの普及は同じ日本人を苦しめるという側面があるのではないでしょうか。
わたしゃコスモポリタンなので,EVは大賛成です。
(人力車や馬車がやがて車に置き換わったように全てが変わるわけではないでしょうが、エンジン車はEVとすみ分けていくようになるかもしれません。
馬車などをつくっていた頃は、その仕事がなくなっても大きな影響はなかったかもしれませんが、エンジン車の裾野は広いですから、単純には考えられませんね)
SCIBも三菱から消えますし10年は重い時間ですねー
今日プジョー208に乗ってみました、ガソリン車でしたがなかなか素性が良く10月に登場するEVが楽しみです。シトロエンのEVは重たくてガッカリでしたC3あたりの大きさの実用車のボデーがぴったりだと思います。
(生産台数からいっても作るのを早くやめたかったのでしょうが、どこかが作ることを強要していたのかもしれません。
ミニキャブミーブ10.5kWhの突然の打ち切りを見ていると、すぐにでもやめてコスト削減したいという意志が見えるかのようです。
経営的には失敗作かもしれませんが、ユーザー目線でいえば、Mグレードの10.5kWhは大成功作だと思います。三重の花マルくらいかな(^O^))
ミニキャブミーブもi-MiEVが無ければ発売に至ることはなかったと思うと感謝の気持ちは伝えたいですね。
プラスに考えれば、
次期車両(IMkベース)の製造についてある程度の計画ができたと希望的観測を…。
(i-MiEV製造終了と新型車(軽EV)発売が同時になるのが希望です)
軽EVを三菱と日産の両方で販売になるとすると販売力(店舗数)は圧倒的に日産有利なのでどのような販売をしていくのか気になるところです。
程度のいい、お手頃な中古車(もちろん軽で)が気になります(ミニキャブミーブかi-MiEV)。
でも相場的にはリーフのほうが…。
(本当に感謝!感謝!です。
私の場合、16kWhを買うお金がなかっただけで、結果10.5kWhを買って良かったというだけですが、初期の16kWhベースグレードがなければ、10.5kWhMグレードは生まれなかったわけで、アイ・ミーブを世に出していただいた三菱自動車に、その関係者に感謝です。)
(ご冥福をお祈りします。)
この10年間、根本部分(バッテリー)の改良がなされなかったのが悔やまれます。
普通車サイズになりますが、コンセプトカーがあり、28kwhモデルが出るとうわさされた時期もありました。
この10年間で、バッテリーは進化をしていましたが、取り入れなかった。
調達価格が安くなり性能もアップのはずなのにです。安全装備もさらに導入できるはずなのに。
今度出る軽EVの予想画像はオラオラ顔で、私には残念なデザインで、200㎞200万円が達成されてもまったく買う気になれません。
(三菱には改良する余力も意欲もなかったということなのでしょう。悔やまれますが。
デザインは好き嫌いがありますが、私も今の軽のデザインには魅力を感じません)
なんかもう、益子会長逝去の後を追うタイミングで廃盤ですからゴーン氏の肝いりリーフ同様、アイミーブは益子氏の肝いりやないか思いますー。改良できひんかったのもアイミーブがあまり売れず開発資金足りへんかったんやないかなぁ!?
残ったミニキャブミーブバン16kWhは多分郵政向けの生産が当面続くからやないですか?そら生産台数少なきゃメーカーも生きてけまへんから。
たぶんIMk製造準備が出来たから今や盲腸みたいなi-MiEVを廃盤にできた、せやったら当面固唾を呑んで見守ろやー?
もしや東芝がi-MiEV(M)換算320km走行可能仕様の次世代SCiB(チタンニオブ酸化物)製造ができるようになった!?それも期待しつつ。
(IMkに東芝の電池は載せないでしょうから、次に期待ですね)
用途が合致していればこれほど利便性の高い車はほかにないと思うのですが、その辺をちゃんと購入する側に理解してもらえなかったのが本当に残念です。
今後も女房ともども長く乗っていきたいです。
(うちでも買う前にはそんな高い物をと言われていましたが、今ではガソリンスタンドへ行くこともないために喜ばれています。
リーフでも試乗を重視しているのは、乗ってみないとわからない。体験してみると見方が変わるからなのでしょうね)
最初、HP上からアイミーブの資料請求の登録してもガン無視されて、
仕方無くリーフの方を資料請求すると、パンフだけでなく日産の販売員が説明にまで来てくれました。
結局、リーフは思ったより車体が大きく、運転下手ッピな自分には もっと小さいのが良いと
リーフは断って、三菱自動車に再度アイミーブの説明を求めて、なんとか購入には至れたのですが。
昭和からのイメージだと、車(にも限りませんが)って メーカーやお店側から
積極的に売り込んで周るってー印象だったんですけどね。
定期点検等のメンテで三菱自動車の販売店に行った時、機会さえあれば
このアイミーブは良い,EVの軽は持ってるだけで掛かって来る税金なども安いし
SCiBの性能もEVユーザーの間では評判良いみたいだし。
メカなんて何時壊れて、修理するより新しく買った方が経済的なんて事にもなりうるんだし
SCiB登載の軽が何時でも買える様にしてて欲しいんだけど~
的な事を雑談っぽく話したりしてるんですけどね。
・・・実の所は、上に伝わって欲しいという気持ちを込めつつ。
(営業マンにとって電気自動車は多くの説明が必要な売りにくいものだったようです^_^;)
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