日産社長「EV、量販車種にも」 車両を大幅拡充(2017/06/27)

27日に開かれた定時株主総会で、日産の西川社長兼最高経営責任者は「中期的には量販車種のEV化を進める」と明言したと伝えています。記事によると「中期的」とは、2020年度以降という意味で、「量販車種」とは、「多目的スポーツ車(SUV)や軽自動車、商用車」だそうです。

その頃には、他社メーカーからの電気自動車の販売も計画されていますから、今よりも車種が増え選択肢が増えることで、楽しみも増しそうです。

くしくも同じ日に調査会社の富士経済は、2030年頃、電気自動車の販売台数はハイブリッド車を抜いて400万台を突破すると予測しています。こうした予測に対応するだけの生産計画を、日産として持ち合わせる必要はあるのでしょう。

(ただし、これはあくまでも世界市場においての話で、2035年の日本では、HVの180万台に対し、電気自動車は36万台にとどまる見通しだそうです。その理由がふるっていて、電気自動車は「充電環境の整備やバッテリーのリサイクルなどが課題」なのだそうです。電気自動車の台数が「爆発的に」増えれば、今の充電環境では心持たないところはありますが、携帯電話会社が市場を拡大させるために基地局をどんどん作った例があるように、「爆発的に」増える可能性が出てきたら自動車会社も手をこまねいてはいないでしょうし、欧米や中国のような政策も日本での導入が検討されるでしょう。また、今でも再生可能エネルギー発電の受け皿として固定充電設備などへ「バッテリーのリサイクル」は研究されています。世界市場でも同様の課題があるのに、日本にだけそれを理由に販売は拡大しないと結論づけるのには違和感を感じます)