EVを電力需給バランス調整機能に活用、東北電力が検証(2018/05/31)

上記の記事は東北電力ですが、九州電力、電力中央研究所、日産三菱自動車、三菱電機の5社も、また、中部電力豊田通商も電気自動車へ充電するだけでなく、電気自動車にたまっている電気を電力系統へ供給するV2G(Vehicle to Grid)技術の実証試験を開始すると告知していました。

電気自動車をバーチャルパワープラントのリソースとして活用するV2G実証事業を開始 (2018/06/06)
  • 東京電力、東京電力エナジーパートナー、東京電力パワーグリッド、日立システムズパワーサービス、三菱自動車工業、静岡ガス、日立ソリューションズ
スクリーンショット 2018-06-01 8.01.06
(画像:5社の発表より引用)

天候によって出力が左右される太陽光発電やその他の再生可能エネルギーの調整を、最低でも家1軒1日分の電気(約10kWh)を貯めておくことができる電気自動車を利用し、柔軟におこなおうというものです。

毎日新聞の記事によると、九州電力は九州内だけでも2030年度に120万台に達すると想定しているそうです。最新の日産リーフに載る電池は40kWhですから、平均30kWhとしても3600万kWhの電気が、2030年頃には市中にそれも電力会社が出資することなく蓄えられる状態になります。(九州電力の玄海原子力発電所にある2号機から4号機の3カ所をあわせて291万9000kW)

これらを上手く利用すれば電力需給の調整に大きく寄与するとみての試験ですが、電気自動車オーナーから見れば、家庭や勤務先で止めておくだけで、調整役としての電池利用料が入ってくるかもしれないので、将来実用化されれば、思わぬ副収入があるかもしれません。

2012年に書いた「EVのデメリット」のメリットがいよいよ現実化するかもしれません。

ただ最近は、自宅に太陽光発電システムをあげている方は、電力会社への売電や将来に調整役をするよりも、送受電における損失を考えれば、自宅での利用や電気自動車へ直接充電したほうが、有益なのではないかという考えに変わってきています。