乗れば納得! 500万円のRAV4が売れている理由とは? PHVモデル試乗記(2020/07/13)

バッテリーが確保できずに予約を中止しているRAV4 PHVですが、約500万円という高額車が売れた「ナゾ」を記事では探っています。
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(画像:トヨタのHPより引用 ※写真は北米仕様のプロトタイプ)

その中でガソリン車やハイブリッド車に比べ格段に高い価格にもかかわらず売れた理由に、トヨタが以下の『3つのE』を掲げたからではないかとしていました。
  • Enjoy(楽しさ)
  • Electric(電気を使う)
  • Environment(環境)
Enjoyは加速のよさや安定した走り、Electricは外部への給電機能、Environmentは燃費(電費)のよさが含まれています。安定した走りとは、重いバッテリーを床下に搭載することにより重心が下がりコーナリングが安定しているのだとか。

ここまで読んで「ん、これって電気自動車そのものじゃん」と思ったあなたは、電気自動車通です。筆者がRAV4 PHVのメリットだと思って取り上げている点は、すでに電気自動車に備わっているものばかりです。

・2011年に買った軽規格のアイミーブMグレードでも本線に合流するとき、加速が良いので余裕を持ってアクセルを踏むことができます。
・2009年から法人向けの販売が始まったアイミーブは、ハンドルを左右に切ったときのふらつきが、ガソリン車と比べ格段に少ないです。
・アイミーブ シリーズでは、オプションの給電器が必要ですが、それで1500Wの電気を取り出すことができ、動く発電機として停電現場でも活躍することができます。

・うちのアイミーブMグレード(10.5kWh)場合、深夜電力の10.7円/kWhで満充電すると約112円、それで100kmは走るのですから、ガソリン換算でリッター100km以上走ります。
・最近は長雨で商用電力で充電する機会が増えましたが、うちの場合基本はソーラーパネルでの充電なので、太陽の光だけで充電することができ、この場合は限りなくゼロ円で走ることができます。(設備投資額を除く)

トヨタの開発陣が、「環境性能だけに留まらないメリット」をPHEVに盛り込もうとしたら、結果的に「電気自動車」のメリットに寄ってしまったというオチになりそうです。

ですから、それでもRAV4 PHVが売れたのは「ナゾ」でも何でもなく、購入者は「トヨタ車だから」高くても買ったと思うのは 私だけではないでしょう。