電力会社がEVを大量購入(2011/04/01)

宮城県の友人を心配するくらいしか何もできなかった9年前、こんなことを題材にしても良いのかと考えはしましたが、それでも前を向いてこのブログならではの示唆を含んだことをと書いた覚えがあります。

2011年のエイプリルフール・ネタとして「大容量のバッテリーを積むEVは,1台に一般家庭2日分(当時の24kWhリーフ換算)の電気を蓄えることができ,停電時にもEVの電気を使うことで安定した電力を得ることが可能となります。そこで,他の電力会社で充電をしたEVを停電が予想される管内に移動させ,電力不足を補う」計画が進んでいると書いたものですが、昨年の東海から関東地方を襲った台風の被害とそれに対応した日産や三菱の動きや以下の記事のようなマスコミの取り上げ方を見ていると、8・9年たってもあまり状況が変わらない現実にため息が出ます。

EVの新たな価値を探る 日産が取り組む災害支援――大神希保・日産自動車日本事業広報渉外部担当部長 (2020/03/10)

動く発電機(蓄電池)である電気自動車の「価値」は、タイトルにあるような「新たな価値」ではなく、電気自動車は最初から持ち合わせていた「価値」であり、それを生かさない手はないのです。

しかし、現実には停電対策が必要な「災害弱者となる老人ホームや保育所」に電気自動車はほとんどありません。私の住む自治体でもリーフが売れ出した当初にお飾り程度に1台入れただけで、その後は一向に増えませんし、リーフから電気を取り出すには必要不可欠な給電器もないようです。

日産の記事によると、「台風が上陸した翌日9月10日・・・甚大な被害により、首都圏内の交通網も麻痺しており、その日の出動は見送った」とあります。「老人ホームや保育所」がある自治体や各事業所が送迎用に電気自動車を持っていれば、個人所有にはなりますが職員が電気自動車に乗っていれば、わざわざ東京や神奈川から千葉へ向かう電気自動車を待つ必要はありませんでしたし、初動が2日後になることはなく、台風通過直後から電気の供給ができたのです。

災害を「想定外」で終わらせずに、最悪の事態を予想して対策を立てておくことが今さらながら必要でしょう。
公はあてにならないので、いち早く個人で防衛しませんか。
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(取り出した電気でコタツやパン焼き)

電気自動車を「走る蓄電池」として考えると、災害時にどのように活用できるのか。
(2020/03/11)