2018/08

三菱自動車 2018年7月単月 生産・販売・輸出実績(2018/08/30)

リンク:2018年7月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

アイ・ミーブの軽 自動車版は、まだ少し在庫があるようです。

ミニキャブ・ミーブは昨年並みに持ち直し、アウトランダーPHEVも昨年より増えました。

軽EVから衣替えした「アイ・ミーブ普通車版」は、ネット上に公開されたデータが無いので、「driver」誌に掲載されているものを採用しています。
1

2009年11月から2018年7月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10794

6743

43416

12

↓2018年度合計

23

90

1099

12

03月
0  0 0 0
02月
0  0 0 0
01月
0  0 0 0
12月
0  0 0 0
11月
0  0 0 0
10月
0  0 0 0
09月
0  0 0 0
08月
0  0 0 0
07月
2  30 330 3
06月
11 31 405 5
05月
8 8 197 4
04月
2 21 167 0

(2018/03 アイ・ミーブ 10.5kWh Mグレード製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック掲載中止(2016/03製造中止)国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

真夏の渋滞込み 日産リーフ(40kWh)で神戸~福岡約585㎞を走ってみた。(2018/08/24)

詳しくはリンク先のレポートを読んでいただくとして、約585kmの間の充電時間は以下のようになっていました。
途中充電4回計115分(25分+30分+30分+30分)でした。
新型リーフは一充電航続距離が伸びて400kmになったとはいえ、電池の温度管理の問題から電気自動車「日産リーフ」夏に高速道路を使って遠出をする際の、上手な使い方・走り方(2018/08/08)にあるように『100㎞前後毎に「つぎ足し充電」』を推奨しています。

充電時間が長くなるのを避けるために電池の温度を上げないための「つぎ足し充電」ですが、この600kmを走るための充電時間「115分」をどう見るか。

真夏で渋滞があった時期とはいえ、ガソリンユーザーなら「カタログ値とはいえ400kmの新型リーフなのに600kmほど走るのに2時間近くも充電にかかるのか。単純に考えて途中1回だろう」と思うのではないでしょうか。

「充電が適度な休憩になります」ということも説明にはありますし、トイレ休憩時についでに充電ということは、私も良くすることです。しかし、『100㎞前後毎に』では「400km」広告は何なんだと言われかねません。

私の乗るアイ・ミーブMグレードは新型リーフの4分の1しか電池容量(10.5kWh)がありませんから、長距離移動では『80㎞までの「つぎ足し充電」』を心がけています。

季節が違い気温が違いますから単純な比較には無理がありますが、滋賀から横浜への往路(2018/03/27)では、約420キロで8回も充電しましたがそれでも80分、 横浜から滋賀への復路(2018/03/29)では、6回充電し84分でした。(復路の途中は、充電しすぎた所もあっての時間)

気温の高いときに走った富士山から滋賀への復路(2018/07/18) では、山梨県河口湖から滋賀間の約350kmで5回充電で総時間は55分でした。

アイ・ミーブMグレードは、電池容量の少なさから1回の充電で走ることができる距離は短いですが、電池が入りやすい性能になっていること、電池容量が少ないからこそ1回の充電時間は短くなっています。

約585kmを4回充電して115分間の新型リーフと約350kmを5回充電でして55分間のアイ・ミーブとを比べると、充電時間だけでは新型リーフの分が悪いように思うのは私だけでしょうか。

次期リーフは、コストをかけてでも「電池の温度管理の問題」を解決すべきだと思います。

騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる 次世代環境車の穴馬はLPG自動車か?(2018/08/27)

「電気自動車ブーム」というか「電気自動車シフト」が空振り?に終わっても、すでに電気自動車に乗っている者にとっては、「環境車」としてだけではなく、乗っていて楽しい車がすぐに使えなくなるわけではなく、維持コストの安さといった恩恵もなくなるわけではないので、こういった記事に対しては、「お好きなように」言ってといった感想しかありません。

「空前の」という形容詞がつくほどのブームとも思えませんが、自動車産業への投資をすすめる?投資アナリストにとってはそれほどの危機感があるということでしょうか。前提としてあるのは、「騙されるな」というのは、電気自動車に興味を持つ人へではなく、『「電気自動車関連銘柄」に投資をしている』人達に向かっての警告のようです。(だとしても、間違ったことを書いてよいわけではありませんが)

この手の記事は、あいかわらず事実誤認が多く、電気自動車のことを少しは知る人が読むと内容に疑問符がたくさんつきます。

極端なタイトルで読者を呼び込んでいるのか、この記事が既読ランキングの上位を占めているところをみると、その内容を信じてしまう人も多いでしょうから、少しだけ勝手に修正を加えておきます。
読者が街で電気自動車に遭遇することはまず無いはずである
私が住む田舎でも確実に電気自動車の台数は増えています。国道を走っているとすれ違うことが多くなりました。運転中、対向車の中に電気自動車を捜してしまうことから、余計に多くなったと感じるのかと思いましたが、リーフに乗る知人も最近、日産ディーラーで先に充電する車があって、充電待ちに合うことが多くなったと言っていました。

対向車の中に電気自動車を捜してしまうような行動・意識は、心理学的に 「カラーバス効果」というそうです。自分の関心のあるものは、よく目につくようになることを差します。逆に意識がなければ、見えてこないとも言えます。
IMG_3400
(画像:富士スバルライン5合目駐車場にならぶEV)
2台分の充電設備しかないところに5台の車が一度にやってきたら、最後の車は最大2時間(充電時間が長めの1時間として)待たなければならない
「街で電気自動車に遭遇することはまず無い」と書きながら、5台の電気自動車が一度に同じ急速充電器にやってくる設定は矛盾していますが、万が一そのようなことがあっても、1台目に充電を始めたオーナーは、家へ帰るとか次へ向かう必要分だけを充電し、後に譲るというのが賢いオーナーでしょう。このような状況で制限時間の30分間をフルに利用するというのは、あまりほめられたものではありません。

ガソリン車感覚で言うなら一度の給油で「満タン」が普通でしょうが、電気自動車の場合は次ぎに書くように急速充電器では「100%」にしないのが普通ですから、必要な分だけを入れ、充電時間制限の30分をめいっぱい使わないのが電気自動車感覚となります。

「80%の充電に急速充電で30分」という自動車メーカーの宣伝文句に「だまされて」はいけません。

その前に、『テスラ「モデルS」は専用充電器で80%から満タンにするのに30分から1時間必要』とありますが、しだいに劣化するという電池の特性から急速充電器では「100%」にしないのが普通で、85%ぐらいからは電気の入る量が細り、時間ばかりかかる割には電池容量が増えないというのが一般的です。

テスラに乗っていないので詳しいことはわかりませんが、テスラくらい大容量の電池を積む電気自動車が、無駄に時間をかけてまで「80%から満タンにする」とも思えません。
電気自動車が普及すれば今以上に莫大な量の電気が必要になるから、環境を破壊する発電所を新規に大量に建設しなければならなくなる
これは、昔からよく言われてきた話で、データは古いですが、EVのデメリット(2013/06/29)に以下のようにまとめています。(2013年当時よりも省エネはさらに進んでいます)

8)「節電」中に「電気」を自動車に使っている(電気代がかかる)
9)電気も石油資源で作っている
10)EVの普及がすすめば原発が必要になる

EVの普及がすすめば原発が必要になる? (2017/08/17)

2019年にはFIT(固定価格買取制度)による太陽光発電の買取期間10年間を終える所が出てきます。これにより初年度だけで電力会社へ売られていた約53万世帯の約200万キロワットが自家消費にまわるようになると見込まれています。これの受け皿として動く蓄電池である電気自動車はもってこいですが、このような状況を待つまでもなく、上のデータにあるように、明日いきなり東京電力管内だけに電気自動車が100万台あらわれても停電はしないのです。

それどころか、8000万台もある日本の自動車の一部でも電気自動車に置き換えることができば、燃料消費量換算でガソリン車に比べて「節約」幅の大きい電気自動車は、石油資源の無駄を省くことにつながり、安全保障上も重要な道具になり得るともいえます。

太陽光発電優遇53万世帯終了へ 来年、買い取り価格大幅低下(2018/08/28)
太陽光発電のように晴れた日の昼間しか発電できない役立たずはともかく、風力も24時間稼働するとはいえ、風速にはかなりの幅がある。 精緻なシステムで運営されている電力網にとっては、このような不安定な電気はシステムの維持に悪影響を与える「無いほうがまし」とさえいえるような代物である
EVのデメリットに書きましたが、天候に左右される太陽光発電や風力発電の安定化(スマートグリッド)に昼間は駐車していることが多い電気自動車が貢献できるのではないかと研究は進められていますし、何よりも新型リーフ100万台分の満充電で最大4000万kWhの電気を市中に蓄えておくことができます。

近い将来起こるとされる東海・東南海・南海地震など大災害時には,太平洋沿岸部にある多くの発電所が停止することが予想され、その場合の電力不足が心配されています。このような時には電気自動車に蓄えられた電気が役立つかもしれません。

何よりも電気は真っ先に復旧しますが、それまでの電気確保には「無いほうがまし」な太陽光発電や風力発電から充電することができるでしょうし、避難所へ電気を運ぶことも出来ます。(些細なことで重箱の隅をつつくようですが、「役立たず」であるはずの太陽光発電は、曇った日でも明るければ少しは発電はします)

いろいろなリスクを分散させるためにも、電気自動車の普及はこれからますます重要になってくると考えています。こんなに将来性のある分野に投資しないのはどうかと、「だまされて」買ってしまった現・電気自動車オーナーは思います。 

(加筆)
「騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる」は間違いだらけ?(2018/08/29)

ダイソン、「デジタルモーター」を商標登録…新型EVに関連か(2018/08/23)

掃除機などで有名な「ダイソン」が、電気自動車に関連しそうな「デジタルモーター」を商標登録していたと伝えています。

以前から下にあるように、ダイソンが電気自動車を開発しているのでは、という話題はつきませんから、それを結びつけたい気持ちはわからなくはありませんが、申請書に「自動車」の文字が含まれているとは言え、「デジタルモーター」の名前がすぐに電気自動車に結び付くとも思えません。

ダイソンにとってモーターは得意だとしても、問題は「電池」にあるでしょうから、そこをどのように解決してくるのか楽しみではありますし、消費者にとって選択肢が増えることは好ましいことですから、ダイソンのEVにも期待は膨らみます。
スクリーンショット 2018-08-26 21.24.13
(画像:ダイソンのHPよりロボット掃除機の画像を引用)

◯ダイソン 他社とは「根本的に異なる」EV製造へ-2020年までに(2017/09/27)
  • コードレス掃除機などで培った蓄電池やモーターの技術を生かし、すべて独自での開発
  • 2020年代の初めまでに全固体電池を採用し、「スポーツカーではなく、非常に安い車でもない」EVを発売
  • 「初代モデルを2020年までに市場投入する目標で、開発を進めている」「日本が最初の発売国になる可能性がある」 ダイソンがEV開発で自動車メーカーを凌駕しそうな理由(2018/03/23)
◯ダイソン EV事業化を託されたダイソン新CEOの素顔
  • 2022年までにEVも電池もフル生産に(2018/01/15)

日本・中国で電動車両の超急速充電規格を共同開発で合意 2020年に900kW(2018/08/23)

チャデモ協議会は、中国の業界団体と900kWという超急速充電規格を共同開発することで合意したと報じています。

急速充電の規格「チャデモ」は、従来の最大出力は50kWですが、次ぎの高規格は、150kWとなっていますから、それの6倍という「超々」規格です。

急速充電器から超急速充電器へ(2017/02/21)

元記事が見つかりませんでしたが、 中国の急速充電規格GB/Tは、日本のものを元にしていると読んだことがあります。もしそうであれば、共同での研究・開発は壁が低かったのかもしれません。

それにしても、1年以上前には以下のような記事がありましたから、着々と交渉を進めていた結果が実ったということなのでしょう。

EVインフラの肝、充電器 世界標準狙う日本の「秘策」(2017/04/11)

(なお、元データを探しに「チャデモ協議会」へアクセスしたところ、ブログを書いている時点でわけのわからない表示になったので、ここではリンクを張りません)

EV充電規格、日中で20年に統一 世界シェア9割超
(2018/08/23)

八ヶ岳PA
 

東芝の車載用電池、商用EVに照準(2018/08/21)

東芝は、リチウムイオン電池「SCiB」を改良しエネルギー密度を向上させた次世代「SCiB」を開発中で、商用EVで採用されることを目指しているという記事です。スクリーンショット 2018-08-22 21.18.38
(画像:東芝インフラシステムズのHPより引用)

次世代のリチウムイオン電池が着々と出来つつあるという印象を、この記事からは受けますが、約1年前に東芝もGMも 未来予想図(更新)<2017 /10/06>で書いたように、もと記事EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)でも、「2019年度」や「急速充電時間は約6分」といった同じフレーズは出てきますから、開発は順調と言えるかもしれませんが、前倒しの進展には至っていないとも言えるでしょう。

対して「全固体電池」も同じで、 トヨタの全固体電池2025~30年にEVが化ける(2018/08/07)にあるように、「2020年代前半の実用化」を表明し「全固体電池」に関する情報は次々と出されてくるものの、革新的な技術開発には至っていないようで、進展はありません。

どちらの陣営も、忘れられないように繰り返し繰り返し小出しに情報を出してはいるものの、新たな段階にはないようです。

何度か書いていますが、今後、改良されていくリチウムイオン電池の進化と量産化による低価格化に、後発の「全固体電池」がより高性能で、より低価格で提供できるかが、全固体電池が生き残るポイントとなるのでしょう。 

中古電動車の輸出急増=電池リサイクルに支障も(2018/08/13)

日本から輸出される中古の電動車が急増しているそうです。電動車ですからハイブリッド車も含まれ、その台数の多さから当然のことかと読んでみたら、販売台数の少ない電気自動車も前年同期比で2倍強は輸出されているそうです。

日本製は人気があるそうですから中古車市場が回って良いことかと思ったら、「電池の国外流出」にもつながって、良いことばかりでもないようです。

(2018/03/28)に書いたように、廃車から取り出した使用済みバッテリーがあってはじめて再製品化もできるわけですし、有償で交換するサービスが成り立つからです。

 ちなみにEVは、ニュージーランドやロシアへの輸出が多いそうですが、国内販売にまわらないそれらの中古車は電池がかなり弱っている部類でしょうから、それでもなお需要があるのは、どのような理由からなのか知りたいものです。

ましてや冬に寒いロシアでは、暖房を強で入れれば、何キロも走らないかもしれません。いくら「環境意識が高まって」と説明があっても、納得できるものではないでしょう。

ただし、わざわざ輸送コストをかけても電池の中のレアメタル抽出は割に合うのかもしれません。希少金属の価格は高騰しているようですから。

車載電池からレアメタル回収 三菱マテ・日本磁力が技術開発(2018/8/20)

電動化で浮上する“静かなタイヤ” 外資メーカーの投入相次ぐ(2018/08/15)

以前に東洋ゴムの静かなタイヤ(2018/08/03)を紹介しましたが、上記では、コンチネンタルタイヤ、ミシュランタイヤ、グッドイヤーの3社の製品や研究開発の状況を紹介しています。

電気自動車のような今までのガソリン車と比べられるような新しい製品が出て、それまでの市場を大きく塗り替える可能性が出てくると、「出る杭は打たれる」ではありませんが、必ずデメリットな所をことさら大きく取り上げ、後ろ向きな声が大きくなることはよくあることです。

特に今までの産業構造さえも替えてしまうとなると、もの作りの現場からは危機感の裏返しとして、批判めいた声が上がってくることもあるでしょう。上のタイヤメーカーのように新たなビジネスチャンスを生かす方法があるにもかかわらず。

例えば、次の記事はACEA(欧州自動車工業会)のレポート?を引用する形で、EVシフトに疑問を投げかけるものです。

「EV普及は非現実的」のアナウンスが欧州市場に投げかけた波紋(2018/08/13)

記事のタイトルは、興味関心を引くために極端な表現をされることがありますが、「EV普及は非現実的」はまさしく、そのパターンでしょう。

記事にあるように「現在EU域内に10万ヵ所の充電設備」しかないのに、EUの目標達成のためにはあと12年間で毎年「70万基」ずつ充電設備を作り続けなければならないと書かれると、それは「非現実的」だと思ってしまいます。

その前に私は、日本の急速充電器はおよそ7448ヶ所ですから、それでも結構普及したもんだと思っていますが、ヨーロッパ全体では二桁も違うんだと、そっちの方をまず驚きました。しかし、よく調べてみると、「10万ヵ所」というのは、普通充電器も含んだ数のようです。

【EV・PHEV】データで見る、世界の電気自動車・プラグインハイブリッド車の普及状況 (2018/05/28)

日本の普通充電器は、およそ14885ヶ所ですから、急速充電器と合わせた数は約2万2千カ所です。それならヨーロッパで「10万ヵ所」という数字は理解できます。

ダイヤモンド・オンラインの記事は、その辺りを誤解して書いているような気がします。

たとえば、「充電設備を新設するのにふさわしい場所を探し、充電器の設置、配電工事、充電設備の存在を知らせる看板などもろもろの手続きが、毎日700ヵ所以上で行えるとは思えない」とありますが、これは急速充電器を新設する前提ならわかる文章です。しかし、前に示したように数字が普通充電器も含んだものであれば、不可能ではないでしょう。

先日、近くのホームセンターへ行きましたが、屋外に設置する「防水コンセント」の棚の隣に「EV用普通充電コンセント」が置いてありました。日本の話ではありますが、電気工事士でしか取り付けることが出来ない特殊な部品にもかかわらず、需要があるのか「普通」に陳列されているのです。どの国でも需要が高まれば、普通充電器の設置は難しくないでしょう。(補足:充電に課金するとなると工事や手続きは煩雑になりますが、200Vの普通充電コンセントをつけるだけなら難しくはありません。どこにでも200Vはきているのですから)

EVシフトをふまえて「静かなタイヤ」のように次の商機をねらうのか、心地良い後ろ向きな話にうなずいている間にチャンスを逃すのか、そういう時期なのかもしれません。

迫るEVシフト、「昭和の」トヨタ系部品メーカーも社運賭けた勝負に(2018/08/20)

充電設備補助金 公募申請 7月末日採択結果のお知らせ(2018/08/13)pdf

次世代自動車振興センターが2018年7月末の補助金申請の採択結果を上のように公表していました。お住まいの近くに新しく充電器が設置されるかもしれません。ぜひ、お確かめください。

経路充電は、今まで道の駅が多かったのですが、今回の注目場所は三重県の「鈴鹿パーキングエリア」です。

この「鈴鹿パーキングエリア」は、今年度中に開通する予定の新名神高速道路「新四日市JCTから(仮称)亀山西JCT」の間にできるようで、近隣の東名阪自車道「EXPASA御在所」 や新名神高速道路「土山SA」の混雑を緩和してくれることでしょう。
スクリーンショット 2018-08-13 13.37.25
(画像:鈴鹿市のHPより引用)

お盆に高速道路の急速充電器をご利用予定の方への参考情報」 日本充電サービス(NCS)

岡山県と「EVシフトに対応した産業と地域づくり」に係る連携に関する協定を締結(2018/08/07)

三菱自動車は、岡山県と「EVシフトに対応した産業と地域づくり」に係る連携に関する協定を締結したと公表していました。
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(画像:三菱のHPより引用)
三菱が「倉敷市の水島製作所でEVを生産し、多くの自動車部品を県内のお取引先から購入」していることから協定締結に至ったようですが、アウトランダーPHEVは愛知県の岡崎工場で作っていますし、アイ・ミーブに至っては5月に4台、6月に5台しか売れていないのですから部品供給といっても、現在は微々たるものでしょう。

アイ・ミーブ後継の次期軽EVは、日産と共同で作っている軽自動車(ek、ディズ)を元にした一つのグレードになるのでしょうから、その量産化に期待してのことでしょうが、ガソリン車との価格差を小さくし、営業にも力を入れないと、現状と変わらないかもしれません。

西日本豪雨をはじめとした一連の豪雨・暴風雨による災害によって被災した 補助金交付車両の「財産処分」※手続きに関するお知らせ(2018/08/08)

電気自動車などCEV(クリーンエネルギー自動車)を購入すると国から補助金が出ますが、その制度上、現行のリーフなどでは4年間は乗り続ける決まりとなっています。しかし、都合により 4年または 6年以内に乗り換えたり中古車として売却したりした場合には、所定の金額を返納しなければなりません。
しかし、西日本豪雨などの災害で車が走行不能等になったことにより登録を抹消する場合には、正式な手続きをすれば、補助金を返さなくても良くなっており、今回のものはそれに関する告知です。

補助金に関わる「財産処分手続き方法」については、 リンク先をご覧ください。
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米ホンダ、「スマートチャージ」導入…スマホアプリで最適な時間帯に充電(2018/08/01)

アメリカンホンダが『フィットEV』用の充電管理アプリで、指定した時間帯に充電できるプログラムを導入したとする記事です。

そのアプリよりも興味を引いたのは、日本では限定的に法人向けのリース販売しかされず、2016年3月に終了した『フィットEV』が、アメリカでは現役で走っていることです。

しかも、今後はEV版や燃料電池車版がある『クラリティ』シリーズなどに対応するにしても、『フィットEV』用のアプリを出すということは、ある程度の台数がないとコストをかけてまで提供しないでしょうし、それだけカリフォルニア州政府などが自動車各社に義務付けるZEV(ゼロエミッションビークル)規制に備えて、今ある『フィットEV』を大切にしているというあらわれなのかもしれません。

フィットEV』に載っている電池は、アイ・ミーブMグレードで実績のある東芝のリチウムイオン電池「SCiB」ですから、初年の2012年8月頃から走っていたとしても、ほとんど劣化していないことでしょう。
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 (画像:ホンダHPより引用)

電池容量残存率105パーセント<2018/07/25>

サイエンスZERO「1分で充電完了!?誕生!夢の全固体電池」(2018/07/29)

<2018 /07/27> で全固体電池を取り上げていますが、NHKのサイエンスZEROでも放送をしていました。

全固体電池研究ブーム!突破口を開いた研究者が語る最前線(2018/06/18)に登場されていた東京工業大学の菅野了次教授の話もあり、その中で電気自動車への搭載は「2020年代前半」とされていました。

「前半」と先のブログの「後半」では大きく違ってきますが、このあたりの「誤差」は『全固体電池』の最後の乗り越えなければならない壁の高さを物語っているのかもしれません。

番組中で気になったのは、最初の「自動車レースをするのは大変」の中で、予選と決勝の間に「充電タイムが5時間半も必要なんです」と紹介したところです。

まずは急速充電器を使い、残りは200Vの普通充電を組み合わせて100パーセントにしてからスタートするのでしょうが、急速充電器の数を参加台数分は準備できないために、「5時間半」確保しているのではないかと想像します。

その辺りの詳しい説明がないので、番組を見た印象によっては、「充電」がことさら「大変」ととらえかねないと『心配』しました。司会の小島瑠璃子さんも「大変ですね。」とコメントしていましたから。

(加筆1)
[特報]トヨタの全固体電池、実用化に道開く基盤技術が明らかに(2018/08/06)ここにも「2020年代前半」と書かれていました。具体的には「前半に数量を絞った形で全固体電池の実用化を目指す。大量生産技術の確立はその先の目標」とも書かれていますから、9合目以降が最難関のようです。

 (加筆2)
トヨタの全固体電池2025〜30年にEVが化ける(2018/08/07)によると、「2020年代前半にまず、数量限定」で、20年代後半となる2025年以降で「大量生産」を目指すとのことです。やはり「大量生産」は困難がともなうようです。

日本充電サービス(NCS)から「お盆に高速道路の急速充電器をご利用予定の方への参考情報」が出ています。

今年のゴールデンウィーク(2018/4/28~2018/5/6)の実績を元に、お盆の混み具合も予想し参考にしてほしいという情報です。
  • 高速道路設置の急速充電器の混雑状況とIC周辺設置の急速充電器 
たとえば、新東名の浜松SAは、「赤色」の充電待ちが多く発生していますので、直前の静岡SAで充電するか、電気に余裕があれば、その先に2基ある岡崎SAを選ぶことが賢明なようです。

また、日産では8月6日から23日までの「夏季休暇期間中の日産 充電スタンドの稼働状況についてのご案内」を掲載して、24時間対応以外の営業所の施設情報を示しています。

なお、NEXCOなどより「お盆期間における高速道路の分散利用を図るための休日割引適用日変更について」というプレスリリースも出ています。それによると、 お盆期間における高速道路の分散利用を図るため、 試行的に休日割引の適用日を変更するそうです。

ーーー(以下引用)ーーー
8月11日(土・祝)、12日(日)→ 普通車・軽自動車等 休日割引は適用されません。
8月9日(木)、8月10日(金)→ 普通車・軽自動車等 休日割引が適用されます。

※8月9日(木)、10日(金)は「平日朝夕割引」の適用日ですが、普通車・軽自動車等については「休日割引」が優先して適用されますので、「平日朝夕割引」の対象走行とはなりません。

※上記以外の日及び割引については、変更ありません。
※安房峠道路・広島呉道路の「休日割引」の適用日は、8月11日(土・祝)、12日(日)のまま変わりません。

タイヤ空洞共鳴音を効果的に低減する独自デバイスを開発(2018/06/29)

電気自動車はエンジン音がしないためガソリン車よりも静かで、高速道路でも声を大きくすることなく、普通のトーンで会話することができます。そうした静かな中にいると気になるのは、タイヤと道路面との間でおこる「ロードノイズ」です。

このロードノイズを抑える技術を開発したと東洋ゴム工業が発表していました。

同社は、タイヤ内部の空気の流れを制御することでノイズを大幅に軽減しており、別の記事によると従来品と比べて75%ノイズ削減ができたようです。
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(画像:東洋ゴム工業HPより引用)

電気自動車は静かすぎて通行人に気づかれにくいと、低速時は擬似的に接近音を作ってまで「音」を流していますが、車内は静かなことに越したことがありませんから、これからはこのような『静かなタイヤ』が主流になるのではないでしょうか。

EVは音が違う…帝人グループ、内装材事業強化に向けて独ジーグラーを買収(2018/07/30)
  • 音を制御して快適空間を生み出す制音機能(吸音、遮音、静音)をコアとした製品 

クラリティ PHEVのようなプラグインハイブリッド車はエンジンによる発電からも電気は補充できますが、 EVと同じように電力会社の系統からの電気を充電するのが手っ取り早いです。そして何よりもモーターによる走行を体験してしまうと、エンジン音はわずらわしくなります。

ホンダのEV(2018/07/21)でも書きましたが、ホンダ販売店の急速充電器はその後も増え続け、2018年7月8日から8月2日にかけて、78カ所もが登録されています。ただし、それらの地域には協力会社の取組の差があるのか片寄りがあり、例えばその中に「京都府」や「奈良県」「滋賀県」の文字はありません。

滋賀県内の系列店で伺ったところ、急速充電器設置の話は来ているそうですが、諸事情によりすぐの工事には至っていないそうです。

しかし、前向きな話しぶりでしたから、日産のようにホンダの全国ディーラーに急速充電器が設置されるのも案外近いかもしれません。

GoGoEV新着充電スタンド一覧 (閲覧にはメンバー登録が必要)
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(画像:ホンダ・ディーラーにいくつか設置されているJFEの急速充電器、道の駅「浅井三姉妹の里」

(登録更新)・・・2018年7月31日GoGoEV新着充電スタンド一覧
  1. Honda Cars福岡 赤坂店 (福岡県福岡市中央区赤坂1-13-12)
  2. Honda Cars福岡 板付店 (福岡県福岡市博多区西月隈5-12-50)
  3. Honda Cars大阪 淀川店 (大阪府大阪市淀川区野中北1-17-37)
  4. Honda Cars大阪 寝屋川東店 (大阪府寝屋川市昭栄町18-1)
  5. Honda Cars大阪 箕面牧落店 (大阪府箕面市牧落3-19-37)
  6. Honda Cars福井南 二の宮店 (福井県福井市二の宮2-8-67)
  7. Honda Cars北陸 富山新庄店 (富山県富山市新庄町2-7-25)
  8. Honda Cars北陸 白山村井店 (石川県白山市村井町666)
  9. Honda Cars信州 松本村井店 (長野県松本市村井町南4-1-7)
  10. Honda Cars横浜 港南店 (神奈川県横浜市港南区日野南1-1-12)
  11. Honda Cars横浜 藤沢中央店 (神奈川県藤沢市辻堂神台2-6-27)
  12. Honda Cars市川 市川鬼高店 (千葉県市川市鬼高4-8-8)
  13. Honda Cars熊谷 寄居店 (埼玉県大里郡寄居町大字桜沢20-81)
  14. Honda Cars埼玉 川口中央店 (埼玉県川口市川口6-3-25)
  15. Honda Cars埼玉北 熊谷広瀬店 (埼玉県熊谷市広瀬479-1)
  16. Honda Cars伊勢崎中央 太田町店 (群馬県伊勢崎市太田町900-3)
  17. Honda Cars前橋北 上小出店 (群馬県前橋市上小出町1-30-6)
  18. Honda Cars高崎 高崎貝沢店 (群馬県高崎市貝沢町1239-1)


(登録更新)・・・2018年8月2日GoGoEV新着充電スタンド一覧
  1. Honda Cars埼玉南 朝霞店 (埼玉県朝霞市膝折町2-13-68)

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