2019/09

EV(電気自動車)を選んでも良い人は?(2019/09/25)

「電気自動車を選んでも良い人」の中に入っていない「田舎」で、バッテリー容量の少ないアイミーブに8年も乗っていると、「突発の用件で遠出をする場面に遭遇しても大パニック」にはなりません。

なぜなら、どんな種類の急速充電器がどこにあるかを把握しており、急ぐ場合にはそこで長くて10分も充電すれば、100kmは十二分に走ることがわかっているからです。記事の場合の遠出は、100kmぐらいではないと言われそうですが、そもそもこれ以上の想定は私の生活ではありません。

一充電の航続距離が短いことを電気自動車のデメリットとして、記事では第一に取り上げていますが、私の場合はたとえそれが100kmでも、許容できる距離ですから、大きなデメリットではありません。個々に求める長さは違いますから、短くてもデメリットになり得ないということもあるでしょう。

この点、ホンダeが一充電航続距離を220kmと割り切ったのは一理あります。
スクリーンショット 2019-03-09 17.19.31
私は自分自身の生活を元につい考えてしまいがちなために、田舎・持ち家・自宅での充電を前提にして、集合住宅などでは違うとコメントをいただくことがありますが、読み手の参考となるためには実体験をまずは語るべきで、これが基本でしょう。

テスラモデルXで長距離往復1000KM: 東京-福井一泊旅行4回目(2019/09/29)

最初の記事には「フル充電していても400km程度だと、行動範囲が限定される」と書いていますが、東京から片道200kmというと静岡市を越えたあたりです。ここまでが普段「行動範囲」としている人はあまり多くないと思うのですが、「行動範囲」を帰省といった年に数回の行事も含めるとありえるでしょうか。ただし、これで行動が「限定される」と断定されてしまうと違うと思わざるをえません。このように実体験とは思えない、電気自動車を最初から否定的な意味合いで書いているところが多々ある所は残念です。

また、電気がなくなった場合に備えて(「ガス欠」ならぬ「電欠」)「引き取り救援に行ける覚悟も必要」とも書いていますが、充電カードなどを発行する各社は、電欠時にレッカーを手配したり、最寄りの販売店または充電器設置所まで搬送したりしてくれるロードサービスなども提供しています。それ相応の「覚悟」は残念ながら必要ありませんし、私もまだ電欠を体験していません。

開き直るわけではありませんが、そもそも論として、電気自動車とガソリン等の自動車とは同じ自動車とはいえ、別物として考えるべきで、同じ土俵で比べても意味はないと以前から書いています。それぞれ、メリットとデメリットがあり、私にとってメリットの方が今の生活や考え方に合っていると思うから、電気自動車に乗り続けているのであって、電気自動車のデメリットが気になればガソリン車などにすれば良いだけの話でしょう。

私も8年前は、電池容量が少なくなると筆者が言うように不安でしたが、電気がないことを示すカメマークが出ても走ることができる距離がわかってくると電気自動車に合わせた走り、例えば速度を落とすとかギアレバーを操作して回生が良く効くようにするとかができるようになりました。また、「燃費マネージャー」のようにデジタルで電池の残量表示がされると、より安心して走ることができるようになりました。「不安で仕方がない筈」なのは、修行(経験)・準備が足らないせいだと断言できます。こうした点も別物と言える所以です。

電気自動車の最大の課題を筆者は、「一充電走行距離」にあるとしていますが、上に書いたようにそれぞれ求める距離は違いますから、「最大の課題」は「価格」にあると私は思っています。先に挙げたテスラの電気自動車はとても良い車ですが、私が買うことのできる価格ではありません。

今後は電気で動く車種が増えたり、発売するメーカーが多くなったりするようですから、価格競争も始まることでしょう。また、災害対応として、動く蓄電池の電気自動車が見直されそうですから、電気自動車を選ぶ人・電気自動車に選ばれる人?の範囲はますます増え・広がっていくのではないかと思います。

太陽光発電の100Vで充電 その4(2019/02/14)

三菱自動車 2019年8月単月 生産・販売・輸出実績(2019/09/29)

2019年8月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

生産終了になったアイ・ミーブの 軽規格 Xグレード(16.0kWh)は、今年度0台です。

アイ・ミーブ
普通車は5月から少しずつ増えていましたが、逆戻りして4台です。

アウトランダーPHEVは昨年同月(678台)の半分以下の258台でしたが、消費税関連の税制改正の影響だったのでしょう。千葉などの台風被害による停電を見ていると、今後は動く「発電機」として見直されるかもしれません。

ミニキャブ・ミーブは、前月同様増える傾向にあります。

日本郵便がEV 1200台導入(2019/03/27)
1

2009年11月から2019年8月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値を含む)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10814

7076

50797

101

↓2019年度合計

0

127

1700

31

03月
0 0 0 0
02月
0  0 0 0
01月
0  0 0 0
12月
0  0 0 0
11月
0 0 0 0
10月
0  0 0 0
09月
0  0 0 0
08月
0 43 258 4
07月
0 59 423 16
06月
0 14 439 8
05月
0 4 355 3
04月
0 7 225 0


アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2018年度合計

43

296

6780

70

03月
5 4169610
02月
2 484585
01月
2 1644913
12月
0 76839
11月
0 339130
10月
3 1955710
09月
3 2112474
08月
5 216787
07月
2 303303
06月
11314055
05月
881974
04月
2211670
(2018/03 アイ・ミーブ 軽自動車規格の製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック掲載中止。2016/03製造中止。
 2012年の発売以来国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

日産、新型EVクロスオーバーを東京モーターショーで公開か?(2019/09/23)

マツダ、東京モーターショーにて初の量産EVを世界初公開(2019/09/25)

岐路に立たされているといわれながらも、10月24日から東京ビックサイトやお台場周辺で開かれる「東京モーターショー」において、日産とマツダの新しい電気自動車の話題について書いていました。

三菱の電気自動車アイ・ミーブが普通車規格となったものの、8月の販売台数が4台と消え入る寸前の現在、日本での電気自動車は、日産リーフのみといっても良いですが、2020年に発売がウワサされるホンダeばかりか、コンパクトなSUVの日産車とマツダの新型車が出そろうと、いよいよ電気自動車を選択できる時代がやってきそうです。

日産はリーフとこのコンパクトSUVーEVの売れ方次第で、次の軽EVの発売を左右するのかもしれません。

日産ニュースリリース『iMX』、2017/10/24)

マツダEVの航続距離(2019/09/14)
スクリーンショット 2019-09-08 17.45.18
(画像:マツダのHPよりCX-30を引用) 

エネルギー政策の必然だった「千葉同心円被災」(2019/09/17) には、「20世紀型の防災では、すでに間に合わなくなっている」と書いていますが、 自力で充電も風呂も 千葉の高齢集落、台風乗り切る  (2019/09/19)には、高齢者が多く住む山間の南房総市の集落で、9日間続いた停電を乗り切った様子を紹介しています。

このことから言えることは、たとえ過疎化・高齢化が進んだとしても「日ごろからの備え」をしていれば、行政による支援を待つことなく自立することが可能だということです。

その大井地区では、地区にあった10台の発電機で携帯電話の充電をしたほか、炊飯器を使っての炊き出し、洗濯機を動かしたり風呂を沸かすための給湯器を使えるようにしたりしたそうです。

24時間、電気のある生活に頼り切っている現在、今回の停電は普段の生活が何一つできないことを改めて思い知らされました。ですから、発電機はこうした停電に備えるには最適ですが、日ごろから機械が発電するか点検しておくことが必要ですし、点検後にはガソリン等を抜き取っておくといったメンテナンスも大切です。

しかし、こうした保守点検のいらない電気自動車はより最適でしょう。(もちろん、一つだけの方法に絞ってしまうのではなく、発電機と電気自動車のように複数の手だてを持っていることが重要です)

今回のような長期間の停電では、電気自動車もその電気を使い切れば、ただの置物でしかなくなるのではという心配があるかもしれませんが、ソーラーパネルと組み合わせて昼間に充電を行えば、連続した運用は可能です。(むろんパネルも強風に備えた対策が必要です。写真のパネルはほぼ水平になるように角度を変えることが出来ます)
18
(1600Wのパネルで100V約9Aの充電が可能)

また、今回は遠くても1時間ほど車を走らせれば、電気が来ている場所にたづり着くことができたようですから、動く蓄電池の電気自動車なら、電気を持ち運ぶことができます。実際に日産自動車や三菱自動車などは、電動車を派遣しています。

ただし、ほかの映像では、リーフからの電気を給電器Power Mover(65万円)を通して酸素吸入器に使ったと解説しているものがありましたが、Power Moverの注意事項に「生命にかわる医療用機器は、接続しないでください」とあるように、使用方法には注意が必要です。
スクリーンショット 2019-09-09 14.27.22
(画像:nichicon のHPよりPower Mover操作方法

ホンダの給電器Power Exporter 9000はより高価(118万円)ですが、より高品質な電気を取り出すことができるようです。

こう書いていても電気自動車は高くて買うことができないとも言われそうですが、蓄電池のみを備えることを考えたら中古車は比較的安く買うこともできます。

の映像では、高齢者施設の施設長が「すごい車だな」と話していますが、命を守る準備としては安いのではないでしょうか。また、電気が来ないために大きな損害を出した魚貝類施設なども、その売上高と停電のリスクを考えれば安い買い物でしょう。電気自動車から電気の供給をしている間に、移送の準備などで時間をかせぐこともできます。普段は通勤にも使うことができるのですから、維持費は確実に安くつきます。

今回、停電の影響でポンプが止まり水道も出なくなりましたが、公用車を電気自動車ばかりでなくプラグインハイブリッド車などの電動車に順次切り替えていることで、動く発電機へと機動性を高めることもできるでしょう。かといって急に台数を増やすことはできないでしょうから、まずは日産や三菱などがすすめているような企業との連携によって、災害時に電気自動車を借り受けることも可能になります。

アナログ的「V2R」<2019 /07/17>

電気自動車で災害対策 2(2019/09/10)

電気自動車で災害対策(2019/09/04)

災害に備えて<2018/09/08>

電気自動車=動く「蓄電池」<2018/09/27>

千葉大停電2019を電気自動車とV2Hで乗り切った被災者の体験談(2019/09/25)

「走る蓄電池」千葉の被災地照らす 日産、トヨタなど電動車85台超派遣 (2019/09/24)

2019/9/18 12:21時点:千葉県で実際に利用実績のある急速充電スタンド一覧

EVsmartブログでは、「千葉県で実際に過去24時間以内に利用実績のある、NCS急速充電スタンドの一覧」を公開していました。(16日ごろには最初の公開がされていたと思うが見落としていた)

停電場所の急速充電スタンドが使えないのは当然として、暴風雨による破損・故障も考えられるために停電が解消しても充電スタンドが使えるかどうかは、こうした実際のデータが貴重です。

日本充電サービス(NCS)による 千葉県被災エリアにおける稼働確認済み充電スポット一覧もあります。

急速充電器が使えるかどうかは、確かめないとわからないところがあるために、個々の把握は難しい面がありますが、停電で千葉県内の自治体と県庁とが連絡が取れないばかりか、公務員自身もたくさんの人が被災しているだろうと想像できる中では、被害の状況を把握するのは難しかったでしょう。

しかし、屋根が壊れているかどうかの確認は、千葉県が2機保有するという消防ヘリコプターを、台風通過後に飛ばせば、被害は広範囲に及んでおり甚大なものだと、大まかな把握はできたはずと思うのは私だけではないでしょう。

充電インフラ補助金 公募兼交付申請 8月末日採択結果のお知らせ(2019/09/18)pdf

次世代自動車振興センターが2019年8月末の補助金申請の採択結果を上のように公表していました。お住まいの近くに新しく充電器が設置されるかもしれません。ぜひ、お確かめください。

高速道路 SA・PA 及び道の駅等への充電設備設置事業(経路充電)では、ここしばらくあったパーキンエリアへの新設・増設はなく、道の駅が10カ所、その他が4カ所でした。サービスエリアも含め、充電渋滞が頻発しているにもかかわらず、高速道路への動きは鈍いようです。
スクリーンショット 2019-09-19 6.51.51
(画像:2020年初夏までにオープン予定の北海道上士幌町の「道の駅かみしほろ」)

商業施設及び宿泊施設等への充電設備設置事業(目的地充電)では、7カ所の内3カ所が日産、3カ所が上新電機の店舗でした。

マンション及び事務所・工場等への充電設備設置事業(基礎充電)では、16カ所の内そのほとんどの14カ所が東京都の関連場所でした。

集合住宅における充電設備等導入促進事業を開始(2018/06/11)

”着るこたつ”がワークマンから初登場 「価格破壊」を続ける理由を担当者に直撃 (1/2)(2019/09/06)

ワークマンが、ベストの中に電熱線が仕込まれている「Wind Core ヒーターベスト(バッテリーセット)」(税込9800円)を発売すると報じていました。

夏の炎天下での作業をサポートするファン付きの服がワークマンにはありますが、それの冬版が「Wind Core ヒーターベスト」です。バッテリー容量の多い電気自動車に乗っているオーナーには関係のない話ですが、アイミーブ10.5kWhのような少ないバッテリー容量の車に乗っている者にとっては、使えそうな安いベストです。

というのも、ガソリン車はエンジンの熱を利用して暖房に生かすことができますが、電気自動車には熱源がないために、貴重な電気を「熱」に換えて暖房に使っています。ですから寒い季節に暖房を入れると、みるみる容量が減っていくことになります。そこで、シートヒーターも併用しつつ、できるだけ厚着をして、暖房を最小限にするのが、航続距離を延ばす最良な手段となっています。

車に乗るのにそこまでするか、そんなことまでしたくないと言われそうですが、電気自動車をこよなくアイする者としては、そうしてまでも利用したくなるのが相棒の電気自動車です。

「Wind Core ヒーターベスト」は、貴重な車のバッテリーを減らすことなく、懐は温かくなるので、これで厚着とはお別れかもしれません。
スクリーンショット 2019-09-07 19.50.59
 (画像:ワークマンのカタログから引用)

噂のなかにはウソもある! 今夏の酷暑に起きた「電気自動車のホント」3つ (1/2ページ)(2019/09/14)

2020年発売のマツダEV。その試作車に緊急試乗。バッテリー容量35.5kWhに留まるマツダらしさ (2019/09/04)

マツダが2020年に発売するというマツダEVの試乗レポートを載せていました。ノルウェーのオスロでマスコミを対象とした試乗会があったようで筆者は違いますが、いくつものサイトがマツダEVを紹介していました。

気になるのはその一回の充電での航続距離で、この記事ではその点に触れていたので、取り上げています。

タイトルにあるようにバッテリー容量は「35.5kWh」だそうです。ただ、航続距離は明らかにされていないようで、どのサイトにも書いておらず、このページでは「250km前後」と推測していました。その根拠は、編集部注としながらも、日産リーフのバッテリー容量は40kWhでWLTCモード航続距離322kmとなっているからのようです。

日産リーフのWLTCモードのように測定方法で違いが出てきますが、たまたまか意識的なものか、2020年春に日本で発売されるとウワサされる「ホンダe」も全く同じ「35.5kWh」で、公表されている一充電での航続は、最大220kmです。

ホンダの新型EV『ホンダe』、量産モデルの画像…フランクフルトモーターショー2019で発表へ(2019/09/05)

今回試乗に使われたマツダEVの外観はCX-30ですから実車のスタイルは換わってくるでしょうが、車重がSUVのように重ければ「ホンダe」の220kmよりも短く、スポーツカーとして販売する「ホンダe」より電費が良ければ220kmよりも長くなるでしょう。

ちなみに、フォルクスワーゲンは、ビートルを電気自動車にコンバートするサービスを提供すると発表しましたが、バッテリー容量は「36.8kWh」で航続距離は約200キロだそうです。

いずれにせよ、マツダEVの航続距離は最大「250km」あたりが妥当かもしれません。
スクリーンショット 2019-09-08 17.45.18
 (画像:マツダのHPよりCX-30を引用)

ホンダe の量産モデル公開、価格も発表…フランクフルトモーターショー2019(2019/09/10)

買うことはできないけれど気にはなっていたホンダeの価格が、イギリスでのベース価格で2万6160ポンド(約347万円)と掲載されていました。また、すでに書いてきたようにバッテリー容量は35.5kWhですが、1回の充電での航続距離は200km(WLTPモード)とされていたのもが最大220kmと延びていました。 

Honda e と他車との比較(2019/07/25)では、予想350万円(イギリスでは3万ポンド(約435万円))と紹介していましたから、EVsmart Bogの予想は大当たりです。ただし、EU離脱に揺れるイギリスですから、今後はさらにポンド安に振れるかもしれません。

ホンダeの価格予想
(2019/08/16)では、日本国内では「間違いなく450万円以上するのではないか」と思うと書きました。これはホンダに限ったことではありませんが、日本国内で製造され海外へ輸出されるにもかかわらず、以前から海外よりも国内価格の方が高い不思議な現象{車の価格設定(2011/07/21)}があったことからの予想です。

フォルクスワーゲンの『ID.3』も詳しい内容が発表されており、3種類のバッテリーから選べるうち、最も少ない45kWhで航続距離330km(WLTPモード)、ドイツでの価格は3万ユーロ(9月11日時点約355万円)以下とのことです。
ちなみに、リーフ40kWhの日本での価格は約325万円です。

フォルクスワーゲン肝いりの電気自動車「ID.3」は、EV時代の「ゴルフ」になりうるか?(2019/09/30)

価格

電池容量

1充電航続距離

ホンダe

2万6160ポンド
(約347万円)

2万9470ユーロ
(約349万円)

35.5kWh

220km(WLTP)

ID.3

3万ユーロ
(約355万円)

45kWh

330km(WLTP)

リーフ

約325万円

40kWh

322km(WLTC)

MiniCooperSE

約386万円

32.6kwh

270km

 e-up!

2万1975ユーロ
(約263万円)

32.3kWh

260km


フォルクスワーゲン『ID.3 1ST』発表〜電気自動車が大衆車になる時代の先駆けか(2019/09/11)
それにしてもホンダe は選ばれるのに苦労?しそうです。

ホンダe の「スポーツカー」としての性能や充放電できるという機能をとるのか、同じような価格であるならば100kmほど長い航続距離を走る『ID.3』をとるのか。ホンダe の予約の行方が気がかりです。
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災害時の県民生活課題洗い出し 静岡県総合防災訓練(2019/09/08)

電気自動車で災害対策(2019/09/04)で日産自動車と三菱自動車の自治体との災害時協力協定を紹介したところですが、記事では、実際に静岡県での訓練でアウトランダーPHEVから先日のリーフと同じ給電器Power Mover(パワー・ムーバー)を使い、電動車が非常用電源に活用できるかの検証を実施していたようです。
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(画像:nichicon のHPよりPower Mover操作方法

ちなみにPower Moverは、1.5kWのコンセントが3口あり合計で4.5kWの同時給電が可能ですが、アウトランダーPHEV単体でも1.5kWを供給できます。ただし、約76万円と高価です。

今回の台風15号では、9日午後3時でも千葉県内約61万軒で停電が発生していましたが、電気自動車の実用性を確かめるまでもなく、「防災的観点からEVが使える」のは言うまでもありません。

しかし、災害弱者は電気自動車を買ったり、その電気を家に引き込むシステムV2Hを備えたりすることは難しい面もありますから、災害大国「日本」だからこそ、このような備品・設備の備蓄に税金を使うべきだと思います。

アナログ的「V2R」<2019 /07/17>

今日も朝9時ごろからアイミーブへ約840Wで充電をしています。冷蔵庫への通電もしつつ。

災害に備えて<2018/09/08>

電気自動車=動く「蓄電池」<2018/09/27>

高い安全性と高容量化を実現!樹脂を使った新型リチウムイオン電池開発に成功(2019/05/10)

今さらですが、 三洋化成工業APB(All Polymer Battery)は、樹脂を使った全く新しい新型リチウムイオン電池を共同開発したと報じた記事を見つけました。

同じ大きさの電池でも2倍以上の電気容量を作ることが出来るそうですし、金属を含まないことから小型軽量化できることでしょう。また、樹脂でできていることから3Dプリンターで製作することも可能で、製造工程の大幅カットは、製造コストの切り下げに結び付くようです。 

京セラの半固体リチウムイオン電池もそうですが、リチウムイオン電池の進化は目を見張るものがありますから、今後はいかに早く実用化・製品化にたどり着くかにかかっているのでしょう。

全固体電池あやうし?

「半」固体電池?

京セラが次世代型リチウムイオン電池 原材料費3割減 (2019/06/21)

日産自動車、日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』の活動を加速
2019年度末までに、30を超える自治体や企業と電気自動車を活用した災害対策で連携(2019/08/30)

災害時に電動車を迅速に提供できる体制構築に向けて全国の自治体と連携(2019/08/30)

日産自動車は、地球温暖化や災害対策等の課題を解決するための活動、日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』の取り組みの一環として、今度末までに約30の自治体や企業と電気自動車活用で連携すると発表していました。また、 三菱自動車は、災害発生時に電動車を被災自治体へ速やかに提供する「DENDOコミュニティサポートプログラム」を推進していくために、2022年度を目標に、全国の自治体と災害時協力協定を締結していくと発表していました。
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(画像:日産のニュースリリースより引用)

2011年の東日本大震災では、製油所や出荷施設・タンクローリー・ガソリンスタンドなどが被災したことによりガソリン不足は1ヶ月ほど続きましたが、電気は4日目でほとんどが回復していたようです。そういった状況の中で日産では当時、約60台のリーフを現地へ送っていますし、三菱自動車も『アウトランダーPHEV』や『i-MiEV』などを無償で貸与しています。

そうした経験を元に今回の発表になったと思われますが、三菱自動車の発表はあくまでも『アウトランダーPHEV』を使ったサポート体制であり、その中に『i-MiEV』が含まれていないのは、さびしい限りです。

問題は、限られた数のリーフなどをどのように配置するかでしょう。たとえば、滋賀県彦根市には指定緊急避難場所が63箇所あるそうですが、現状ではすべての場所の要請に応えることができないことはすぐに予測できます。ですから、公用車の更新のたびに少しずつ電動車に置き換えていくなど、自治体としても取り組むべき課題はありそうです。

いつやってくるかわからない災害に対する事前準備は必要であり、それには発電機のようなメンテナンスがいらない電気自動車は最適だと思います。

災害に備えて<2018/09/08>

電気自動車=動く「蓄電池」<2018/09/27>

メディアがなぜか書かない、日産とリーフの「いい話」
日産×SUPER GT編 その3 ( 2019/09/02)

日産星野副社長「なるかもしれませんよ(笑)。今の段階では何とも言えませんけれど」

「GT-RのEV化を示唆」と著者に言われ、あわてて否定する日産の広報が面白い。

たくさんある選択肢の中にEVもあるということだけれど、テスラやジャガーの「I-PACE」などを横目で見ていると、EV化を真剣に考えることもあるということでしょう。
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(画像:日産GT-RのHPより引用)

買うならどっち?ジャガー「I-PACE」VSテスラ「モデル3」世界基準の最新EV対決 (2019/08/31)

ポルシェ、初のEV「タイカン」発表 761馬力2170万円(2019/09/05)

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