電気自動車の大容量車載バッテリーを活用することにより、電力コストを削減しようという2題です。

電気自動車を活用した最大需要電力削減パイロットプロジェクトを開始します( 2018/10/26)

日産は、九州電力イーレックスの2社とで、電気自動車からビルに放電(V2B、Vehicle to Building)することにより最大需要電力削減するプロジェクトを開始すると告知していました。

電気自動車のバッテリーを有効活用するエネルギーマネジメント技術を開発(2018/10/25)

また、三菱電機では、電気自動車や蓄電池などと、太陽光発電や発電機などとを組み合わせ、充放電を最適化することにより、電力コストを削減する技術を開発したとしていました。

電気自動車に地域の電力調整役をになわす「バーチャル・パワー・プラント(VPP)」が構想されてていますが、風呂敷を広げる前に「ビル」ぐらいの大きさのものから始めて、コスト削減や災害対応などのメリットが大きいというデータを集め広めていこうということかもしれません。

日産のニュースリリースにも片隅に「将来的には再生可能エネルギーの発電状況や需給バランスに応じたEVの充放電を検討」とあります。

EVを活用<2018 /02/08>に書いたように動く「発電機」EVは、様々なことに活用されそうです。
2011年のエイプリルフール・ネタとして期待半分で書いた「電力会社がEVを大量購入」が、約7年の時を経て話題にのぼり、一部が具体化されるようになってきました。
2011年には電気自動車はまだ身近ではなかったために「電力会社」を主語にしましたが、今日ではちょっと走っただけでも電気自動車とすれ違うようになってきました。そして、その時に書いた電気自動車を「大量の電気を蓄えるダムに」「停電時に電力不足を補う発電機に」「太陽光発電などの調整弁に」は、実現する環境が整いつつあります。
課題は、このような活用の仕方が今後広まると、走行のみに使われていたよりも充放電の回数が増えることから、それに見合った電池性能が求められるところにあり、電池の劣化をどのような方法で補うかにあるでしょう。
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(画像:日産のニュースリリースより引用)