EVの開発期間を半減 パナソニックがソフト開発(2017/05/03)

パナソニックとAZAPAが共同で電気自動車の「設計段階から航続距離や電力の消費効率などの性能を予測し、試作回数を減らす」ソフトを開発したと報じています。

車載用途でのモデルベース開発に関する協業について 電動パワートレインへの適用を実現(2017/05/08)
パナソニック株式会社/AZAPA株式会社 共同リリース「車載用途でのモデルベース開発に関する協業について」(2017/05/08)

パナソニックはテスラに電池を供給していますから、このソフトはすでに次期モデル 3の開発に投入されているかもしれません。

まず、この記事で注目したのは「パナソニックが自社で開発した2人乗りのEVで走行データを取ったところ」の部分です。すでにパナソニックの電気自動車(2016/11/29)で書いたように開発を行っていることは伝わっていたものの、記事の書きようでは、「ケーズデンキ」や「ヤマダ電機」の店頭に「パナソニック製EV」を見る日は案外近いかもしれません。
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(画像:両社発表プレスリリースより引用)

また、このソフトは開発を支援するもののようですが、「EV全体の性能を予測する」「数値入力によって設計段階で最高速度や電池の持ち時間をほぼ正確に導き出せる」というあたりから、電気自動車の「航続可能距離」表示を「正確に導き出せ」ないものか思いました。

現行の「航続可能距離」表示は、各社多少の違いはあるでしょうが、概ね三菱のように「駆動用バッテリーの残り容量とともに、直近25kmの走行状況やエアコン/ヒーターの使用や設定状況なども考慮した平均電力消費から算出」しています。ところが、道路のアップダウンや混雑状況など他の要素も加わって、「航続可能距離」表示は、あくまでもおよその目安でしかない状態で、メーカーは表示に余裕を持たせているので、実際には距離が「ゼロ」となっても、車種によって違いはあるものの電気は残っています。

駆動バッテリーの温度がわかる「EVマネージャー」発売(2015/09/30)

このようなソフトを応用し、ナビに設定された目的地まで高低差、外気温から予想されるヒーターの使用割合、オーナーの運転クセ、道路交通情報など様々なデータを収集・学習した上で、電力消費を正確に予想させることは、コストはかかったとしても難しいことではなくなってきているのではと思います。