EVは200V充電が基本! ガソリン車を基準にメディアが作り上げた「急速充電器不足」という誤解 (1/2ページ)(2018/11/13)

筆者は、電気自動車への充電の基本は自宅での200V普通充電であり、出先でも200Vの充電ができれば、一充電走行距離が短いという電気自動車の短所は短所でなくなり、急速充電器での渋滞・不足問題は解決すると述べています。

充電の基本は自宅となると、マンションなど集合住宅の充電コンセントが後からは設置しにくいという課題が浮かび上がってきます。これへの回答を筆者は書いていませんが、暗にガソリンでも走ることのできるプラグインハイブリッド車がそれに代わるものだと言いたいようです。

実際に私の経験からいっても、2011年から7年間の間にアイミーブMグレードでは約1700回充電を繰り返していますが、そのうちの約80パーセントは自宅での200V普通充電で、それで十分事足りています。

残り20パーセントのうちわけは、そのほとんどが経路での急速充電で、電気自動車関連のオフ会などで遠出をした時の高速道路上での急速充電器利用です。ですから、うちの電気自動車をいつもの仕事や買い物、生活圏での移動だけに使っていたら、100パーセント近くが自宅での充電となっていたことでしょう。

これは、人それぞれ生活パターンや車の利用方法が違いますから一概には言えませんが、遠出をすることがない、生活圏内での移動に限れば、電池容量10.5kWhという小さな電気自動車でも200V普通充電だけでやりくりできるとも言えます。

私が電気自動車に乗り始めた2011年当時、街中には急速充電器がほとんどありませんでしたから、電気自動車の電気の減り方に慣れていない中で、電欠の心配をしながら走ることもたびたびでした。しかし、今あるコンビニなどの充電器は、筆者が書いているように、「安心」を担保する保険のような存在で、電気が少なくなれば、あそこで充電すればよいと思える頼もしい存在です。急速充電器は、このような補充的な位置づけにしないと、今後、電気自動車などが増えていったときに、急速充電器での充電渋滞が頻発し、その維持管理・コスト負担といった課題も大きなものとなるでしょう。

「30分で80パーセント」という急速充電についてのコピーが一人歩きして、これが充電の最低条件のように思われている節があり、電池の大容量化にともなって、その30分や80パーセントに合わせるために急速充電器の大出力化もすすめられています。これらの次世代充電器は、いまだ高速道路のSAにも設置されていませんが、このような大出力充電器の稼働はさらなるコスト増を招き、最終的には充電料金に反映されるようになることは間違いありません。

こうしたことも、充電の基本は200V普通充電という原点に立ち返れば、人口減少社会で自動車台数そのものが減る状況下では、急速充電器の維持コストを将来にわたって抑えることになりますし、「安心」ネットワークの維持もできやすくなります。

うちでは最近、北海道であったような停電「ブラックアウト」に備えて、電力会社の電線とつながないオフグリッドの充電設備を、今ある200V15Aの充電コンセントとは別に作りました。1600Wのソーラーパネルで作られた電気を使って、電気自動車へ100V10Aで行うユックリ充電システムです。充電を目的に専用回路として作りましたが、電気自動車への充電に使っていないときには、普通の100V出力として家電も使うことができますし、スマホなどへの充電もすることができます。(災害時に損傷がなければ、近隣の人々に充電ポイントとして開放することもできます)
1025ソーラーと電トラ

記事にあるように電気自動車に充電をしたことの「ない」人には、「エンジン車に燃料を給油する概念」から抜け出ることは難しいでしょう。ガソリン車にとってガソリンスタンドが必要不可欠なもののように、電気自動車にとって急速充電器の設置拡大は、なくてはならないものとしか思えないでしょう。しかし、電気自動車の充電を日々体験すると、事前の設備投資はいりますが、その延長上には燃料コストゼロの世界も可能なのです。

むろん設置にかかる投資コストをふまえた損得勘定で考えれば、今までのように電力会社からの電気で充電していた方が安いですが、将来にわたっての「安心・安全」保証を得たと思えば安いものです。(電力会社の200V普通充電コンセントも残しています)

2019年11月からのFIT終了も控える中で、「どこでも普通充電」の社会が、現在やこの先の充電問題を解決するのではないかと私も思います。そろそろ発想の転換が必要だと思います。

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