「軽でハイブリッド」がわずか2年で国内シェア1割、世界戦略でも重要なワケ(2017/07/18)

軽自動車の1割を超えた軽の「マイルドHV」「ストロングHV」を取り上げています。
キーワードは「値落ちしない」というところのようですが、私が別に気になったのは、記事の中のデータです。執筆者は「経済ジャーナリスト」だから仕方ないこともあるのかもしれませんが、「経済」を語る上で数字は大切でしょう。

この記事でいう「ハイブリッド」の中には、スズキなどが販売する「マイルドHV」はもちろん「ストロングHV」も含まれていますが、軽の電気自動車も含んでいます。その数は「一般社団法人次世代自動車振興センターの調査によると、2015年度に国内で販売された軽自動車規格のEV(電気自動車)は1043台」とあり、私が集計しているデータと照合してみました。次ぎの表は三菱が毎月発表している販売数を集計したものです。

三菱 アイミーブなどの2017年5月度 販売実績(2017/07/01)

この中の2015年度合計を見ると、アイミーブが489台、ミニキャブミーブが423台、ミニキャブミーブトラックが126台となっており、それらを合わせると1038台となります。記事のグラフの中に「乗用車、商用車をすべて含む」とありますし、三菱しか軽の電気自動車は販売していませんからほぼ間違いなく、振興センターの調査との5台差は、アイミーブシリーズの他にも登録があったものと思われます。間違いないのは、アイミーブが2015年度に489台販売されたということです。

ところが、記事の後半にある車種のところで「軽の乗用車でEV(電気自動車)」として紹介されているものは、「「i-MiEV(アイミーブ)」1車種だけ」とあります。また、一覧表の中には、「商用車、特別仕様車を除く」ともあります。前の合計数のところでは、「商用車」を含んでいながら、一覧表で除くことに疑問を持ち、その出典元である「Oh!軽|軽自動車の新車情報、購入ガイド、比較ランキング」を見てみたら、軽の「トラック」はもとより、ミニキャブミーブが入る「キャブオーバーバン」の車種もなく、乗用車しか紹介されていませんでしたから、当然といえば当然でした。

元もと軽の電気自動車は、1043台(記事データ)と軽ハイブリッド車18万5152台に対して極端に少ないのですから、18万5152台だけを軽自動車の総数181万3328台で割っても「10.2%」と筆者が言いたかった「国内シェア1割」に影響はないのですが、数字を論じる上では混同は問題でしょう。それ以前に、電気自動車をハイブリッド車に含むことが問題かもしれませんが、世界の流れがプラグインハイブリッド車や電気自動車に向かっているために、電気自動車も含めたかったようです。

この点は、置いておいて、中古車市場で「値落ちしない」という点は、今後の電気自動車を考える上で、重要になるでしょう。

リーフの中古車価格は、台数の増加とともにが下がっているようです。2011年の初期モデル(2.8万キロ)では、40万円以下の車両が存在します。これは、バッテリー劣化のため実際に走行できる距離が短くなっていることが原因のようです。それに比べ、車格は違いますが、同年の同走行距離(2.9万キロ)のアイミーブMグレードの中古車価格も同レベルです。これは、Mグレードに使われているバッテリーの劣化が遅く、新車時とそれほど違わない走行距離が保証される・計算できるためではないかと思います。実際、私のMグレードでも2回目の車検を受けたときですら、走行距離が6万キロ越えても電池容量の残存率は105パーセントでした。(上記カーセンサー中古車のリンクは売れると切れることがあります)

電気自動車では、しっかりとした電池品質で使用中の充電管理さえできていれば、中古車市場で「値落ちしない」車になるでしょうから、次期の軽電気自動車にはそこも期待しています。

【EV中古車】中古EVの価格調査(
2017年7月2日調査)