充電側の都合からEVの適性電池容量を考えてみた——安藤眞の『テクノロジーのすべて』第50弾(2020/04/23 )

充電するときの電気の容量から、電気自動車に載せる電池の容量を考えた記事です。

今年中に発売されるという「ホンダe」の電池容量は35.5kWhと、現在主流となっている電気自動車の電池容量としては少ないですが、筆者は、家庭に来ている200V15A(3kW)で8時間かけて充電する、つまり充電することができる容量が24kWhとなることを考えたら、「妥当な容量と言えるのではないか」と述べています。

記事中には触れていませんが、この「24kWh」というのは由緒ある数字で、初代日産リーフの電池容量が「24kWh」だったのはここから来ているのであって、知る人ぞ知る有名な話です。

当時考えられた電池容量は、自宅の安い深夜電力で8時間充電するとすれば、現在の一般的な家庭には食洗機やクーラー用に200V15Aが来ていますから、それらを掛け合わせて「24kWh」にしたというものです。

しかしながら発売以降、リーフに求められたものは残念ながら容量の大幅な増強であったことは、周知の事実です。

ですから今さら、「インフラの都合で電力供給量の上限は決まってしまうから、EVにガソリン車同等の航続距離を求め続けるのはナンセンス」と言われても、電気自動車をこれから買おうとする人にとっては特に説得するだけの力はないでしょう。「ホンダe」の35.5kWhを認めたいがための方便にしか聞こえないかもしれません。

しかしながら、最後に筆者が書いているように、電池の少量化は「低価格化に充てる」のが後発メーカーの戦略であってほしいもので、日本で予想される価格が「450万円以上」なら、いくら良い車であっても売ることは難しいでしょう。

私の乗る三菱アイミーブMグレードは10.5kWhしか電池容量がありませんが、普段使いであればこれで十分であり、「35.5kWh」は夢のような数字です。この電池容量の「少なさを」メリットに変えて、車両価格を抑えたホンダらしい電気自動車をぜひ販売してほしいものです。

「売れると困る」(2019/11/28)
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