2020/08

三菱自動車 2020年7月単月 生産・販売・輸出実績(2020/08/28) 

2020年7月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

アイ・ミーブ普通車は、11台とわずかながら増えました。

ミニキャブ・ミーブは、日本郵便から受注した1200台に今月でそろそろ近づいてきたかもしれません。日本郵便がEV 1200台導入(2019/03/27)

アウトランダーPHEV


三菱 アウトランダーPHEV、EVモードの航続延長へ…今冬米国で改良(2020/07/28)
  • バッテリー容量:13.8kWh
  • 最大出力:約10%引き上げ
  • モーター出力:約10%向上
図1
2009年11月から2020年7月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)


ミニキャブ・ミーブ

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数


8125

54604

192

↓2020年度合計


380

537

17

03月

0 0 0
02月

0 0 0
01月

0 0 0
12月
  0 0
0
11月

0 0 0
10月
  0 0 0
09月
  0 0 0
08月

0 0 0
07月

116 185 11
06月

123 179 2
05月

128 77 2
04月

13 96 2
(アイ・ミーブ軽自動車規格(下の表中の青色)(2009年7月〜10月の記録なし)2018/03 生産終了
(2020年3月で当HP掲載中止)

アイM軽
2009年11月〜国内販売総数
 
10814 

ミニキャブ・ミーブ

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2019年度合計

0

796

4970

105

03月
01953957
02月
0 153499 7
01月
0 3239214
12月
0 64349
4
11月
099308
10月
0 62228 21
09月
0 64109917
08月
0432584
07月
05942316
06月
0144398
05月
043553
04月
072250
(アイ・ミーブ軽自動車規格(下の表中の青色)2018/03 生産終了)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2018年度合計

43

296

6780

70

03月
5 4169610
02月
2 484585
01月
2 1644913
12月
0 76839
11月
0 339130
10月
3 1955710
09月
3 2112474
08月
5 216787
07月
2 303303
06月
11314055
05月
881974
04月
2211670
(2018/03 アイ・ミーブ 軽自動車規格の製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック2018年3月で掲載中止。2016/03製造中止。
 2012年の発売以来国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

ホンダ初の電気自動車「ホンダe」、10月に国内投入(2020/08/27)

27日の本サイトのアクセス・カウントが延びていますが、これは「ホンダe」の価格と発売日が発表解禁となったためでしょう。

その最新性能は専門サイトに譲るとして、やはりというかその販売希望価格(451万円〜)は予想通りでした。ホンダeの価格予想(2019/08/16)で「日本国内」では「間違いなく450万円以上するのではないか」と書いていました。

年間販売計画は1000台だそうですから月平均にすると約83台です。約450万円もする車ですが、ホンダの軽スポーツカーで200万円以上する趣味性の強い「特殊」な車S660でも、2020年7月には262台売れていますから、その希少性も相まって計画台数ぐらいは売れるでしょう。

ただし、この高い車では日本で普及どころか販売台数が増えるはずもなく、そのことをよくわかっているのでしょう、ホンダの販売責任者のコメントにはそのことが良く現れています。(最上部の会員記事の最後)「(都市部の)富裕層に近いお客様が2台目で購入するイメージ」

それにつけても、これだけネットが発達して情報が氾濫しているのに、海外との価格差をどうしてそういうメディアは報じないのでしょうか。そんなことをしたらメーカーから試乗会などでの情報を得ることができなくなるのか、専門誌での仕事がなくなるのか。

何度も書いているので、以下はHonda e のスペック2(2020/08/08)のコピーを貼り付けておきます。
日本の埼玉寄居工場で製造し輸出した車が外国での販売価格よりも高いというのはなぜなのでしょう。輸出には輸送費など余分な経費もかかっているのにです。

前例はいっぱいあるのですが、なぜ売れない?(2019/11/26)に書いたホンダ クラリティPHEVも同じ構図で、アメリカの販売価格は日本のより「200万円」も安く価格設定をしていたそうです。

先日発表された日産アリアもご多分に漏れず、1年後の販売価格が日本では500万円からとアナウンスされていましたが、アメリカでは4万ドル(約424万円)という 報道です。(情報提供いただきました)

電気自動車の認知度6割。購入しない理由「価格が高いから」7割 (2019/11/20)と電気自動車が普及しない理由はハッキリとしているのですから、ライバル社に比べ少ないホンダeのバッテリー容量を車両の低価格化に生かさないホンダの方針はよくわかりません。理由があるとすれば、 「売れると困る」( 2019/11/28)からでしょう。(加筆:CO2の規制があるヨーロッパでさえ売れれば良い) 

10.5kWhの電気自動車アイミーブを日常使用している私の実感として、35.5kWhのバッテリー容量で283kmも走れば十分です。ですから、こうした一充電走行距離の設定・考え方は間違っていないと思いますが、価格設定で間違えば売れる物も売れません。

それにつけてもメーカーには長年続くこの「不当」な価格差問題に対して、日本の消費者に説明責任をしっかりと果たしてほしいものです。
ファクトチェック(2017/02/13)
ホンダe の価格(2019/09/12)

このままでは、「ホンダe」を買おうと思っていた方には申し訳ないので、私ならという選択を示しておきます。

もし都市部でなく、富裕層でもない私が宝くじに当たって3台目の電気自動車を買ってもよいとなれば、現状の日本ではまだ入ってきていませんが、プジョーの『e-208』を買います。標準装備などは書いていませんが、シンプルに比較すれば以下の通りです。 プジョーの e-208(2020/07/04)

ましてやe-208には、補助金が40万円出ますが、ホンダeは標準仕様車で23万6千円ですから、その価格差はますます広がります。より遠くへ走ることができて、約77万円も安いとあっては、売る前に勝負ありです。

プジョーe-208(Allure)、電池:50kwh、距離:340km、価格:389万9000円(約350万円)

日産リーフ、電池:40kWh、距離:322km、価格:約333万円

ホンダe、電池:35.5kWh、距離:283km、価格:約451万円(約427万円)
スクリーンショット 2019-03-09 17.19.31

三菱自動車、滋賀県湖南市と災害時協力協定を締結(2020/08/25)

三菱は、「DENDOコミュニティサポートプログラム」として全国で64例目となる滋賀県湖南市と滋賀三菱自動車販売の災害時協力協定を報告していました。

その中で、「給電等に活用できるプラグインハイブリッド電気自動車『アウトランダーPHEV』などの電動車を速やかに被災地・避難所等へ届ける」としていましたが、そこにアイミーブやミニキャブミーブの名前が出てこないのは悲しい限りです。

アイミーブが占める割合はこんなもん(2020/08/15)に書いたように、アイミーブの影はもともと薄いですが、月販2台でも作り続けている電気自動車があるのですし、近い将来に軽電気自動車の復活を予定しているのですから、宣伝のためにもこのような場でせめてその存在をアピールしてほしいものです。まあ、アイミーブの立ち位置は「こんなもん」なのでしょうが。
スクリーンショット 2019-02-24 9.29.51
(画像:三菱自動車のHPより引用)

「電気自動車・プラグインハイブリッド自動車の充電インフラ整備事業費補助金」 公募兼交付申請 採択結果のお知らせ(2020/08/19)

一般社団法人次世代自動車振興センターは、7月31日〆切分の採択結果を上のように発表していました。

今回の発表で少し高速道路 PAへの設置は進みましたが、東名や名神での充電渋滞を解消するまでには至っていません。
急速充電器の倍増計画(2020/08/21)

今回も基礎充電は、東京都が他県を圧倒しています。

●高速道路 SA・PA 及び道の駅等への充電設備設置事業(経路充電)
  • 群馬県 関越自動車道 駒寄パーキングエリア下り線
  • 熊本県 九州自動車道 玉名パーキングエリア上り・下り線
  • 新潟県 道の駅 たがみ
  • 島根県 道の駅 ごいせ仁摩
  • 長崎県 道の駅 遣唐使ふるさと館
●商業施設及び宿泊施設等への充電設備設置事業(目的地充電)
  • 山形県 JA さくらんぼひがしね よってけポポラ
  • 滋賀県 上新電機株式会社南彦根店
  • 東京都 武蔵村山市民総合センター
  • 大阪府 上新電機株式会社北花田店
●マンション及び事務所・工場等への充電設備設置事業(基礎充電)
  • 埼玉県 ワコーレ所沢、埼玉県 富士見市役所
  • 東京都 ザ・パークリモア白金台三丁目ほか 東京都のマンション13カ所
  • 東京都 調布市役所ほか 東京都の公共施設16カ所
  • 北海道 ドコモショップ美原店
  • 茨城県 日本サポートシステム株式会社

CMの最後で木村拓哉さんが「日産アリア」に乗っています。
そのアリアは、未舗装の道を走り去って行き、さりげなく前後モーターの4WD「e―4ORCE」をアピールしているかのようです。

【企業】 TVCM 「やっちゃえNISSAN 幕開け」篇 60秒(2020/08/19)


【アリア】クロスオーバーEV 日産 アリア(2020/07/14)


【アリア】新型車 #日産アリア 車両概要(2020/07/14)

大手電力・石油元売り、EVスタンドに注力 GSにも設置「全国へ」(2020/08/18)

東京電力と中部電力が共同出資するイーモビリティパワーの経営戦略を報じています。

イーモビリティパワーは、電気自動車の販売とともに充電環境の整備に努めてきた日本充電サービス(NCS)の事業を引き継いでいますから、現在の急速充電器の約7,000基をさして、「約7000台分の能力がある」と書いているのでしょうが、「2025年に計1万4000台分に倍増させる計画」とは、今ある急速充電器を1基で一度に2台充電できる機器に置き換えていくということなのか、新設していくということなのかといった詳しいことは書かれていませんでした。

充電渋滞の解消を目指すとも書いていますから、両方の施策を同時にすすめていくということかもしれませんが、 東名阪道 大山田PAなどに充電器 6月の補助金(2020/07/20)に書いたように、久しぶりのPAヘの設置が「 東名阪自動車道大山田パーキングエリア 上り線・下り線」だけでしたから、高速道路 SA・PAへの設置・増設はなかなか進んでいません。

イーモビリティパワーにはがんばってほしいものです。
ev_sdqc2f_v_2way-car-b
(画像:新電元工業のHPより引用)

「i-MiEV」月販10台でも生産が続けられる理由(2020/08/18)
小型EVのメリットを浮き彫りにした立役者

電気自動車に関する記事の中には、乗りこなしていないにもかかわらず依頼があったから仕方なく書いたとしか思えないようなものを見かけますが、 この筆者の御堀直嗣さんは、「日本EVクラブ 」の副会長でもありますから、安心して読むことができました。

アイミーブは、高速道路で時速100kmで走っていても声を張り上げることなく普通の大きさで話すことができるなど、「小さな高級車」であるとする点は、10年近く乗ってきた者として十分理解できます。しかし、表題である「月販10台でも生産が続けられる理由」が記事には明確に書かれていませんでした。御堀さんといえども分析しきれぬ、摩訶不思議なことなのでしょう。

量産された市販車として日本で最初のアイミーブが、「果たしてきた役割は大きく、軽EVがこれからのクルマの行く末を左右する可能性も十分にある」とか、「軽EVにこそまず力を入れるべき分野だ」、「軽EVの技術は、『アウトランダーPHEV』というSUVにも活用されているから、技術面での可能性も大きい」「EVを学ぶなら、上級車種よりもi‐MiEVを体験する方が、より大きな知見を得られる」などとはアイミーブの良い点は書かれていますが、月販10台どころか2020年度は毎月2台ずつで6月までの3ヶ月間に6台しか売れていないのに、生産が続く「理由」が示されていません。

細々と売れている先はほぼ法人の買い換えのようで、ほぼ軽自動車の現行登録車アイミーブを300万円で買う個人はまずあらわれません。

あえて言うなら、「未来のクルマ像」を示してくれるアイミーブを作り続けることで電気自動車メーカーとしての存在感を示し、日産「IMk」までのつなぎ役としてアイミーブを位置づけているといったあたりでしょうか。これでも月販2台の「理由」にはなりそうにありませんが。

「月販10台でも生産が続けられる理由」を探すよりも見方を変えれば、「月販2台」で300万円ですむなら、日産ルークスが6月に9431台売れたように軽EVが「月販1万台」あれば、「200km走って200万円」も夢ではないのかもしれません。
スクリーンショット 2019-10-01 17.03.43
 

電気自動車をバーチャルパワープラントのリソースとして活用するV2Gビジネス実証事業の試験運転開始について(2020/08/06)

三菱自動車工業は、東京電力を中心に電動車(電気自動車/PHEV)を活用したV2G(Vehicle to Grid)ビジネス実証事業の試験運転を開始したと発表していました。

V2G事業とは、商用の電力系統と電気自動車/PHEVに搭載された蓄電池との間で、互いに電力のやり取りをすることによって電力の需給調整を行おうという事業です。 
スクリーンショット 2020-08-14 13.49.15
(画像:三菱のプレスリリースより引用)

今回は、今までの知見をふまえ、V2G制御の高度化について検討を実施するそうですが、それにつけても事業に参加する電動車63台の内そのほとんどの53台がPHEVで占められ、電気自動車はたった10台と少ないのが気になりました。

バッテリー容量が大きいほど電力系統で余った電力を吸収しやすいわけですから、日産リーフよりも少ない三菱アイミーブの16kWhや10.5kWhでは頼りにならないとしても、三菱 岡崎製作所の対象車はすべてアウトランダーPHEVです。

実証データを取るために車種をそろえたのかもしれませんが、PHEV50台がすべて通勤用であることから岡崎製作所の通勤者に、自社のアイミーブ・ユーザーはいないのかと思ってしまいました。

もっとも参加するアイミーブは、横浜市 旭土木事務所の業務用に1台しかないようですが。

Honda e はほしい車だけれど買えない価格(予想)なので、重箱の隅をつついて愚痴っていますが、今回は手抜きでYoutubeで見つけた走行編と内装編を転載します。写真をたくさん並べて紹介してあるページはありますが、やはり動画の方がイメージしやすいです。

「E-Car Collection」より 「Honda e ホンダの電気自動車 やっと乗れた 走行編!」と「Honda e ホンダの電気自動車 やっと乗れました!内装&外装編」です。 

「Honda e ホンダの電気自動車 やっと乗れました!内装&外装編」

フロントのボンネットを開けた映像はなかったので、そこにエンジンがない分ラゲッジスペースがあるのかないのかはわかりませんでした。

マジでこのまま売るのか!! 8月末発表「ホンダe」市販モデル全情報 (2020/08/06)

Honda e のスペック (2020-08-06)に続いて、ホンダeのメディア向け技術説明会のレポートです。

それによると、すでにその中で車両価格は発表されたようで、「価格や発表・発売日、販売計画はエンバーゴ(情報解禁日時の制限)付きでまだ明らかにできない」とありました。ただし、メディアの中にはおもわず「失望した」と書いているものもあったために、相当高い価格設定のようです。

ちなみに2019年9月時点での価格ですが、イギリスでのベース価格で2万6160ポンド(約347万円)と掲載されていました。現在のレートでは約362万円です。

また、日本での販売予想価格は450万円です。

何度も繰り返し書いてきましたが、日本の工場で製造し輸出した車が外国での販売価格よりも高いというのはなぜなのでしょう。輸出には輸送費など余分な経費もかかっているのにです。 

前例はいっぱいあるのですが、 なぜ売れない?(2019/11/26)に書いたホンダ クラリティPHEVも同じ構図で、アメリカの販売価格は日本のより200万円も安く価格設定をしていたそうです。

先日発表された日産アリアもご多分に漏れず、1年後の販売価格が日本では500万円からとアナウンスされていましたが、アメリカでは4万ドル(約424万円)という報道です。(情報提供いただきました)

電気自動車の認知度6割。購入しない理由「価格が高いから」7割(2019/11/20)と電気自動車が普及しない理由はハッキリとしているのですから、ライバル社に比べ少ないホンダeのバッテリー容量を車両の低価格化に生かさないホンダの方針はよくわかりません。理由があるとすれば、「売れると困る」 ( 2019/11/28)からでしょう。

10.5kWhの電気自動車アイミーブを日常使用している実感として、35.5kWhのバッテリー容量で283kmも走れば十分です。ですから、こうした一充電走行距離の設定・考え方は間違っていないと思いますが、価格設定で間違えば売れる物も売れません。

それにつけてもメーカーには長年続くこの「不当」な価格差問題に対して、日本の消費者に説明責任をしっかりと果たしてほしいものです。

ファクトチェック
(2017/02/13)


一充電走行距離については、「航続距離は欧州のWLTCモード(高速域が多い)が222km、日本のWLTCモードが283km」とあったそうです。WLTCとは「世界統一」試験サイクルのはずなのに「航続距離(の短さ)はさんざん聞かれ」たので、日本向けに発表内容をアレンジしたということのようです。

WLTCの国内導入について」には、「WTLC のうち、 ExHフェーズを採用しない・・・日本においては、国内走行実態としてExHフェーズに該当する走行パターン は、全走行の5%に過ぎず、またExHフェーズを含む速度-加速度分布は日本 の走行実態と乖離がある」とあります。

空気抵抗は速度の二乗に比例しますから高速域で電費が悪くなるのは確かですが、「5%」分で「61km」も差が出るのか疑問です。

なお、採用されたバッテリーは、パナソニック製だそうです。

【ホンダe】概要発表…従来EVがタブレットならこれはスマホ、コンパクトボディに最新技術を集約(2020/08/05)

ホンダは「Honda e」の公開を前に商品概要の説明会を行い、その時のメディア向け資料を元に各メディアがスペックを一斉に報道していました。

特に気になったところはWLTCで、今までの報道とヨーロッパでの発表と大きく違っていました。 どうしてこんなに違ったのか、質疑応答の時間はなかったのか、この点について突っ込んだ事を書いているところはないようでした。

(事前情報)220km・・・(今回)283km (2グレードあるうちのベースグレードだと思われる)
  • Honda e 35.5kWh、283km(WLTCモード修正済み)、予想価格450万円
  • 日産リーフXグレード 40kWh、322km(WLTCモード)、約382万円
  • プジョーe-208 50kWh、340km(WLTPモード)、約390万円
  • 日産アリア(2WD) 65kWh、450km(WLTCモード)、予想価格500万円(発売は2021年中頃)
Honda eの販売は2020年後半だそうですから、早くて10月ぐらいかもしれません。なぜなら、全国のホンダ正規ディーラーにHonda eの試乗車が配備されるのが、10月以降だということだからです。しかし、その台数は約140台だそうで、全国のホンダ正規ディーラーは約2150店のようですから、10店舗に1台あるかないかということになります。以前小耳にはさんだ各県一桁の台数しか割り当てがないというのは、このことを差していたのかもしれません。  

一番の関心事は今後発表されるその価格ですが、ヨーロッパでの価格から予想される450万円を「戦略的価格設定」で、Honda eよりも航続距離が長く価格が安いプジョーe-208以下にすれば、多いに注目されるでしょう。航続距離では大きく予想を上回ったのですから、価格も予想を裏切ってほしいものです。

航続可能距離に関して、「(283km)これ以上走るとなると急速充電が必要になり、その急速充電時の充電性能というのは今回の新型バッテリーでは優れ、充電警告灯が点いてから30分の充電で202km走ることができます」と語ったそうですが、アイミーブMグレードなどに搭載されている東芝のリチウムイオン電池「SCiB」は、約10年も前から同等の性能を発揮していました。(新型バッテリーの体積は小さくなっているでしょう)

急速充電はMグレードの利点?(2011/08/28)には、バッテリー残量計0目盛、「航続可能距離表示」10kmから急速充電を始め、85パーセントになるまでに約14分だったと書いています。アイミーブMグレードの10.5kWhのバッテリー85パーセントで、100km近く走ると思いますから、「新型」で「優れた」35.5kWhのバッテリーに約10年前のバッテリーでも十分に対抗できそうです。

嫌みったらしく書きましたが、東芝のリチウムイオン電池「SCiB」の性能を知っている者にとっては、航続可能距離に関して苦しい「言い訳」をしているようにしか聞こえませんでした。

良い点では、電気自動車ならばぜひほしいと思っている「AC100V」が装備されていました。

最小回転半径が4.3mとはいえ全幅は3ナンバークラスだそうですから、航続可能距離を筆頭にやはり軽EVの出番はありそうです。

ホンダe の価格(2019/09/12)

「売れると困る」( 2019/11/28)

ホンダe の電池容量を考える(2020/04/25)

ホンダのバッテリー(2020/07/16)

Honda e ホームページ公開(2020/08/03)

Honda e ホームページ

Honda e ホームページ(Coming Soon)

ホンダはHonda eの「ボディカラー」や「LEDヘッドライト」、「ワイドビジョンインストルメントパネル」などを紹介したホームページを公開していました。

その中で、 「Honda eとつながるWeek」と題して、Honda e体感イベントを実施すると告知していました。この中で発売日が発表されるのかもしれません。
  • 期間: 2020/8/29(土)~2020/9/13(日) 時間:10:00~18:00 予定
  • 場所: 代官山T-SITE GARDEN GALLERY
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(画像:Honda eのホームページより引用)

それにつけても、ガソリン車はホンダに乗っている身としてはその売れ行きが心配です。「走りがスポーティで素晴らしい」とか「ワイドビジョンのパネルが近未来的」とか言われても、それは電気自動車がいろいろ発売されていて、その中から好みに合ったものを選ぶときに気にする点であって、電気自動車の選択肢が少ないときにはバッテリー容量の違いによる一充電走行距離と車両価格に目がいきがちです。

以下のような似通った選択肢の中で選ぶとすれば、私なら価格と装備から「プジョーe-208」を、お金があって一充電走行距離が長いのが良ければ日産アリア(2WD)65kWhでしょう。

Honda eに50万円足せば、バッテリー容量が30kWhに増え走行距離も2倍になるのですから、日産アリア(2WD)65kWhを選ばないてはないでしょう。Honda eの販売価格が予想通りなら、苦戦するのは目に見えています。

もっともHonda eはヨーロッパの規制に合わせて出すのでしょうから、日本での販売台数に躍起になるわけではなく、ホンダのバッテリー(2020/07/16)で書いたように、県によっては販売割り当て台数が一桁という話ですから、そこそこ売れれば良いのかもしれません。 ホンダe の価格(2019/09/12)

「売れると困る」( 2019/11/28)

ホンダe の電池容量を考える(2020/04/25)

バッテリー容量35.5kWhとはかったようにHonda eと同じマツダ「MX-30」は、2020年秋にまず、ハイブリッド車のモデルから発売するそうですし、電気自動車モデルは、2020年度中にリース販売から開始する予定だそうです。 Honda eのようにバッテリー容量の割に車両価格が高ければ、現状ではこのようにせざるを得ないのかもしれません。

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