電池EVまだ量産段階にない、テスラ目標とせず─トヨタ会長=独誌(2017/11/20)

標題は、 トヨタの内山田竹志会長のインタビューでの発言ですが、その理由として、「非常に高価で、充電に時間がかかる」「航続距離の長い電池駆動車」はトヨタの計画にないからだそうです。

トヨタの解決方法は、「大容量で充電時間が短い新種の全固体電池」だそうが、上記の発言からすると、高価ではなくそこそこの価格の物ということになりそうです。

ただし、ここの前提である「長い航続距離」には異論もあります。ガソリン車と比較したり一家に車が1台しかなかったりすれば、走ることのできる距離は長いに越したことはありませんが、6年以上、距離にして7万7千キロ近く電気自動車に乗ってきた経験からすると、普段使いには1回の充電で100キロ走ることができれば問題はありません。

急速充電器の数はまだまだ足りないと論評されることが多いですが、6年前と比べると驚くほど増えました。私の普段の行動範囲の中で急速充電することはまずありませんが、必要がでてきた場合にも最寄りの充電器に困ることはありません。

何度か書いていますが、決まり文句のように言われる「30分間」充電は、大量に充電するときだけであって、必要量入れることができれば30分待つ必要はありません。私の乗るアイミーブMグレードは、10.5kWhしか電池がありませんが、夏の暑い7月30日、高速の帰りという条件の悪いときに、多賀SAで約47パーセントから約75パーセントまで充電するのに8分しかかかりませんでした。

トヨタには大容量でなくても良いですから、暖房を入れて実質120キロほど走り、Mグレードに積む東芝のリチウムイオン電池「SCiB」のように劣化が少ない電池を積んだ電気自動車を、そこそこの価格で早く出してほしいものです。

PHVで積んだデータとノウハウを持つトヨタならすぐにでもできるのでしょうが、自動車産業の構造を変えてしまう恐れがあることをよくご存じでしょうから、「全固体電池の量産化には4、5年かかる」と研究段階の話を持ち出して時間をかせいでおられるのでしょう。