滋賀県内の充電器リストを更新(2017/06/15)で滋賀県内には急速充電器が118カ所(119基)、200Vの普通充電器が179カ所(249基)あると書きましたが、その変遷はどうなってきたのか自身のHPで調べてみました。
4年前の滋賀県内 充電器リスト(2013/05/12)によると、急速充電器20カ所、普通充電器84カ所と書いていました。充電器は、この4年間で下の地図にあるようにびわ湖の周りを埋め尽くし、急速充電器だけでも約100カ所も増えたことになります。また、その当時は、「〜にもなっています。ずいぶん増えてきましたが,普通充電器の多くはトヨタのプラグインハイブリッド用にトヨタ系列の販売店に設置されたもので,あまり一般的とはいえません」とあります。そのトヨタがプリウスPHVの発売に合わせて、一般にも公開したことは隔世の感があります。

(画像:左はCHAdeMO協議会2013年当時の急速充電器設置マップ、右はEVsmartより引用)
ちなみに、2016.10.19現在(pdf)では急速充電器110、普通充電器 200 でした。
他県では、データは2015年(2014年H26年度補正)と古いですが、次ぎで設置計画などを検索することができます。 地方自治体等のビジョン検索
4年前、電池容量の少ないアイミーブMグレードでは琵琶湖を一周する「ビワイチ」をすることは少々不安がありましたが、このように充電インフラは充実してきており、現状では、全く問題がありません。しかし、先の道の駅などに急速充電器設置(2017/06/11)にも書きましたが、今後のこの充電環境には不安があります。
急速充電器はもう増えないのではないか、今後は減少に転じるかもしれないという不安です。
急速充電器の増加が頭打ちになっていることは、CHAdeMO協議会が発表している下のグラフ(緑色の折れ線)でも明らかです。道の駅などに急速充電器設置(2017/06/11)にも書いたように、現在新設されているところはそのほとんどが「道の駅」で、滋賀県も例外ではありません。県内残り5カ所ほどの道の駅で整備が完了すれば、導入や維持に高いコストを払ってまで整備するところはありそうにありません。

(画像:CHAdeMO協議会の資料より引用)
また、次期リーフのように今後一充電走行距離が300kmや400kmの電気自動車が走り始めれば、目的地までの途中で充電する「経路充電」そのものの回数が減るでしょうし、使用される回数が減ればさらに充電器の維持は困難になります。一時期増えたコンビニの急速充電器は維持コストを少しでも減らすために20kWhや30kWhといった中速のものが導入されていますが、充電に時間がかかることからかえって敬遠されることになり、場所によっては使用が少ないために維持コストばかりがかかるという悪循環に陥っているようです。道の駅などに急速充電器設置に書いたように駅自体の存亡も危ういのです。
このことは、急速充電器の減少にもつながりかねない大きな問題とつながっていきます。国の補助金で設置した充電器の「保有義務期間」「5年」と関わっての問題です。
最初に書いたように、滋賀県内に急速充電器が20カ所しかなかった時期は4年前です。ですから、あと1年足らずで廃止しても補助金を返納する義務はなくなるわけで、コンビニにしても道の駅にしても売り上げ増に結び付くと充電器を設置してみたが、利用はそれほどでもなく、かえって維持コストばかりかかって負担になっていては、撤去されてしまってもおかしくはないでしょう。
充電インフラが整備されている安心感があるからこそ、電気自動車はどこへでも行くことができます。一充電走行距離が長くなっても、この安心感は電気自動車にとって何物にも代えがたいものですから、少なくとも今の充電インフラをどのように維持し、今後拡大していくかの方策を、自動車メーカーばかりでなく、ユーザーも考える必要がでてくるかもしれません。
4年前の滋賀県内 充電器リスト(2013/05/12)によると、急速充電器20カ所、普通充電器84カ所と書いていました。充電器は、この4年間で下の地図にあるようにびわ湖の周りを埋め尽くし、急速充電器だけでも約100カ所も増えたことになります。また、その当時は、「〜にもなっています。ずいぶん増えてきましたが,普通充電器の多くはトヨタのプラグインハイブリッド用にトヨタ系列の販売店に設置されたもので,あまり一般的とはいえません」とあります。そのトヨタがプリウスPHVの発売に合わせて、一般にも公開したことは隔世の感があります。

(画像:左はCHAdeMO協議会2013年当時の急速充電器設置マップ、右はEVsmartより引用)
ちなみに、2016.10.19現在(pdf)では急速充電器110、普通充電器 200 でした。
他県では、データは2015年(2014年H26年度補正)と古いですが、次ぎで設置計画などを検索することができます。 地方自治体等のビジョン検索
4年前、電池容量の少ないアイミーブMグレードでは琵琶湖を一周する「ビワイチ」をすることは少々不安がありましたが、このように充電インフラは充実してきており、現状では、全く問題がありません。しかし、先の道の駅などに急速充電器設置(2017/06/11)にも書きましたが、今後のこの充電環境には不安があります。
急速充電器はもう増えないのではないか、今後は減少に転じるかもしれないという不安です。
急速充電器の増加が頭打ちになっていることは、CHAdeMO協議会が発表している下のグラフ(緑色の折れ線)でも明らかです。道の駅などに急速充電器設置(2017/06/11)にも書いたように、現在新設されているところはそのほとんどが「道の駅」で、滋賀県も例外ではありません。県内残り5カ所ほどの道の駅で整備が完了すれば、導入や維持に高いコストを払ってまで整備するところはありそうにありません。

(画像:CHAdeMO協議会の資料より引用)
また、次期リーフのように今後一充電走行距離が300kmや400kmの電気自動車が走り始めれば、目的地までの途中で充電する「経路充電」そのものの回数が減るでしょうし、使用される回数が減ればさらに充電器の維持は困難になります。一時期増えたコンビニの急速充電器は維持コストを少しでも減らすために20kWhや30kWhといった中速のものが導入されていますが、充電に時間がかかることからかえって敬遠されることになり、場所によっては使用が少ないために維持コストばかりがかかるという悪循環に陥っているようです。道の駅などに急速充電器設置に書いたように駅自体の存亡も危ういのです。
このことは、急速充電器の減少にもつながりかねない大きな問題とつながっていきます。国の補助金で設置した充電器の「保有義務期間」「5年」と関わっての問題です。
最初に書いたように、滋賀県内に急速充電器が20カ所しかなかった時期は4年前です。ですから、あと1年足らずで廃止しても補助金を返納する義務はなくなるわけで、コンビニにしても道の駅にしても売り上げ増に結び付くと充電器を設置してみたが、利用はそれほどでもなく、かえって維持コストばかりかかって負担になっていては、撤去されてしまってもおかしくはないでしょう。
充電インフラが整備されている安心感があるからこそ、電気自動車はどこへでも行くことができます。一充電走行距離が長くなっても、この安心感は電気自動車にとって何物にも代えがたいものですから、少なくとも今の充電インフラをどのように維持し、今後拡大していくかの方策を、自動車メーカーばかりでなく、ユーザーも考える必要がでてくるかもしれません。
コメント
コメント一覧
電気再販問題もあるでしょうが、ユーザーも自宅の充電解放(軒下パーキングの充電版)を考える時期が来るかもしれませんね。
(Webマスター:様々な面での条件整備が必要なのでしょうね)
う~ん、悩ましい問題ですね。
補助金絡みでの期間満了でどのくらいの充電器が姿を消すことになるのか?
持続してもらうには適正な料金が必要そうですね。
しかしながら、「適正な料金」がどのあたりを指すのか考え方次第で
上下がありそうです。
利用者目線でいえば、充電量に対してというのが希望ですが、
維持管理費用などを考えると一回○○円もまた然り‥。
以前、とある無料充電器利用の際にアンケートがあって、
「有料になったらどのような料金体系がいいですか?」みたいなことだったのですが、いざ有料化したら「一回30分まで500円」になってました。
決まったことについては従おうと思いますが、どのような意見があって結果的にその方法になったか経緯を教えていただけると納得できるのですが…。
蛇足ですが、故障したときの近隣充電器情報を記載していただけると助かりますね(アプリとか無い方もいらっしゃると思いますので・・)。
(Webマスター:課金の方法については様々な意見がありますが、ユーザーとしては複数の選択肢があるとありがたいですね。
電力自由化により、基本料無料のところができてきていますから、コストの見直しをして何とか生き延びてほしいものです)
水素なんて言ってるうちは・・・・・・
(Webマスター:水素水素と言っているトヨタが電気自動車もと言い出しましたから、風向きが変わるのではないかと思っています^_^;)
充電器増加の原動力となったのは、日産さんと補助金の力だと思います。
群馬もEVステーションさんのおかげでくまなく整備されました。
補助金の内きりに伴う廃止の問題です。有効な対策がなければ、数が減ってもメーカーや市町村(支所含む)の充電器に頼らざるを得ません。
(Webマスター:書いていただいたその時からそんなに時間はたっていませんが、良い環境になったものです。
淡い期待ですが、将来はトヨタやホンダも出してくるようですから、コンビニや道の駅の代わりにディーラーに期待ですね!)
もちろん50kwになるはず
そしてeCanterを導入するセブンイレブン配送車の為にセブンイレブンに50kwのQCが
なんていう考えは安易でしょうか?
eCanterが1充電で100km程度しか走れないようならキャンピングカーには向かないんでしょうね
バッテリーの 容量/重量 の向上が今後の課題でしょう
(Webマスター:「三菱ふそうにもQC」と書いてくださったので、調べてみたら結構数があるのですね。そこに急速がついたら、思わぬ増加となります!
セブンイレブンで荷下ろししている時間は、十分急速充電する時間に見合いそうですから、設置されるとうれしいですね。しかし、セブンイレブンは荷下ろしの時間管理も厳しいと聞きますから、「この配送ルートの場合は、ここのセブンイレブンだけで充電」などと一方的に決められて、決められたセブンイレブンにだけ急速充電器が設置されることになるかもしれません^_^;
急ぐ旅でなかったら、短距離しか走らなくても広々としたEVの方が楽しいかもしれません。ミニキャブミーブのキャンピングカーで全国を旅している方もおられますし(^O^))
救済出来る様な、EV社会を構築するには、
将来的には、急速充電でガゾリン並みに
利益が出る様な価格設定として
ガゾリンスタンドで供給(充電)出来る様にするのが
社会全体としてな最適な環境になるのでしょかね。
日産ディーラーで格安での定額制も
役割が終わりつつあるのかもしれないですね。
(Webマスター:そうですね。ガソリンスタンドの屋根にソーラーをのせて、売電もできるようになると良いかもしれませんね。
今日、25kWhのコンビニで急速充電をしているのはリーフを見ました。定額ならではでしょう。
EVが増えれば、定額制はいずれ変更せざるをえないでしょうね^_^;)
通常速充電器でも14kw出てますからね。
充電器の数ですが、この内何台が24時間使えるのでしょうか?
GS でも24時間営業の店舗数は多くないという人も居られましたが、現状では土日祝日も含めてお役所時間でしか使えない充電器は通勤時利用したい者にとっては無いに等しいとも言えます。
三菱のディーラーにおいても24時間使えないというのは問題外なので何とかしてもらいたいですし、
営業時間内で1時間しか使えない通常速充電器だけしかないメーカーは急速充電出来るクルマを売ってはいけないとも言えます。
(Webマスター:日本充電サービス(NCS)に入っていて、各社の充電カードを使用するところは、ほぼ24時間でしょうね。無料のところや現金で支払うところでは、セキュリティのこともあり。営業時間内の場合が多いようです。
私の知っている三菱ディーラーでは、24時間化するために監視カメラをつけたと言っていました。そのような追加投資がいるのと、設置場所が奥まったところになる場合はセキュリティの課題があって24時間化できないところもあるようです。
「通常速充電器だけしかないメーカーは急速充電出来るクルマを売ってはいけない」とおっしゃるのはもっともです。メーカーは、その分急速充電時のマナー啓発もしているようですが^_^;)