EV新時代/どうなるガソリン車、ディーゼル車  電気自動車に駆逐されず生き残るワケ(2017/09/22)

いちいち記事の中身に突っ込みを入れるのも疲れるので休み休み書いているのですが、いつまでたってもこのような記事がなくならないのは、ライターそのものが実際に長期間にわたって、いろいろな場面で電気自動車に乗り、その体験を元にして記事を書かない、知識や聞いた話だけを元に書くからなのでしょう。ただし、良いように受け取れば、こうした記事を書かなければならないほど、「電気自動車」の波はガソリン車を脅かすほど大きいと感じているところがあるということなのかもしれません。

この記事にある結論、「ガソリン車、ディーゼル車、EV、HV、PHV、FCVなどを適材適所に組み合わせ」というのは、その通りだと思いますが、それならばマツダのエンジンを好意的に詳しく取り上げているように、電気自動車の「課題」だけを取り上げて足を引っぱるのではなく、電気自動車もまた適所があるというところを詳しく取り上げてほしいものです。

電気自動車ニュースとしては、このような「問題点」をニュース元に連絡しても返事が返ってきたことがないので、勝手に修正・訂正しておきます。
依然として充電時間は急速充電でも1時間近くかかる
この文のすぐ後に「新型リーフ」とありますから、この「1時間」という語句は、「新型リーフ」の急速充電時間「40分」を指しているものと思われますが、正確を記すと説明文※2にもあるように「バッテリー残量警告灯が点灯した時点から、充電量80パーセントまでのおおよその時間」が「40分」です。

第1に、ガソリン車でもガス欠寸前まで、ガソリンをほぼ使い切った状態でガソリンスタンドに入ることはまれであるように、電気自動車でもある程度残りに余裕を持って充電を始めるでしょうから、40分かからないことも多いでしょう。(むしろ充電に関する問題は、約80パーセント以上入れようとすると、電池の制限により充電時間がさらに長くなるところにある)

第2に、この想定が「新型リーフ」であるならば、正確に「40分」とすべきであって、およそ20分も上乗せするのでは、何らかの「印象操作」する意図があるのはないかと疑う人も出かねません。

富士山からの復路(2017/07/20)
新型リーフの400キロという航続距離は・・・長期休暇に家族で遠出となればやや不安になる距離
400キロは日本の燃費基準「JC08モード」のものです。より現実的なアメリカのEPA燃費では240キロに相当します。

240キロというと短く思われるかもしれませんが、東京から静岡県の西部・浜松あたりまでの距離になります。この間、時速100キロ平均で走り、約2時間半トイレ休憩なしで走り通すというのは、あまりないことでしょう。ましてや記事にあるように「家族」で遠出という前提であればなおさら、途中30分ぐらい休むのではないでしょうか。

その休憩時間に充電をおこなえば、240キロはさらに伸び、300キロは余裕で走りきることができますから、名古屋市あたりや東京から関越自動車道を走ると新潟市までたどり着くことができます。

さらに、宿泊先に200Vの普通充電器のあるところを選べば、到着後に充電を始め、食事をし寝ている間に電気は満充電になっていますから、翌日には少なくとも240キロ先まで無充電で走ることができます。新潟市から240キロというと秋田市の手前です。これのどこが「やや不安」だというのでしょうか。(宿泊者は充電料無料なことが多い)

参考:リーフは実航続距離240キロ、基本的に買いでOK!(2017/09/09) 

「やや不安」だというのは、筆者が体験していないことによるものだと断言できます。私は新型リーフの4分の1、たった10.5kWhの電池しか積んでいない三菱アイミーブで滋賀から西は淡路島や東は小田原まで、これまで約7万4千キロ走ってきましたが、電気自動車で初めての道は「とても不安」でした。

電欠することはないか、充電器に先客がいて待ち時間が長くなりはしないか、充電する分で移動する時間が長くなり疲れはしないか等、不安が先に立ちましたが、実際に走ってみると充電器の数は充実してきていますから、残りの蓄電量を見て充電すれば電欠することはありませんでした。また、充電渋滞に遭遇したこともありましたが、充電場所を離れて放置するといったマナー違反によるもの以外は、多くありませんでした。さらにスピードを出しすぎると電気の消費量も多くなるので、ゆっくりと走り、主観ではありますが静かな電気自動車はストレスも少なく感じます。

筆者のいう「暖房を使う冬場はEVが不利」なことは確かですが、それを上回るだけの楽しさが電気自動車にはあり、40kWhもの電池を積む新型リーフは「やや不利」という次元にまでガソリン車に迫ってきていることも確かです。


このライターの記事に関連して、モータージャーナリストの清水和夫さんとの対談もリンクされています。そのなかで「電気自動車を3、4年乗ればバッテリーは劣化して」と一般論としては間違っていませんが、下のような三菱の10.5kWhのグレードに載っている東芝のリチウムイオン電池「SCiB」ことをご存じないなど、専門家とは思えない発言には疑問符がつきます。最初に書いたように問題を指摘するばかりでは疲れるので、今日はこのへんまで。

(対談には「テスラは劣化が少ないというユーザーの報告もあります。おそらくそれはファクトだと思います」何てのもありますし、電気自動車は「あまり寒くない地域はOK」といいながら、別の回にはノルウェーの電気自動車事情を持ち出すなどつっこみどころ満載です)

電池容量残存率(2016/07/25)
「容量残存率」ですが、補正して測ってもらった結果は、以下の表のように何と「105パーセント」でした。2011年8月18日にアイミーブ i-MiEV Mグレードが来て.(2011/08/20)から約4年11ヶ月で走行距離が6万700キロを越えました。この間、約1191回(急速充電205回、自宅外での普通充電15回、自宅200V充電971回)充電を繰り返して