サムスン、距離2倍のEV電池 30年ごろ実用化 (2017/11/07)

サムスン電子は、リチウムイオン電池の次の世代「全固体電池」のさらに次の世代にむけて、「リチウム空気電池」を「開発」すると報じています。(有料会員限定記事でも登録会員をすると月10本まで無料閲覧できます)

リチウム空気電池の利点は、軽量・小型で、理論上は一充電走行距離を現行リチウムイオン電池の1.75倍にすることができるそうです。しかし、トヨタの開発する「全固体電池」の実用化、日本での電気自動車発売は2022年頃ですし、サムスンの研究は始まったばかりで、実用化は30年ごろということですから、あくまでも「計画」ということのようです。

リチウム空気電池については、4月5日に日本の「物質・材料研究機構 科学技術振興機構」がカーボンナノチューブ空気極により超高容量なリチウム空気電池を開発~リチウムイオン電池の15倍!として発表しています。

また、以下のように電池の大容量化については、様々な発表がありますが、なかなか現実のものとはなりません。しかし、このような電池が実用化されれば、電気自動車の航続距離が大幅に伸び、コストダウンにより車両の低価格化が期待できます。

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