小型EV『e.GO ライフ』は1万5900ユーロから、スポーツ版も提案…ジュネーブモーターショー2019(2019/03/21)

ジュネーブモーターショー2019で初公開されたe.GO Mobileの小型EV『e.GO Life』を紹介していました。
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(画像:e.GO MobileのHPより引用)

小型EV『e.GO Life』は4人乗りで、3タイプのうちのベースグレードは、バッテリー容量14.5kWhで WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)で 100km走行できるとしています。

価格は、欧州で1万5900ユーロ(約200万円)としていますが、この価格あたりが電気自動車が売れ出す価格帯かもしれません。

記事に「e.GO モバイルによると、富裕層はe.GOライフのより価値の高いバージョンに関心があるという」とあります。週末に高速道路を走ったり暖房をつけて長距離を走ったりするような使用環境では、電池容量はより多い物が望まれるでしょう。しかし、プジョーCEO「1000万円もするEVを誰が買うのか」、EVは小型車から投入(2019/03/22)に「幅広い顧客が買えるEVを提供すべきだ」とあるように、誰もがテスラのようなどんな状況にも対応した高級車を買うことができるわけではありません。

実現には電池のコスト低下にかかっていますが、ユーザー側もバッテリー容量14.5kWhで普段の生活には十分だという認識が広まることも重要でしょう。今は走行距離をガソリン車並に近づけるためにバッテリー容量が際限なく増えつつありますが、8年近く電気自動車に乗ってきた実感として、生活圏内では100kmも走ることができれば十分なのですから。

ましてや、自宅で太陽光発電での充電ができる環境になった今は、昼間の停車中に心おきなく充電することができますから、晴れていればという条件ながら、バッテリー容量10.5kWhのアイ・ミーブで普段の生活には十分です。(負け惜しみではありません)

と言う私も最初は、電池の残量メモリが減るたびに、どこまで走ることができるか心配したものですが、今では笑い話です。ネット上の記事もその辺の心配を払拭するものを書いてほしいところですが、【日産 リーフe+ 新型試乗】やっと航続距離を気にせず乗れるEVになった…中村孝仁(2019/03/26)にあるように、そうはならないところが悲しいところです。

(記事中にある「アクセルのコントロールひとつで自在に走れる簡便さは、現状では日産の独壇場」には、少し問題があります。日産リーフにeペダルがつくより前に発売されたBMW i3には、すでにeペダルのような機能が備わっていましたし、それより前の三菱アイ・ミーブなどにも、停止まではできないものの回生ブレーキが良く効くBポジションにより、ブレーキを踏んでいる時間は確実に短くなっています)

電気自動車『HONDA E』日本発売の全貌は? 期待を込めて広報部に聞いてみました ( 2019/03/22)


電気自動車を普及させるための方法として、補助金の仕方にも工夫が必要でしょう。

ゼロエミッションを促進! カナダ、「EV購入に助成金」制度導入へ(2019/03/22)

たとえばカナダでは、「希望小売価格が4万5000カナダドル(約380万円)以下のEVまたは水素燃料車の新規購入」だけに補助するそうです。

今まではとにかく初物の電気自動車を売れるようにすることが補助金の目的だったでしょうが、普及させることを考えれば、今後はカナダのように「国民の大多数を占める世帯でのゼロエミッションを促進することを目的」とすべきでしょう。ですから、高価な電気自動車を買うことができる購買層には、補助金は不要でしょうし、制限を設けることにより、低価格帯の電気自動車も設定され、選択の幅も広がることでしょう。