2019/06

普及を妨げる最大の障壁は?ニッポンのEVと、EV事業のこれからを考える(2019/06/24)

「最大のネックは“値段が高い”こと」など、読み応えのある記事です。

2019年後半、正式発表される予定の「ホンダe」は、35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載するそうですから、間違いなく「高価」です。「ホンダe」は、日産リーフと比較される対象にはなるでしょうが、トヨタのいう「普及」には貢献しえないでしょう。

記事では、トヨタが2020年に市販すると発表した2人乗りの超小型EVについて、リチウムイオンバッテリーは10kWhまでではないかとその期待仕様を具体的に書いています。

ただし、軽自動車よりも小さい新たなカテゴリーの規格が経産省から発表されていない中で、トヨタが正式に2020年市販を公表した背景などを掘り下げてほしかったです。トヨタだからこそできるワザといってしまえばそれまでですが。
スクリーンショット 2019-06-08 18.59.57
(2020年に市販予定の2人乗り超小型EV:トヨタのHPより引用)

トヨタの前倒しにも増して、BMWは前のめりになっているようです。

独BMW、電動車投入計画を2年前倒し2023年までにEV・PHVを25車種( 2019/6/26)

6月27日付けで三菱から「i-MiEV、MINICAB-MiEVの車載充電器について」というサービスキャンペーン情報が出ていました。(EVオーナーズクラブのBlogで情報を得ました。ありがとうございます)

不具合内容は発表によると以下の通りです。
駆動用バッテリーの車載充電器において、内部基板に使用しているコンデンサの耐久性が不十分なため、 使用過程でショートしモーター制御ユニットの高電圧ヒューズが溶断することがあります。 そのため、パワーユニット警告灯、補機用バッテリー充電警告灯が点灯するとともに、駆動用バッテリーの普通充電、 及び補機用バッテリーの充電が行なわれなくなるおそれがあります。
改善の内容として「警告灯が点灯した場合は、 販売会社にて車載充電器を点検し、該当するものは車載充電器を対策品に交換します」とありますから、警告灯が点灯した場合が条件のようです。しかし、コンデンサの劣化はいつ表面化するかわかりません。

ですから、販売会社へ連絡したところ、6月27日に情報が出たばかりで詳細は不明で、点灯していなくても事前に交換できるものかどうか調べてみるとのことでした。もし、交換できるものならしておいた方が安心でしょう。

ちなみに、対象となる車両かどうかについては、リコール等対象車両検索で確認できます。 うちのも該当していました。
スクリーンショット 2019-06-28 8.52.57
(画像:三菱のHPより引用)

(加筆)
 販売店によると私の分の部品申込みはしたので、到着するまでしばらくお待ちいただきたいとのことでした。ですから、発表文書は警告灯が点灯した場合が条件のようにとれますが、点灯する前でも交換は可能です。(7月12日修正。お詫びして訂正します。詳しくは、7月13日のブログで)

もともと少ないアイミーブなどとはいえ、発表によると予想される対象台数は約12,100台とのことですから、すぐに全部の台数分の部品を用意することが出来ない、部品確保のめどが立たないということで、警告灯が点灯した場合が条件のようになったのではないかと思います。

使用状況にもよりますが、遠距離を運転される場合や走行距離が多い場合など、 警告灯が点灯した場合を待っていては困る方は特に、事前の交換を申し込まれた方が良いかもしれません。

三菱自動車 2019年5月単月 生産・販売・輸出実績(2019/06/30)

2019年5月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

生産終了になったアイ・ミーブの 軽規格の Xグレード(16.0kWh)は、今月も0台です。もうないでしょう。

アイ・ミーブ
普通車は、わずかに3台です。アウトランダーPHEVは回復してきました。

ミニキャブ・ミーブも振るわず4台でした。
1
2009年11月から2019年5月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値を含む)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10814

6960

49677

73

↓2019年度合計

0

11

580

3

03月




02月
 


01月
 


12月
 


11月




10月
 


09月
 


08月




07月
 


06月




05月
0 4 355 3
04月
0 7 225 0


アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2018年度合計

43

296

6780

70

03月
5 4169610
02月
2 484585
01月
2 1644913
12月
0 76839
11月
0 339130
10月
3 1955710
09月
3 2112474
08月
5 216787
07月
2 303303
06月
11314055
05月
881974
04月
2211670
(2018/03 アイ・ミーブ 軽自動車規格の製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック掲載中止。2016/03製造中止。
 2012年の発売以来国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

Tesla Model 3の試乗車が以下の予定でできるそうです。鳴門なら関西の方も参加できそうです。(なお、私はテスラのまわし者ではありません)

日時:7月3日(水)13:00-18:00(17:00 最終試乗スタート)

場所:モアナコースト(鳴門市鳴門町)

申込先 鳴門スーパーチャージャー オープン記念 Model 3 特別試乗イベント予約フォーム(応募多数の場合は抽選)

鳴門スーパーチャージャー・スタンド数8(7月4日(木)モアナコーストにオープン) スクリーンショット 2019-06-27 19.31.56

当ブログでは、 トヨタも「EVの普及」へ(2019/06/09)と書きましたが、トヨタには「電動化技術」や「ハイブリッド」があるから優位は動かないという趣旨の記事も散見されます。

トヨタがEVに出遅れているなんて誰が言った!? ハイブリッド量産20年超のノウハウでEVでも世界制覇へ(2019/06/17)

かつてないメーカー同士の協業もトヨタに見るEV時代の開発戦略(2019/06/21)

その優位性を決定づけるものがトヨタの開発している「全固体電池」ですが、前回「半」固体電池?(2019/06/23)で書いたような次世代型リチウムイオン電池がいち早く登場してくると、2020年中にとりあえず「発表」されるという「全固体電池」は大丈夫かと心配してしまいます。

それを裏づけるかのように下記の記事の中には、「本当に全固体電池は必要なのか。現行の液系リチウムイオン電池を効率よく使いこなすことが、コスト面でも航続距離の面でも電気自動車(EV)にとって最善だ」とありました。

「2030年まで全固体電池は商品化しない」、CATLの真意 CATLの実像(下) (2019/06/24)

これを述べたのが、新たにトヨタが電池事業で提携する「CATL」の幹部だというのですから、真意は不明ですが、「全固体電池」の前途は多難そうです。

京セラが次世代型リチウムイオン電池 原材料費3割減 (2019/06/21)

京セラは、次世代型リチウムイオン電池を開発したと報じていました。電極の間の電解液を電極に練り込んで粘土状にする技術を開発したそうです。

液体としての電解液がゼロになったのかどうかはこの記事からはわかりませんでしたが、その結果、周辺部品も含めて原材料費が3割減り、製造工程が簡素化し、発火リスクもより低くなるのですから、コストも相当下がるのではないかと考えられます。

早ければ2020年度中に、固定価格買い取り制度が終了する卒FIT住宅や工場向けの蓄電池の量産に乗り出すということですが、電気自動車に積載されるリチウムイオン電池にも応用されれば、それ相応のコストダウンに結びつき、電気自動車の課題の一つである車両コストの低減にも大いに貢献しそうです。
(加筆)
全固体電池に勝る「厚塗り」の新型LIB、京セラが2020年にも量産へ(2019/06/27)

この記事によると、原材料費は既存の4割ほど、製造工程を1/3、容量密度を向上できるそうです。

また、このブログのタイトルを適当に「「半」固体電池?」などと付けましたが、この新型リチウムイオン電池を京セラ自身「半固体(semi-solid)型」と呼んでいるそうです。
スクリーンショット 2019-06-22 10.46.51

(画像:京セラの蓄電システムHPより

日産自動車、国内の販売会社で家庭用電力の代理販売を開始 家庭でのEV充電をより便利に(2019/06/18)

日産は、「リーフ」購入者を対象に、2019年度後半より家庭用電力の代理販売を開始する、と発表していました。なお、代理販売を行う店舗は全店ではなく、同社の一部の国内販売会社に限られているようです。また、実際の電力供給は小売電気事業者のエネクスライフサービス(伊藤忠エネクスグループ)、出光興産(出光昭和シェル)、Looopの3社が行うとのことです。

具体的な料金プランがニュースリリースには書いていませんからイメージしにくいのですが、2年前からエネクスライフサービスと提携して家庭用電力の販売を行っている大阪日産販売のものが参考となりそうです。

大阪日産販売の料金プランを見ると、リーフに乗っていなくても関西電力エリアの居住者が誰でも加入できる「基本プラン」というものがありますが、今回のニュースリリースには『「リーフ」購入者を対象』とありますから、これは全国展開しないのでしょう。

あとは以下の3つのプランがあります。
  1. 日産のメンテプロパック加入者用の「おまかせプラン」
  2. 日産大阪で電気自動車を購入すれば加入できる料金一律の「EVプラン」
  3. 日産大阪で新型リーフを購入すれば加入でき、「EVプラン」よりさらに夜間(23時〜7時)の料金が安い「EVプラン・プラス」
このうち料金一律の「EVプラン」は、基本料金なしの一律1kWhあたり22円となっており、小売電気事業者のLooopと同じ方式となっています。
スクリーンショット 2019-06-20 20.14.04
(画像:日産大阪 e-でんきHPより引用)

「EVプラン・プラス」は、 基本料金なしは同じで、7時〜23時の料金は1kWhあたり22円です。夜間(23時〜7時)は19円/kWhとなります。

私が現在入っている関電の「はぴeプラン」(2015年4月1日以降、新規加入停止)は、23時〜7時で10.51円/kWhとなっていますから、こうした以前のプランに入っている人は、変更しない方が良いでしょう。

もっとも、「はぴeプラン」は10時〜17時が31.19円と割高になっており、うちの最近の充電は、太陽光発電が多くを占めるようになってきたため、安定的に発電と充電ができるようになったら、変更を検討しようと思っています。

充電インフラ補助金 公募兼交付申請 5月末日採択結果のお知らせ(2019/06/19)pdf

次世代自動車振興センターが2019年5月末の補助金申請の採択結果を上のように公表していました。お住まいの近くに新しく充電器が設置されるかもしれません。ぜひ、お確かめください。

高速道路 SA・PA 及び道の駅等への充電設備設置事業(経路充電)では、9カ所のうち5カ所が道の駅で、そのうち4カ所が長野県のものでした。

残念ながら、期待していた「高速道路 SA・PA 」はありませんでした。年度当初ですから事務作業が間に合わなかったのかもしれません。

商業施設及び宿泊施設等への充電設備設置事業(目的地充電)では、埼玉県と石川県と県こそ違うものの、そのすべてが日産の店舗でした。最近設置を進めているホンダもEVの普及を目指すというトヨタもありませんでした。

マンション及び事務所・工場等への充電設備設置事業(基礎充電)では、11カ所のうち1カ所を除く残りすべてが東京都でした。これまでに多かったマンションは2カ所のみで、他は東京都内の行政機関です。

集合住宅における充電設備等導入促進事業を開始(2018/06/11)

遅ればせながら誕生日、おめでとう!

三菱自動車の電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』10周年(2019/06/05)

三菱自動車工業のこのニュースリリースでは、10年前の『アイ・ミーブ』の発表で「自動車業界が大きな転換期を迎え」たとか「高い評価」をいただいたと自画自賛しているものの、10周年の記念式典があったわけでなく、4月は全く売れなかったからか10周年記念特別限定車が出るわけでもない寂しい誕生日でした。人間の誕生日では、こういうときに「サプライズ」が用意されていますが、それもないようです。

このリリースには最後に、「EVやPHEVの技術革新を進め、V2HやV2G(Vehicle to Grid)など次世代を見据えた新しい価値の提案に取り組んでまいります」と書いているのにです。

そこで勝手に「サプライズ」を考えてみました。

一つ目は「アウトランダーPHEV・タクシー」で、二つ目は「パジェロミニ EV」です。

高額なJPNタクシーが導入できない地方都市を狙う中国EVメーカーの驚異(2019/0 6/14)

この記事は、中古車のガソリン・ハイブリッド・タクシーが増えており、次には電気自動車タクシーへシフトが進むかもしれないと予想するものです。そうであるならば、「電気自動車」アンケートに書いた知らない電気自動車を知ってもらうために、三菱の電気自動車をタクシーにすればどうでしょう。

といっても長距離になる場合もあるタクシーに適した車種を三菱は持ち合わせていませんから、ここはアウトランダーPHEVの出番でしょう。 PHEVなら電気自動車と同じような走りができますし、電気がなくなれば発電しながら走り続けることもできます。何よりも走行距離を心配されることの多い電気自動車の入門車には最適です。

この入門車でモーターの走りの力強さと静かさをタクシー乗車時に体験すれば、電気自動車への拒否感も薄らぐはずです。
スクリーンショット 2019-05-14 19.37.55
(画像:三菱のHPより引用)

三菱 パジェロミニ が7年ぶり復活!? 新型は4ドア化か(2019/06/14)

国内生産が終了する『パジェロ』の系譜をくむ軽自動車『パジェロミニ』復活?を伝える記事です。

その中で日産『デイズ』や三菱『ekワゴン』を生産している日産・三菱の合弁会社 NMKVが、『ekワゴン』などの車台を元に『パジェロミニ』を作るのならこんなデザインと予想しており、エンジンは 660cc直列3気筒ターボ、「 ワールドプレミアは、最速で2019年内、あるいは2020年前半」などと推測しています。しかし、以前に 日産 スキラッチ副社長「日本は一番早く電動化が進む」(2018/04/20)には、軽の電気自動車は「2020年台初め頃」とありましたから時期が一致していることもあり、軽EVは『パジェロミニEV』なんてコトもあるかもしれません。もちろん4WDで。

軽の電気自動車カテゴリーに選択肢はミニキャブミーブしかありませんから、2020年6月5日にアイミーブ11周年記念車として発表すれば、うってつけの「サプライズ」ではないかと思います。

「電気自動車」アンケート(2019/06/13)のコメントに「急速充電器での充電は一度に1〜2台、ガソリンスタンドなら少なくとも6台以上、しかも給油にかかる時間は短い。インフラ整備では充電器はガソリンスタンドの数十倍の開きが有ると言えるのではないか」という旨をいただきましたので、加筆しておきます。

普通充電器は滋賀県下に約270カ所(2019年3月現在)あり、たとえばイオン近江八幡では買物中に充電することができます。このような便利なところばかりにあるわけではありませんが、約120カ所の急速充電器と合わせると滋賀県下には、約390カ所の公開された充電器があります。

「公開された」充電器と書いたのは、公開されていない・誰もが自由に使うことができるわけではない充電器もあるからです。次世代自動車振興センターの都道府県別 補助金交付台数 (2009~2017年度)を見ると、滋賀県では電気自動車で約1400台分、充電もできるPHVで約1000台分、合わせて約2400台分に補助金が支払われたことになっています。

これらすべての車の所有者が、事業所や家庭などに1台につき1個ずつ普通充電器を付けているとは限りませんが、私の知る限り付けている人は多いですから、そのうち半分の車の持ち主が個別に普通充電器を付けていたとすると、県下には隠れた充電器が約1200カ所あることになります。先の数字と合わせると充電器は約1590カ所あることになります。

ここまでカウントするとなるとガソリンスタンドと比較するのには無理があるといわれるかもしれませんが、それはその通りで、個人の充電器約1200カ所といっても、他人の家の充電コンセントを勝手に使うわけにはいかないからです。

ただし、給油時間は短いですがスタンドでしかできないガソリン車と、帰宅後に充電ガンを差しておけば寝ている間に満充電になる電気自動車などとは比較する土俵が違うので、比べることは難しいということも言えるでしょう。

とはいえ、8年間の個人的な経験から言えることは、「充電器はガソリンスタンドの数十倍の開きが有る」という感覚はありません。生活環境・移動実態によって違いはあるでしょうが、普段の充電は自宅での普通充電で十分で、万が一の保険となる急速充電器は、この8年間であちこちに整備されてきたので、インフラとしては形になってきていると言えるのではないかと思います。
スクリーンショット 2019-06-12 20.41.30

トヨタ、EV本格参入で充電インフラ不足に? 東京電力が提案する電柱充電とは(2019.06.13)

2つの「電気自動車」に関するアンケート結果が出ていました。

一つは駐車場事業などを行う「パーク24」からで、もう一つは自動車の売買にまつわるサービスを展開する「モータ」(旧:オートックワン)からです。

6割がガソリン車以外の購入を検討した経験あり~電気自動車の購入、若者は航続距離より車種を重視~(2019/06/07)

大きくは以下の3点です。特に(1)は予想できることで、電気自動車への理解がまだまだ進んでいないことをあらわしています。
  1. 電気自動車1回充電あたりの航続距離を「知らない」が7割 
  2. 6割がガソリン車以外の購入を検討した経験あり 
  3. 電気自動車の購入、若者は航続距離より車種を重視
(2)のガソリン車以外で検討した1位は、42%の「ハイブリッド車」だそうです。こういう結果を見越して、トヨタの「電動車の普及のうち、かなりの部分はHVになりそうだ」という強気の発言が出てくるのでしょう。

ただし、実際に買わなかったとしてもガソリン車以外で検討した2位は、29%の「電気自動車」であり、クルマを持っていない人では、33%が「電気自動車」だというのですから、理解が進んでいないとしても「電気自動車」にたいする興味関心は高いものがあり、(3)の1位にあるように「価格が手ごろになったら」いっきに売れ出す可能性は秘めているということです。

こうした市場動向もあり、先日のトヨタも「EVの普及」へ<2019 /06/09>と結び付くのでしょう。

(3)のどのようになったら電気自動車を購入するかの質問で2位になったのは、「EVステーションが増えたら」でした。 電気自動車はまだ早い!? 8割弱が“EVまだ買わない” 【みんなの声】(2019/06/08)にも「買わない理由」に「インフラが整っていない、整えられないから買えない」があります。

これは、心理学的には「カラーバス効果」と呼ばれるものに関係しているでしょう。「カラーバス効果」とは自分が意識していることは、自分のもとに情報として入ってくるという現象です。赤い色が好きだと赤い色に目が止まるという感覚です。逆に言うと、自分が意識していないことは、入ってこないということになります。

「充電器がない」という前に「EVsmart」や「GoGoEV」などの充電検索サイトで近所を調べてみると案外、多いことに気がつくはずです。「充電器」を気にしていないから「ない」ように思っているだけで、想像以上に実際にはあるのです。(都心など本当に「ない」ところ、少ないところもありますが)

以下の地図のように滋賀県内だけでも、琵琶湖を囲むように約120カ所(2019年3月現在)に急速充電器が設置されています。車の専門誌が「地方の様々な場所でもバッテリーのチャージが出来る環境」をというくらい、「知識」と「現実」には「差」があります。

ちなみに滋賀県下の給油所数は2017年度末で322カ所となっています。近くで最近閉まったところがあるので、 2019年にはもっと少なくなっているでしょう。
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また、電気自動車を購入する動機になるものは、「好きな車種があったら」や「格好いいデザイン・お手頃なEVが続々と発売されること」だそうです。

2020年頃には、各メーカーから次々と発売されそうですから、その頃が「電気自動車の普及」が進むタイミングになるのでしょうか。ただ、少なくともその1年を待つ間の時間は取り戻せないと思っているので、私は8年前から乗っています。

i-MiEV Mグレードが来た1<2011 /08/20>

EVの普及を目指して(2019/06/07)

トヨタは、6月7日に行われたメディア向け説明会の様子(動画)とプレゼンテーションの内容を掲載していました。ちなみにこの会を司会者は冒頭「電動車普及チャレンジ説明会」と言っていましたが、トヨタがこのWebに掲載しているタイトルは「EVの普及を目指して」ですし、副社長は最初の説明の中で「中心になるのは間違いなくEV」とか「EV普及に向けたチャレンジを説明したい」と述べていました。

これまで「電動車」とは、ハイブリッド車や燃料電池車などを中心に語られており、あくまでも付け足しの位置づけでEVも含めた「電動車」と強調していましたが、「電動化」の計画を5年前倒しし「中心になるのは間違いなくEV」とは大きな様変わりであり、いよいよトヨタも大きく「EVシフト」へ舵を切ったのだと説明を聞いて私は感じました。

後ほどの質疑の中でトヨタがEV重視へと変わったのではなく、あくまでも既存の計画の中にEVは含まれており、今回の発表があるとの発言は、残念ながら言い訳にしか聞こえませんでした。自分でつけたタイトルが「電動車の普及」ではなく「EVの普及」であり、「普及」とはEVを広く「一般的」な物にしていくということなのですから。
(このブログで2回続けてトヨタを取り上げること自体が「大きな様変わり」)
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(画像:2017年12月に発表された電動車普及のマイルストーン

発表された「EVの普及」を念頭に置いたトヨタの取組は大きく以下の3点です。
  1. 超小型EV(軽自動車よりも小さいEV)を活用したビジネスモデルの構築を日本で
  2. 中国・米国・ヨーロッパとEV市場ができつつある所では様々なタイプのEVを開発
  3. 劣化しにくい電池の開発。世界の電池メーカーと協業

トヨタEVで使われた電池を他のEVに載せ換える組み替えや他の機器への再利用は、すでに日産などが取り組んでいるものと同じですから、後発企業として真新しいものはありませんでしたが、「充電サービスもEVに最適なものを」という言葉には期待が持てそうです。

今まで急速充電機能を持つプリウスPHVを販売しながら、全国のトヨタディーラーに急速充電器はほとんどありませんが、副社長の言葉通りだとすると、今後は「急速」な「普及」が見込めるかもしれません。

ただし、2020年に市販されるという2人乗りの超小型のEVは、1充電走行距離が100kmの近距離移動を想定したものだそうですから、そのような想定車に急速充電機能はいらないとなると、急速充電器の設置はさらに先延ばしされるかもしれません。インフラ整備コストは膨大なものになりますし、トヨタ車を扱う店は全国に約5,000店あるそうですから、そこすべてに設置するだけの急速充電器をすぐに準備はおろか製造することができないという面もあるでしょう。

逆に100kmの超小型EVであれば電池容量も少ないですから、急速充電器を使えば10kwhを15分くらいで充電することができ、超小型EVの使い勝手もあがります。また、ディーラーへの来店機会も増えることから商談にも結び付くかもしれません。そう考えて急速充電器を設置してくれるとうれしいのですが。

トヨタ 最初のEVはコンパクトから<2018 /06/09>

また、「EVに期待するお客様の様々な声」を元にまずは2020年に2人乗り超小型EVでスタートするそうですが、発表にあったように「お客様が必要とする商品を開発」となると、当初は4人乗りであったPHVがユーザーの要望で5人乗りとなったように、早期に4人乗りの軽EVへとシフトするかもしれません。

ほとんどの時間で2人までしか乗らないにもかかわらず、たまたま3人乗ることもあるとか、4人乗ることができると便利だとか、器の大きさにこだわる日本人の何と多いことか。

2人乗り超小型EVは、田舎でいうところの「軽トラ」の位置づけになるのかもしれません。グランドゴルフに集うお年寄りの車は、間違いなく「軽トラ」が多くを占めます。
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(2020年に市販予定の2人乗り超小型EV:トヨタのHPより引用)

ところで、私の知識では、2人乗りの超小型車両の規格はまだ策定されていないはずですが、トヨタが正式に2020年市販を公表したということは、その規格が内々に決まったということでしょうか。超小型車両は側面衝突など安全性に課題があると思っていましたが、まもなく示されるのかもしれません。

ヤマダ電機がEV販売を計画しているのも2020年までですから、タイで生産された日本発のFOMMが輸入される日も近いかもしれません。 

他にも気になったところは、電池の安定供給のために、パナソニックだけではなく中国CATLをはじめ、BYD、GSユアサ、東芝などとも協力業していくとした点です。 素人考えですが、電池の化学組成が同じでも電極などで電池の性能は微妙に異なり、その電池を安定的にマネジメントするシステム(BMS)はそれぞれ別に必要になるはずです。

また、東芝のリチウムイオン電池「SCiB」10.5kWhという同じ電池を積んでいるアイミーブMグレードとミニキャブミーブ・トラック(電トラ)でも、車の性能によりいわゆる電費(km/kWh)は違っていますし、受け入れる電気も100Vで900Wと860Wと微妙に違っています。

車種によって電池メーカーを使い分けるのかもしれませんが、電池の種類が増えれば増えるだけコストが増すでしょう。そうしたコストを負ってまでも増えるEVに備えるということなのでしょうし、将来的にEVが「普及」すると見越しているのかもしれません。

東芝のリチウムイオン電池「SCiB」が「劣化しにくい電池」であることは、このブログでも再三触れてきましたが、来年に市販される2人乗りの超小型EVが100km程度を想定しているのなら、最適な電池かもしれません。(希望的観測) 

トヨタとスバル、SUVモデルのEVを共同開発へ(2019/06/06)

トヨタとSUBARUは、中・大型乗用車向け電気自動車プラットフォームとCセグメントの電気自動車SUVモデルを共同開発すると伝えていました。他のメディアによると2020年代前半に、それぞれのブランドで売り出すそうです。

また、電気自動車の要の部品となる電池は、トヨタ、中国電池最大手と提携 電動化計画5年前倒し (2019/06/07)とあるように、中国の世界最大手の中国・寧徳時代新能源科技(CATL)と提携し、トヨタの「世界販売台数の半分を電動車にする目標時期を2025年と従来から5年ほど前倒し」するともありますから、6月5日に書いていた電気自動車の電費基準の中の「2030年」基準なんて、「厳しすぎる」どころか余裕を持って達成することができそうです。(販売数が伸びたらという前提で)

うがった見方ですが、経済産業省と国土交通省の新たな燃費規制の発表が3日でしたから、官僚の面目を守るために、発表後のプレスリリースになったのかもしれません。

どんな事情があるにしろ、電気自動車の選択肢が増えることはうれしいことです。

トヨタ、「5年早い」電動化に危機感 電池で全方位外交(2019/06/07)

車燃費、3割改善を義務 EV2~3割普及へ規制 (2019/06/03)

燃費規制に高いハードル、国内勢にEVシフト促す (2019/06/04)

遅ればせながら行政も重い腰を上げたようで、燃費規制の新基準を現行の2020年度に1リットルあたり20.3キロメートルから、2030年度に25.4キロメートルへと引き上げるようです。

この数字を達成するためには、各メーカーとも電気自動車やPHEVといった電動車の販売割合を増やすしか方法はないでしょう。

記事には、『松山泰浩省エネルギー・新エネルギー部長は「国際的にみても野心的な目標だが、環境対策をリードしていく上で重要だ」と述べた』とありますが、野心的でも何でもありません。以下のように各国・各都市では、2年も前からすでにそれぞれの目標を発表しています。 『メーカーから「厳しすぎる」との声も上がっていた』ともありますが、トヨタは2020年には中国で電気自動車を販売するとしていますし、ホンダは先日からヨーロッパで電気自動車の予約受付を開始しています。2030年にはマツダもスズキもこうしたいという電動車の構想を発表していますから、電気自動車など電動車のシェアを増やすという意味においては「厳しすぎる」とみじんも思っていないことでしょう。

「厳しすぎる」としたら、現在のような電気自動車の形では電池価格が重しとなって、今のような利益が上がらないという意味で「厳しすぎる」と言っているだけかもしれません。

いずれにせよメーカーは、ヨーロッパや中国のEVシフトへの対策をすでに進めているのですから、日本政府の発表は、「後れをとれないという危機感が強いため」などとのんきなことを言っている場合ではなく、すでに大きく周回後れになっているという認識を元に、充電環境などインフラのさらなる整備や充電器を維持するための法整備といった施策を整えて、電気自動車が普及できる環境をバックアップしていくことが重要ではないかと思います。(燃料電池車用の水素スタンドは二の次で)

電気自動車やPHVも燃費規制の対象に新たに加えることは良いとしても、気になったことは、『1回の充電で走行可能な距離が短い車種は「電費」が悪いとみなし、燃費の改善の計算で不利にする』という一文です。一充電走行距離は長いことに越したことはありませんが、普段の生活で使う分には長く走るために必要な大量の電池は必要としません。

6月5日も良い天気で、うちの1600Wの太陽光パネル・2000Wのインバーターで100V充電を行っていましたが、三菱製の100V10Aのケーブルでも実質は900Wぐらいしか入りませんから、電池容量10.5kWhしかないアイミーブMグレードでも、ほぼ電気を使い切った状態からは、日が出ている日中に満充電にできません。

グリッド(電力会社の送電網に繋がっている電力システム)で行うような200V充電をオフグリッド(繋がっていないシステム)で行おうとすると、4500Wほどの太陽光パネルと5000Wぐらいのインバーターが必要でハードルも高くなります。

季節・条件にもよりますが、アイミーブMグレードは満充電で100kmほどは十二分に走りますし、生活圏の内での移動に使う車として問題は何らありません。それでも最近の電池をたくさん積む電気自動車に比べたら、一充電走行距離は大きく見劣りしますし、先の論理で行くと「電費」が悪いと評価されてしまうでしょう。現実に購入時の国の補助金では、PHEVよりも額が少なく評価されています。

電気自動車を購入するときに越えなければならない壁の一つは、その価格の高さですから、単純に『1回の充電で走行可能な距離が短い車種は「電費」が悪いとみなし、燃費の改善の計算で不利にする』というようなことが行われれば、高性能で容量の多い高価な電池を載せなければならず、結果的に車両価格が下がらなくなるという負のスパイラルにおちいりかねません。

また、上に書いたように再生可能エネルギーである太陽光発電の、しかも手軽にできる100Vで充電しようとすれば、大きな電池であればあるほど、もてあましてしまいます。

軽の電気自動車であれば20kWhまでの電池で十分で、その分車両価格を安くする方向で補助金などの制度設計をした方が早く普及すると思います。200万円までで買うことができれば、2030年を待たずに爆発的に普及するのではと予想できます。

少なくとも車格に応じた『電費』基準があってしかるべきでしょう。ほとんど市街地を走る軽自動車と遠距離を移動することもある大型車とを同じ土俵で比較する必要はないのですから。
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ミニキャブミーブ・トラックは、100V充電の場合、10Aのケーブルでは実質860Wほどでしか充電できません。それでも、停車中にこまめに充電ガンを差しておくだけで勝手に電気が蓄えられ、次ぎに移動に使うときには走行可能距離が増えているのですから、これほど便利なものはありません。

移動コストは「ゼロ」です。年金に限界があるといわれている中、こうした支出が「ゼロ」に近くなることはありがたいことですし、そうした実感を得たらもうガソリン車へは戻ることができません。

【経済インサイド】ベンツ、テスラ… 海外メーカーEVが続々上陸 普及の鍵は「大衆性」(2019/06/01)

電気自動車を販売する会社が増え、車種の増加による競争がおきれば、高くなっている販売価格も低下し、電気自動車の「情報」が増えることで利用者の電気自動車への不安が一掃されるだろうという記事ですが、情報不足はまだまだ書き手にもありそうです。

テスラ「Model 3」の注文受付がスタートしたのが5月31日ですから、6月1日付の記事には間に合わなかったかもしれませんが、「希望小売価格は同社の品ぞろえのなかで最も安い500万円前後を想定」と500万円以下もあるような書き方は、いかにも安すぎます。

実際に「スタンダードレンジ プラス」では511万円からスタートで、カスタマイズするたびに価格が積み上げられていきます。もっとも、2月28日にアメリカで販売を開始したときに3万5000ドル(約380万円)からでしたから、500万円以下もある想定は仕方ないかもしれませんが。

また、「航続距離は500キロ前後」とも書いていますが、それは高い「パフォーマンス」(655万2,000円)グレードの方の話(530km)で、「スタンダードレンジ プラス」の方では415kmとなっています。2月の時点でも航続距離は最大で220マイル(約354km)とされていましたから、グレードの値をごちゃ混ぜにするのは具合悪いでしょう。

「急速充電器なら1時間で全容量の約8割まで充電できる」とも書いていますが、「1時間」は不安をあおるばかりです。だいいち一般的な急速充電器は、1回の時間制限を30分としていますし、電気自動車に積んでいる電池の容量や電池の温度などにより充電時間は変わってきますから、一概に「30分で約8割まで充電できる」とは限りません。例外ですが、10.5kWhの電池しか積んでいないアイミーブMグレードのように30分もかからないものもあります。

記事の書き方では段落ごとにマイナス面を列挙して終わっているので、不安の解決にはなっていません。せめて、「EVの普及に向けてはインフラ面の課題もあるが、国の補助金は高速道路などへの追加設置にも出るため、整備が進んでいくものと考えられる」と解決方向ぐらいは書いてほしいものです。 

日産、2020年に新型EV投入へ 四輪駆動のSUV(2019/06/02)

日産は、2020年に四輪駆動の電気自動車を新たに投入する方針と伝える記事です。

「専用の車台を新たに開発」とも書いていますが、2020年には 日産・ルノー・三菱自、中型EV車台を共同開発へ(2018/5/24)とも報じられていましたから、この辺りとの関連があるのかもしれません。

SUVは人気だけでなく、価格の高さから利幅も良いのでしょう。また、雪国での需要も満たすことができそうです。ただし、関連記事を検索したのですが、他に伝える所がなかったので話半分です。

テスラもSUVの「モデルY」を2020年内に量産を開始する予定としていますから、日本でも予約の始まった「モデル3」と日産「リーフe+」が比較されるように、 「モデルY」とも競合し選択肢が増えるという意味において、うれしいニュースです。 

ちなみに、比較されそうな「モデルY」の四輪駆動 グレードは 「ロングレンジAWD」で、0~96km/h加速が4.8秒、最高速は217km/h、1充電航続距離は、最大で280マイル(約450km)だそうです。

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(画像:2017年の東京モーターショー「IMx」

テスラ、SUV「モデルY」を加州で製造へ=CEO<2019/06/03>

2019年5月31日にテスラ「Model 3」の注文受付がスタートしていました。
(画面右下に「今すぐ注文」)

指をくわえてみているしかない私とは違って、テスラのオーナーの間ではさぞかし盛り上がっているのだろうなあと思っていたら、オーナーではありませんが早速、「マイ「モデル3」をカスタマイズしてみた速報」を載せていらっしゃいました。グレードは「パフォーマンス」(655万2,000円)、「スタンダードレンジ プラス」(511万円)からカスタマイズできます。

速報! テスラ「モデル3」の日本での注文受付がローンチしました!(2019/05/31)

詳しくは、リンク先を見ていただくとして、気になったのは些細なことです。

買うことはできないけれど、情報を得るためのメール登録はタダだからしてあります。そのメールには、 「納車は8月下旬以降」とありましたが、HPの欄には「納車予定:2019年下旬」とありました。立ち上がりの注文が、殺到しているのかもしれません。

と思っていたら、高い方の「パフォーマンス」は、「 納車予定: 8月後半以降」となっていました。いち早く手に入れたい人は高くてもいいよね、ということかもしれません。 スクリーンショット 2019-05-31 21.13.17
(画像:テスラのHPより引用)

リーフe+の価格は「e+ G」で472万9320円ですから、511万円の「スタンダードレンジ プラス」と比べれば、「Model 3」を選ぶ人が出てきてもおかしくないでしょう。

日本でも受注開始のテスラ「モデル3」、乗って見えた「究極のミニマリズム」と完全自動運転時代への扉(2019/06/02) 

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