2018/06

グローバルで競争力強化、国内車両をEV化 NTT社長 (2018/06/26)

通信事業者のNTTは、社長の就任会見で、2025年までに約5500台をEVに2030年には「100%のEV化が可能」と述べたと伝えています。

2008年には郵便局でも全車をEVにという計画がありましたけれど、いつのまにか無くなってしまいました。10年前も一時期のEVブームで盛り上がりましたが、今回のEVシフトが本物かどうかは、このような企業が実際にEVへと乗り換えるかが判断の目安となるのかもしれません。

他にも国産よりも日本サイズ? ドイツ製小型EVをヤマト便テストか 宅配業界にもEVの波!?(2018/06/25)によると、ヤマト運輸もEV化を検討しているようです。

ただし、ヤマト運輸は過去に何度もEV化を検討してきていますが、実現できていません。

三菱自動車 2018年5月単月 生産・販売・輸出実績(2018/05/28)

リンク:2018年5月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

アイ・ミーブの軽自動車版は、もう少し在庫があるようです。ミニキャブミーブ・トラックの販売実績も2016年3月の製造中止から、最終が2017年7月と1年以上かかりましたから、これからも一桁の台数でしばらくあるかもしれません。

アウトランダーPHEVは、新しく発売された「エクリプスクロス」の影響があったのか今月も落ち込みました。ガソリン価格が高くなっていますから、今後は持ち直すかもしれません。

衣替えした「アイ・ミーブ普通車版」は、販売台数がわかりませんでした。日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位は毎月50位までしか発表されていません。普通車アイ・ミーブの販売数を掲載しているところをご存じでしたらお知らせください。お願いします。(コメントいただきました。ありがとうございます。それを元に、表など修正しています。ところが後日、滋賀三菱から同じ件でコメントいただいていた数とは違ったものが出てきました。こちらは()で示しています)
1

2009年11月から2018年5月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10781

6682

42681

4(20)

↓2018年度合計

10

29

364

4(20)

03月
0  0 0 0
02月
0  0 0 0
01月
0  0 0 0
12月
0  0 0 0
11月
0  0 0 0
10月
0  0 0 0
09月
0  0 0 0
08月
0  0 0 0
07月
0  0 0 0
06月
0 0 0
05月
8 8 197 4(10)
04月
2 21 167 0(10)

(2018/03 アイ・ミーブ 10.5kWh Mグレード製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック掲載中止(2016/03製造中止)国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

充電できる(出来ない? 情報まとめ 10)(2018/06/24)の追加情報です。(更新済)

初期型アイミーブが充電出来な
かった普通充電器すべての「改修」が6月28日に終了したようです。

以下、コメントをいただいたものや個人的な情報連絡、充電スタンド検索サイトからピックアップしたものをまとめていますが、その他の全国の分も改修できたようです。

ただし、以下のリストは検索サイトの口コミへの書き込み等からを拾い上げたものも含んでいます。イオンモール大垣のように当サイトが現地で表示を確認したものばかりではありません。

改修後の不具合などが見つかりましたら、充電器に記載されている連絡先に電話したり、充電スタンド検索アプリなどに書き込んだりしてください。

みなさんのご協力で全国の状況の一端が把握できましたし、一人ひとりの声が今回の改修に少しは役だったのではないかと思います。ありがとうございました。

(「mode1」改修確認済)

なお、今回のチェックと同時に充電スタンド検索サイトのコメント欄を見ていると、充電スペースをガソリン車が占領していたなどの書き込みが多く見られます。そこでコメントするだけに終わらず、たとえば店舗に注意喚起の三角カラーコーン設置や案内表示などを直接お願いすると、実際の経験からかなりの確率で善処いただけます。要望されてみてはいかがでしょうか。 当ブログでは、要望する場合の例として「お願いフォーマット」を作っています。参考にしていただけると幸いです。

充電できる(出来ない? 情報まとめ 10)(2018/06/24)

特定の機種で充電できなかった「普通充電器」が、使えるようになったということなので確かめに「イオンモール大垣」へ行ってきました。
IMG_3351

この屋上駐車場は、平日には閉鎖されているようですが、この日は火曜の特売日だったので、利用できました。せっかくの充電器なのですから、平日も解放していただけるとありがたいのですが。

肝心のNEC製・普通充電器ですが、イオンモール大垣も改修されていました。 私のアイ・ミーブは12型なので、実際には確かめようがありませんが、写真のように10型などへの対処方法シールが貼ってありました。詳しい操作方法については、EVオーナーズクラブのサイト、とうがらしさんのブログ「NEC製普通充電器(200V)は、改修されましたがひと手間かかります。」 にあります。
IMG_3349
以前に要望として電気自動車枠の確保増をお願いしていたのですが、残念ながらカラーコーンは増えておらず、もともと2個あったコーンを一ヶ所にまとめて置いていたものを一つずつに分けて二ヶ所だけ確保してありました。
P1190168
他の所には、その場で使われていないようなカラーコーンがいくつも見かけましたから、せめてあと3つこの場へ移動してもらえると、休日に混雑している場合でも気持ちよく使えるのでしょうにと思いながら、買い物や食事中に2時間弱充電させてもらって、店を後にしました。

ルノーが電気自動車だけを扱う販売店をドイツにオープン(2018/06/22)

ルノーがスウェーデンに続き、電気自動車(EV)のみを取り扱う販売店をドイツにオープンさせたと伝える記事です。

急速充電器で「90分」充電?(2018/06/19)のコメントに、どこのディーラーの販売員もEVに対する知識が乏し過ぎることを嘆いたものがありましたが、これは他の国でも共通することのようです。

ガソリン車とEVは同じ車ですから似てはいますが、急速充電ではガソリンでいう満タンにはできない、あえて80パーセントぐらいにした方が良いとか、運転中にガソリンは増えることがありませんが、EVでは下り坂などの回生発電によって電気が増えることもあるといった様々な違いがあり、ガソリン車を売ってきた販売員にとって、EVの知識をそこに加えることはたいへんそうです。

日産のEVに関するブログでも、新型リーフを 一泊二日で試乗で体験するときの確認したい4つのことの中に、「充電関連の確認」をわざわざ入れています。

記事の最後に「近い将来、ルノーのようにEVに特化した店舗が出てくることが予想される」とあるように、日本でもヤマダ電機が全国店舗でのEV販売を計画している2020年頃には、そうした店があらわれるかもしれません。

「初期型アイミーブが充電出来ない」充電器の件についての続報です。

初期型アイミーブが充電出来ない? 情報を求めます!
(2018/02/14)で問題を提起し、「6月に改修予定」との情報を得た「まとめ9」(2018/05/08)以降はいったん静観していましたが、ここへきて改修が始まったようなので、お知らせします。

2017年12月1日以降に新しく設置された普通充電器にもかかわらず、それ以前に発売されている電気自動車(10型11型アイ・ミーブの対象車約4000台)で充電できない場合があり、「補助金」を受けている以上は問題であろうとの認識から、皆さんからいただいた情報を元に共有するための対象リストを整理し、私も含めいろいろな方から関係機関へ改修の要望をおこなってきました。

その結果かどうはか不明ですが、とにもかくにも改修されるという良い方向へ向かっているようです。10型11型アイ・ミーブの方は試されてはいかがでしょうか。

以下、コメントをいただいたものや個人的な情報連絡、充電スタンド検索サイトからピックアップしたものをまとめます。ここではすべてのスタンドを確認できていませんが、「まとめ9」のリストにある2017年12月1日以降に設置されたNEC製普通充電器はほぼすべてが障害の対象ですから、改修されたのか、まだなら予定はいつになるのか等、対象のEVにお乗りの方は各店舗へ直接、問い合わせみてはいかがでしょうか。

(確認できた改修済)
(6月26日改修予定)
(6月27日改修予定)
(6月28日改修予定)

なお、充電スタンド検索サイトのコメント欄を見ていると、充電スペースをガソリン車が占領していたなどの書き込みが多く見られます。そこでコメントするだけに終わらず、たとえば店舗に注意喚起の三角カラーコーン設置や案内表示などを直接お願いすると、実際の経験からかなりの確率で善処いただけます。要望されてみてはいかがでしょうか。 当ブログでは、要望する場合の例として「お願いフォーマット」を作っています。参考にしていただけると幸いです。

中国、電気自動車のやみくもな開発抑制へ(2018/06/18)

中国は、EVを「やみくも」に開発することを抑制すると高官が明らかにしたと伝えています。

中国では国の政策としてEVの普及を進めていますから、何で今さらブレーキをかけるのかと思いましたが、ハイブリット車や燃料電池車を含んでのことのようですが、102社から355種類が生産されているとあり、そのスケールの違いに驚かされました。

日本ではハイブリッド車が多数を占めていますが、EVは日産リーフや三菱アイ・ミーブなど限られていますから。

目指せ!!EV県 急速充電器普及へ補助 空白地域解消へ 水島製作所後押しも /岡山(2018/06/19)

岡山県は、充電器の空白地域や充電待ちの渋滞を解消するため、急速充電設置の費用を最大5分の3補助する制度を始めたという記事です。

地域の産業保護が絡んでいるとはいえ、充電環境整備にすすんで取り組もうという姿勢は、EVオーナーにとってありがたいことです。

それは良いのですが、当ブログで注目したところはそこではなくて、「水島製作所は19年度にも軽EVの生産を開始し、21年度をめどに小型スポーツタイプ多目的車(SUV)の電動車も生産する方針だ」というところです。

軽アイ・ミーブは、この春から普通車へと格上げになってしまいましたから、待望される次期、軽EVは、以下のように2020年以降の登場とされていました。
一部では、2019年にもという記事もありましたが、上の最新の日付では、2020年代初めとなっていましたから、残念に思っていましたが、先の毎日新聞の内容からは期待が持てます。ただし、2019年度の後半といえばすでに2020年ですから、2020年1月に生産を始めて、2020年春に発売ということかもしれませんが。

急速充電器で90分…「電気自動車」はガソリン車に勝てるのか(2018/06/16)

日本のEVの能力はどの程度なのだろうか、航続距離が不安と、リーフ40kWhのモデルで、約500キロを検証したレポートです。
smart
(画像:日産HPより引用)

週刊FLASHを出している光文社という会社の記事だからと思いましたが、読んでみると先日の「EVなんて買ってはいけない?高い・不便・故障多い…特にホンダは避けるべき?(2018/06/09)」と大差ないものでした。事実を伝えようとすると、ライターの選択を考えないと記事だけでなく、雑誌の信頼性も失われてしまうのではないでしょうか。

人を引きつけようとタイトルは誇張してつけますから、それにのせられてそんな記事を紹介するのも考えものですが、一応反応しておきます。「勝つ」「負ける」ではなく、とりあえず共存だとモータージャーナリストもおっしゃっているような気がします。

5月29日号の記事なのに、文中に「エアコンが大きく影響するようだ。群馬方面へ230キロ走行したところで、電池の残量が約10%に」とあったので、えらく電費が悪いなと思いましたが、後ほどに「EVにとっては過酷ともいえる雪国」のオーナーの話が出てきますから、テスト走行の日付の記載はありませんが、冬場に暖房を入れて走った記録のようです。

文中に「充電時間が季節によって左右され」ともあるのですから、テスト走行がどのような条件によって行われたものか、読者に暖房を入れると走行距離が短くなってしまうEVのことを正確に知ってもらうためにも、最低でも書いておくべきでしょう。

ほかにも記録として無理があるところもあります。「コンビニの急速充電器でおよそ90分間、充電」とありますが、一般的な充電器は充電時間を30分で制限していますから、次ぎに充電を待つEVがいなかったからでしょうが、1回目の30分終了後に追加で入れる、いわゆる「おかわり」を2回も繰り返しています。

オーナーの発言の中に「マナーの問題」とあるのに、それがどんな問題か深掘りしていないので、自分自身のマナー違反を公言してしまっています。

それ以前に、なぜコンビニの充電器だったのでしょうか。コンビニの充電器というと急速といえども20kWや30kWといういわるゆる「中速」の物がほとんどですから、出力が小さいために同じ電気量を入れるのにも時間ばかりがかかってしまいます。

詳しい走行ルートや折り返し地点の「群馬方面」の場所の記載はありませんが、地図で東京から230キロというとかなり県境近くのようですから、出力の大きい日産ディーラーなどはなかったのかもしれません。帰りの途中、大宮でも充電していますが、具体的な充電場所を書かないと前記のように充電器によって条件が変わってくることから、レポートとしては評価がくだせないでしょう。

EV初心者であれば、電池残量がわずかになってあせってしまったことでしょう。ただし、県境近くであれば、相当高度は上がっていたはずですから、折り返し以降は下り坂が続いたのではないかと想像できます。そうであれば、電気を消費しないばかりか状況によっては回生発電で電気が増えることもあります。残り10パーセントでも日産のナビで検索をかけて、44kWの急速充電器が多い日産ディーラーや50kWの急速充電器までたどり着けたかもしれませんし、1回の充電で東京まで帰り着くことができたかもしれません。

そんなこと初心者にわかるか、と言われれば返す言葉はありませんが、ガソリン車にはない不思議さや面白さがEVにはあるので、そういう所も含めてメリットやデメリットを載せてほしいものです。 

充電設備補助金 公募申請 5月末日採択結果のお知らせ(2018/06/15)pdf

次世代自動車振興センターが2018年5月末の補助金申請の採択結果を上のように公表しています。お住まいの近くに新しく充電器が設置されるかもしれません。ぜひ、お確かめください。ただし、年度当初で申請できずにいたところも多いのでしょう。採択数は少ないです。

経路充電のほとんどは、北海道の自動車道のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)です。元もと密度が低かったところにバランスよく配置を計画されたようで、北海道ユーザーにとっては朗報でしょう。(今回の表にはない「占冠PA」は2018年内とアナウンスがあります)
1

(画像:NEXCO 東日本・北海道エリアの現在ある急速充電設備に赤字で加筆)

昨年は多かった「道の駅」は、秋田県の「おが」ただ1カ所です。

また、期待される、東名や新東名・名神高速など既存のSAやPAへの増設や出力150kwの新世代・超急速充電器の設置はまだありません。

目的地充電は、「三田市」関係の多さが目をひきます。

三田にEV急速充電器設置へ 市が企業と協定(2018/06/13)

テスラ ロードスター 新型に小型ロケット10個を装着…「スペースX」パッケージ設定へ(2018/06/11)

空飛ぶ電気自動車(2017/11/23)で テスラ ロードスター 新型、空飛ぶ車に? マスクCEOが構想明かす(2017/11/22)を紹介しましたが、それを具体化した『ロードスター』の「スペースX」パッケージを発表したと報じています。

「スペースX」パッケージとは、テスラ車を載せて打ち上げられたロケットが「Space X」だからでしょう。


その中身はというと、小型ロケット推進システムを10個もつけて、最高速は400km/h以上だそうですから、翼をつければ間違いなく飛ぶでしょう。飛行機の速度は、離陸時に300km/h前後だそうですから。

そして、途中からロケットの燃料を液体水素と液体酸素に切り替えれば宇宙まで飛びそうです。

過大評価される「EV」「自動運転」(2018/06/11)

「EVブーム」の今、EVであっても、製造段階からバッテリーに充電する電気をつくる過程など、ライフサイクル全体をみた場合、CO2排出量は皆無ではないのでEVを過大評価しては「いけない」とする記事です。

一昨日の「EVなんて買ってはいけない」(2018/06/11)にもあるように、「ブーム」にブレーキをかけたい記事は相変わらず出てきます。と、その前に、確かにEVは注目はされていますが、業界では「ブーム」であっても、各メーカーのEVが出てくるのはまだ先です。それでも、EVの足を引っぱる記事が散見されるのは、それだけEVが市場でも「ブーム」となりうると感じているからなのかもしれません。

この記事ではEVの過大評価の例として、論文を引用する形で「現在でも石炭火力発電の比率が高い」ドイツを取りあげ、「最も効率的なエンジン車のほうが、EVよりもライフサイクル全体のCO2排出量が少ない」とし、「ドイツでEVを使う場合には、必ずしもCO2を削減する方策にならない」としています。

その論文で引用されているデータは2015年のものですから、「現在」には無理があるのではないかと調べてみました。

「ドイツのエネルギー関係データ」の「発電のエネルギー源別内訳」によれば、2015年は「石炭」「褐炭」の合計値は42.1パーセントとなっていました。確かに比率は高いです。

しかし、2017年のデータでは、「石炭」「褐炭」の合計値は37パーセントに減ってきており、再生可能エネルギーは、29パーセントから33.1パーセントへと徐々に伸びてきていました。

「過大」な評価にはならなくても、ドイツでのEVシフトは、十分「評価」しうるものになっていくのかもしれません。それに比べて日本は・・・。

EVなんて買ってはいけない?高い・不便・故障多い…特にホンダは避けるべき?(2018/06/09)

「自動車に詳しい」ライターが、エコカーのメリットとデメリットを整理?し、200万円以内で購入可能な「おすすめのエコカーベスト3」を挙げるという企画です。

記事のタイトル「EVなんて買ってはいけない」は、ネット受けを狙っているのでしょう。それにつられて反応してしまうと思うつぼですが、実際に内容を信じてしまう人がいるかもしれませんので、一応書いておきます。中身は、いろいろと突っ込みどころ満載で、EVが「高い」以外は、?な原稿です。

たとえば、以下の言葉は、EVとHVとを同じにして話しているようで、EVの中でも車種や電池によってその性能はひとくくりにできないことをご存知ないようですし、電池に劣化はつきものですが、EVのそれはスマホの電池とは比べものにならないほどに劣化速度が遅いことを理解されていないようです。
「スマートフォンやパソコンを使っている人ならわかると思いますが、バッテリーは充電を繰り返すと、あっという間に劣化します。クルマも同様で、使用方法が悪ければ15万円から30万円するバッテリーを7年ほどで交換しないといけないケースも出てくる。また、駆動システムが複雑になったため、故障するリスクも増加し、修理費もバカになりません」
このブログでは、先日ビワイチ(2018/06/06)で書きましたが、走行距離約8万キロを超え、駆動用バッテリーの容量が約87パーセントまで減ってきた三菱 アイ・ミーブ Xグレード(GSユアサ・リチウムエナジー ジャパン製:電池容量16kWh)でも、上手く走らせることができたら、カタログ値のJC08モードを上回る距離を走ることができます。

私の乗る三菱 アイ・ミーブ Mグレード(東芝製:電池容量10.5kWh)も8万キロを超え、まもなく3回目の車検です。そのときに電池の劣化具合を見る「容量残存率」を測ってもらいますが、2回目の車検時(走行距離約6万700キロ)では、「105パーセント」でした。

100パーセントを越えているということは、元の容量よりも多いということですから、測定を間違えたのかと思われるかもしれませんが、劣化を考慮して容量に余裕を持たせているようです。

2回目の車検時までにあまり充電をしなかったのかと疑われるかもしれませんが、6万キロほど走っていますし、この間の記録によると、約1191回(急速充電205回、自宅外での普通充電15回、自宅200V充電971回)充電を繰り返した結果が、105パーセントという数字であり、これが示すように電池の劣化は感じられません。電気自動車の電池は、その性能を上手く発揮できるように作られているのです。

また、HVの駆動システムは複雑でしょうが、EVはそれに比べるとシンプルですから、私のEVに限っていえば7年近く故障知らずです。直したところはブレーキランプの球切れ、ワイパーゴム・タイヤの交換ぐらいです。他の方の話を聞いても特段多いとも思いません。(一部、不具合が特定できずに困っていらっしゃる方がおられますが)

充電インフラやPHVについても誤解は多いようです。
「HVの一択でしょう。なぜなら、EVとPHVは充電が必要ですが、国内には充電スタンドがまだ少なく、遠出の際は確実に不便さを感じることになります。スタンドの急速充電器を利用する方法もありますが、80%ほど充電するのに最低20分はかかり、混雑時は1時間待ちのケースもある。快適に利用できるインフラが整っていない以上、現状ではEVとPHVを購入するのは避けるべきです」
充電スタンドは、地域によって片寄りはあるようですが、滋賀県に限っていえば、急速充電器だけでも123カ所にあり県内を網羅しています。私がEVに乗り始めた2011年頃であれば、10.5kWhのアイ・ミーブMグレードで琵琶湖を一周・約170キロを走るのに、充電スタンドを事前に把握し、途中1度は計画的に充電する必要がありましたが、今では過去の話です。

電池容量が少なければ、遠くへ出かけた場合に充電しなければならず、充電スタンドの充実が重要な要素となりますが、日産リーフのように40kWhもの電池を積むようなEVが多くなれば、スタンドの利用は少なくなるでしょう。

ここのところで理解できないのは、PHVも充電を前提としているところです。プリウスにしろアウトランダーにしろPHVであれば、電気がなくなればガソリンでエンジンをまわして走ることができるのですから、不便さを感じることはないはずです。1時間充電の順番を待っているよりも、エンジンでその分遠くまで走る方が効率的ですし快適でしょう。前提を誤っていては、公正な「おすすめのエコカーベスト3」とは言えないのではないでしょうか。

ちなみにこの「自動車に詳しい」ライターは、原稿の中で実燃費が悪いメーカーとして「ホンダ」をいじっていますが、同じ方は「死にたくなければスバルとマツダに乗るべき?軽はボディがペラペラ?安全な車種リスト」の中でも「ホンダ」の安全性を酷評していますから、よほど「ホンダ」がお嫌いなようです。

トヨタ、小型EV先行投入 国内、電池規格普及も促す(2018/06/07)

トヨタ自動車は、国内向けに二人乗り程度のコンパクトEVを先行投入する検討に入ったと伝えています。

トヨタは、『C-HR』および『イゾア』(IZOA)ベースのEVを2020年に中国市場に投入(2018/04/25)するとしており、レクサスCTベースのEVは、トヨタ自動車九州で20年半ばをめどに生産(2018/01/01)としてきました。

また、「2020年にオリンピックモデルの電気自動車を大会で使用」という発表はすでにありましたが、よもやそれが2017 International CESの場で初披露された二人乗りの「TOYOTA CONCEPT-愛i」のようなものであり、それを市販までもっていくということに驚きました。世界的なEVシフトを意識して前倒ししているのかもしれません。
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(画像:トヨタHPより引用)



ただし、 FOMMのように、いまだ規格の決まらない超小型EV「「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに」(2017/08/21)ではなく、過去に販売された2人乗りのトヨタiQのような小型車になるのでしょう。「近距離移動のニーズが多い都市部や、過疎化が進む地方などを中心に普及させたい」とのことですから、維持コストの安い軽自動車規格がベストでしょうが。

もう一つ注目したところは、「独自に開発するリチウムイオン電池を搭載」としているところです。

トヨタは、2022年にも「全固体電池」を搭載する方針のよう「充電数分、距離大幅増の電池搭載」(2017/07/25)ですが、それまでのつなぎ?とはいえ、トヨタにとって最初に市販するEVに「自前」のリチウムイオン電池を採用するとは、調達コストを下げるために共同開発したり大量生産する電池メーカーから仕入れたりすることが多い中、今後の電池動向を見据え、電気自動車の基幹部品である電池の自前にこだわっているのかもしれません。

GMとホンダ、次世代バッテリーを共同開発へ…電動車の市場投入を加速(2018/06/08)

アジアがEVバッテリー市場席巻、欧州の巻き返しあるか(2018/06/07)

また、広い車内でファミリー層に人気が高い軽自動車に対して、二人乗りのコンパクトEVが大量に売れるとは考えられませんから、「独自開発」の費用が回収できるのか心配しますが、「家庭や事業所などの蓄電池への活用」も想定しているそうですから、FIT(固定価格買取制度)による太陽光発電の買取期間10年間を終える元年の「2019年」以降を意識しているのかもしれません。

「2019年」には、電力会社へ売られていた約50万世帯の約200万キロワットが自家消費にまわるようになると見込まれています。電力会社から電気を買うよりも自宅の太陽光発電由来の電気を自宅で使うほうが安くなるからです。そのとき、家で使い切れない分の電気は、蓄電池や電気自動車に貯めておいて、夜に使えば良いということになり、そうした電池需要を取り込もうとしているのでしょう。

2019年を前に電気自動車の中古車が売れる?(2017/11/09)

また、「電力会社などと連携し、電池を用いた大規模な蓄電設備を整備」ともありますから、新たな市場を狙っての電池の自前なのかもしれません。

記事の中で1点気になったところは、「現在、EVの生産コストの半分近くを電池が占めているとされ」と書いていたところです。

三菱アイ・ミーブが発売された2009年の頃には「EVの生産コストの半分近くが電池」といわれたものですが、2018年と10年近くたった今、そのフレーズから抜け出せていないはずはなく、どこかからの伝聞にしてもそのソースは古いものでしょう。

4日に電気自動車仲間が、途中充電なしで琵琶湖を一周(通称ビワイチ)したいということだったので、スタートとゴールに設定した滋賀三菱 彦根店と一部コースは伴走でお手伝いしてきました。
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車種は三菱 アイ・ミーブ Xグレード(電池容量16kWh)で、これまでに約8万キロを走っており、駆動用バッテリーの容量は、約87パーセントまで減ってきているそうです。

現在発売中の普通車格になったアイ・ミーブは、一充電走行距離を164キロメートルとしていますが、同じ電池でも発売当初は、それを172キロメートルと発表していました。そこで、劣化が進んできている現在の電池でも、当初の一充電走行距離を超える走りができないかとの思いで、比較的平坦な道が続く琵琶湖一周を計画され、地元の私はコース取りをアドバイスさせていただきました。

まずは、彦根までで減った電気を、近くのイオンタウン彦根店の急速充電で補充をおこないました。ここの充電器は50kW出るので、本当の急速充電器と言えますが、設置されてからずいぶんと時間がたつので、液晶画面が見づらくなってきました。
あとは滋賀三菱 彦根店の200V充電器で、100パーセントまで充電させていただきました。
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(左は私のMグレード)

計画コースはおよそ以下の通りです。
距離を短くしようとすると、琵琶湖の北にある「奥琵琶湖トンネル」を抜けることになるのですが、そこ通るコースは、標高差が約114メートルになってしまい、電気自動車にとっては鬼門の上り坂が続きます。

今回の計画は距離を延ばすという意味もあるので、そのトンネルを避け、遠回りにはなりますが北部もできるだけ湖岸を通りました。その結果、標高差は約69メートルと一部を除いて、より平坦なコースとなりました。
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私が先導した琵琶湖・湖北のコースでは、電費をかせぐために時速は55キロメートル前後で走りました。(制限速度50キロ)また、琵琶湖を一周して彦根へ帰ってきた段階では、距離が目標よりも少し足らなかったため、無理と大回りをして彦根店に戻られたようです。

その他の詳しい内容については、後日公開されるであろうご本人のブログをご覧ください。

結果は以下のようになりました。
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90パーセントを切るような電池でも、走るコースや速度を抑えた走行によっては、カタログ以上の値を出すことができるのですから、電気自動車の電池はその性能を上手く発揮できるように作られています。

EVを電力需給バランス調整機能に活用、東北電力が検証(2018/05/31)

上記の記事は東北電力ですが、九州電力、電力中央研究所、日産三菱自動車、三菱電機の5社も、また、中部電力豊田通商も電気自動車へ充電するだけでなく、電気自動車にたまっている電気を電力系統へ供給するV2G(Vehicle to Grid)技術の実証試験を開始すると告知していました。

電気自動車をバーチャルパワープラントのリソースとして活用するV2G実証事業を開始 (2018/06/06)
  • 東京電力、東京電力エナジーパートナー、東京電力パワーグリッド、日立システムズパワーサービス、三菱自動車工業、静岡ガス、日立ソリューションズ
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(画像:5社の発表より引用)

天候によって出力が左右される太陽光発電やその他の再生可能エネルギーの調整を、最低でも家1軒1日分の電気(約10kWh)を貯めておくことができる電気自動車を利用し、柔軟におこなおうというものです。

毎日新聞の記事によると、九州電力は九州内だけでも2030年度に120万台に達すると想定しているそうです。最新の日産リーフに載る電池は40kWhですから、平均30kWhとしても3600万kWhの電気が、2030年頃には市中にそれも電力会社が出資することなく蓄えられる状態になります。(九州電力の玄海原子力発電所にある2号機から4号機の3カ所をあわせて291万9000kW)

これらを上手く利用すれば電力需給の調整に大きく寄与するとみての試験ですが、電気自動車オーナーから見れば、家庭や勤務先で止めておくだけで、調整役としての電池利用料が入ってくるかもしれないので、将来実用化されれば、思わぬ副収入があるかもしれません。

2012年に書いた「EVのデメリット」のメリットがいよいよ現実化するかもしれません。

ただ最近は、自宅に太陽光発電システムをあげている方は、電力会社への売電や将来に調整役をするよりも、送受電における損失を考えれば、自宅での利用や電気自動車へ直接充電したほうが、有益なのではないかという考えに変わってきています。

先日、書いた 東京都、2030年までに半分の新車をCO2排出ゼロに(2018/05/29)に「今後は、この目標を達成するために、東京都としてどのような手だてを講ずるのかに注目」と書いたところですが、EV購入の動機付けに以下のようなことはいかがでしょうか?

電気自動車は駐車場無料化、または割引 ロンドン市内で検討(2018/05/29)

集合住宅に住むことの多い都市住民にとって、駐車場の問題は大きく、充電環境を考えた場合にEVを選ばない理由の一つとなっているでしょう。記事にも自車の駐車スペースを持っていないため、「路上の充電設備を利用せざるを得ない」とあります。

似た政策は日本でも今までにありましたが、あくまでも一時的な駐車場利用、たとえば公園などでの利用が無料または割引といったものに限られていました。

それを、たとえば「ガレージ」として提供してはどうかというものです

都が駐車場経営をしては民業を圧迫するでしょうが、面積は広くはないが車は止められるといった利用されていない都有地を民間に安く貸し出すことができれば、EVに限って周辺の駐車料金よりも安く貸し出すことは出来るかもしれません。(私のような田舎者はそのあたりの事情がわからずに、思いつきで書いています)
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(画像:システムパーク彦根東第2)

EV使用者だけ優遇するとは不公平だと言われるかもしれませんが、練馬区で電気自動車を災害時に活用(2018/05/28)のようなものと組み合わせると可能かもしれません。

練馬区の取組は、災害時に私物のEV内蔵電池を避難所の電源として提供してもらおうというもののようです。記事の範囲でしかわかりませんが、住民として災害時にはボランティアしてほしい、その際にはEVを提供してほしいということのようで、EVオーナーのメリットとしてはボランティアの保険料は区が負担するというもののようです。

万が一の時に協力を惜しむ人はいないでしょうが、税金から負担してもらえるというボランティア保険料は年間500円ほどですから、ちょっと虫がよすぎるような気がします。

ですが、災害時にEVを提供するとの協定をEVオーナーと結ぶことで、行政としても税金を拠出する理由ができますし、駐車料金の一部を税金負担してもらうことができれば、それを動機にEV購入者が増えるかもしれません。

地価が高いので、そもそも「利用されていない都有地」などないのかもしれません。それでは以下のようなことはどうでしょう。

都市部でも空き家は増えているようです。取り壊して更地にすると税金が上がりますから、そのままになっているものも多いでしょう。そのようなところは、EVの駐車場にすることを条件に、土地への課税をあげないのです。もちろん、充電器を設置する場合には補助金を出して充電環境を整えれば、EVの購入動機につながるかもしれません。

虫食いのようにEV用の駐車場が点在することになりそうですが、そこは電源の確保された災害時の避難場所となるでしょう。

いずれにせよ、東京都の手だてがどんなものになるか今から楽しみです。

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