4月1日のエイプリルフールでは、当サイトでも毎年恒例の『ウソ』を書きましたが、イーロン・マスク氏のような立場の人のウソはテスラの株価まで影響するようです。

エープリルフールでテスラ破綻? マスクCEOが自虐ツイート(2018/04/02)

実際には、「テスラ「モデル3」が首位に浮上-米電気自動車の出荷」(2018/04/04)にあるように、滞っていた「モデル3」の生産も持ち直しつつあるようです。

同じ日にポルシェもラインナップに電気トラクタを加えると発表していたそうですが、案外エイプリルフール「ねた」でなくとも実現する可能性はあるかもしれません。
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(画像:PorscheのHPより引用)

第一の理由は、トラクタは電気自動車で問題になるバッテリー容量の制限から長い距離を走ることができないという課題はありません。アメリカのような広大な農地を耕作する場合は問題になるかもしれませんが、北海道の大地でも1日に100キロは走らないでしょう。

第二に、電気自動車は速度を上げると電費(ガソリン車でいうところの「燃費」)が悪くなりますが、トラクタの速度は一般道路を移動するときでも限られています。

第三に、熱源がない電気自動車は、暖房に貴重な電気を使ってしまい航続距離を縮めるという欠点がありますが、雪の降るような冬の時期にトラクタは倉庫で眠っています。夏場の冷房は、暖房ほど電力を消費しません。

第四に、モーターは、アクセルを踏んだ瞬間から力強く回り始めますから、トラクタで必要とされる力強さを電気自動車は持ち合わせています。

第五に、作業時に排気を出しませんから、ハウス内など閉めきった空間での使用には最適です。

第六に、GPSを使った自動運転のトラクタが出てきていますが、電気は機器を瞬時に反応させることができ微妙なコントロールも可能にしますから、自動運転の農業機械に求められる「正確さ」や「時間短縮」「効率化」に適しています。

第七に、ディーゼル軽油を補給するためにガソリンスタンドからの給油サービスを受ける必要がなくなります。田舎でもガソリンスタンドの減少で配送コストも上がっているでしょうが、電気トラクタは、自宅での充電で済ますことができます。(加筆:燃料タンクを用意しておくことで解決できます)

第八に、電気トラクタは、エンジン音がありませんから静かな作業環境になり、作業者の負担が減ります。

第九に、日本には耕作放棄地が約40万ヘクタール以上あるそうですが、そこを太陽光発電で利用すれば、北海道だけをとってみても北海道の総発電量の約35パーセントもの電気を起こすことができるともいわれていますから、エネルギーの自給自足も夢ではありません。

問題があるとすれば、電池の重さが水田のような泥濘んだ土地では車体を沈ませてしまうという懸念や、負荷の大きい作業時間が長くなると電力消費が多くなることでしょう。

バッテリー容量不足だけに限れば、エンジンは発電だけに特化させ、モーターで駆動させるプラグインハイブリッド車(PHEV)にするという方法も考えられます。いずれにせよ、いくつも取り上げたようにモーター利用はメリットが大きいのです。