EVバスの話題を2つ

まず一つ目は、関西電力が、黒部ダムへ向かう関電トンネルで運行しているトロリーバスの老朽化にともない、2019年4月以降はEVバスに変更するというものです。

アルペンルート関電トンネルのトロリーバス廃止…2019年から電気バスに(2017/08/28)

トンネルを通ることからディーゼルエンジンなど排ガスを出す車は論外でしょうし、親会社が関電ですから燃料電池バスではなく電気バスなのでしょう。記事によると「運行にかかる経済性等も踏まえ」としていますから、電気代やオイル交換不要などを考えてのことのようです。

二つ目は、その電気バスに採用されるかもしれない東芝インフラシステムズ製電池SCiBを搭載したEVバスの話題です。このEVバス実証運行は、マレーシアで大型EVバス11台、大型ダブルデッカーEVバス2台でおこなわれ、急速充電は現在日本で採用されているチャデモ仕様だけでなく、320kWと480kWの超急速充電システムも使われます。150キロワットの急速充電器(2017/03/29)

マレーシアでEVバスの実証運行開始-10分間の超急速充電で高い運行頻度を実現-(2017/08/28)

SCiB電池に限ったことではありませんが、リチウムイオン電池は温度管理をしないとその性能が発揮されません。SCiB電池は、アイミーブMグレードなどにも採用され、私の利用経験からも急速充電時間が短く、充電を繰り返しても劣化しにくい特性を持っていますが、熱に弱く急速充電を繰り返すと電気の受け入れが悪くなる、充電時間が長くかかるようになるという欠点があります。

計画では、一日運行する中で連続した充電をおこなうようですし、マレーシアは熱帯地域ですから電池を冷やして温度を管理しないと充電時間が次第に長くなり、バスの運行に支障をきたすかもしれません。このニュースに「電池の寿命特性や超急速充電の連続オペレーション時の性能などを検証」とありますから、この実証結果をぜひとも次のSCiB電池搭載車に生かしてほしいものです。
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 (パンタグラフ式充電装置:東芝インフラシステムズHPより引用)