電気自動車の心臓部である「蓄電池」の話題を2つ

EV電池 走行距離2倍 GSユアサ、ガソリン車並みに (2017/08/08)

GSユアサは、一充電走行距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも始めると報じています。

私が電気自動車に乗っていて一番多く聞く質問は、「どれくらい走ることができるの?」という距離に関するものです。私の軽アイミーブや電トラでは100キロ程度ですから、そのままを答えると「あ、そう」という感じで話が続きません。走行距離が100キロでは話にならないという認識です。私がいくら1日の走行距離は100キロまでですよと言おうが、6年間・7万3千キロを走ってきた経験や実績を話そうが、前提として100キロはいくら何でも短すぎると聞く耳を持ってもらえません。

その点、電池の容量が増え、一回の充電で走行できる距離が伸びることは、電気自動車普及の一番の売りとなるでしょう。

三菱は日産の傘下に入ったため、今後採用される電池が今までのメーカーと同じになるかは定かではありませんが、記事では「(アイ・ミーブのように)電池の搭載スペースが限られる小型EVでも現行の大型EV並みの走行距離を実現」と、この電池がアイミーブXグレードの後継車種に引き続き採用される様な書き方をしています。実際、2020年に予想されている「新EV発売へ 20年めど、アイミーブ後継の軽」という情報とも重なりますから、現実のものとなるかもしれません。

(この情報は、よこよこさんのシャリオとi-MiEVの2台でハイブリッド!からいただきました)

(記事中の「EVは充電設備の少なさが普及の課題」と相変わらずの認識は気になりましたが)



もう一つは、北陸先端科学技術大学院大で放充電容量を飛躍的に高める電極の被膜が開発され、今の電池でも走行距離を約1.5倍に伸ばすことができるという記事です。

EV走行距離 1.5倍にアップ リチウムイオン電池で新手法(2017/08/18)

GSユアサの技術とは別領域ですから、それを組み合わせることができれば、走行距離を単純計算で3倍に伸ばすことができます。三菱の「アイ・ミーブ」Xグレードの走行距離172キロメートルが、516キロメートルにも伸びることになるということです。

リチウムイオン電池の性能は上限に近づいてきている。次の有望な技術は、全固体電池だと言われていますが、既存の技術の延長で、しかも「量産化が実現すれば、生産コストも従来品と変わらない」とすれば、リチウムイオン電池もまだまだ生き残ることができそうです。

くしくも2020年というと、トヨタが「全固体電池搭載のEV発売へ」としている2年前です。