2017/10

三菱自動車 2017年9月度 生産・販売・輸出実績(2017/10/30)

リンク:2017年9月 軽四輪車 通称名別新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

前年同月と比べるとアイミーブは2台から13台へ、ミニキャブ・ミーブは4台から17台へと大幅に増加しています。他社軽車種と比べたら2桁違いますが。
2020年以降、軽自動車EVを新しくする計画がありますから、それまでなんとか続いてほしいものです。

アウトランダーPHEVは、燃費不正の影響で前年同月の販売数発表はありませんでした。

1

2009年11月から2017年9月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

国内販売総数

10672

6517

39676

1018

↓2017年度合計

68

149

2310

3

03月




02月




01月



12月




11月




10月




09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

東京モーターショー2017でのEVシフトに関連するニュースは、ちまたにあふれているので、充電回数というアナログなデータを書いておきます。

2011年8月にアイミーブMグレードを買ってから、2017年10月27日までの6年と2ヶ月ほどで、約7万5800kmを走りました。その間、1500回充電を行いましたが、そのうち街中やサービスエリアなどでおこなった急速充電は271回、同じく宿泊先など外での普通充電は23回、自宅での200V充電は総充電回数の80パーセントを占める1206回でした。これだけ充放電を繰り返しても劣化はほとんど感じていません。(車種により差はある)
P1160032

今年4月からは電トラことミニキャブミーブ・トラックに乗ることが多くなっているので、走行距離は伸びていないと思っていましたが今年7月に富士山へ行ったこともあり、2016年の7月に6万kmで2017年5月に7万kmと10ヶ月で1万kmですから同じようなペースです。 

また、これまで幸いなことにトラブルはなく、交換したのはタイヤとワイパーのゴム、ブレーキランプ1個ぐらいです。

話は変わりますが、先日、自動車工業の勉強をする小学5年生を相手に、体験乗車と電気自動車の話をしてきましたが、電気自動車から降りるときにある子どもが発した言葉、「なんや普通の自動車や」が電気自動車の立ち位置をよく示しています。

連日、東京モーターショーに関わって電気自動車がテレビなどに取り上げられることが多くなっていますから、興味や関心をひいているのでしょう。日本経済新聞がおこなっている「電気自動車、乗ってみたい?」アンケートでも28日現在、約7割近い人たちが「乗りたい」と答えています。それは、どんなに新しい車かと膨らむ関心と大きな期待が含まれていての数字なのでしょうが、加速のスムーズさなどはあっても空へ飛び出すほどではなく、電気自動車はあくまでも「クルマ」であって、乗ってみて初めて「あやしげな」ものから「普通」の車と認識されるというのが現状ではないでしょうか。

ですから、電気自動車に乗っていない人が原稿を書くと、あいかわらず電気自動車に対する誤解も多く見うけられます。 

普及進む電気自動車、意外な問題点とは」(2017/10/24)は、28日現在、同サイトのアクセスランキングで 4位となっていますから、注目度の高い記事なのでしょうが、意外な「問題点」が見られます。

たとえば、電気自動車の「技術的な問題」として取り上げられている「電気をより効率的にエンジンに伝える技術についてもまだまだ改善の余地はある」は、少なくとも「エンジン」は「モーター」だと思うのですが、それでも「効率的な技術」とは、たとえば損失を減らすためにケーブルを太くすることなのか、よくわからない書きぶりです。

電気自動車の本体価格が高いことは確かですが、「安全性能についても気になる」と書きながら、字数制限があるのか具体的に書いていないので真意がわかりませんが、高圧の電気を扱っていることが心配の一つなのかもしれません。しかし、最初に触れたように私の電気自動車は6年と2ヶ月で約7万5800km走りましたが、問題なく機能していますし、周りの電気自動車オーナーからも危険性の指摘は聞いていません。

さらに、「普及における最大の問題」として取り上げているのが「充電設備」ですが、30kWhのバッテリー容量の車を「家庭用のコンセントからフル充電する場合には最低でも半日以上はかかる」(太文字は加筆)と書いています。「家庭用のコンセント」というあたりから「問題」ですが、電気自動車の場合、100Vでも充電できることはありますが充電に時間がかかるために、普通は200Vのコンセントを新設します。(200Vは一般家庭にクーラー用などとして必ず来ています。日産では限度額はありますが、無料設置サービスをおこなっている場合があります。)

この200V専用コンセントであれば、30kWhの容量の車はゼロから始めておよそ10時間で満充電となります。

そこで問題にしているのは、「ガソリンスタンドで給油」との比較です。給油「数分」はよく持ち出される話ですが、通勤途中とはいえ、給油するためにはガソリンスタンドに立ち寄らなければなりません。ところが、電気自動車は自宅で充電することができますから、真っ直ぐに帰宅後、コンセントを差すだけで、翌朝には満タンになっています。夜8時から翌朝6時までで10時間ですから、その間に勝手に充電されています。便利さの土俵が違いますから比較は難しいですが、個人的な感想としては自宅充電は便利なことこの上ありません。

次には「急速充電設備」の不足、そして電気自動車充電が引き起こす「電力需要」は「かなり深刻な問題」で「電力不足」の「危険性をはらんでいる」とまで書いています。

まず急速充電器不足の件ですが、急速充電器を使用する電気自動車は全国にまだ約8万1,000台(2015年)しかありませんし、充電器を利用できるプラグインハイブリッド車を合わせても約13万8,000台です。それに対して現在、急速充電器は全国に約7,160カ所にあります。2017年には電気自動車の台数も増えていますが、およそ2台に1カ所ほどの割合となっています。

それでも今後爆発的に電気自動車が増えると仮定すると心もとない数字でしょう。しかし、そもそも今はまだほとんど設置されていないトヨタ系列の店舗に追加設置されたとしてプラス約5000カ所、ホンダ系でプラス約2400カ所ですから合計1万4560カ所、充電器が1カ所1つとしてそこで「夏場の電力需要」のピークの昼過ぎの時間帯に一斉に充電を始めたとして、1万4560台しか充電することはできません。「急速充電設備」の不足がおこったとしても、「電力不足」の心配はないでしょう。

2015年にハイブリッド車は576万4,401台ですから電気自動車も同じくらいに増えた場合、充電環境はどのようになるのでしょう。「急速充電設備」の不足がおこるでしょうか。

今後、ますます電気自動車に積まれるバッテリー容量が増えることから、楽観視する見方があります。私の乗る10.5kWhのアイミーブなら1回の走行距離が約90kmを越えると途中で充電しなければなりませんが、40kWhの新型リーフなら約270kmを越えるまで充電する必要がありませんから、大容量のバッテリーを積めば積むほど充電の回数は減っていきます。(距離は季節や使用環境により変化する)長い距離を走ることができるハイブリッド車で給油回数が減ったのと同じ事です。

解決策の一つは、電力需要が減る深夜の電気代を安くしてその時間帯での充電へ誘導することが考えられます。私の乗るアイミーブや電トラは約10kWhの容量しかありませんが、朝電気満タンになっていれば、1日の移動で追加充電することはほぼありません。

他にも太陽光発電の売電価格が下がる中、売電するよりも自家消費に回した方が良くなった場合は、パネルで発電した電気の一部を電気自動車の充電へ回すということも考えられます。家庭では電力会社から買う量が少なくなりますから節約になりますし、事業所では通勤費支給を減らすことができるかもしれません。
IMG_2572

また、昼間に駐車している電気自動車をインターネットに繋ぐことにより(IoT:Internet of Things)、地域の太陽光発電の電気を電気自動車が搭載する大容量バッテリーで調整し安定化させることができれば、再生可能エネルギーを増やすことができますし、昼間に急速充電したい電気自動車へはそちらへ電気を回すこともできるでしょう。(V2G:Vehicle to Grid)さらに、このように駐車中に自分の電気自動車で売電することができれば、眠っている資産を生かすことにもなります。

クルマの蓄電池で電力系統を安定化、三菱自がオランダで実証開始(2017/10/24)

次ぎもよく出てくる話で「既存の発電所だけでは電気をまかなうことができない可能性すらある」と原子力発電の再稼働を暗示するようなことも書いています。このブログで何度も取り上げ説明してきましたが、いつまでもこの手の話は出てきます。

以下に関西電力管内に100万台の電気自動車が走り出したと仮定して、200Vの普通充電での例を書きます。データは古いですが、2年たてばさらにLED電球の普及や消費電力の少ない家電への移行など省エネは確実に進んでいます。(2011年以降電力消費量は減り続けています
200Vの普通充電では、1台が1時間で3kWh、100万台分なら300万kWhを必要としますが、たとえば関西電力の供給能力は原子力発電を除いて最大で2764万kW(1時間発電して2764万kWh)(2016年3月「電源別発電設備容量」)ありますから、その10%ほどの割合です。これは多いように見えますが、明日すぐに関西電力管内だけで、電気自動車が100万台に増えるわけではありませんし、電気自動車が増える見通しがつけば、昼間の需要に合わせた太陽光などの再生可能エネルギーを増やすことで対応できるでしょう。(補足:九州電力管内の太陽光発電設備量は2015年5月末から1年間で約110万kW増加
具体的に 関電のデータを見てみると、2015年7月31日14時から15時のピーク時供給力は2791万kWで、当日15時の使用実績は2510万kWと使用率は約89%になっています。この日100万台の300万kWを使用実績に加えると2810万kWで19万kW足らなくなりますが、電気自動車の利用を前提としなくても今でも100万台分近くの余力はあるともいえますから、すぐに電力不足をまねくと悲観的にならなくても良いでしょう。
100万台の発電燃料は、電気自動車の方が省エネですから余った石油を回せばよく、「節電社会にこそ電気自動車を」にあるように「日本の石油輸入のうち、およそ35%が自動車用燃料として使われているが、これが5分の1(加筆:20%)でよいことになる」のですから、電気自動車の増加でかえって「画期的な省エネ社会が実現」するのです。
本格化するか、電気自動車へのシフト/エネルギー効率が高く、石油需要を減らせる(2017/10/27)

たくさんの人たちに電気自動車への関心をもってもらうことは無駄なことではないですが、よく吟味した内容であってほしいものです。

東京モーターショー2017がプレスカンファレンスで始まり、日産が「ニッサン IMx」を世界初公開したり、トヨタが全固体電池を2020年代前半の実用化を目指して開発中であることを明らかにしたりしていますが、私の一番のニュースは、ホンダが日本初公開となったアーバンEVをベースに、市販モデルを2019年の欧州発売に続いて2020年に日本でも発売すると明らかにしたことです。ホンダが発売を明言したことは、電気自動車の選択肢が増え、うれしいニュースです。

トヨタの全固体電池は確定したわけではありませんし、すでに長寿命・耐低温特性を実現している東芝のリチウムイオン電池SCiBは、超急速充電で走行距離を3倍に延ばすことが可能な次世代SCiBの試作に成功しているそうですから、このようなリチウムイオン電池がしばらくは実績を重ねていくのでしょう。

ただし、生産体制を整えるのに時間がかかるため2020年なのでしょうが、10パーセントへの消費税の増税は、先日の選挙で2019年10月と決まりましたから、駆け込み需要に先食いされてしまうことを考えると、もう少しの前倒しも必要かもしれません。

(加筆)
【東京モーターショー2017】ホンダ八郷社長「日本からいろんな意味で発信したい」(2017/10/26)によると、「基本的にはシティコミューター。これは都会だけではなく、地方の方々にも比較的近距離で移動手段として使って頂く」と述べたそうです。今でもよく都会に住む人が「シティコミューター」を都市での限定利用というくくりで書きますが、公共交通機関の少ない地方での移動手段にこそアーバンEVのような近距離移動を想定した電気自動車が必要です。

現在その役割をになっているのが軽自動車ですが、アーバンEVコンセプトの車格に関しては『ヨーロッパでも出すのでグローバルサイズということを考えているので、軽自動車ではなくてグローバルのコンパクトカーの分類に入れるクルマを想定している』のだそうです。日本発売の前年にヨーロッパで出すので、2種類のサイズを用意することはコスト的に難しいでしょうが、日本の軽自動車をアーバンEVコンセプトに置き換えるとするなら、車格はやはり軽規格でしょう。地方では2台目の車として軽自動車が広く普及しているのですから。


以下は、来年から23年後の2040年までの今ある予想記事を時系列に整理しています。ただし、これらはすべてあくまでも「予定」であって実現するかどうかは「未定」です。(初出2017/08/18、更新2017/11/02)


(2018年)

FOMM <クルマ革命>「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに(2017/08/21)
  • 2018年夏ごろに超小型EVをタイで生産と販売を開始
◯現代自動車 2018年前半に1充電で390キロメートル走るSUVを発売(2017/8/17)
  • 航続距離が500キロメートルのEV開発に着手
◯ジャガー・ランドローバー(英) ミドルサイズSUVの電気自動車を2018年後半市販化(2017/08/19)

◯日産 中国合弁会社「様々なタイプの電気自動車を積極投入する」(2017/08/14)

◯日産 新型リーフに電池容量を増やしたグレード追加(「Longer Range」)

◯ホンダ  Meeting 2017 代表取締役社長 社長執行役員 八郷 隆弘 スピーチ骨子(2017/06/08)
  • 2018年に中国専用電気自動車モデル発売
◯ドイツ 電気自動車への移行で大規模投資必要=首相(2017/05/22)
  • ダイムラーは、2018年半ばでにリチウムイオン電池の操業を開始
◯ロシア 2018年に電気自動車工場の建設がスタート(2017/04/12)

◯タイ 充電1000カ所新設 18年末(2017/09/01)


(2019年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ(2017/10/03)
  • 現行の「シボレー・ボルトEV」を土台に2車種
◯ポルシェ  「Mission E」が2019年に発売へ。価格はパナメーラと同等(2017/09/19)
  • 米国では少なくとも8万ドル程度から
  • 一充電航続距離が300マイル(480 km)。350 kW急速充電にも対応 
◯ルノー、東風、日産(中国)投資有限公司 が設立する「eGT」(eGT New Energy Automotive Co., Ltd.)は、電気自動車を2019年に生産開始(2017/08/29)

◯フィスカー 一気に640㎞走行可能な電気自動車を2019年から生産(2017/08/14)
  • 9分で160㎞分のバッテリー充電、価格12万9,900ドル(約1440万円)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • 軽自動車がベースのEVも国内に19年にも投入(当初の2020年から前倒し?)
◯東芝 EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)
  • 体積あたりの容量を2倍に
  • 従来の5倍の電流で充電が可能
◯インフィニティ ついに電気自動車の発売を計画中(2017/09/28)
  • 日産が海外で展開する高級車ブランド、2019年の発売を目指して新型EVを準備中
◯トヨタ 中国で電気自動車の量産に乗り出す(2017/08/14)

◯ホンダ 理想的な都市型EVのコンセプトを発表――Urban EVは2019年にも欧州市場に投入(2017/09/13)

◯マツダ ロータリー・エンジンを搭載したレンジエクステンダー車を2019年に発売

◯ボルボ 2019年以降にエンジンのみを搭載した車の生産を終了(2017/07/05)
  • ボルボ・カーズは全ての車にモーターを搭載
◯テスラ 2019年後半か2020年までにModel Yを発売(2017/05/09)

◯BMW 「MINI」2019年、市販EVをラインナップ(2017/08/30)

◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」インドネシアで2019年に電気自動車を発売(2017/09/07)
◯インド マヒンドラ、EV生産能力2倍に 最大月1000台(2017/5/24)
  • 2019年には1充電で最大350キロメートルを走る新型車を投入
◯中国 新エネ車のノルマ先送りへ…反発を考慮か(2017/09/01)
  • メーカーに新エネルギー車(電気自動車など)の現地生産を課す新規制について、開始時期を2018年から実質的に1年延期
  • 2019年から全体の10%、翌年は12%を新エネルギー車に決定(2017/09/28)


(2020年)

◯ダイソン 他社とは「根本的に異なる」EV製造へ-2020年までに(2017/09/27)
  • コードレス掃除機などで培った蓄電池やモーターの技術を生かし、すべて独自での開発
  • 2020年代の初めまでに全固体電池を採用し、「スポーツカーではなく、非常に安い車でもない」EVを発売
◯ヤマダ電機 EV出資発表 全国店舗で販売(2017/10/31)
  • FOMMと提携し、2020年までに全国のヤマダ電機店舗やインターネット通販で100万円以下の電気自動車を販売
◯ジャガー・ランドローバー(英)  ジャガー・ランドローバー、全車を電動化へ…2020年以降(2017/09/08)
  • 2020年以降に発売するすべての車種のパワートレインを、電動化
◯アストンマーティン(英)  ラインアップ全モデルをハイブリッド化すると発表!
  • 2020年末までに全車種の4分の1を完全電気自動車に
◯フォルクスワーゲン 2020年にVolkswagen I.D.の発売(2017/08/08)
  • 価格は3万〜3万5000ドル、航続距離は約250〜300マイル(約400キロ~480キロ)
  • 前後にモーターを1基ずつ搭載、83kWhのリチウムイオン・バッテリー(2017/09/16
  • 2020年から新型EVを3車種発売
◯アウディ 市販EVを3車種ラインナップする(2017/08/24)

◯BMW 2020年に電気自動車の大量生産を開始(2017/09/11)
  • 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開
◯トヨタ 全固体電池搭載のEV発売へ 数分で充電、22年国内(2017/07/25)
  • 2020年にオリンピックモデルの電気自動車を大会で使用
  • 「全固体電池」を搭載した電気自動車を、2022年にも日本国内で発売する方針
◯ドイツポスト 配送用「自家製EV」を試し乗り(2017/06/14)
  • 2021年をめどに約47,000台の配送車のほぼすべてを電気自動車に切り替える
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」「コンセプト EQ A」のスケッチを公開! 2020年以降に市販化予定(2017/09/10)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • SUVをベースにした電気自動車(RVR)を2020〜21年に日米欧などの市場で発売
◯三菱 新EV発売へ 20年めど、アイミーブ後継の軽(2017/06/09)※2019に変更か
  • 販売中の軽のEVより価格を抑える
◯ホンダ 2019年に欧州市場に投入するUrban EVを2020年に日本で発売(2017/10/25)

◯GSユアサ EV電池 走行距離2倍 ガソリン車並みに(2017/08/08)
  • 1回の充電で走れる距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも開始
e-Gle(イーグル) 100万円のEV、インド市場向けに開発始動(2017/10/06)

◯フォード 新しいSUVを2020年に発売(2017/05/18) ◯日立造船 全固体リチウムイオン電池を開発、車載用に2020年に製品化(2016/03/04)

◯ドイツ 2020年までに独国内の充電ステーションなどを10万カ所、追加で設置(2017/09/14)


(2021年)

◯スバル 富士重、2021年に電気自動車を投入へ=吉永社長 | ロイター(2016/05/12)


(2022年)

◯フォルクスワーゲン ワーゲンバスが電気自動車となって帰ってくる! フォルクスワーゲン、「I.D. Buzz」を発売すると正式発表(2017/08/23)
  • ベースは「I.D.」で、レベル3の自動運転技術を採用
  • 主なターゲット市場は、北米・欧州・中国で、商用のカーゴバン・モデルと乗用モデルの両方投入 
  • コンセプト・モデルは、新欧州ドライビングサイクルに基づく航続距離600km
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」2022年までに全車種を電気化(2017/09/12)
◯日産・三菱・ルノー アライアンス 2022: 年間販売台数1,400万台(2017/09/15)
◯ホンダ 2022年をメドに「超急速充電」のEVを複数発売

◯タイ 名物「トゥクトゥク」、電気自動車化へ(2017/10/05)
  • 政府は、全国で約2万2000台のトゥクトゥクを2022年までに全てEVに切り替え

(2023年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ (2017/10/03)
  • 2023年までに20車種以上の電気自動車と燃料電池車を発売

(2025年)

イーロン・マスク氏が予想する「自動車業界に起こる3つの大きな変化」(2017/07/19)
  • おそらく10年後(2027年)のアメリカでは、新たに生産される自動車の半分以上がEVに」
  • 「EVの価格は、従来のガソリンエンジン車と同程度に」
◯ホンダ 欧州での電動化ビジョンを発表(2017/03/07)
  • 2025年をめどに欧州四輪販売数の3分の2を電動車両(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池)に置き換える
◯アウディ 新車販売の3分の1をEVにする(2017/08/24)

◯BMW 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開(2017/09/11)

◯フォルクスワーゲン EVの半数を中国で 25年に150万台販売(2017/09/13)
◯オランダ 電気バス完全走行プロジェクト、2025年は全土に (2016/06/06) ◯ノルウェー ではなぜ電気自動車普及が成功したのか?(2017/06/01)
  • 2025年以降は、従来のガソリンおよびディーゼル車の新規登録廃止を目指す
◯インドネシア 国産電気自動車、部品の輸入関税を5%に(2017/09/04)
  • インドネシア政府は、EV部品の輸入税率を現行の50%から5%に引き下げることを検討
  • 2025年までに国内自動車生産台数の2割をEVに


(2030年)

◯フォルクスワーゲン 30年までに全300モデルの電気自動車版を提供へ(2017/09/12)

◯マツダ 2030年前半までに全モデルに電気モーターを搭載する計画(2017/09/18)

◯スズキ 小型SUVタイプのコンセプト車「e-SURVIVOR」は、2030年の実用化を想定(2017/09/22)

◯マレーシア 電気自動車の成長加速、30年までに本格導入(2017/08/16)
  • 2030年までに電気自動車登録台数10万台、充電器12万5,000カ所
◯インド 電気自動車のみ販売へ 2030年までに(2017/06/04)
  • 2030年までに同国内で販売する自動車を全て電気自動車に
◯ハワイ州 電気自動車導入、法制化へ=米政権のパリ協定離脱批判-ハワイ知事(2017/08/31)
  • (2027〜2037年)ガソリン車から電気自動車や燃料電池車への移行を促すための方策を検討し、導入目標を設定
◯パリ ディーゼルとガソリン車の乗り入れ禁止目指す 2030年までに(2017/10/16)


(2040年)

◯イギリス ガソリン・ディーゼル車の販売禁止 40年までに(2017/07/26)
  • 2040年までに国内でのガソリン車とディーゼル車の販売を禁止
◯フランス 40年めどガソリン車販売禁止 政府、ディーゼルも(2017/07/07)
  • 2040年頃(まで)に国としてガソリン車とディーゼル車の国内販売を禁止

デジタル時代、消費者は商品を「所有」できない(2017/10/23)

この記事の中で目をとめたのは、「ハリケーンに備え、遠隔操作でバッテリー寿命を伸ばしたテスラ」のところです。
その中で今年9月にフロリダ州を襲ったハリケーンにかかわってテスラは、「一部のモデルのソフトを遠隔で更新し、安全な場所へ避難できるようにバッテリーの寿命を延ばした」とあります。
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(画像:テスラのHPより引用)

憶測ですが、たとえばテスラの「P100D」は、電池容量100kWhのバッテリーを積んでいるとされていますが、本当のところはもう少し「のりしろ」があるのかもしれません。もしくは、電池ですからすべてが使えるわけではありませんが、100kWhの中でも相当余裕を持った使われ方をしていて、未使用領域が多めに確保されているのかもしれません。(後に加筆・修正あり)

リチウムイオンバッテリーに限らず電池にとって「劣化」は避けて通れない現象ですが、使用者に劣化を感じさせないための工夫が隠しコマンドのようにあり、その部分を一時的に取り出すことによりフロリダのでの例のように「バッテリーの寿命」を延ばすことができたのかもしれません。

そんなことが可能なら、電欠して走らなくなってもテスラのコールセンターへ電話すると、遠隔操作により10km先まで走ることのできる電気を復活させてくれるというようなことができるのかもしれません。個人の所有物のはずが、テスラの手のひらの中で動きが把握されているようで、あまり気持ちの良いものではありませんが、それはそれで別の面でありがたい機能なのかもしれません。 

(加筆・修正)
コメントいただいたように、「60kWhモデルは実のところ75kWhモデルと中身は同じで」後で追加料金を払うと、限定されていた容量が解放されるような仕組みがあったのを思い出しました。今回の件は、その可能性が高いです。 情報ありがとうございますした。

Volkswagenのゴルフに「e-Golf」を追加

e-Golf」は、2015年に国内発売される直前まで行きましたが、急速充電できない場合があったため発売は延期されていました。今回は、満を持しての「再」登場です。

失敗を繰りかえさないように日本での急速充電規格「CHAdeMO」対応のチェックを慎重に重ねていたのかもしれません。当初は「6~7月をめどに日本で発売すると発表」とありましたがその頃兆候はなく、7月に新東名では新e-Golfに出会っていますが、ようやく10月になっての発表です。
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(2017/07/15 浜松SAで撮影)

この「e-Golf」は、電池容量35.8kWhで一充電航続距離が301km(JC08モード)です。また、車両本体価格は499万円で、補助金は30万1,000円出ます。さらに、2017年12月25日まで「EV 生活準備資金サポート」キャンペーンをおこなっており、条件を満たせば購入準備資金として20万円がもらえるそうですから、下のように当初は対象車が限られていますが、少なくとも516-30-20=466万円で購入できるようです。

このタイミングの発売ですから新型リーフと比較されるでしょうが、価格・航続距離からいって難しいところもあるでしょう。

なお、「e-Golf」は、インターネットの専用サイトからの事前申込みが必要で、当初の対象車はテクノロジーパッケージオプション装着車(税込価格¥5,162,800)のみとなっています。

また、10月28日から一般公開が始まる東京モーターショーに展示されているそうです。  

満を持して「e-Golf」(2017/02/11)

【CES 2018】リンスピード、完全自動運転EV提案…ボディ載せ替え可能(2017/10/20)

スイスのリンスピード社が、2018年1月にラスベガスで公開するコンセプトカー『スナップ』は、着せ替えるようにシャシーからボディが脱着でき、そのボディは地面に置いて使うこともできるような構想のようです。

この記事を見たとき、ミニキャブミーブ・トラックのオプションで紹介した、電トラの荷台に乗せるタイプの「キャンピング用シェル」を思い出しました。このシェルも脱着可能で、普段は荷台からおろし自立させ、中を独立して使うことができます。
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(画像:トラベルハウスのHPより引用)

今でも三菱と日産の合弁会社NMKVが、三菱の工場で日産の「デイズ」シリーズを作っているように、他社ブランドの製品を製造するOEMという形がありますが、着せ替え人形のように電池やモーターの部分以外を好きなように載せ換えることができるのは、自動運転だからでしょう。

10月18日から20日まで滋賀県長浜バイオ大学ドームで開かれていた「びわ湖環境ビジネスメッセ2017」へ行ってきました。

今回は電気自動車関連の展示がほとんどないし、試乗もないと事前にわかっていましたから期待していなかったのですが、面白いクルマに出会うことができました。
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(唯一展示されていた新型リーフ)

前日に書いた「加速するEVシフト」で紹介したBYDですが、会場では環境ビジネスに関連して「リン酸鉄リチウムイオン電池」を搭載した「電動フォークリフト」が展示されていました。
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このフォークリフトに搭載されている電池容量は、ネット上のPDFと当日いただいたカタログで違いがあるのですが、16kWhから21.6kWhの間(伺った話では18.4kWh)です。また、持ち上げることができる重さによって差はありますが、写真の物の価格は300万円以下とのことでした。

新型リーフが40kWhの電池を積み、約315万円(補助金が出て約275万円)ということを考えると電池容量あたりの値段は高いですが、倉庫や工場内を移動するだけという特殊なクルマですから、同じ土俵で比べることは無理があるでしょう。何よりもリン酸鉄リチウムイオン電池の寿命サイクルは4000回以上だそうですから1日に1回充電しても10年以上もつことになりますし、鉛電池仕様と比べても電解液の補充は必要ありません。さらに急速充電にも対応しています。

ところが、営業の方によると既存の鉛電池仕様のフォークリフトに比べると価格が高いため、反響や売れ行きは今ひとつのようでした。そこで、お節介とは思いましたが、電気自動車オーナーとしての目線から、2つ提案してみました。

一つは、アイミーブや以前のリーフのように電池容量によってグレードを分け、2.5トン対応のものでも電池容量の差で価格に違いを設けるというものです。

たとえば、アイミーブの場合は、16kWhのXグレードと10.5kWhのMグレードがあり、走行距離は短くなりますがMグレードは電池容量が少ない分安くなっています。長い距離を走ることができた方が安心感は増しますが、予算の制約もあり私はMグレードを選択しました。しかし、街乗りの車としては十分に満足しています。

フォークリフト
も使われる環境によって使用頻度・時間は違ってくるでしょうから、電池容量が少なくてもよい現場はあるでしょう。また、急速充電に対応しているのですから、午前中の作業で予想以上に消費した場合は、昼休み中に追加で充電することも可能です。

もう一つは、せっかく大容量のリチウムイオン電池を積んでいるのですから、それを蓄電池としてや発電機として活用する方法です。

下の写真のように倉庫や工場などでは、広い屋根を利用して太陽光発電のパネルを設置しているところがあります。売電価格は徐々に下がってきていますから、近い将来的には売電するよりも自家消費に回した方が良い時期も来るでしょう。そこで、パネルで発電した電気の一部をフォークリフトの充電に回すのです。

現在、常設型の蓄電池価格は、ニチコンの12kwhタイプの物で基本工事費を除いて200万円ほどしますから、すでにBYDのフォークリフトがあるならば、その中の電池を活用しない手はありません。
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さらに、リスク管理の面から停電に備えたり、昼間フォークリフトに蓄えた電気を夜間に利用し電気料金を節約したりすることができるでしょう。フォークリフトを発電機がわりに使用するのです。

ガソリンを使う発電機は、いざという時にエンジンがかからないと意味がありませんから日頃のメンテナンスは欠かせませんし、ガソリンの取扱、エンジンの騒音・換気など使用中も配慮が必要ですが、フォークリフトは日々動かしていることで動作確認はできています。また、特別な配慮は不要です。

電気自動車を取り巻く環境では、そういったことを見越して電気自動車と家庭とを結ぶV2H(Vehicle to Home)システムが以前から存在し進化しています。

偶然にもBYDのブースの向かいにニチコンのブースがあったのですが、そのニチコンには売電から自家消費にむけた技術として「トライブリット蓄電システム」のカタログがありました。
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(画像:ニチコンのHPより引用)

また、急速充電口から電気を取り出す「Power Mover」という機器も、以下のように紹介されていました。「Power Mover」は、給電のみの機能しかありませんが、家庭のコンセント同じ1500Wの電気を3口(4500W)も同時に取り出すことができます。
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BYDのフォークリフトにこうしたラインナップや付加価値をつけることができれば、世界的なEVシフトの流れの中でフォークリフトにとどまらない存在になるかもしれません。(と勝手に押し売りをしていました。もっと先では、「三菱自動車の『アウトランダーPHEV』を活用した電力系統安定化サービス(実証)開始について」のように、電力の卸会社の需給調整に協力することにより対価を受け取るような資産価値が将来は生まれるかもしれません)

ただし問題は、BYDの急速充電がチャデモ仕様に対応していないことです。フォークリフトのように限られた範囲の中でしか移動しないクルマにとって、日本の充電規格であるチャデモ仕様は必要なく、フォークリフト用の充電器はBYDの仕様のまま使われているようです。

BYDのような大きな企業になると、実現のために自分のところで蓄電と給電をこなす機器を作ってしまうかもしれませんが、先のニチコンのような蓄電技術を持つ企業とコラボするのも現物を日本で早く仕上げる場面ではありえるかもしれません。

京都の路線を走る電気自動車バス(2015/04/06) もBYD専用の急速充電器を使っているのでしょう)


(過去のビジネスメッセに出てきた電気自動車たち)

クロ−ズアップ現代+世界で加速“EVシフト”~日本はどうなる?~(2017/10/16)

10月16日にNHKで放送された「クロ−ズアップ現代+」の番組内容を紹介しています。

中国の電気自動車タクシーが出ていますが、メーカーBYDの記事にはこのようなものもあります。

EVシフト準備万端! 中国の自動車メーカー、BYDの衝撃/前編【動画アリ】(2017/09/25)

記事によると、新型リーフが40kWhを積むようになったところだというのに、電気自動車e6の仕様は、電池容量64kWh・航続距離400kmです。(電費基準は日本と違うかもしれない)それもすでに2011年から、今ではe6タクシー7000台分の走行データを収集しているそうですから驚きです。
またBYDでは、太陽光発電由来の電気を充電に活用しようとしているところも見逃せません。


EVシフトの流れは、それぞれの国の思わくをはらんでいますから不透明なところもありますが、手遅れにならない対応が必要なのでしょう。

京都の路線を走る電気自動車バス(2015/04/06) 

三菱自動車、販売台数・売上高・営業利益の増加に向け中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」を発表(2017/10/18)

三菱自動車は、2019年度の年間販売台数目標などを定めた3ヵ年の中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」を発表しています。

その中に「6車種の新規モデル投入により商品の刷新を加速」があり、うち1車種は「2020年以降、軽自動車EVを含め主力モデルに電動化パワートレインを用意する計画」とありました。

+未来予想図に書いたように、今年6月には販売中の軽EV・アイミーブより価格を抑えた「新EV発売へ 20年めど、アイミーブ後継の軽」との記事がありましたが、その後9月に出た記事「EV拡充 日米欧でSUV投入 には、「軽自動車がベースのEVも国内に19年にも投入」とありましたから、中国や欧米でのEVシフトが強まる中で、当初の2020年から1年前倒しにしたのかと思いましたが動いていないようです。

しかし、EVシフトの中でやはり前倒しの圧力は強まるかもしれません。ホンダを初め2019年には多数のEVが発売を予定していますから。

(加筆)
発表された計画文書には、 「2020年以降、軽自動車EVを・・・用意」とあるのに、「三菱自「アイ・ミーブ」生産停止、新EV投入へ」(2017/10/19)のインタビュー記事には、現行「アイ・ミーブ」の生産を「18年に停止・・・同年に新たな軽自動車EVを投入」といきなり前倒しが示されていました。

2020年を2019年に前倒しもあるかもという私の予想をこえて来年2018年にも仕切り直して発売するとは、うれしい発言ですが、発表された文書内容をいきなり2年も修正する真意というか、発表文書の信頼性をそこなう発言が直後になぜされるのかといった疑問も残ります。

(再加筆)
コメントいただいたように、ガソリン車版の軽の話に関わってされた軽電気自動車の話を、記者が2018年発売と勘違いしたようです。

トヨタ系列も巻き込まれるEVシフトの衝撃(2017/10/16)

2017年10月16日発売の週刊東洋経済の特集で「EVショック」として電気自動車が取り上げられていました。(近所のコンビニにも売っていました)
そこでは、約40ページにわたって電気自動車へシフトする中国や欧米、生き残りをかけた部材メーカーなど様々な切り口から今後の自動車環境を予想しています。
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(画像:週刊東洋経済のHPより引用)

電気自動車への追い風は、今まで吹いては止み、吹いては止みを繰り返してきましたが、 今度こそ本物の追い風となるか、フイルムカメラがデジタルカメラに置き換わったように、ブラウン管テレビが液晶テレビに置き換わったように日常のものとなるかは、日産・三菱による軽自動車ベースの電気自動車が国内に投入される予定の2019年が見極めるポイントになるような気がします。

こうした記事に合わせたかのように、10月12日に経済産業省の資源エネルギー庁が「電気自動車(EV)は次世代のエネルギー構造を変える?!」という広報特集を掲載していました。
せっかくの取組に文句を言うつもりはありませんが、「事業者側についても、・・・充電スタンドなどのインフラに関する設置費補助などの対策を進めています」とはいうものの、「充電器が増える」に書いたように今年度の補助金は9月で予算額を使い切ったそうですので、額からいって積極的に支援しているかどうかはアヤシいところです。

(以下、本ブログ未来予想図より抜粋)

(2019年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ(2017/10/03)
  • 現行の「シボレー・ボルトEV」を土台に2車種
◯ポルシェ  「Mission E」が2019年に発売へ。価格はパナメーラと同等(2017/09/19)
  • 米国では少なくとも8万ドル程度から
  • 一充電航続距離が300マイル(480 km)。350 kW急速充電にも対応 
◯ルノー、東風、日産(中国)投資有限公司 が設立する「eGT」(eGT New Energy Automotive Co., Ltd.)は、電気自動車を2019年に生産開始(2017/08/29)

◯フィスカー 一気に640㎞走行可能な電気自動車を2019年から生産(2017/08/14)
  • 9分で160㎞分のバッテリー充電、価格12万9,900ドル(約1440万円)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • 軽自動車がベースのEVも国内に19年にも投入(当初の2020年から前倒し)
◯東芝 EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)
  • 体積あたりの容量を2倍に
  • 従来の5倍の電流で充電が可能
◯インフィニティ ついに電気自動車の発売を計画中(2017/09/28)
  • 日産が海外で展開する高級車ブランド、2019年の発売を目指して新型EVを準備中
◯トヨタ 中国で電気自動車の量産に乗り出す(2017/08/14)

◯ホンダ 理想的な都市型EVのコンセプトを発表――Urban EVは2019年にも欧州市場に投入(2017/09/13)


◯ボルボ 2019年以降にエンジンのみを搭載した車の生産を終了(2017/07/05)
  • ボルボ・カーズは全ての車にモーターを搭載
◯テスラ 2019年後半か2020年までにModel Yを発売(2017/05/09)

◯BMW 「MINI」2019年、市販EVをラインナップ(2017/08/30)

◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」インドネシアで2019年に電気自動車を発売(2017/09/07)
◯インド マヒンドラ、EV生産能力2倍に 最大月1000台(2017/5/24)
  • 2019年には1充電で最大350キロメートルを走る新型車を投入
◯中国 新エネ車のノルマ先送りへ…反発を考慮か(2017/09/01)
  • メーカーに新エネルギー車(電気自動車など)の現地生産を課す新規制について、開始時期を2018年から実質的に1年延期
  • 2019年から全体の10%、翌年は12%を新エネルギー車に決定(2017/09/28)

フランスのパリ市は、2024年までにディーゼル車、2030年までに市内へのガソリン車の乗り入れを禁止することを目指す(2017/10/16)と報じています。

フランスの国としては、2040年頃(まで)にガソリン車とディーゼル車の国内販売を禁止すると発表していますが、2024年夏にパリでオリンピックが開かれますから、それに合わせてのことのようです。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも会場周辺は、電気自動車と燃料電池バスだけという乗り入れ規制をすれば、環境先進国をアピールできるでしょうに。


以下は、来年から23年後の2040年までの今ある予想記事を時系列に整理しています。ただし、これらはすべてあくまでも「予定」であって実現するかどうかは「未定」です。(初出2017/08/18、更新2017/10/16)


(2018年)

FOMM <クルマ革命>「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに(2017/08/21)
  • 2018年末夏ごろに超小型EVをタイで量産開始
◯現代自動車 2018年前半に1充電で390キロメートル走るSUVを発売(2017/8/17)
  • 航続距離が500キロメートルのEV開発に着手
◯ジャガー・ランドローバー(英) ミドルサイズSUVの電気自動車を2018年後半市販化(2017/08/19)

◯日産 中国合弁会社「様々なタイプの電気自動車を積極投入する」(2017/08/14)

◯日産 新型リーフに電池容量を増やしたグレード追加(「Longer Range」)

◯ホンダ  Meeting 2017 代表取締役社長 社長執行役員 八郷 隆弘 スピーチ骨子(2017/06/08)
  • 2018年に中国専用電気自動車モデル発売
◯ドイツ 電気自動車への移行で大規模投資必要=首相(2017/05/22)
  • ダイムラーは、2018年半ばでにリチウムイオン電池の操業を開始
◯ロシア 2018年に電気自動車工場の建設がスタート(2017/04/12)

◯タイ 充電1000カ所新設 18年末(2017/09/01)


(2019年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ(2017/10/03)
  • 現行の「シボレー・ボルトEV」を土台に2車種
◯ポルシェ  「Mission E」が2019年に発売へ。価格はパナメーラと同等(2017/09/19)
  • 米国では少なくとも8万ドル程度から
  • 一充電航続距離が300マイル(480 km)。350 kW急速充電にも対応 
◯ルノー、東風、日産(中国)投資有限公司 が設立する「eGT」(eGT New Energy Automotive Co., Ltd.)は、電気自動車を2019年に生産開始(2017/08/29)

◯フィスカー 一気に640㎞走行可能な電気自動車を2019年から生産(2017/08/14)
  • 9分で160㎞分のバッテリー充電、価格12万9,900ドル(約1440万円)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • 軽自動車がベースのEVも国内に19年にも投入(当初の2020年から前倒し)
◯東芝 EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)
  • 体積あたりの容量を2倍に
  • 従来の5倍の電流で充電が可能
◯インフィニティ ついに電気自動車の発売を計画中(2017/09/28)
  • 日産が海外で展開する高級車ブランド、2019年の発売を目指して新型EVを準備中
◯トヨタ 中国で電気自動車の量産に乗り出す(2017/08/14)

◯ホンダ 理想的な都市型EVのコンセプトを発表――Urban EVは2019年にも欧州市場に投入(2017/09/13)


◯ボルボ 2019年以降にエンジンのみを搭載した車の生産を終了(2017/07/05)
  • ボルボ・カーズは全ての車にモーターを搭載
◯テスラ 2019年後半か2020年までにModel Yを発売(2017/05/09)

◯BMW 「MINI」2019年、市販EVをラインナップ(2017/08/30)

◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」インドネシアで2019年に電気自動車を発売(2017/09/07)
◯インド マヒンドラ、EV生産能力2倍に 最大月1000台(2017/5/24)
  • 2019年には1充電で最大350キロメートルを走る新型車を投入
◯中国 新エネ車のノルマ先送りへ…反発を考慮か(2017/09/01)
  • メーカーに新エネルギー車(電気自動車など)の現地生産を課す新規制について、開始時期を2018年から実質的に1年延期
  • 2019年から全体の10%、翌年は12%を新エネルギー車に決定(2017/09/28)


(2020年)

◯ダイソン 他社とは「根本的に異なる」EV製造へ-2020年までに(2017/09/27)
  • コードレス掃除機などで培った蓄電池やモーターの技術を生かし、すべて独自での開発
  • 2020年代の初めまでに全固体電池を採用し、「スポーツカーではなく、非常に安い車でもない」EVを発売
◯ジャガー・ランドローバー(英)  ジャガー・ランドローバー、全車を電動化へ…2020年以降(2017/09/08)
  • 2020年以降に発売するすべての車種のパワートレインを、電動化
◯アストンマーティン(英)  ラインアップ全モデルをハイブリッド化すると発表!
  • 2020年末までに全車種の4分の1を完全電気自動車に
◯フォルクスワーゲン 2020年にVolkswagen I.D.の発売(2017/08/08)
  • 価格は3万〜3万5000ドル、航続距離は約250〜300マイル(約400キロ~480キロ)
  • 前後にモーターを1基ずつ搭載、83kWhのリチウムイオン・バッテリー(2017/09/16
  • 2020年から新型EVを3車種発売
◯アウディ 市販EVを3車種ラインナップする(2017/08/24)

◯BMW 2020年に電気自動車の大量生産を開始(2017/09/11)
  • 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開
◯トヨタ 全固体電池搭載のEV発売へ 数分で充電、22年国内(2017/07/25)
  • 2020年にオリンピックモデルの電気自動車を大会で使用
  • 「全固体電池」を搭載した電気自動車を、2022年にも日本国内で発売する方針
◯ドイツポスト 配送用「自家製EV」を試し乗り(2017/06/14)
  • 2021年をめどに約47,000台の配送車のほぼすべてを電気自動車に切り替える
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」「コンセプト EQ A」のスケッチを公開! 2020年以降に市販化予定(2017/09/10)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • SUVをベースにした電気自動車(RVR)を2020〜21年に日米欧などの市場で発売
◯三菱 新EV発売へ 20年めど、アイミーブ後継の軽(2017/06/09)※2019に変更か
  • 販売中の軽のEVより価格を抑える
◯GSユアサ EV電池 走行距離2倍 ガソリン車並みに(2017/08/08)
  • 1回の充電で走れる距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも開始
e-Gle(イーグル) 100万円のEV、インド市場向けに開発始動(2017/10/06)

◯フォード 新しいSUVを2020年に発売(2017/05/18) ◯日立造船 全固体リチウムイオン電池を開発、車載用に2020年に製品化(2016/03/04)

◯ドイツ 2020年までに独国内の充電ステーションなどを10万カ所、追加で設置(2017/09/14)


(2021年)

◯スバル 富士重、2021年に電気自動車を投入へ=吉永社長 | ロイター(2016/05/12)


(2022年)

◯フォルクスワーゲン ワーゲンバスが電気自動車となって帰ってくる! フォルクスワーゲン、「I.D. Buzz」を発売すると正式発表(2017/08/23)
  • ベースは「I.D.」で、レベル3の自動運転技術を採用
  • 主なターゲット市場は、北米・欧州・中国で、商用のカーゴバン・モデルと乗用モデルの両方投入 
  • コンセプト・モデルは、新欧州ドライビングサイクルに基づく航続距離600km
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」2022年までに全車種を電気化(2017/09/12)
◯日産・三菱・ルノー アライアンス 2022: 年間販売台数1,400万台(2017/09/15)
◯タイ 名物「トゥクトゥク」、電気自動車化へ(2017/10/05)
  • 政府は、全国で約2万2000台のトゥクトゥクを2022年までに全てEVに切り替え

(2023年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ (2017/10/03)
  • 2023年までに20車種以上の電気自動車と燃料電池車を発売

(2025年)

イーロン・マスク氏が予想する「自動車業界に起こる3つの大きな変化」(2017/07/19)
  • おそらく10年後(2027年)のアメリカでは、新たに生産される自動車の半分以上がEVに」
  • 「EVの価格は、従来のガソリンエンジン車と同程度に」
◯ホンダ 欧州での電動化ビジョンを発表(2017/03/07)
  • 2025年をめどに欧州四輪販売数の3分の2を電動車両(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池)に置き換える
◯アウディ 新車販売の3分の1をEVにする(2017/08/24)

◯BMW 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開(2017/09/11)

◯フォルクスワーゲン EVの半数を中国で 25年に150万台販売(2017/09/13)
◯オランダ 電気バス完全走行プロジェクト、2025年は全土に (2016/06/06) ◯ノルウェー ではなぜ電気自動車普及が成功したのか?(2017/06/01)
  • 2025年以降は、従来のガソリンおよびディーゼル車の新規登録廃止を目指す
◯インドネシア 国産電気自動車、部品の輸入関税を5%に(2017/09/04)
  • インドネシア政府は、EV部品の輸入税率を現行の50%から5%に引き下げることを検討
  • 2025年までに国内自動車生産台数の2割をEVに


(2030年)

◯フォルクスワーゲン 30年までに全300モデルの電気自動車版を提供へ(2017/09/12)

◯マツダ 2030年前半までに全モデルに電気モーターを搭載する計画(2017/09/18)

◯マレーシア 電気自動車の成長加速、30年までに本格導入(2017/08/16)
  • 2030年までに電気自動車登録台数10万台、充電器12万5,000カ所
◯インド 電気自動車のみ販売へ 2030年までに(2017/06/04)
  • 2030年までに同国内で販売する自動車を全て電気自動車に
◯ハワイ州 電気自動車導入、法制化へ=米政権のパリ協定離脱批判-ハワイ知事(2017/08/31)
  • (2027〜2037年)ガソリン車から電気自動車や燃料電池車への移行を促すための方策を検討し、導入目標を設定
◯パリ ディーゼルとガソリン車の乗り入れ禁止目指す 2030年までに(2017/10/16)


(2040年)

◯イギリス ガソリン・ディーゼル車の販売禁止 40年までに(2017/07/26)
  • 2040年までに国内でのガソリン車とディーゼル車の販売を禁止
◯フランス 40年めどガソリン車販売禁止 政府、ディーゼルも(2017/07/07)
  • 2040年頃(まで)に国としてガソリン車とディーゼル車の国内販売を禁止

水と電気、完全自給自足 TOKAIHD、島田に実証ハウス(2017/10/11)

TOKAIホールディングスとそのグループ会社は、水と電気を完全自給自足できる次世代住宅「OTSハウス」(「On the Spot」、「そこにいるだけで守られる家」)を静岡県島田市で公開しています。(見学は完全予約制)

ハウスは、太陽光発電パネルとエネファームの二つの発電装置で、中部電力から電気を買う必要がない「電気の自給自足」を実現しているそうです。
その「自給自足を実現」するために重要なアイテムが「走る蓄電池」電気自動車です。
定置型蓄電池よりも蓄電能力が大きい電気自動車を蓄電池とすることで、系統電力と接続しなくとも瞬間的な使用電力量の増にも対応、平常時から系統電力を遮断し電気の自給自足を可能としています
劣化した電池をのせた電気自動車は売りに出すと買いたたかれていますが、劣化しているとはいえ定置型蓄電池よりも容量は大きく格段に安く手に入りますから、置く場所さえあれば有効活用することはできます。これからこうした市場が立ち上がってくるのではないでしょうか。

以下の写真には、車庫にリーフが顔をのぞかせています。
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(画像:TOKAIホールディングス資料より引用) 

IoTを活用した充電電力コントロール実証実験 (2017/10/11)

日東工業と豊田自動織機は、愛知県長久手市に新しくオープンした「IKEA長久手」に、共同開発した200Vの普通充電スタンドを設置し、「IoTを活用した充電電力コントロールの実証実験」(無料)を開始したと告知しています。(「IoT」=Internet of Things(モノのインターネット)

具体的には、電気代などの運用コスト削減のため、通信機能を持った「スマート充電システム(仮称)」を利用し、遠隔で充電力量をコントロールすることにより、既存の電力設備や電気料金のなかで複数台同時の充電が可能となるそうです。

詳しい仕様は書いていませんから想像でしかありませんが、たとえば1台のみが充電しているときは15Aの電流を流し、台数が増えるにしたがって電流を小さくしたり普通充電ですが90パーセントで終わらせたりして、最大9台(親機1基と子機8基) が効率よく充電できるように調節するのかもしれません。

豊田自動織機  IoTを活用した充電電力コントロール実証実験(2017/10/11)

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(画像:豊田自動織機HPより引用)

電気自動車を長距離で運転する場合に欠かせない、充電検索アプリには、 EVsmartGoGoEVなどがありますが、ジャパンチャージネットワークより高速道路の充電スポットに特化した『高速充電なび』が新しくリリースされました。
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すこし使ってみましたが、充電を始めた時間が自動更新で表示されるのはたいへん便利です。

たとえば、上郷SAで充電しようと計画していたところ、その手前の高速道路上で画面を見ると、上郷SAの充電器を使った電気自動車が15時15分に充電を始めていることが表示されます。その車が何分まで充電するかはわかりませんが、長くて制限時間の30分間15時45分までは充電する可能性がありますから、上郷SAに入らずに空き情報を見てその先の岡崎SAへ向かうことができます。

ほかのアプリでも充電器が空いているか充電中かを表示するアプリはありましたが、何分から充電を始めたのかがわからないため、充電を始めたところなのかもうすぐ終わるところなのかはわかりませんでした。充電待ちの車があるかどうかまではわかりませんが、これは便利です。アプリの入手先は以下の通りです。

iOS版(App Store)

Android版(Google Play)Androidはバージョン4.4以上)(※Ver.の間違いを修正しました)

なお、以下のQRコード(OS共通)をスマートフォンで読み取りダウンロードすることもできます。
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充電設備補助金 公募申請 9月末日採択結果のお知らせ(2017/10/10)

次世代自動車振興センターは、 9 月末日に結果の出た補助金がつく充電器の一覧を掲載しています。

それによると、高速道路は、北海道の「道東自動車道 占冠パーキングエリア上・下線」のみですから、東名や名神への超急速充電器の増設はまだ先のようです。(最後に書いたように、早くても来年度へ持ち越しのようです)

150キロワットの急速充電器(2017/03/29)

経路充電の「道の駅」などには、北海道から鹿児島まで新たに31カ所に設置されます。滋賀県でも空白域だった「道の駅くつき新本陣」への設置は、充電環境をより充実させてくれます。

目的地充電の商業施設などでは、イオン系を中心に岩手から沖縄まで100カ所に設置されます。滋賀県でも200Vのみだった「日産プリンス滋賀販売株式会社 大津店・水口店」にも急速充電器が設置され、新型リーフへのバックアップが整うようです。

特にエコアイランドEV協議会を立ち上げている宮古島市では、「宮古島市役所平良第二庁舎」「宮古島市役所上野庁舎」「宮古島市熱帯植物園」と意欲的に整備を進めています。

森末さんもEV(2017/03/23)

基礎充電のマンションなどでは、ライオンズ系を中心に30カ所に設置されます。

充電環境の行方に書いたように一方では撤去されている充電器もありますが、このように全国各地に増えている実態もありますから、少しは安心です。

(ただし、今年度は予算額を使い切ったそうですので、今後このような形で増えることはありません。しかし、『「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」三次公募の受付開始』にあるようにこちらの予算は消化されていかないようです)

新型リーフの試乗をしてきました。

普段リーフに乗り慣れているわけではなく比較できないので、リーフ乗りの友人も誘っての試乗でしたが、電トラことミニキャブミーブ・トラックを愛用している身としては、比較する土俵が全く違いますが上等の乗り心地でした。
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デザインの好き嫌いは個人的なものなので、それの良し悪しはないと思うのですが、個人的には新型リーフは万人向けするようになったのではと好感を持ちました。
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(新・旧リーフ) 

一番試したかった「プロパイロット」は、試乗ルート上に交通量が少なく追従する車があまりなかったこともあり、体験できませんでした。

アクセルのみで減速も操作可能な「イー・ペダル」は、クリープもしないと聞いていたのですが、その通り停止後はピタリと止まっていました。BMWのi3ほど回生は強くありませんでしたが、このような操作が初めての人には慣れるまでにすこし時間はかかるでしょう。しかし、アイミーブなどのアクセル操作も似ていますが、要領をつかめば踏み替えがいらなく分、運転は楽になります。ブレーキパッドも減りませんし。

駐車を自動制御する「プロパイロット・パーキング」は、テスラ車でも見ているので感動は薄かったですが、白線の中に並列に駐車させるだけでなく、縦列駐車を想定して手動で駐車位置を指定しても駐車させることができました。
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(↑一般的な駐車方法)
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(↑縦列駐車を想定して)

予想外だったのは充電時間です。新型リーフは40kWhと電池容量が増えたにもかかわらず、30kWhのものとあまり変わらない40分で80パーセントをうたっていますから、受け入れる電力量も多いのかと思ったらそうでもありませんでした。

課題である電池の温度管理は十分でないようですから、電池の劣化を防ぐために温度を上げないようにか電流は控えめに流れていました。パーセントが低いときにはめいっぱい流れるのでしょうが、電池が40kWhもあれば、7割り入れても28kWhもあり結構な距離走ることができるのですから、入りのスピードを抑えてでも電池の劣化を防いでいるという感じでした。

70パーセントあたりからは電流が下がり出し、時間をかけてもそれほど電気量は増えないこと、80パーセントあたりを越えると時間ばかりがかかり、急速充電を止めた方が良いことをユーザーへリーフを引き渡すときにしっかりと伝えておかないと、一桁のアンペアしか電流が流れていなくてもつなぎっぱなしにしていたり、何が何でも上限の30分間つないでいたりといった、いわゆる「充電のマナー」のないオーナーが増えそうです。
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(↑充電しはじめは、70パーセントで104A)
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(↑ 6分たって、76パーセントで72A)

ちなみに、直後に同じ充電器に電圧の低いミニキャブミーブ・トラックをつなぎましたが、89パーセントでも当初は125A流れ、98パーセントでも52A出ていました。それも2分ちょっとの時間です。
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新型リーフは2018年に225マイル超に(2017/09/09)

新型リーフとテスラ モデル3との比較(2017/09/17) 

新型「リーフ」は使いやすい電気自動車になった? 日産担当者に聞く(2017/10/12)

「おい、あれ電気自動車だ!」と指をさされたり話しかけられたりすることが、今まで以上に多くなっています。

今までも電気自動車に興味がある人には、充電中に声をかけられることはありましたが、アイミーブはガソリン車と同じ形で、側面にあるデカールのコンセントマークに気づくことができればわかる程度の違いです。また、マフラーがなかったり右側の200V充電口が塞がっていたりするぐらいしか外観に違いがないため、駐車場などをゆっくりと走っている時でも指をさされることは、あまりありませんでした。
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しかし、最近乗ることの多いミニキャブミーブ・トラックは、コンセントマークが大きいですし、荷台の後には「電気自動車」と書いてあるので目立ちます。(ドアの「電気自動車」は恥ずかしいので、文字だけはがした)

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といっても、この電トラは2016年4月から乗っていますから、1年前も同じように指をさされても良かったのですが、そうではありませんでした。やはり今、テレビやネットで電気自動車が大きく取り上げられ、ニュースに欧米や中国・世界各国が電気自動車に傾く情報があふれるようになったから注目度が上がったのだと思います。

今月27日に開幕する東京モーターショーでも注目されるのは、自動車各社がコンセプト車を披露する電気自動車です。

この流れに乗って電気自動車の時代が日本に来るかどうか、来るにしてもそれが早いか遅いか、大げさかもしれませんし、ましてや争点になっているわけではありませんが、今回の衆議院選挙の結果で左右されるかもしれません。官僚は与党の政治家の意向を忖度しますから。

世界的EVシフトの中、燃料電池車も捨てきれない経産省の無策(2017/10/09)

(加筆:忖度する前に動き出したようです。EVシフトと言わずに「日本企業の競争力強化につながる政策の立案」というところがいかにも官僚らしいですが)

経産省 EVシフトやIοT対応で新組織設置へ(2017/10/12)

注:『原子力発電』の是非は争点の一つですが、東京電力管内だけに電気自動車が100万台があったとしても,その充電に必要な電力は、東電の発電能力内ですから発電所を増やす必要はありません。節電と電気自動車(2011/12/29)

中国や欧州の流れに乗らず、日本はどうして電気自動車時代の到来に躊躇しているのか―中国メディア(2017/10/08)

「未来は私たちの手でつくれる、それはほんの些細なことが変わるだけでいいのです」

EVデロリアンが未来は自分の手で作れることを教えてくれた | Tomoyasu Fujii | TEDxHimi

マツダで過去に電気自動車の開発に関わっていた方の話も出てきます。 デミオEV(2013/01/31)



デロリアンEV化計画

持続可能な社会を目指す一助となるために、この「電気自動車ニュース」も、これからも情報発信を続けて行きます。

電気自動車の開発と技術の普及をおこなっている「e-Gle」とインドの関連会社?(NPO法人インドセンターファンデーション?)は、3年後の2020年にインドで電気自動車タクシーの生産開始をめざすと発表しています。

100万円のEV、インド市場向けに開発始動…エリーカの開発者ら(2017/10/06)

e-Gle」の代表取締役社長は、慶應義塾大学名誉教授の清水浩氏です。清水氏は2004年に最高速度370km/hを出した『Eliica』(YouTube:2007年)など先進的なEVを早くから開発し、電気自動車の普及を目指してSIM-Driveを立ち上げられましたが、今年2017年6月に会社は清算されていました。

その思いをくむ電気自動車が、10数年の時を経て、ようやくインドのタクシーとして量産になるということです。それも「100万円」で「航続距離350~400km、6人乗り」と電気自動車としての競争力・性能は十分あります。

しかし、インドでよく売れている「アルト800」は 約40万円だそうですから、その価格差はまだ大きいなものがありますが、インド政府は2030年までに国内で販売する自動車を全て電気自動車にという政策を打ち出していますから、高くても当初は補助金でその差は埋まるかもしれません。また、日本での電気自動車価格が下がらなかったら、インドからの輸入ということも考えられるかもしれません。いずれにせよ、実現してほしいものです。

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(「KAZ」2005/08/08、日本未来館で撮影)


以下は、来年から23年後の2040年までの今ある予想記事を時系列に整理しています。ただし、これらはすべてあくまでも「予定」であって実現するかどうかは「未定」です。(初出2017/08/18、更新2017/10/11)


(2018年)

FOMM <クルマ革命>「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに(2017/08/21)
  • 2018年末夏ごろに超小型EVをタイで量産開始
◯現代自動車 2018年前半に1充電で390キロメートル走るSUVを発売(2017/8/17)
  • 航続距離が500キロメートルのEV開発に着手
◯ジャガー・ランドローバー(英) ミドルサイズSUVの電気自動車を2018年後半市販化(2017/08/19)

◯日産 中国合弁会社「様々なタイプの電気自動車を積極投入する」(2017/08/14)

◯日産 新型リーフに電池容量を増やしたグレード追加(「Longer Range」)

◯ホンダ  Meeting 2017 代表取締役社長 社長執行役員 八郷 隆弘 スピーチ骨子(2017/06/08)
  • 2018年に中国専用電気自動車モデル発売
◯ドイツ 電気自動車への移行で大規模投資必要=首相(2017/05/22)
  • ダイムラーは、2018年半ばでにリチウムイオン電池の操業を開始
◯ロシア 2018年に電気自動車工場の建設がスタート(2017/04/12)

◯タイ 充電1000カ所新設 18年末(2017/09/01)


(2019年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ(2017/10/03)
  • 現行の「シボレー・ボルトEV」を土台に2車種
◯ポルシェ  「Mission E」が2019年に発売へ。価格はパナメーラと同等(2017/09/19)
  • 米国では少なくとも8万ドル程度から
  • 一充電航続距離が300マイル(480 km)。350 kW急速充電にも対応 
◯ルノー、東風、日産(中国)投資有限公司 が設立する「eGT」(eGT New Energy Automotive Co., Ltd.)は、電気自動車を2019年に生産開始(2017/08/29)

◯フィスカー 一気に640㎞走行可能な電気自動車を2019年から生産(2017/08/14)
  • 9分で160㎞分のバッテリー充電、価格12万9,900ドル(約1440万円)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • 軽自動車がベースのEVも国内に19年にも投入(当初の2020年から前倒し)
◯東芝 EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)
  • 体積あたりの容量を2倍に
  • 従来の5倍の電流で充電が可能
◯インフィニティ ついに電気自動車の発売を計画中(2017/09/28)
  • 日産が海外で展開する高級車ブランド、2019年の発売を目指して新型EVを準備中
◯トヨタ 中国で電気自動車の量産に乗り出す(2017/08/14)

◯ホンダ 理想的な都市型EVのコンセプトを発表――Urban EVは2019年にも欧州市場に投入(2017/09/13)


◯ボルボ 2019年以降にエンジンのみを搭載した車の生産を終了(2017/07/05)
  • ボルボ・カーズは全ての車にモーターを搭載
◯テスラ 2019年後半か2020年までにModel Yを発売(2017/05/09)

◯BMW 「MINI」2019年、市販EVをラインナップ(2017/08/30)

◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」インドネシアで2019年に電気自動車を発売(2017/09/07)
◯インド マヒンドラ、EV生産能力2倍に 最大月1000台(2017/5/24)
  • 2019年には1充電で最大350キロメートルを走る新型車を投入
◯中国 新エネ車のノルマ先送りへ…反発を考慮か(2017/09/01)
  • メーカーに新エネルギー車(電気自動車など)の現地生産を課す新規制について、開始時期を2018年から実質的に1年延期
  • 2019年から全体の10%、翌年は12%を新エネルギー車に決定(2017/09/28)


(2020年)

◯ダイソン 他社とは「根本的に異なる」EV製造へ-2020年までに(2017/09/27)
  • コードレス掃除機などで培った蓄電池やモーターの技術を生かし、すべて独自での開発
  • 2020年代の初めまでに全固体電池を採用し、「スポーツカーではなく、非常に安い車でもない」EVを発売
◯ジャガー・ランドローバー(英)  ジャガー・ランドローバー、全車を電動化へ…2020年以降(2017/09/08)
  • 2020年以降に発売するすべての車種のパワートレインを、電動化
◯アストンマーティン(英)  ラインアップ全モデルをハイブリッド化すると発表!
  • 2020年末までに全車種の4分の1を完全電気自動車に
◯フォルクスワーゲン 2020年にVolkswagen I.D.の発売(2017/08/08)
  • 価格は3万〜3万5000ドル、航続距離は約250〜300マイル(約400キロ~480キロ)
  • 前後にモーターを1基ずつ搭載、83kWhのリチウムイオン・バッテリー(2017/09/16
  • 2020年から新型EVを3車種発売
◯アウディ 市販EVを3車種ラインナップする(2017/08/24)

◯BMW 2020年に電気自動車の大量生産を開始(2017/09/11)
  • 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開
◯トヨタ 全固体電池搭載のEV発売へ 数分で充電、22年国内(2017/07/25)
  • 2020年にオリンピックモデルの電気自動車を大会で使用
  • 「全固体電池」を搭載した電気自動車を、2022年にも日本国内で発売する方針
◯ドイツポスト 配送用「自家製EV」を試し乗り(2017/06/14)
  • 2021年をめどに約47,000台の配送車のほぼすべてを電気自動車に切り替える
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」「コンセプト EQ A」のスケッチを公開! 2020年以降に市販化予定(2017/09/10)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • SUVをベースにした電気自動車(RVR)を2020〜21年に日米欧などの市場で発売
◯三菱 新EV発売へ 20年めど、アイミーブ後継の軽(2017/06/09)※2019に変更か
  • 販売中の軽のEVより価格を抑える
◯GSユアサ EV電池 走行距離2倍 ガソリン車並みに(2017/08/08)
  • 1回の充電で走れる距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも開始
e-Gle(イーグル) 100万円のEV、インド市場向けに開発始動(2017/10/06)

◯フォード 新しいSUVを2020年に発売(2017/05/18) ◯日立造船 全固体リチウムイオン電池を開発、車載用に2020年に製品化(2016/03/04)

◯ドイツ 2020年までに独国内の充電ステーションなどを10万カ所、追加で設置(2017/09/14)


(2021年)

◯スバル 富士重、2021年に電気自動車を投入へ=吉永社長 | ロイター(2016/05/12)


(2022年)

◯フォルクスワーゲン ワーゲンバスが電気自動車となって帰ってくる! フォルクスワーゲン、「I.D. Buzz」を2022年に発売すると正式発表(2017/08/23)
  • ベースは「I.D.」で、レベル3の自動運転技術を採用
  • 主なターゲット市場は、北米・欧州・中国で、商用のカーゴバン・モデルと乗用モデルの両方投入 
  • コンセプト・モデルは、新欧州ドライビングサイクルに基づく航続距離600km
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」2022年までに全車種を電気化(2017/09/12)
◯日産・三菱・ルノー アライアンス 2022: 年間販売台数1,400万台(2017/09/15)
◯タイ 名物「トゥクトゥク」、電気自動車化へ(2017/10/05)
  • 政府は、全国で約2万2000台のトゥクトゥクを2022年までに全てEVに切り替え

(2023年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ (2017/10/03)
  • 2023年までに20車種以上の電気自動車と燃料電池車を発売

(2025年)

イーロン・マスク氏が予想する「自動車業界に起こる3つの大きな変化」(2017/07/19)
  • おそらく10年後(2027年)のアメリカでは、新たに生産される自動車の半分以上がEVに」
  • 「EVの価格は、従来のガソリンエンジン車と同程度に」
◯ホンダ 欧州での電動化ビジョンを発表(2017/03/07)
  • 2025年をめどに欧州四輪販売数の3分の2を電動車両(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池)に置き換える
◯アウディ 新車販売の3分の1をEVにする(2017/08/24)

◯BMW 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開(2017/09/11)

◯フォルクスワーゲン EVの半数を中国で 25年に150万台販売(2017/09/13)
◯オランダ 電気バス完全走行プロジェクト、2025年は全土に (2016/06/06) ◯ノルウェー ではなぜ電気自動車普及が成功したのか?(2017/06/01)
  • 2025年以降は、従来のガソリンおよびディーゼル車の新規登録廃止を目指す
◯インドネシア 国産電気自動車、部品の輸入関税を5%に(2017/09/04)
  • インドネシア政府は、EV部品の輸入税率を現行の50%から5%に引き下げることを検討
  • 2025年までに国内自動車生産台数の2割をEVに


(2030年)

◯フォルクスワーゲン 30年までに全300モデルの電気自動車版を提供へ(2017/09/12)

◯マレーシア 電気自動車の成長加速、30年までに本格導入(2017/08/16)
  • 2030年までに電気自動車登録台数10万台、充電器12万5,000カ所
◯インド 電気自動車のみ販売へ 2030年までに(2017/06/04)
  • 2030年までに同国内で販売する自動車を全て電気自動車に
◯ハワイ州 電気自動車導入、法制化へ=米政権のパリ協定離脱批判-ハワイ知事(2017/08/31)
  • (2027〜2037年)ガソリン車から電気自動車や燃料電池車への移行を促すための方策を検討し、導入目標を設定
◯マツダ 2030年前半までに全モデルに電気モーターを搭載する計画(2017/09/18)


(2040年)

◯イギリス ガソリン・ディーゼル車の販売禁止 40年までに(2017/07/26)
  • 2040年までに国内でのガソリン車とディーゼル車の販売を禁止
◯フランス 40年めどガソリン車販売禁止 政府、ディーゼルも(2017/07/07)
  • 2040年頃(まで)に国としてガソリン車とディーゼル車の国内販売を禁止

JAPAN EV Rally 2017 in DAISEN」が、2017年10月28日(土)に鳥取県大山町の大山博労座駐車場を会場に開催されるそうです。

紅葉シーズンの大山パークウェイは通行規制されているようですが、その一部区間(桝水フィールドステーション〜鍵掛峠駐車場)で、参加車両限定のパレードを行うそうです。
なお、事前に参加申込が必要です。(締切は目前:10月10日(火))

また、最新次世代自動車に試乗できる『エコカーフェスティバル in 大山』も同時に開催されるとのことです。
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(画像:大山パークウェイHPより引用) 

ダイハツ、トヨタ・マツダEV連合に参画(2017/10/06)

軽自動車や小型車を得意とするダイハツは、「生活の足」として使える一充電走行距離数十キロの安くて静かな電気自動車開発を急ぐため、トヨタ、マツダ、デンソーによる電気自動車開発の新会社へ参加表明をしたと報じています。

車両価格を除けば、すでに三菱アイミーブでダイハツのいう「使える」電気自動車はできあがっているのですが、以下のような物が出てくれば、さらに電気自動車の裾野が広がって、普及に弾みがつくのではないでしょうか。

ダイハツ 第45回 東京モーターショーに「DN PRO CARGO」「DN COMPAGNO」などを出展(2017/10/06)

今回の東京モーターショーに、出展されるコンセプトカー「DN PRO CARGO(ディーエヌ プロカーゴ)」は、「ミゼット」を継承したという軽商用 電気自動車 モデルです。
あまりにも一充電の航続距離が短いと難しいかもしれませんが、これを移動オフィスやキャンピングカー仕様にしても面白いかもしれません。そのためにも実現するなら、電池容量をかえた10kWhグレード、20kWhグレードなどと複数のグレードを用意してほしいものです。
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(画像:ダイハツホームページより引用)

ダイハツ 東京モーターショー2017スペシャルサイト



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(画像:びわ湖環境ビジネスメッセ2012に展示されていたダイハツ「ハイゼットEV」)

日産車の完成検査工程を認定された検査員が実施していなかった問題で日産のガッカリと期待(2017/10/05)と書いたばかりですが、同じようなことは他の自動車会社でも十分あり得るのではないかと思っていたところ、よりにもよって『三菱』でもあったようです。

(加筆・修正:コメントいただいたように日産のOEMでの関連でした)

リコール届出:ランサーカーゴ、デリカD:3、デリカバン等5車種の再検査について(2017/10/06)より以下引用
ーーーーーー
車両製作工場の完成検査において、 任命されていない検査員が合否判定を行ったものがあり、 安全環境性能法規(保安基準)に関する検査が適切に行われていませんでした。
(加筆:以下の3社の車も日産で作られているためにリコールの対象車です。
  • いすゞ コモ…920台、エルフ…113台
  • スズキ ランディ…4300台
  • マツダ ファミリアバン…5060台)

東芝は、2019年度の実用化を目指して体積あたりの容量を2倍にし、従来の5倍の電流で充電が可能な電池を開発中とのことです。
私の乗るアイミーブMグレードは東芝の電池「SCiB」を載せていますが、走行距離が7万5千キロを超え今までに約1500回充電を繰り返しても電池の劣化はほとんどみられません。しかし、電池容量が10.5kWhと小さく、1回の充電で約100キロまでしか走ることができないのが難点ですが、こうした電池が開発されれば、軽電気自動車の普及にも大きく貢献するでしょう。

 EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)

また、「シボレー・ボルトEV」を発売しているGMは、それをベースに2019年には2車種を、2023年までに20車種以上の電気自動車と燃料電池車を発売すると発表しています。長距離には燃料電池車ということのようです。

 トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ(2017/10/03)


以下は、来年から23年後の2040年までの今ある予想記事を時系列に整理しています。ただし、これらはすべてあくまでも「予定」であって実現するかどうかは「未定」です。(初出2017/08/18、更新2017/10/05)


(2018年)

FOMM <クルマ革命>「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに(2017/08/21)
  • 2018年末夏ごろに超小型EVをタイで量産開始
◯現代自動車 2018年前半に1充電で390キロメートル走るSUVを発売(2017/8/17)
  • 航続距離が500キロメートルのEV開発に着手
◯ジャガー・ランドローバー(英) ミドルサイズSUVの電気自動車を2018年後半市販化(2017/08/19)

◯日産 中国合弁会社「様々なタイプの電気自動車を積極投入する」(2017/08/14)

◯日産 新型リーフに電池容量を増やしたグレード追加(「Longer Range」)

◯ホンダ  Meeting 2017 代表取締役社長 社長執行役員 八郷 隆弘 スピーチ骨子(2017/06/08)
  • 2018年に中国専用電気自動車モデル発売
◯ドイツ 電気自動車への移行で大規模投資必要=首相(2017/05/22)
  • ダイムラーは、2018年半ばでにリチウムイオン電池の操業を開始
◯ロシア 2018年に電気自動車工場の建設がスタート(2017/04/12)

◯タイ 充電1000カ所新設 18年末(2017/09/01)


(2019年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ(2017/10/03)
  • 現行の「シボレー・ボルトEV」を土台に2車種
◯ポルシェ  「Mission E」が2019年に発売へ。価格はパナメーラと同等(2017/09/19)
  • 米国では少なくとも8万ドル程度から
  • 一充電航続距離が300マイル(480 km)。350 kW急速充電にも対応 
◯ルノー、東風、日産(中国)投資有限公司 が設立する「eGT」(eGT New Energy Automotive Co., Ltd.)は、電気自動車を2019年に生産開始(2017/08/29)

◯フィスカー 一気に640㎞走行可能な電気自動車を2019年から生産(2017/08/14)
  • 9分で160㎞分のバッテリー充電、価格12万9,900ドル(約1440万円)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • 軽自動車がベースのEVも国内に19年にも投入(当初の2020年から前倒し)
◯東芝 EV用電池開発 6分で充電320キロメートル走行(2017/10/02)
  • 体積あたりの容量を2倍に
  • 従来の5倍の電流で充電が可能
◯インフィニティ ついに電気自動車の発売を計画中(2017/09/28)
  • 日産が海外で展開する高級車ブランド、2019年の発売を目指して新型EVを準備中
◯トヨタ 中国で電気自動車の量産に乗り出す(2017/08/14)

◯ホンダ 理想的な都市型EVのコンセプトを発表――Urban EVは2019年にも欧州市場に投入(2017/09/13)


◯ボルボ 2019年以降にエンジンのみを搭載した車の生産を終了(2017/07/05)
  • ボルボ・カーズは全ての車にモーターを搭載
◯テスラ 2019年後半か2020年までにModel Yを発売(2017/05/09)

◯BMW 「MINI」2019年、市販EVをラインナップ(2017/08/30)

◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」インドネシアで2019年に電気自動車を発売(2017/09/07)
◯インド マヒンドラ、EV生産能力2倍に 最大月1000台(2017/5/24)
  • 2019年には1充電で最大350キロメートルを走る新型車を投入
◯中国 新エネ車のノルマ先送りへ…反発を考慮か(2017/09/01)
  • メーカーに新エネルギー車(電気自動車など)の現地生産を課す新規制について、開始時期を2018年から実質的に1年延期
  • 2019年から全体の10%、翌年は12%を新エネルギー車に決定(2017/09/28)


(2020年)

◯ダイソン 他社とは「根本的に異なる」EV製造へ-2020年までに(2017/09/27)
  • コードレス掃除機などで培った蓄電池やモーターの技術を生かし、すべて独自での開発
  • 2020年代の初めまでに全固体電池を採用し、「スポーツカーではなく、非常に安い車でもない」EVを発売
◯ジャガー・ランドローバー(英)  ジャガー・ランドローバー、全車を電動化へ…2020年以降(2017/09/08)
  • 2020年以降に発売するすべての車種のパワートレインを、電動化
◯アストンマーティン(英)  ラインアップ全モデルをハイブリッド化すると発表!
  • 2020年末までに全車種の4分の1を完全電気自動車に
◯フォルクスワーゲン 2020年にVolkswagen I.D.の発売(2017/08/08)
  • 価格は3万〜3万5000ドル、航続距離は約250〜300マイル(約400キロ~480キロ)
  • 前後にモーターを1基ずつ搭載、83kWhのリチウムイオン・バッテリー(2017/09/16
  • 2020年から新型EVを3車種発売
◯アウディ 市販EVを3車種ラインナップする(2017/08/24)

◯BMW 2020年に電気自動車の大量生産を開始(2017/09/11)
  • 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開
◯トヨタ 全固体電池搭載のEV発売へ 数分で充電、22年国内(2017/07/25)
  • 2020年にオリンピックモデルの電気自動車を大会で使用
  • 「全固体電池」を搭載した電気自動車を、2022年にも日本国内で発売する方針
◯ドイツポスト 配送用「自家製EV」を試し乗り(2017/06/14)
  • 2021年をめどに約47,000台の配送車のほぼすべてを電気自動車に切り替える
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」「コンセプト EQ A」のスケッチを公開! 2020年以降に市販化予定(2017/09/10)
◯三菱 EV拡充 日米欧でSUV投入(2017/09/24)
  • SUVをベースにした電気自動車(RVR)を2020〜21年に日米欧などの市場で発売
◯三菱 新EV発売へ 20年めど、アイミーブ後継の軽(2017/06/09)※2019に変更か
  • 販売中の軽のEVより価格を抑える
◯GSユアサ EV電池 走行距離2倍 ガソリン車並みに(2017/08/08)
  • 1回の充電で走れる距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも開始
◯フォード 新しいSUVを2020年に発売(2017/05/18) ◯日立造船 全固体リチウムイオン電池を開発、車載用に2020年に製品化(2016/03/04)

◯ドイツ 2020年までに独国内の充電ステーションなどを10万カ所、追加で設置(2017/09/14)


(2021年)

◯スバル 富士重、2021年に電気自動車を投入へ=吉永社長 | ロイター(2016/05/12)


(2022年)

◯フォルクスワーゲン ワーゲンバスが電気自動車となって帰ってくる! フォルクスワーゲン、「I.D. Buzz」を2022年に発売すると正式発表(2017/08/23)
  • ベースは「I.D.」で、レベル3の自動運転技術を採用
  • 主なターゲット市場は、北米・欧州・中国で、商用のカーゴバン・モデルと乗用モデルの両方投入 
  • コンセプト・モデルは、新欧州ドライビングサイクルに基づく航続距離600km
◯ダイムラー 「メルセデス・ベンツ」2022年までに全車種を電気化(2017/09/12)
  • 50種の新しい電気自動車がオプションとして選択可能
◯日産・三菱・ルノー アライアンス 2022: 年間販売台数1,400万台(2017/09/15)
◯タイ 名物「トゥクトゥク」、電気自動車化へ(2017/10/05)
  • 政府は、全国で約2万2000台のトゥクトゥクを2022年までに全てEVに切り替え

(2023年)

◯GM トヨタ・VW、20年代前半にEV量産へ (2017/10/03)
  • 2023年までに20車種以上の電気自動車と燃料電池車を発売

(2025年)

イーロン・マスク氏が予想する「自動車業界に起こる3つの大きな変化」(2017/07/19)
  • おそらく10年後(2027年)のアメリカでは、新たに生産される自動車の半分以上がEVに」
  • 「EVの価格は、従来のガソリンエンジン車と同程度に」
◯ホンダ 欧州での電動化ビジョンを発表(2017/03/07)
  • 2025年をめどに欧州四輪販売数の3分の2を電動車両(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池)に置き換える
◯アウディ 新車販売の3分の1をEVにする(2017/08/24)

◯BMW 2025年までには全部で12車種の完全EVを展開(2017/09/11)

◯フォルクスワーゲン EVの半数を中国で 25年に150万台販売(2017/09/13)
◯オランダ 電気バス完全走行プロジェクト、2025年は全土に (2016/06/06) ◯ノルウェー ではなぜ電気自動車普及が成功したのか?(2017/06/01)
  • 2025年以降は、従来のガソリンおよびディーゼル車の新規登録廃止を目指す
◯インドネシア 国産電気自動車、部品の輸入関税を5%に(2017/09/04)
  • インドネシア政府は、EV部品の輸入税率を現行の50%から5%に引き下げることを検討
  • 2025年までに国内自動車生産台数の2割をEVに


(2030年)

◯フォルクスワーゲン 30年までに全300モデルの電気自動車版を提供へ(2017/09/12)

◯マレーシア 電気自動車の成長加速、30年までに本格導入(2017/08/16)
  • 2030年までに電気自動車登録台数10万台、充電器12万5,000カ所
◯インド 電気自動車のみ販売へ 2030年までに(2017/06/04)
  • 2030年までに同国内で販売する自動車を全て電気自動車に
◯ハワイ州 電気自動車導入、法制化へ=米政権のパリ協定離脱批判-ハワイ知事(2017/08/31)
  • (2027〜2037年)ガソリン車から電気自動車や燃料電池車への移行を促すための方策を検討し、導入目標を設定
◯マツダ 2030年前半までに全モデルに電気モーターを搭載する計画(2017/09/18)


(2040年)

◯イギリス ガソリン・ディーゼル車の販売禁止 40年までに(2017/07/26)
  • 2040年までに国内でのガソリン車とディーゼル車の販売を禁止
◯フランス 40年めどガソリン車販売禁止 政府、ディーゼルも(2017/07/07)
  • 2040年頃(まで)に国としてガソリン車とディーゼル車の国内販売を禁止

日産車の完成検査工程を認定された検査員が実施していなかった続報です。

日産工場の大半で書類偽装 資格者の押印、不正常態化か
(2017/10/04)

最初の記事、日産車 登録手続きを一時停止(2017/10/01)が出たときに、コメント欄で『普通に考えるなら、検査のたびに書類に「検査員名」をサインするかハンコを押すでしょうから、誰が検査したのか把握できそうなものです』と書き、無資格者がわかれば対象車を絞り込み被害を最小限に抑えることは可能かもと思いましたが、そのハンコが無資格者のものではなく、その場に居ない有資格者のものであったと記事は伝えています。(ですから、121万台余りを点検へと傷口は広がったようです)

そうなると無資格者が対象の検査をすることに問題はないと思っていたという単純なミスではなく、記載内容の偽装が意図的にされていたことになります。三菱の燃費偽装は反面教師にならなかったようです。



日産は、10月27日から一般公開される第45回東京モーターショー2017で、新型「リーフ」の「LEAF NISMO Concept」を展示したり、新型「リーフ」と同じ40kWhの新型リチウムイオンバッテリーを搭載した「e-NV200」を発表したりとこれからの期待が大きかっただけに、その代償は大きなものとなりそうです。

NCS 合同会社日本充電サービス 充電スポットニュース

下の画像は、トヨタ、日産、ホンダ、三菱の4社が出資する日本充電サービス(NCS)の『充電スポットニュース』です。

ご覧いただくとわかるように「充電器廃止」の文字がずらりと並んでいます。三菱店は、約1年前と同じように経営規模を縮小しているのでしょうか。もう少しの我慢でRVR-EVや軽EVなど車種がそろうのでしょうが、あと2年は持ちこたえられないのかもしれません。トヨタ店は、急速充電に対応したプリウスPHVに合わせて、普通充電器のみの機器を取り外して更新しているのでしょうか。

コンビニは、採算が合わなくなった店舗をすぐに閉鎖しますから、閉店に伴って充電器も使えなくなっているものと考えられます。しかし、補助金をもらって設置した場合、5年間の保有義務期間が定められていますから、廃止されるところは返金しているのかもしれません。(ファミリーマート全国500店に急速充電器設置.は2014年)

このように日本充電サービス(NCS)に限れば縮小しつつあるようですが、道の駅などやテスラ車専用ですが「スーパーチャージャー ステーション」は増えていますから、急速充電器の総数としては微増のようです。

これから増えるとすれば、新型リーフを売り出した日産店舗への追加設置、電気自動車利用者が増えることにより利便性をアピールする店舗やホテルなどへの設置、電気自動車も取り組まざるを得なくなったトヨタやホンダが何年先になるかわかりませんが設置することで、徐々に環境が整ってくるのでしょう。
(石油企業ロイヤル・ダッチ・シェルの最高財務責任者が、電気自動車BMW i3に乗る時代ですから)

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(画像:NCS 充電スポットニュースより引用)

当社製造の在庫車(未登録車)の再点検実施、登録再開ならびに既登録車の対応について(2017/10/02)

以下のような発表がありました。当初の報告よりも市場に出回って対象となる車が多いことに驚きます。

後から更なるミスが表に出て後手後手に回るよりも、このような場合には範囲を広げて対応に応じた方が、費用や時間がかかったとしても印象はさらに悪くはならないということなのでしょう。

新型リーフは、今日10月2日に発売ですから各ディーラーで点検を行い受け渡すことになります。
未登録車の点検実施、登録再開について

再点検の方法:全国の日産販売会社のサービス工場にて、完成検査相当の点検を実施する
対象台数:約34,000台(OEM車含む)
登録再開時期:2017年10月3日、再点検完了後、登録開始予定

既登録車の対応について

対応の方法:再点検の為、今週中にリコール届出の予定
再点検の方法:全国の日産販売会社のサービス工場にて、点検を実施する予定
対象台数:約121万台(2014年10月~2017年9月製造)
実施時期:今週中にリコールを国土交通省に届出後、すみやかに実施予定

高速道路からの一時退出を可能とする「賢い料金」を全国17箇所の道の駅で追加実施(2017/09/26)

高速道路からいったん出て一般道にある「道の駅」を利用する方法が、現在実験されている以下の3か所で高評価なため、今年度17か所に拡大されるそうです。

実験中の群馬県、愛知県、山口県の3カ所と新たな17か所は下の表と地図の通りです。
それらすべての道の駅に急速充電設備があることから、直前のSAやPAの充電器が混雑していた場合に選択肢が増え、充電のための待ち時間を減らすことができそうです。

ただし、注意すべき点は、高速道路を降りて道の駅に立ち寄った後、1時間以内に高速道路へ戻らなければならない点と、従来のETC車載器では、このサービスを受ける事は出来ずETC2.0対応車載器につけ変えなければならない点です。
ETC機器の更新や手数料を新たに払ってまでメリットがあるかどうかは、高速道路の利用が多いかどうかによるでしょう。

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(画像:国交省の別添資料より引用)
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(画像:国交省の別添資料より引用)

当社製造の在庫車の登録停止について(2017/09/29)

日産は、日産車の販売会社在庫の登録手続きを一時停止すると報告しています。

理由は、追浜工場、栃木工場、日産自動車九州、日産車体及び日産車体九州において、完成検査工程を認定された検査員が実施していなかったためです。

これにより、10月7日頃から全国で始まる新型リーフの試乗会に使われる試乗車もこの対象となっていれば、試乗開始は延期されるかもしれません。ちなみに、私は7日過ぎに予約しましたが、まだ変更の連絡は来ていません。
9月19日と20日に正規検査体制を整えたそうですから、この日以降の車は対象となりません)

(加筆:私が申し込んでいるディーラーの試乗車は正規検査体制後のものだそうで、予定通り試乗できるそうです)

新型リーフは、大々的にCMを流していたのに、とんだブレーキとなりそうです。ただし、発売前だったのは幸運だったと考えることもできるでしょう。登録・引き渡し後に再度再検査となると順番に回収しなければなりませんし、その都度代車も必要となるからです。

対象には登録後最初の車検を受けていない車も入るために、「再検査の方法などについて確定次第、対象になるお客さまに速やかにご連絡」するということです。
親戚も30kWhのグレードを買っていますから対象車です。

もう一つ幸いなことは、軽自動車の「日産デイズ」「日産デイズ ルークス」は三菱との合弁会社(NMKV)が、また「NV100クリッパー リオ」はスズキからのOEM供給車ですので、今回の件に含まれていないことです。台数の多い 軽自動車もだと、対応も倍化しかねないところでした。

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