(システムを変え、データが変更になったところがあるので書き直しました。2019年2月の元データは削除しました)

自前の太陽光発電で電気自動車を充電することができれば、充電料金ゼロという環境ができました。

まずは現在の運用状況です。2019年の立春を過ぎ日が長くなった時期は、太陽が十分に差せばという条件が必要ですが、50度というパネル角度のおかげで、パネル規格合計1600Wでありながら瞬間的にはそれを越えて発電するときもありました。

ただし、雲がかかり発電量が減る時間が長くなってくると、バックアップするリチウムイオン電池は2048Whしかありませんから、充電を維持することが難しくなってきます。そこで、電圧が下がると自動的にリレーが働き、充電がストップするようにしました。また、天候が回復し、電圧が上がれば自動的に充電に復帰するようにしています。低電圧で充電自動オフ(2019/08/03)

1年間の角度変更は以下のようにしています。
 3月〜・・・30度
 5月〜・・・15度
 8月〜・・・30度
10月〜・・・50度

せっかくパネルの角度を変えることが出来るようにしたのですから、1年を通してパネルの発電効率を上げていきたいと考えています。しかし、資料によると夏の太陽に角度を合わせると、パネルの温度が上がりすぎて発電効率が下がるとするものもあります。うちの場合も、コンテナの上という条件から表面温度は上がりやすいと考えられ、角度変更は試行錯誤していきたいと思っています。

また、コメントいただいたように、その時々に点検も行う予定です。太陽光発電の火災事故も報告されていることから、システムの運用は慎重に扱わなければなりませんが、自作だからこそどのように設置されているかどの線とどの線が接続されているか把握できていますし、屋根の上などとは違って簡単に確かめることもできます。
1228PV積雪
(写真2:冬の季節にパネルに角度をつけているのは、当地が積雪地帯であることも1つの理由です)

問い合わせもいただいた経費ですが、次の一覧表のようになりました。

発電システムの部分で一番大きな額は容量2048Whの電池です。システム経費全体の約3分の1を占めています。次はソーラーパネルです。一枚あたりは低いですが、10枚そろえると高額になります。この二つだけで全体の約3分の2も占めています。

このシステムは、三菱自動車工業の仕様(リンク先は200V仕様)にあるように充電専用の回路となっていますが、家庭のコンセントと同じ100Vシステムであるため、充電に使用しないときには冷蔵庫でも使えるようにしています。
ソーラー価格

架台にあったパイプの長さにするために買った、単管パイプを切る道具(カッター)などの分については、この中に含まれていません。また、パイプ金具を締め付けるための六角レンチやクランプをとめるための道具類、タダでもらったチャージコントローラーなどを備え付けた棚、あり合わせのもので工夫した小さな部品、万が一に備えて切替機など設置した一角につけた煙探知機、三菱自動車工業純正の100V充電コードについても含んでいません。

総額で約62万円までにおさまりましたが、関西電力の「ナイトタイム」料金1kWhの10.7円 で充電すれば、62万円分は約5万7900kWhを充電することができる金額ですから、割に合う投資ではありませんが、電力会社の電気に頼らない自給自足の第一歩を踏み出し、非常時の安心を得ることができたと思えば安い買い物です。

予備の1200Wシステム(2号機)は、上記の経費の中に含んでいません。この1200Wシステムは、独立したコンセントで大型テレビや充電式掃除機、地下水くみ上げポンプの電源として使っています。停電時には、電気自動車から給電器で100V1500Wを受け入れることができるようにしています。
2号機
配電盤

主な購入先
たいていのものはネットで買う方が安かったですが、後で調べてみたら単管パイプ切断面のさび止め塗料は、実店舗のナフコの方が安かったということもあり、慎重な品物選びでコストをさらに下げることはできそうです。また、ネットオークションで同等の物を安く買うという方法もあります。

太陽光発電の100Vで充電 その1 書き直し(2020/01/15)

太陽光発電の100Vで充電 その2 書き直し(2020/01/17)

太陽光発電の100Vで充電 その3 書き直し(2020/01/19)

(おまけ)
「なぜ、このシステムは系統連結されなかったのか、昼間の余った電気は、買い取ってもらえるのに」という質問をいただきました。
上に書いたように電気自動車用専用線で充電していますが冷蔵庫の電源にも使用し、予備の1200Wパネルは大型テレビなどに使っています。しかし、晴れたときには電気があり余っているのが現状です。(余力がある)

1つの方法は、電力会社の線へ系統連結をし、余剰分は売電することですが、そうすると私の所の分でもわずかながら「再エネ発電賦課金」が関わっていくことに引っかかりがありました。

自分自身も電力会社から買っている系統分では再エネ発電賦課金を払っているので、それを取り戻す感覚になるかもしれませんが、自分の電気は自分のところで完結するのが一番だと考えてのことです。