西日本豪雨、台風21号、北海道での震度7の地震と災害が続いています。

台風21号では各地で大規模な停電が発生し、復旧には時間がかかっているようです。北海道でもさらに大規模な停電がおこり、スマホの充電を車でおこなっている様子をテレビで映し出していました。

そこで、災害に備えての話題を2つ。

日産自動車 練馬区と災害時における電力供給に関する協定を締結
(2018/09/06)

日産は、東京日産、日産プリンス東京と練馬区とで、災害時に区内の日産店舗で試乗車として配備しているリーフを区に無償で貸与、区は日産店舗の急速充電スタンドを優先利用などの協定を締結したと発表していました。

以前から練馬区では、電気自動車を災害時に活用(2018/05/28)という取組をされています。

大阪と北海道では電気の復旧に時間がかかっているようですが、電気は比較的早く元に戻るので、電気自動車は災害時に活躍しそうです。
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(画像:日産のニュースリリースより引用)

超高層住宅のエレベータ、電気自動車の蓄電池で何回往復できるか?(2018/09/04)

三井住友建設は、大規模停電時に船舶や電気自動車から電源を供給するシステムの実験結果を公表していました。

「超高層」までいかなくても、またV2H(Vehicle to Home)のように電気自動車からの給電で、いつもの生活の通りに家庭で電気を使うといったところまでいかなくても、 節電をしつつ、限られた部屋だけへ電気自動車からの給電 V2R(Vehicle to Room)であれば、容量の少ない電気自動車でも数日間をもたせることができるでしょう。

ただし、そのためには、上の写真にあるような「給電器」があることが一つの条件となりますが、ものによっては、万が一のためにの投資としては高いものとなっています。
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(画像:Hondaの給電器は118万円(税込))

この他に、車の直流電源を交流電源に変換する12V用「インバーター」をバッテリーに直接つないでも、家庭の電化製品を動かすことが出来ます。定格出力1,000Wぐらいの品質の良いものであれば、6万円ぐらいでありますから、これを活用する方法もあるでしょう。

また、出力の小さなものなら、もっと安くなりますし、スマホを充電するだけなら100円ショップにシガーソケット用USB充電器もあります。

停電時、スマホの充電のためにコンセントを提供しているところで、長蛇の列に並ぶことを考えたら、安い買い物かもしれません。

JAFは、災害時の電源供給源として車がどの程度使えるのかを検証し、その結果を以下のように公開しています。 

災害で停電!本当に車の電源で家電は使えるの??電気自動車・プラグインハイブリッド車など計4種の車で検証しました(2018/03/16)  

EVのデメリット(2013/06/29)に書いたように、東海・東南海・南海地震など大災害時には,太平洋側の沿岸部にある多くの発電所が停止することが予想され,一度にそれらの発電所が停止すれば、今回の北海道のように広域で停電する『ブラックアウト(全系崩壊)』が現実のものとなります。

2013年に書いたように、電気自動車の重要性がこういった面から見直されるかもしれません。
「 いつ来るかわからない災害に備えるため固定された発電機を用意しておくよりも,メンテナンスや利便性に優れたEVを普段から走らせておいた方がコストを抑えることができるでしょう。いろいろなリスクを分散させるためにも,EVの普及はこれからますます重要になってくるかもしれません」
 
大規模停電が起きた時の対策を、各個人で考えておく必要があるのはないでしょうか。

電力網、災害時に弱点 北海道全域で停電 
広域融通に制約 火力更新も後手
(2018/09/08)

「負の連鎖」で物流停止、届かない食品 札幌いまだ混乱 (2018/09/08)