2019/12

電気自動車急速充電設備を増設します― 名神高速道路 草津PA、九州自動車道 古賀SA ―(2019/12/25)

NEXCO西日本は、12月27日より名神高速道路 草津PAと九州自動車道 古賀SAに急速充電設備を2基ずつ増設しています。これにより、年末年始の充電渋滞緩和が見込まれます。
スクリーンショット 2019-12-30 9.00.30
(画像:NEXCO西日本のHPより引用)

草津PAのものは、写真の様に2台同時充電が可能で90 kW (最大電流値:200 A)のもので、今までのものと含めて同時に3台受けいれることが可能になります。また、草津PAの上りは、写真の様に第2駐車場の奥に今までのものがありトイレしかありませんでしたが、増設されたものはコンビニなどに近くなり便利になりました。(他充電器は既設の近く)

ただし、草津PA上りでは新設の2台分が埋まっていて既設に回ってそこも充電していると、元の新設分に戻ろうとすると逆走になり戻ることができませんので、三菱専用版のEV充電スポット検索アプリ「充電車両サポート」や「高速充電ナビ」などで移動する前に充電状況を事前に確認した方が良いでしょう。ただ、これらのスマホアプリは、充電を開始した時間はわかりますが、何台待機しているかまではわかりませんから注意は必要です。
スクリーンショット 2019-12-30 8.59.56
(画像:NEXCO西日本のHPより引用)

 NEXCO西日本は、上のような充電設備利用回数の増加も載せています。グラフを見るまでもなく、特に帰省時の充電渋滞は慢性化していますから、他のサービスエリアなどにも広げる必要性はありそうです。

トヨタ、東京オリンピック・パラリンピック2020用 自動運転EVを出展へ…CES 2020(2019/12/25)

CES 2020に出展された『e-Palette』は、自動運転専用EVで東京2020オリンピック・パラリンピックで使用される予定です。

注目したのは、その記事の中に「全固体電池」の文字があるかですが、残念ながらそこにはありませんでした。大量生産の製造技術が確立していなくても、オリンピック・パラリンピックというまたとない見本市を宣伝の場に利用するかと思いましたが、「全固体電池」の利用はまだ実験段階から抜け出せていないのかもしれません。


トヨタ『e-Chargeair』、充電サービス提供に特化したEV…CES 2020に出展へ(2019/12/25)

「全固体電池」の開発目標の一つは、電気自動車の一充電走行距離を延ばすためですが、『e-Chargeair』があればその必要もなくなるかもしれません。

飛行機には飛びながら給油して飛行距離を延ばす「空中給油機」があるように、e-Chargeairは走りながら電気自動車へ充電をし、その航続距離を延ばそうという発想の「充電専用車」のようです。

このような充電システムができれば、以下のようなことになるかもしれません。

高速道路を走行中、私の電気自動車は電気が少なくなり『充電コール』のランプがパネルに点灯した。するとこの電気自動車からのサインを自動的に受け取ったe-Chargeairが、通りかかったSAから走り出てきて、電気自動車の前に回りこみ速度をあわせてきた。
人間が操作すればぶつかりそうな車間であるが、自動運転なのでその点は心配ない。 すぐに非接触で電気がe-Chargeairから私の電気自動車へ送られ始め、10分ほどで80パーセントの充電量を示した。
するとe-Chargeairは速度を上げて離れ、最寄りのPAへ走り去っていった。e-Chargeairはそこで自らの充電をしながら、次の給電機会まで待機するのだ。

これなら1000キロ走らせるという「全固体電池」の開発は必要なくなるかもしれませんが、システム維持には膨大な資金が必要になるかもしれません。もっとも、数十年後には個人所有の自動車というものはなくなり、すべてシェアするようになるかもしれませんから、公共インフラとしてのシステムの一部としてなら実現するかもしれません。

EVの充電セグメントに応じた時間帯別割引メニューは合法 経産省(2019/12/26)

経済産業省は、電気自動車の時間帯別割引メニューの創設は、計量法の規定に抵触しないと回答したという記事です。

検討中の割引メニューが「調達単価が安い特定の時間帯のEV充電量について、ユーザーがその分の料金の割引を受けることができるサービス」『「充電セグメント」に応じて行う』とあるだけで、具体的な内容が示されていないため、意味するところがわからないことだらけです。

電気代が安い時間帯というと、まず思いつくのは深夜です。また、FIT(固定価格買取制度)が終了し始めた中では、太陽光発電がフルに発電する昼間もそれにあたるかもしれません。

「時間帯別割引メニュー」が導入されると、深夜の充電やその逆に真昼の充電が電気自動車にとって安くつく最適な時間帯となるのかもしれません。

実際にうちでは、日が差す昼間にする太陽光由来による充電は『無料』です。
18
 

三菱自動車 2019年11月単月 生産・販売・輸出実績(2019/12/25)

2019年11月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

アイ・ミーブ
普通車は、元のペースに戻って4台です。2019年10月の21台は買替え需要のようです。

アウトランダーPHEVは、消費税増税の反動から少し持ち直してきましたが、それでも308台でした。(2019年9月1099台、1年前の2018年11月913台)

ミニキャブ・ミーブは、2014年10月に93台売れて以来の99台です。【日本郵便がEV 1200台導入(2019/03/27)】

生産終了になったアイ・ミーブの 軽規格 Xグレード(16.0kWh)は、今年度0台です。
1

2009年11月から2019年11月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値を含む)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10814

7301

52432

143

↓2019年度合計

0

352

3335

73

03月
0 0 0 0
02月
0  0 0 0
01月
0  0 0 0
12月
0  0 0 0
11月
0 99 308
10月
0  62 228  21
09月
0  64 1099 17
08月
0 43 258 4
07月
0 59 423 16
06月
0 14 439 8
05月
0 4 355 3
04月
0 7 225 0


アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2018年度合計

43

296

6780

70

03月
5 4169610
02月
2 484585
01月
2 1644913
12月
0 76839
11月
0 339130
10月
3 1955710
09月
3 2112474
08月
5 216787
07月
2 303303
06月
11314055
05月
881974
04月
2211670
(2018/03 アイ・ミーブ 軽自動車規格の製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック2018年3月で掲載中止。2016/03製造中止。
 2012年の発売以来国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

狭い道は電気自動車<2019 /01/28>で災害や事故、狭い道はEV出動 都が特別チーム (2019/01/26)を伝え、東京都が今年度内に創設する特別チーム(ファーストエイドチーム)のことを書きましたが、「道幅が狭い住宅密集地」や「高齢者の生活事故」に迅速に対応するそのチームに採用された電気自動車は光岡自動車の「3 輪電気自動車『Like-T3』」でした。
スクリーンショット 2019-12-24 18.21.03
(画像:光岡自動車のHPより引用)

光岡自動車 東京都に「災害現場における初期対応の迅速化」を実現する車両 として 3 輪電気自動車 『Like-T3』(ライク・ティースリー)が採用(2019/12/20)

救急医療に使う「EVのコンパクトカー1台、三輪バイク2台」と1月の記事にありましたから、電気自動車はミニキャブミーブだと思い込みましたが、軽自動車よりより小回りがきき、電気自動車と三輪バイクが融合した「Like-T3」になったのかもしれません。 また、AED等の資器材を積載もするとありますから、これを元に救急仕様に改造したのでしょう。 車両は既に完成し、2020年 1 月 6 日(月)に行われる、東京消防出初式の会場で「ファーストエイドチーム」発隊式と共にお披露目となるそうです。

日産リーフでEV初心者が受けた「充電の洗礼」 初めて電気自動車で国内を走ってみたら…(2019/12/16)

電気自動車初心者の著者が、日産「リーフ e+」を東京から愛知までドライブした体験レポートを書いています。
スクリーンショット 2019-12-16 18.38.41
(画像:日産リーフ e+ Gを引用)

著者は電気自動車(リーフ e+)の良い点や悪い点を書いていますが、私が初心者だった頃を思い出すような『電欠に対する不安感』を書いているところもあり興味深く読むことができました。また、コメント欄を読むと残念ながらガソリンユーザーからの電気自動車に後ろ向きな意見が多く、これも今の電気自動車に対する見方なのだろうと考えさせられました。

ただし、誤解と思われるような記述もあります。たとえば「温泉旅館にも急速充電器が備わっていたことだ。温泉につかりながら電気自動車も充電できるという体験はよかった」というところです。温泉旅館に急速充電器があっても良いでしょうが、温泉につかっていればすぐに30分はたってしまうでしょうから、利用した充電ガンは普通充電器のものではないかと想像できます。

電気自動車に対する消極的な反応は、リーフの販売にも反映されてしまっているのか、日産の新生産ライン、EV量産10年で選んだ現実路線 (2019/12/18)という記事には、日産は「専用工場を用意するほどEV市場が成長するまでには時間がかかると判断した」とありました。

また、コメントにはインフラが不十分だという意見が載っていましたが、電気自動車オーナーの立場でみると十分とは言えないまでも不十分ではないと言い切れます。『イーモビリティパワー』が目指すのは「便利な電気自動車充電インフラ」の実現 (2019/12/17)にあるように、電気自動車普及のための環境整備を進めているところもありますから、前向きにとらえてほしいものです。

「日産リーフ」をマイナーチェンジ(2019/12/16)

日産は、「日産リーフ」をマイナーチェンジし、2020年2月より全国一斉に発売すると発表していました。

スクリーンショット 2019-12-16 18.38.41
(画像:プレスリリースより日産リーフ e+ Gを引用)

主なマイナーチェンジは以下の3点です。
  1. 「プロパイロット」、「プロパイロット パーキング」の進化
  2. 全方位運転支援技術の拡充
  3. NissanConnectに新しいサービス・コンテンツを追加
  4. その他
(1)「プロパイロット」は、「下り坂での設定速度保持や、よりスムースな減速を可能とするブレーキ操作などが可能」とあります。もう一点「ワイパー作動時の範囲拡大」により機能が向上したとありますが、ワイパー作動時に「プロパイロット」の精度が落ちたのか意味がわかりませんでした。(追記:コメントにあるように大雨でも動作するようになったとのことです)
「プロパイロット パーキング」は、「駐車時の発進や切り返しの際の待ち時間を短縮、さらに据え切り(停車状態のままでの操舵)を減らすなど、制御を最適化」したとあります。

駐車が不得意だったり、年齢とともに感覚が衰えてきたときに「プロパイロット パーキング」は有効でしょうが、私にとって今のところあまり魅力的な機能ではありません。動作時間を短縮したとのことですから、もう少し機敏な動きができないのかとの感想がよせられていたのかもしれません。

(2)「全方位運転支援技術を拡充」は、「車線変更時の斜め後方の車両との接触回避をアシストする「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」を新たに採用したとのことです。

死角に入ると後方の車両が見えなくなるときがありますから、機能アップにより安全度が増すことでしょう。私はリーフに乗っていないのでわかりませんが、これが今回のマイナーチェンジでの注目点かもしれません。

(3)「NissanConnect」に追加された「新しいサービス・コンテンツ」とは、「目的地に合わせて途中の充電プランを提示する」機能、『地図更新が自動で行える「OTA(Over The Air)自動地図更新」』『車内がWi-Fi環境になる「docomo In Car Connect®」』、Googleを利用した「目的地検索や目的地周辺のGoogleストリートビュー、Google航空写真など」だそうです。
また、スマホアプリを利用して『ドアロックすることが可能な「リモートマイカーチェック/リモートドアロック」』、「運転状況(速度・時間・エリア)を・・・確認できるドライブ制限アラート」が追加されたそうです。

へそ曲がりな感想です。何でも便利になれば良いようですが、充電プランは自らが考えるからこそ楽しいような気がします。また、地図やGoogleを利用した機能はスマホのアプリで事足りますし、「docomo In Car Connect®」を利用するにはNTTドコモとの契約が必要になりますから、auなど他社のスマホユーザーは不便かもしれません。(追記:コメントにあるようにスマホとは関係ないそうです)

(4)シャークフィンアンテナが標準装備になったそうです。

日産 リーフ にクリスマス仕様…回生ブレーキで得た電力でイルミネーション点灯[動画](2019/12/11)

リーフの「eペダル」「Bモード」で得られた回生電力分で、イルミネーションを点灯させているそうです。

日産の欧州部門の発表ですから100V仕様ではないでしょうが、イルミネーションの電気には、リーフ本体からニチコンの給電器Power Moverのようなもので電気が供給されているのかもしれません。案外、普通のコンセントからかもしれませんが。
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(画像:nichiconのHPよりPower Mover操作方法

スウェーデンで進む“夢の道路”の研究(2019/12/08)

冒頭でリチウムイオン電池でノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんのインタビューがあり、その中で電気自動車を「電気を貯める」「いろんなサービス」(電気を運ぶ、電気を取り出す事ができるという意味だと思う)ができる「未来マシーン」になりうるのではと語っていました。
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(画像:デロリアンEV化計画より)

続いてニュースでは、スウェーデンのストックホルムの郊外で行われている、走りながら充電する実験を紹介していました。

 道路の真ん中に埋め込まれたレールに流れる800ボルトで走りながら充電するそうで、20分走行で平均80kW貯まるということでしたから、私の乗るアイミーブ10.5kWなら2分半ほどで満充電となる計算になります。ただし、現在の実証実験路は、2キロしかありませんからここを20分かけて走行するとなると時速6kmと人が駆け足するぐらいのスピードでしかありません。

パンタグラフを備える電車のように道路上に架線を引く必要がない分、コストは安くてすむでしょうが、高圧の電気が流れる路面の安全確保をどのようにしているのかは、映像からは不明でした。

コストについては、スウェーデン国内で80億ユーロ(約9600億円)かかるとのことでした。9600億円というと想像もつかないので検索してみたところ、4月13日付の日本経済新聞に「ソフトバンク含み益9600億円」、トランプ大統領がメキシコ国境沿いに建設する「壁」の予算要求 が9600億円とありました。また、横浜市が2018年に出した調査報告書には「カジノ」を含む整備で建設費などの投資見込中央値が9,600億円、2020年東京五輪・パラリンピックの関連事業に対する国の支出が約1兆600億円に達しているとありました。

番組は最後に「 夢の道路、果たして広がっていくのでしょうか?」と締めくくっていましたが、政策的に取り組めば案外「夢」ではないかもしれません。

EVのドライバーはクラクションを鳴らさない?英国での調査(2019/12/06)

現代自動車がイギリスで「自動車の種類とドライバーの運転スタイルの関係」について調査した結果を報じていました。

報告によると代替燃料車(ガソリン車とディーゼル車以外の自動車)に乗る人の多くがクラシック音楽やジャズを聴き、落ち着いた運転スタイルを自認しているそうです。

音楽の好みは様々ですが、電気自動車のような静かな車内は、様々な音であふれる喧噪とした現代社会から一時離れることができ、心に余裕をもたらすのかもしれません。

電気自動車は走行中の音が静かで、車内の会話で声を大きくする必要はありません。また、外の音もよく聞こえ、道路に溝を入れ音楽が流れるようにした道路「メロディロード」では、エンジン音にじゃまされることなく楽しむことができます。
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富士スバルライン EV・FCVパレードラン(2017/07/12)

日産自動車、「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」のサービスを改定(2019/12/03)

日産は、電気自動車オーナー向けの充電サポートプログラムである「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」(以下、ZESP)のプログラムを現行のZESP2から改定し、ZESP3として12月16日より加入受付を開始する、と発表していました。

ZESP2は、合同会社日本充電サービスが運営する全国の急速充電器を、月額2,000円で使いたいだけ使うことができる充電サポートプログラムでした。どれだけ電気を充電しても定額ですむため、距離が長くなればなるほどオーナーにとってはメリットが大きく、リーフを選ぶ一つの動機となっていました。

反面、電気自動車は長時間駐車する場所(「自宅」から修正)での充電が基本となるべきところ、リーフのZESP2は定額で充電できることから、日産販売店舗や高速道路SA・コンビニ等に設置された急速充電器での利用が多くなり、充電渋滞の原因の一つとなっていました。また、日産にとってもリーフの国内販売累計13万台という積み上げた数字によって、月額2,000円ではまかないきれない負担が重くのしかかってきていたと考えられます。

今回改定される「ZESP3」では、「お客さまのご利用ニーズに合わせてお選びいただける」とは書いていますが、上のような状況もあることから、いずれはプログラム内容と料金体系を変更せざるを得なかったと思われます。テスラも最初は、使い放題でしたが、現在は一定額までは使うことできても、その後は従量制となっています。
スクリーンショット 2019-12-03 19.53.24
ZESP3の料金プランは一覧表の通りですが、詳細のある「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3」 をみると、欄外に「10分単位の課金」と小さくあり、ご丁寧にも「10分1秒充電した場合は2回分(20分)の課金」とありました。これは「充電放置」対策としては朗報です。

満充電に近づくと充電ケーブルに流れる電気が小さくなり、充電していても電気は増えないにもかかわらず、定額であることから充電器の時間制限30分をめいっぱい使われていることもあり、これも充電渋滞の原因の一つとなっていたからです。

ただし、確かめたわけではありませんが、実際に使っていると充電器により充電をストップするタイミングにズレがあるような気がしており、10分ぴったりに止めたつもりでも10分1秒と表示されるかもしれず、今後は使用者とトラブルの種になるかもしれません。三菱のカードは1分単位での課金となっていますから、1秒すぎてしまっても約12円の差額が生じるだけですが、ZESP3では約300円となります。(両社ともプランと充電器によって額は前後する)

あと、些細なことですが、「プレミアム」は「申込月無料」とありましたから、月初めから使うことができると少しはお得になるようです。ただし、カードを申し込んでから受け取るまでに時間がかかると、計算が合わなくなりますが。
(加筆)
もう一点、3年契約期間中の途中で契約解除した場合、違約金が12,000円となっているのも、今後問題となるかもしれません。3年契約で毎月1,500円割り引いていたのに、1年で契約解除されたら3年で計算していた充電器網の維持コストが日産の負担になると考えたのかもしれませんが、携帯電話の契約解除料が問題となり改善されつつあるなかで、なぜこのような形にしたのでしょうか。

購入1年でリーフからガソリン車へ乗り換える人もいるかもしれない中で、違約金12,000円は課題となりそうです。
スクリーンショット 2019-12-03 20.52.10
(画像:日産HPより引用)

(加筆2)
ZESP3、プラン別コスト見積もり  (2019/12/04)

EV オーナーズクラブのブログの中でZESP3の各プランを比較されていました。急速充電器を使った場合、走行距離に応じてどのプランが最適化を見積もっておられました。

(加筆3)
ZESP3の運用シミュレーション  (2019/12/05)

もう一つ、同じ方が実際の使用例を具体的に想定して、いくつかのパターンの中で最安のプランは何かを検討しておられます。そして、次の文がまとめにあります。「ZESP3が最悪なプランであるとは感じておりません。高くなったのは確かですが、今後のEVの大容量化&高速化がセットとなれば、1つの解だと受け入れております」
日産は今後の電気自動車戦略を見すえての今回の改定かもしれませんが、電池の劣化が進む初期型に乗っておられる方や夜間の駐車中に充電できない集合住宅にお住まいの方などへの対応も、販売社の責任として今後は求められていくでしょう。

(加筆4)
ZESP3 は高すぎるのか NCSとの比較  (2019/12/07)
外国車の電気自動車オーナーは急速充電器を使おうとすると入らざるを得なかった日本充電サービス(NCS)の充電カードと比べると、ZESP3はほどほどリーズナブルということを示されています。

私が2011年にアイミーブ10.5kWhを買ったときには、アイミーブの16kWhかリーフ24kWhしか選ぶことはできませんでした。

あれから8年、時の流れとともに電気自動車を取り巻く環境は良い方へ大きく様変わりし、「EVシフト」なる言葉まで使われるようになってきています。それを物語るように、近い将来に向けて電気自動車の選択肢はドンドン広がりを見せています。

あとは、すそ野を広げる低価格帯の車種がいつ出てくるか、そうした車が売れ始めたとき「EVシフト」が本物となるのでしょう。

マツダ初の量産EV、『MX-30』…欧州仕様車を発表(2019/11/29)

テスラCybertruckやポルシェTaycan、MINI初のEVなど、魅力的な選択肢で進むEVシフト(2019/11/29)
  • テスラ「Tesla Cybertruck」
  • ポルシェ「Taycan」
  • 「MINI」
  • ホンダ「Honda e」
  • 「ニッサン IMk」(三菱からも同型車)
  • トヨタ「レクサス」
スクリーンショット 2019-10-01 17.03.43
(画像:ニッサン IMk)

電気自動車は戦国時代! クルマの個性はどうなる? 日産の答えとは(2019/11/29)・・・「ニッサン アリア コンセプト」

三菱自動車 2019年10月単月 生産・販売・輸出実績(2019/11/28)

2019年10月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

アイ・ミーブ
普通車は、発売以来最高の21台です。

アウトランダーPHEVは、消費税増税の反動か9月の1099台から大きく減り228台でした。また、昨年同月(557台)と比べても減りました。

ミニキャブ・ミーブは、増える傾向にあります。「日本郵便がEV 1200台導入(2019/03/27)」の予定ですから、そのうちの何台かが含まれているのかもしれません。

生産終了になったアイ・ミーブの 軽規格 Xグレード(16.0kWh)は、今年度0台です。
1
2009年11月から2019年10月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値を含む)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10814

7202

52124

139

↓2019年度合計

0

253

3027

69

03月
0 0 0 0
02月
0  0 0 0
01月
0  0 0 0
12月
0  0 0 0
11月
0 0 0 0
10月
0  62 228  21
09月
0  64 1099 17
08月
0 43 258 4
07月
0 59 423 16
06月
0 14 439 8
05月
0 4 355 3
04月
0 7 225 0


アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2018年度合計

43

296

6780

70

03月
5 4169610
02月
2 484585
01月
2 1644913
12月
0 76839
11月
0 339130
10月
3 1955710
09月
3 2112474
08月
5 216787
07月
2 303303
06月
11314055
05月
881974
04月
2211670
(2018/03 アイ・ミーブ 軽自動車規格の製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック2018年3月で掲載中止。2016/03製造中止。
 2012年の発売以来国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

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