2018/04

電動車両サポート(2018/04/24)
18

電動車両サポート」は、三菱「ミーブ・シリーズ」などの登録会員が利用できる、全国のNCSネットワークの充電スポット検索アプリですが、それを以下の2点で更新していました。
  1. 満空情報表示機能を改良し、急速充電器の「利用開始時刻」・「利用終了時刻」を確認可能
  2. 24時間利用可能な充電スポットをメイン画面上のアイコンで識別できるように
1.今までも充電器が空いているかどうかの「満空情報」は会員版で提供されていましたが、今回の改訂で時刻も表示されるようになりました。このことにより、充電器使用の30分制限を考えると、いつごろ空くかの予想が立てやすくなりました。
ただし、更新情報には、「利用終了時刻」とありましたが、画面上では「最終利用時刻」になっています。別の意味で、これにより利用頻度もわかります。

この機能はジャパンチャージネットワークの「高速充電なび」にすでに搭載されていましたが、一つのアプリでわかるのは便利です。ただし、高齢者に優しいように、もう少し文字を大きくしてほしいので要望しておきました。

また、充電スポットアイコンを選んだ場合、現在地点と充電スポット間の距離も表示されるのですが、私の環境では、「距離計算に失敗しました」と出ることがあります。

この点について問い合わせたところ、距離計算は、ネットワークを介して計算しているそうで、ネットワークの接続環境があまりよくないと失敗するそうです。ただし、同じ条件でも無料版のEVsmartでは出ませんので、この失敗が頻繁に表示される件は、改善を検討しているそうです。

これの回避方法は、無料版のEVsmartで同じスポットを指定し距離を求めるか、別のスポットや地図から詳細画面に遷移後、地図に戻ることにより距離が表示されるようになる場合があるようです。
IMG_3188
2.のアイコン識別
IMG_3189
なお、このアプリ開発をおこなっているアユダンテは、無料で誰もが使える充電スポット検索アプリ「EVsmart」も提供していますが、こちらは差別化のために上記のような機能はありません。

三菱自動車 2018年3月単月、17年度 生産・販売・輸出実績(2018/04/26)

リンク:2018年3月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

昨年12月には、「来春にアイ・ミーブを軽自動車から普通車へ・・・年度末にかけて駆け込み需要はあるかも」と書きましたが、全く台数は増えませんでした。販売末期の軽アイ・ミーブは売る気が感じられませんでしたが、今度の普通車アイ・ミーブのカタログは立派ですから少しは前向きかもしれません。しかし、その車両価格からすれば非常に難しいものとなるでしょう。

それでも、アイ・ミーブは三菱の燃費不正で一時販売が止まった2016年度が145台であったのに対し、2017年度は167台でしたから、一部にはほんのわずかながらも需要があるということです。私の身の回りでも電気自動車を捜している方がおられ、バッテリーの優秀さからアイ・ミーブ10.5kWhのMグレードをお薦めしたところ、中古車を即決で購入されました。

ミニキャブ・ミーブもまた、2016年度が205台であったのに対し、2017年度は285台でした。ガソリン車と比べると桁が少なすぎますが、商用車にも底堅い需要があるようです。
1
2009年11月から2018年3月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)
(2018/04 アイ・ミーブ 10.5kWh Mグレード製造中止)

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

国内販売総数

10771

6653

42317

1018

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

2018年北京モーターショーで中国専用電気自動車「理念 EV CONCEPT」を世界初公開(2018/04/25)

Hondaは、中国専用の電気自動車のコンセプトカー「理念 EV CONCEPT」を公開していました。 このEVは小型SUV「ヴェゼル」のプラットホーム(車台)を採用(2017/12/20)しているようです。

理念 EV コンセプトが「中国市場専用」というところは残念ですが、中国という巨大市場と新エネルギー車政策に対応するためですから、日本では指をくわえて見ているしかないのでしょう。


ただし、素人ながら引っかかるところは、この量産EVである「理念 EV」が「コンセプトモデル」である点です。2020年発売とかいうのならわかりますが、今年2018年内の発売を予定しているにもかかわらず、この4月時点で市販モデルに近いものといわずに、まだコンセプトモデルとしている点はよくわかりません。

同じく2018年後半に発売予定だという新型セダンの「INSPIRE」も コンセプトモデルを出展しているそうですから、そんなものなのかもしれませんが。 

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(画像:HondaのHPより引用)

日産自動車、北京モーターショー2018に最新の電動駆動車を出展(2018/04/25)

日産は、北京モーターショーショー2018で中国市場向けに開発された電気自動車「シルフィ ゼロ・エミッション」を含む電気自動車3台を出展すると告知していました。

「シルフィ ゼロ・エミッション」は、「リーフ」「e-NV200」に次ぐ3台目の電気自動車で、すでに中国市場で発売されている「シルフィ」に、「リーフ」の技術及びプラットフォームを活用した電動パワートレインを搭載し、2018年後半に発売予定だそうです。
  • 航続距離:338km(中国の基準)
  • 急速充電
  • 車線逸脱警報
  • インテリジェント エマージェンシーブレーキ
  • 後退時車両検知警報(RCTA)
  • 後側方車両検知警報(BSW)
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(画像:日産のHPより引用)

テスラでは、「テスラに乗って、ひと味違う初夏のドライブを体験しませんか?」と以下のような企画、プレサマートリップキャンペーン「Drive to Believe 2018」を告知しています。

テスラは買いたいけれど難しいという方も応募してみてはいかがでしょうか。応募は5月17日(木)までです。  なお、3組6名に選ばれた場合、貸出期間は、2018年6月中旬 から 7月中旬までです。

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(画像:テスラのHPより引用)

植物電池に勝算、EVで10年後は主役に(2018/04/21)

長崎のハウステンボスを運営するエイチ・アイ・エスの沢田社長のインタビュー記事の中で、「植物蓄電池」と「電気自動車」開発について書かれていました。

太陽光発電を激安に ハウステンボスで「革命」実験(2018/03/31)

記事によると「植物蓄電池」とは、植物系の原料でつくる電池だそうですが、これには以下のようなメリットがあるそうです。
  • 発熱や爆発の危険がない
  • どんな形にも成型・加工できる
  • リチウムイオン蓄電池の4分の1程度のコスト
  • 電気を効率よく蓄えられる
  • 充電回数をリチウムイオン蓄電池の数倍以上にできる
そんなにうまい話があるのかと思いますが、この「植物蓄電池」を使った試作EVは、以下のような性能を想定してすでにできているそうです。
  • 走行距離は100~200キロメートル程度
  • 価格は50万~100万円
最初の記事が3月31日付けなのを見ると翌日を控え、4月1日な怪しい感じはしますし、植物蓄電池EVが最大値をとって200キロ100万円と聞くと、ますます「ほんまかいな」と疑いたくなります。しかし、もしも200km100万円のEVが販売されれば、今ある電気自動車は駆逐されてしまうでしょう。

新開発の薄いペラペラの基板で大量生産できるために、従来の4分の1程度のコストできるという太陽電池とともに、今年2018年の秋ぐらいに記者会見したいそうですから、本当に実用化されるとすれば楽しみです。

EVの駆動系でティア1目指すパナソニック、狙うは「低電圧の超小型モビリティ」(2018/04/12)にあるような超小型モビリティの規格が決まらない日本では、実際には格安のEVは難しい面があるかもしれません。

CEV(クリーンエネルギー自動車)を購入すると国から補助金が交付されます(2018/04/20)

購入への補助金(2018/04/13)に書いたように、次世代自動車振興センターから、新しい電気自動車などを買うときの補助金(CEV補助金)の申請受付を4月20日(金)より開始したと出ていました。

補助額の計算方法は昨年度と同じようで、それぞれの額は同じで、改修アイ・ミーブは164,000円でした。電気自動車の上限は400,000円です。

補助対象車両一覧

なお、対象となる車両の登録日は、2月1日(木)以降に初度登録した車両で、2月1日(木)から4月27日(金)の間の初度登録車両だけは、補助金申請期限が6月30日(土)となっています。また、個別車両ごとの補助金交付申請書の提出期限が決まっていますので、ご注意ください。

CEV補助金のご案内

今回の開始で注目していたことは、補助金の制度設計が変更されているかでしたが、結論から言うと、何ら変わっていませんでした。

電気自動車への補助金額は、その一充電航続距離に比例しています。たとえば、三菱 ミニキャブ・ミーブ(電池容量10.5kWh) は一回の充電で100km走りますから10万円が、ミニキャブ・ミーブ(16.0kWh) は150kmですから15万円が補助されます。

しかし、プラグインハイブリッド車(PHV)は一充電航続距離に関係なく、一律に20万円補助されます。たとえば、トヨタ プリウス PHV(8.8kWh)はEV走行が68.2kmとミニキャブ・ミーブ(10.5kWh) の100kmより少ないですが、倍の20万円も補助されます。プラグインハイブリッド車は、エンジンとの組み合わせのため電池容量が少なく、一充電航続距離は少なくなりますが、それにもかかわらず、すべてのPHVで20万円が支出されています。

何度も書きますが、補助金受付は5月29日(月)頃から(2017/05/12)に示したように「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の事業目的は「CO2排出量の削減」であり、日本において「世界に先駆けてクリーンエネルギー自動車の市場を確立」することです。 にもかかわらず、プラグインハイブリッド車よりも一充電走行距離が長い「電気自動車」への補助金が少ない制度では、その設計自体が間違っています。 このような「目的」と「具体的な中身」との整合性がとれない政策では、えこひいきしたプラグインハイブリッド車は買われても、広い意味での「次世代自動車の普及を促進」は望むべくもないでしょう。

先の4月18日、ようやく日本でも経済産業省が「日本版EV戦略」を策定する会議を始めましたから、補助金にもすぐに反映されるのかと期待しましたが、あては外れました。お役所仕事では、早くても来年度からになるのでしょう。その間に、ますます世界において行かれるとも知らずに。

「みらいの工場」プロジェクトの本格始動について(2018/04/17)

株式会社日本ベネックス住友商事株式会社は、太陽光パネルと電気自動車(e-NV200)、電気自動車のリユース蓄電池とを結びつけた新型蓄電池システムを「みらいの工場」プロジェクトとして開始したと告知しています。

発表によると、このプロジェクトに使われているリユース蓄電池の容量は約400kWhで、「リユース蓄電池パック24台分を搭載」と書かれていますから、400/24で1台分の電池容量は約16.7kWhとなります。

日産は、「リーフ」の使用済みバッテリーを再製品化し、3月から24kWhバッテリーの有償交換サービスを開始していますが、車の方は劣化が少ないセルを抜きだしてリーフ用として発売しています。

今回のプロジェクトでは、このリーフ用には使えないさらに劣化が進んだバッテリー(16.7割る24は約69パーセント)が使われているのでしょう。

【EVバッテリー】EV・PHEVのバッテリーの交換サービス(2018/04/17)


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EVのリユース蓄電池を用いた新型蓄電池システムの完成および商品化について(2018/04/17)

「日産リーフ」の再生バッテリーを使った有償交換プログラムを発表しました。(2018/04/06)

日産自動車、国内事業の中期計画を発表(2018/04/20)

日産は、発表した中期計画「Nissan M.O.V.E. to 2022」の中で、2022年度末までに、新型電気自動車3車種とe-POWER搭載車5車種を国内市場に投入するとしていました。

それ以上の詳しい内容はありませんでしたが、「新型・電気自動車3車種」とは、「リーフ」と「e-NV200」がある現状からすると、2車種は「ノート」サイズの「コンパクトカー」と「エクストレイル」サイズのSUV、最後の1車種は「デイズ」サイズの軽自動車ではないでしょうか。

軽自動車EVは、アイ・ミーブのクラス替えにより軽サイズEVがなくなったために、個人的な希望です。

この点について、レスポンスの記事「日産 スキラッチ副社長「日本は一番早く電動化が進む」」によると発表会の中で、軽EVは「2020年台初め頃」に、他にはクロスオーバーSUVがEVになるとしていました。
2019年というウワサもありますから、2019年後半から2020年前半ということなのでしょう)
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(画像:日産デイズのHPより引用)

日産と三菱の軽EV(2017/12/26)

電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』を一部改良して発売(2018/04/20)

三菱自動車は、『アイ・ミーブ』を一部改良し4月19日から販売すると告知しています。
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大きな変更は以下の3点です。
  • フロントバンパーの全長が拡大したことで、軽自動車から普通車(小型車)に(4人乗りのまま)
  • 駆動用バッテリー温度が高い状態で急速充電をした場合、充電時間が長くなることを知らせる機能採用
  • 電池容量10.5kWhの「M」を廃止し、16.0kWhの「X」のみに
次世代自動車振興センターから出る購入補助金は毎年のように計算方法が変わっていますから、4月20日頃から申請を受け付けるという今年度の補助金額がいくらかになるかは確かではありませんが、一充電走行距離は172kmから164kmに減っていますから、それを元に算出されている補助金も減ることは間違いないでしょう。(172,000円から164,000円に) 

車両価格は上がったのに補助金は減るなどデメリットの多い、悲しい運命の車です。他は「軽」のアイミーブを、Mグレードを買うなら今しかない(2017/12/13)をご覧ください。

ドイツでは国家戦略。電気自動車(EV)は日本で広がるのか(2018/04/17)では、ドイツ鉄道で使用されている電気自動車「シトロエンC-ZERO」を紹介しています。

下の写真を見れば分かるようにこれはアイ・ミーブのOEM車で、2009年11月に発表されており、今も健在のようです。記事中の「まだデザインの古さはない」という部分は泣かせてくれます。

海外で活躍するアイ・ミーブ(2018/04/17)に書いたように、このようにしてまでアイ・ミーブを生産終了にせずにラインナップに残しているのは、海外戦略のカードに使うことができるという算段があるからかもしれません。
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(画像:シトロエンのHPより引用)

すくいは、電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』用の新作デザインラッピングを設定(2018/04/19)したことでしょう。これは、現在乗っている『アイ・ミーブ』や中古車でも利用することができるそうです。

(加筆)
今回の件に関して、なんと日本から軽の電気自動車が消えた!! 軽の三菱「i-MiEV」が小型車に成長!? のような記事が見られましたが、軽規格のキャブオーバーバン型であるミニキャブミーブはそのまま販売されており、「軽の電気自動車が消えた」というのは誤りです。正しくは、「軽の乗用電気自動車が消えた」でしょう。


もう一台、商用電気自動車「e-NV200」を仕様向上(2018/04/19)にあるように、日産「e-NV200」が新型リーフのように40kWhのバッテリーとなり、一充電走行距離も300km(JC08モード)と伸びています。
個人的には、100Vを取り出すことができる「パワープラグ」が標準装備になったことがプラスです。
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ただし、発売予定は12月となっています。また、価格もそれなりにはなりますが今後、新型リーフのようにバッテリーが60kWhへ増量されるともウワサされていますから、さらに長い航続距離がほしい人は悩みどころでしょう。

なお、1年前には以下のようにワゴンが受注中止になっていましたが、今回から復活しています。
e-NV200ワゴンは現在お選びいただくことができません(2017/0405)

中国 自動車の外資制限撤廃 22年までに(2018/04/18)

中国政府は、自動車分野における外国企業の出資制限を、まず年内に電気自動車などで撤廃し、その他も2022年までに順次、撤廃すると発表したと伝えています。

他の記事でも触れられていませんが、一番に恩恵を得るのはテスラ社でしょう。中国に進出を決めたものの、「100%の自社資本、いわゆる「独資」の形態で中国国内での子会社設立にこだわっている」と伝えられ、進展していなかったからです。

米テスラ 上海工場建設に進展なし、中国当局要求の合弁・技術譲渡に不満か(2018/02/21)

すでに合弁企業で事業をおこなっている外資にとって、今後出資を増やすことは、中国企業との関係をぎくしゃくさせるでしょうが、一から始めることになるテスラ社にとってはまたとないチャンスでしょう。 もちろん、テスラ社がアメリカ企業であることも中国政府にとって重要なのでしょうが。
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(画像:テスラのHPより引用)

100年前の電気自動車 平安神宮参道を静かに走る(2018/04/17)

4月16日に京都市の平安神宮参道でおこなわれたクラシックカーレース「ラ・フェスタ・プリマベラ 2018」で、GSユアサの電気自動車「デトロイト号」が走行したと報じていました。

デトロイト号は1917年にアメリカから輸入された車で、2009年に修復されています。

デトロイト号 復活プロジェクト

こうしたイベントでの走行で注目を浴びることにより、電気自動車の認知度も上がることでしょう。



SANY7570
びわ湖環境ビジネスメッセ2010(2010/10/22)の会場に展示されていた)

『アウトランダーPHEV』と『i-MiEV(アイ・ミーブ)』をベトナムのダナン市に提供(2018/04/16)

三菱自動車は、ベトナムのダナン市に『アウトランダーPHEV』2台と『アイ・ミーブ』2台、急速充電器2台を提供したと発表していました。

両車は、「同市や近郊にある世界遺産の街・ホイアン市など観光地への周遊」や「CO2削減効果研究」に活用されるそうですが、三菱自動車としては、発展がめざましく今後電動車の広がりが期待できるベトナムで急速充電のチャデモ規格を広めるということもあるのかもしれません。

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(画像:三菱自動車のHPより引用)

『アイ・ミーブ』を 51台 ジョージア政府へ(2018/02/10)

アイ・ミーブの活用 コスタリカ政府向へ29台(2018/03/24)

こうしてみると、月に10台余りしか売れないアイ・ミーブを生産終了にせずにラインナップに残しているのは、海外戦略のカードに使うことができるという算段があるからかもしれません。 

アルプス山岳郷 EV ツーリズム「乗鞍 星と月のレストラン」(2018/04/09)

信州未来づくりカンパニーは、5月21日より電気自動車を活用した「乗鞍 星と月のレストラン」を始めると発表していました。なお、明日4月16日より予約を受け付け、期間は10月31日までです。

このレストランで使用される電気をまかなう電気自動車は、日産自動車の「e-NV200」です。

利用できる人は乗鞍・白骨温泉宿泊者限定で、宿泊施設と会場までの往復は、コンシェルジュが送迎してくれるそうです。プランの説明に、その送迎車が何かは書いてありませんが、「乗鞍星と月のレストラン PRムービー」を見るとその送迎も「e-NV200」です。これで満点です。食後に「夜空観賞タイム」があり、「条件が整えば」肉眼で「満天」の「天の川」が見られるそうですから。
 

と思っていたら、ただ1点残念なことがありました。写真によると「牛すき焼き」の火力はカセットコンロでした。ここにも電磁調理器を使ってほしいところですが、電磁調理器は消費電力が1500W近いでしょうから、証明などにも電気を使うことを考えると1台の「e-NV200」ではまかなうことが難しかったのでしょう。

可能性としては、送迎用の「e-NV200」を電磁調理器の専用車として使うという方法もあるでしょう。せっかくEVの活用を売りの一つとしているのですから、ぜひとも検討してほしいものです。

新型 日産リーフ モニター試乗キャンペーン

新型の40kWhリーフでも一般的な試乗ではなく、長い時間かけてのモニター試乗ができるようになったそうです。

申込はこちら

モニター試乗が何日間かは書いていないので販売店によって違いがあるのかもしれませんが、検索してみると2泊3日あたりが多いようです。

中には、充電カードも一緒に貸し出ししてくれるところもあるようなので、興味がある方はぜひトライしてみてください。電気自動車のひと味違うところが体験できると思います。
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(画像:日産のHPより引用)

平成30年度クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(CEV補助金) 補助金申請受付開始に関する今後の予定について(2018/04/11)pdf

次世代自動車振興センターでは、今年度の電気自動車などを買うときの補助金(CEV補助金)の申請受付開始時期について、4月20日(金)頃であると告知していました。

当日に次世代自動車振興センターのホームページを参照してください。

なお、対象となる車両の登録日は、2月1日(木)以降に初度登録した車両で、2月1日(木)から4月27日(金)の間の初度登録車両だけは、補助金申請期限が6月30日(土)となっていますので、ご注意ください。

日産自動車、北京モーターショー2018に出展(2018/04/09)

このニュースリリースを見たときは、いつものモーターショー告知だぐらいにしか思わなかったのですが、よくよく読んでみると「世界初公開となる新型電気自動車を出展」とあるではないですか。

日産は、4月27日から一般公開される北京モーターショーショーで「ニッサン IMx KURO」と新型「日産リーフ」に加え、新型EVを世界初公開するそうです。

その新型電気自動車は、「中国市場の高まるEV需要に応え・・・中国のお客さまの関心を惹きつけるモデル」とありますから、今年2月に発表している「日産の中国における合弁会社である東風汽車有限公司 2018年と2019年に日産、ヴェヌーシア、東風で6車種の電気自動車を投入(2018/02/05)」 のうちの1台なのでしょう。

それは、BYDも北京モーターショーに出すという小型セダンの『e5 450』クラスかもしれません。もしくは、三菱「アウトランダーPHEV」の技術を活用したSUVクラスかもしれません。「三菱 エクリプスクロス」は評価が良いようですから、エクリプスクロスEV何てのも有りかもしれません。

鴻海、チェコで日産の新型EV開発に参画か(2018/04/10)
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(画像:三菱アウトランダーPHEVのHPより引用) 

今年も支払い時期がやってきた!自動車税をおさらい!(2018/04/06)

今年の自動車税を払う時期にあたって、あらためてその中身について解説しています。

その中で、「自動車税の減免制度」の「グリーン化特例」の中で軽自動車も含めて、ガソリン車で13年、ディーゼル車で11年たつと自動車税が増える(重課)ことも説明していますが、電気自動車はその適用外であることに触れられていません。

正確には、電気自動車だけでなく、燃料電池自動車や天然ガス自動車、メタノール自動車、ガソリンハイブリッド自動車、一般乗合バス及び被けん引車も重課の適用外ですが、いずれにせよ電気自動車は長く乗れば長く乗るだけお得です。

ただし、13年目の電池の劣化具合が問題で、長く乗りたくても長く乗れないかもしれませんが。
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4月1日のエイプリルフールでは、当サイトでも毎年恒例の『ウソ』を書きましたが、イーロン・マスク氏のような立場の人のウソはテスラの株価まで影響するようです。

エープリルフールでテスラ破綻? マスクCEOが自虐ツイート(2018/04/02)

実際には、「テスラ「モデル3」が首位に浮上-米電気自動車の出荷」(2018/04/04)にあるように、滞っていた「モデル3」の生産も持ち直しつつあるようです。

同じ日にポルシェもラインナップに電気トラクタを加えると発表していたそうですが、案外エイプリルフール「ねた」でなくとも実現する可能性はあるかもしれません。
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(画像:PorscheのHPより引用)

第一の理由は、トラクタは電気自動車で問題になるバッテリー容量の制限から長い距離を走ることができないという課題はありません。アメリカのような広大な農地を耕作する場合は問題になるかもしれませんが、北海道の大地でも1日に100キロは走らないでしょう。

第二に、電気自動車は速度を上げると電費(ガソリン車でいうところの「燃費」)が悪くなりますが、トラクタの速度は一般道路を移動するときでも限られています。

第三に、熱源がない電気自動車は、暖房に貴重な電気を使ってしまい航続距離を縮めるという欠点がありますが、雪の降るような冬の時期にトラクタは倉庫で眠っています。夏場の冷房は、暖房ほど電力を消費しません。

第四に、モーターは、アクセルを踏んだ瞬間から力強く回り始めますから、トラクタで必要とされる力強さを電気自動車は持ち合わせています。

第五に、作業時に排気を出しませんから、ハウス内など閉めきった空間での使用には最適です。

第六に、GPSを使った自動運転のトラクタが出てきていますが、電気は機器を瞬時に反応させることができ微妙なコントロールも可能にしますから、自動運転の農業機械に求められる「正確さ」や「時間短縮」「効率化」に適しています。

第七に、ディーゼル軽油を補給するためにガソリンスタンドからの給油サービスを受ける必要がなくなります。田舎でもガソリンスタンドの減少で配送コストも上がっているでしょうが、電気トラクタは、自宅での充電で済ますことができます。(加筆:燃料タンクを用意しておくことで解決できます)

第八に、電気トラクタは、エンジン音がありませんから静かな作業環境になり、作業者の負担が減ります。

第九に、日本には耕作放棄地が約40万ヘクタール以上あるそうですが、そこを太陽光発電で利用すれば、北海道だけをとってみても北海道の総発電量の約35パーセントもの電気を起こすことができるともいわれていますから、エネルギーの自給自足も夢ではありません。

問題があるとすれば、電池の重さが水田のような泥濘んだ土地では車体を沈ませてしまうという懸念や、負荷の大きい作業時間が長くなると電力消費が多くなることでしょう。

バッテリー容量不足だけに限れば、エンジンは発電だけに特化させ、モーターで駆動させるプラグインハイブリッド車(PHEV)にするという方法も考えられます。いずれにせよ、いくつも取り上げたようにモーター利用はメリットが大きいのです。

アイミーブやミニキャブミーブ・トラックの駆動用バッテリーに蓄えられた電力を、急速充電口から取り出す『MiEV power BOX』を普段から使っていますが、使用状況を記録していなかったので、あらためてまとめておきます。

MiEV power BOX』は、家庭のコンセントと同じ1500Wで給電することが可能です。ただし、私の電池容量10.5kWhのアイミーブMグレードでは、1500Wで連続して給電した場合,約3〜4時間しか使用することはできません。すべて使い切ってしまうと、その後の移動ができないので、駆動用バッテリー残量計残り3メモリ{残量約20パーセント}で停止すると取説にはありますが、コンセントのない野外で使用していますが、使い切ったことはありません。なお、一般的な家庭では、一日あたりの消費電力量は約8kWhとされています。

給電器(2017/12/03)

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車のシガーソケットから100Vを取り出すインバーターでは、動かすことのできる機器が限られてしまいますが、1500Wで給電することができれば、家庭のものはすべて使うことができます。こうした機能は、発電機を備えているのと同じですから、安心感をもたらします。

特にモーターを使うものは、起動時に大きな電流を必要としますから、実際に使っているものを記録しておきます。


1)刈払機(RYOBI)AK-6000、560W
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畑などの草刈りに使用しています。これを使用する前は、エンジンのものを使っていましたが、混合油を買うことや使用後の油の抜き取りが必要がなくなり、メンテナンスが楽になっています。

2)ポンプ(川本ポンプ)N3-406SH、740W

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上水道が断水したときのことを考えて、地下水をくみ上げる井戸を掘ってあります。普段は家のコンセントに接続し、ポンプでくみ上げた水を庭木の散水や冬場の融雪などに使っています。

3)粉砕機(キンボシ)MLG-1510、1500W
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庭木などの剪定時に出る枝の体積を減らすために使用している粉砕機です。これは定格消費電力が1500Wもあるために、さすがに起動時はもたもたしますが、動き出せば問題ありません。ただし、太い枝で抵抗が大きくなると、家庭用コンセントよりも止まることが多くなります。


MiEV power BOX試用(2013/11/03)

MiEV power BOX試用(2)(2013/11/10)







SCOOP! e-NV200に40kWhバッテリー搭載。4月19日発表(2018/03/30)

日産e-NV200は、現在バッテリーが24kWhですが、新型リーフと同じ40kWhバッテリーが採用され、4月19日発表予定だと報じています。

これにより一充電走行距離はJC08モードで190kmから300kmに増え、給電機能のパワープラグも1000W使用時に約8時間から約15時間に伸びます。

ただし今後、新型リーフのようにバッテリーが60kWhのe-NV200もウワサされていますから、少しでも長い航続距離がほしい人は悩みどころでしょう。価格もそれなりにはなりますが。
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(画像:日産HPより引用) 

経済産業省は30日、「自動車新時代戦略会議」を新たに設置すると告知しています。

世界的な「EVシフト」や「自動運転」開発が進む中で、とりあえず夏までに政策への提言をまとめるそうです。ただし、マスコミは日本版EV戦略策定へ、経産省(2018/03/30)などと報じていますが、経産省のニュースリリース概要には、電気自動車の「電」の字もありません。トヨタなどの燃料電池車も意識してのことなのでしょう。

省内の概要説明の中で「電気自動車や燃料電池車といった次世代自動車の開発・普及が中心テーマ」とあったと思われ、それが「日本版EV戦略」取りまとめとの見出しになったものと考えられます。

すでに「EVシフト」が進みつつある中で、今さら政策提言もなかろうと思いますが、普及のために政府として後押しするための環境整備、たとえば超小型EVの規格づくりなどは、すぐにでもできることでしょう。また、毎年のように減額される購入補助金は、普及のてこ入れとして今しばらくは必要でしょう。さらに、充電インフラを維持するために、充電器設置者への補助金だけでなく、維持費へも何らかの補助があっても良いのではと思います。


この会議では、「世界のイノベーションをリードし、環境問題や渋滞問題などの解決に積極的に貢献していくための戦略」を検討するそうですが、事務方が作っている検討リストの中には、「電気自動車」と「太陽光発電」とを結びつける案も含まれているとの情報を得ました。

具体的には、「太陽光発電」をすでに導入していたり、これから「太陽光発電」を設置しようとする人が「電気自動車」を購入する場合には、現在出ている補助金にさらに割り増しして補助金を出すというものです。また、その逆で「電気自動車」に乗っている人が「太陽光発電」を設置しようとする時にも、「太陽光発電」設置補助金が割り増しされます。

これは、2019年を前に電気自動車の中古車が売れる?(2017/11/09) に書いたように、一つには「2019年」にFIT(固定価格買取制度)による太陽光発電の買取期間10年間を終えるからで、電力会社へ売られていた約50万世帯の約200万キロワットが自家消費にまわるようになると見込まれています。これの受け皿として、メーカーでは「トライブリット蓄電 」 のようなシステムで蓄電池増設を提案してきていますが、動く蓄電池である「電気自動車」をそれに置き換えれば、たとえその10パーセントの世帯が電気自動車を購入したとしても、いっきに5万台の需要が創出されるからです。

一つには、日本のエネルギー政策とも関わっており、電気自動車オーナーが売電ではなく最初から自家消費する目的で太陽光発電を導入すれば、電力網に負荷を掛けることなく、再生可能エネルギーの割合を増やすことができるからです。再生可能エネルギーの割合を今より増やすことは、石油などエネルギー資源の多くを外国に頼っている日本にとって、安全保障上も重要な課題です。

また、EVのデメリット (2013/06/29)に書いたように近いうちに起こるとされる東海・東南海・南海地震など大災害時には,沿岸部にある多くの火力発電所(2013年時点で6割)が停止することが予想され,その場合の電力不足を補う手段として、太陽光発電はもとより電気自動車もバックアップ電源として位置づけられることが求められています。こちらは生活の安全保障として重要な取組になるでしょう。

なお、この政策はコードネームを「三方よし」としているそうです。

「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」のことであり、「世間」には『環境』も含まれています。

情報源

 

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