世界最高水準の高効率な太陽電池セルを活用し、電気自動車用太陽電池パネルを製作―太陽電池活用による充電回数ゼロを目指して1kW超の定格発電電力を達成― (2020/07/06)

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)とシャープは、世界最高水準の高効率な太陽電池モジュール(変換効率31.17%)と同等のセルを活用し、電気自動車用太陽電池パネルを製作したと発表していました。

日産の「e-NV200」(電池容量40kWh)に搭載されパネルは、約1,150W(パネル出力の合計)を達成したそうです。
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(画像:NEDOのニュースリリースより引用)

うちには三菱のデータしかありませんが、三菱純正充電ケーブル100V10Aでも実際に流れる電力は860Wほどですから、安定的に100Vで充電しようと思うと860Wの1.5倍(経験値)となる約1300Wあると安心です。しかし約1,150Wあれば、日中に曇りがちな天候でも100Vで充電することは可能です。(200V充電は難しい)

駐車中の10時から14時までこの860Wで充電できたとすると、860W*4時間=3440Wh(3.44kWh)充電できることになります。

日産のブログ NISSAN EV BLOGにあった「e-NV200」で横浜~前橋を走ってみた(2015/07/15)によると、電池容量24kWhの「e-NV200」で電池容量1kWhで走ることができる距離、つまり電費は6.7km/kWhだったそうです。実験に使われている「e-NV200」は40kWhと電池が増えた分で車重が増え電費が悪くなっているかもしれませんが、上の数字を単純にかけ算をすると約23kmとなります。

太陽光発電の100Vで充電 その2(書き直し)<2020 /01/17>

ニュースリリースには、「走行距離や走行時刻などの利用パターン次第では、年間の外部電源からの充電回数をゼロにできると試算しています」とありますが、具体的には通勤距離が片道10kmであれば、上記のことは可能かもしれません。

1kW超の太陽電池パネルを搭載した「e-NV200」の発電量を上げるには、ボンネットや側面、後部のパネルは動かせませんから、天井部のパネルを太陽に向ける工夫が必要です。キャンピングカーにあるように天井部分の片側を持ち上げ(ポップアップルーフ)、パネルに傾きをつければ、発電効率も上がりさらに発電・充電できることでしょう。