2019年度CEV補助金の外部給電器の申請受付を5月10日(金)から開始したと次世代自動車振興センターが告知していました。

外部給電器とは、電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・燃料電池自動車の充電口から100Vなどの電力を取り出す装置のことです。

ただし、重大なことを誤解していました。 申請方法に「個人は対象外です」と書かれています。

「外部給電器」への補助金の目的が『災害による大規模停電のリスクを最小化し、災害対応力を向上させること』ですから、公共団体や会社がつくる避難所などへの配置を想定してのことだからのようです。下のブログを読んで期待していた方がおられましたらお詫びします。

国の補助金 開始 でもなんだかなあ<2019 /04/23>

予算額が多くないから補助範囲を絞ったのかもしれませんが、身近な所で考えても災害時に避難場所に指定されている学校や公民館に収容できる人数は限られています。周辺の人々を屋内に入れることはできても、横になるだけのスペースはとても確保できません。

そこで、2016年4月に熊本を襲った地震の例を見るまでもなく、多くの人々はグランドなどに停めた車の中を避難場所とすることが多くなっています。

また、「外部給電器」は、電気自動車・プラグインハイブリッド自動車といった車を持っていないと役に立たない道具ですから、避難場所にかけつける車が電気自動車等でないと意味をなしませんし、10カ所避難場所があれば少なくとも10台は電気自動車などがないと『災害対応力を向上させること』はできません。

ならば、非常時には今ある個人の電気自動車等を使わせてもらうことを考えても良さそうですが、そうはならないようです。(クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金 交付規程(2019/04/12)PDF をあらためて読むと、非常時に貸与することを想定しているように読めます

私の場合は、2015年に給電器が補助金の対象となったときMiEV power BOX」(三菱自動車のMZ604775)を買い、普段から活用していますし、設置したソーラー発電とともに、停電したときには、ご近所に少なくともスマホ充電のための電気を供給する準備はできています。また、地下水をくみ上げるポンプも設置していますから、給水車を待つ必要もありません。もちろん、それらのシステムが壊れなければという前提での話ですが、うちに来てねとご近所にお声がけは済ませています。

リスク分散は、『災害対応力を向上させること』のキモだと思うのですが。
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 (画像:次世代自動車振興センターのHPより)