20分の急速充電で航続600km、サムスンSDIが次世代バッテリー発表…デトロイトモーターショー2018(2018/01/23)

記事では、サムスンの次世代バッテリーシステムとソリッドステートバッテリー(全固体電池)を紹介しています。
(この次世代バッテリーシステムは、すでに昨年11月に発表されているものが、実物公開されたようですし、11月に報じられた「距離2倍のリチウム空気電池 30年ごろ実用化 」とはまた違うようです)

記事に次世代バッテリーシステムは、新技術により「20分間の急速充電で、最大600kmの航続」とありますが、バッテリー容量が書いていないので理解に苦しみます。ただし、ここにある「グラフェンボール」バッテリーとはリチウムイオンバッテリーの一種で、電池の電極に炭素素材の「グラフェン」を使用することにより、現行のリチウムイオンバッテリーの容量を45%増やし、5倍の速さでの急速充電できるという優れた性能を持つようです。

充電速度5倍の「グラフェンボール」バッテリーの開発にSamsungが成功(2017/11/29) 

また、Samsung、5倍充電が速い“グラフェンボール”素材の新バッテリ開発(2017/11/28)には、「60℃の温度状況下でも安定して利用できる」とありますから、リチウムイオンバッテリーには必要な温度コントロールのための冷却装置が簡略化できれば、コスト削減にも貢献することでしょう。

重要なことはこの次世代バッテリーシステムが実用化される時期はいつかということですが、こちらの記事には「約5年後に商用化を期待」 と書かれています。これについては何度か書いていますが、今回合わせて紹介された「全固体電池」との競合はないのか、すでに製品化され生産性が高いリチウムイオン電池の性能がこのような新技術で飛躍的に上がれば、「全固体電池」は必要とされなくなるのではないかと考えてしまいます。