2017/04

日産販売会社、日産自動車および日産レンタカーの各事業所に設置されている充電スタンド(急速充電)のゴールデンウィーク休暇期間中の稼働状況

関西地区を例にあげると、京都や大阪など各府県のほぼすべての充電スタンドが5月7日(日)まで24時間利用可能です。ただし、日産プリンス彦根店や日産大阪伊丹店などごく一部の店舗で、5月4日(木)頃まで使うことができないところ、営業時間内でのみ充電可能なところ等があるので、このリンク先か、充電スタンド紹介アプリなどで、事前にご確認ください。
(コメントいただいて加筆しています)
 

マイカー規制 EV除外…スバルライン(2017/04/26)

7月10日(月)から9月10日(日)まで山梨県富士河口湖町から富士山5合目とを結ぶ有料道路「富士スバルライン」で行われる夏のマイカー規制から、電気自動車と燃料電池車とを外す方針だと報じていました。

電気自動車などは、排ガスを出さないため除外されるのが本筋でしょうが、普及台数が少ないために渋滞への影響も小さいと判断されているところは、少々さびしいことです。しかし、電気自動車のメリットとして堂々と走ることができるのですから、機会があればぜひ走ってみたいものです。

富士山須走口へ(2016/07/08)に書いたように、昨年は、富士山の静岡県側にある「ふじあざみライン」で、初めて電気自動車などをマイカー規制の対象から外していました。記事によると、期間中に電気自動車などの利用は、約100台だったそうです。初めての年でしたから周知も十分ではなく、利用は少なかったかもしれませんが、2年目となると「富士スバルライン」も含めてレンタカーを借りてでもマイカー規制から逃れたいと考える人も出てくるかもしれません。ただし、「ふじあざみライン」の今年度の規制内容について、発表はまだありません。

 ちなみに、「富士スバルライン」へ一番近い急速充電器は、9時から16時50分と利用制限がありますが山梨県立富士北麓駐車場でしょう。また、富士吉田市や富士河口湖町周辺には、普通充電器を備えたホテルなどがたくさんありますから、利用しやすい環境にあります。

三菱自動車 2017年3月度および2016年度 生産・販売・輸出実績(2017/04/27)

リンク:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 - 統計

12月にマイナーチェンジ(2016/12/22)したアイミーブは、1月も2月もほぼ昨年同月と同じ台数に復活しましたが、例年のように3月は伸び悩みました。
補助金受付は5月下旬から(2017/04/20)に書いたようにアイミーブMグレードを除いて、軒並み補助金が減るので、三菱に売る気があれば、電池価格が下がった分や補助金減額分の値下げをしてくるかもしれません。もしくは、フルモデルチェンジを期待します。

1月26日にマイナーチェンジしたミニキャブミーブ
も、3月は昨年のように伸び悩むのかと思ったら、何とか持ちこたえました。これは、商用車としての需要があるのでしょうか。
ミニキャブミーブ・トラックは、2016年3月に生産を停止して1年がたちましたが、まだ在庫があるようです。

1


2009年11月から2017年3月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

国内販売総数

10604

6368

37366

1015

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・ミーブ

↓2011年度合計

2552

1927

三菱自発表,2012年3月国内外の累計数:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV」は2009年7月23日から法人販売)   

アップル、自動運転車の公道テストへ…米カリフォルニア州が許可(2017/04/17)

少し前の記事ですが、2016年末、自動運転車を継続研究していることを表明していたアップル社は、カリフォルニア州で公道テストに乗り出すことが分かったと報じています。

噂の絶えなかったアップルの電気自動車が、いよいよ現実に姿を現しそうです。個人的な希望としては、アップルカー(2017/01/12)にも書いた、ホンダの「S660」をベースにガソリンエンジンをモーターに置き換えた「iCar 660」です。
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(画像:HondaのHPより引用)

車体を一から作るとなると2020年にはとても間に合わないでしょうが、2年前のエイプリルフールに書いたアップルの電気自動車「 iCar 660」(2015/04/01)にあるように、今ある車体を流用するなら難しいことではないでしょう。
個人的な希望はさておき、どのメーカーの骨格を利用するのだろうかと考えていたら、以下のような記事を見つけました。
ボルボが開発した電気自動車は中国で作られ世界で売られる(2017/04/24)

このプラットフォームを購入し、外観をアップルお得意のデザインでスマートな形に仕上げたら、iPhone所有者の多い日本では、電気自動車への見る目が換わるかもしれません。



国土交通省では、事業者にも「大気汚染問題への対応や地球温暖化の改善、省エネルギーの実現等を図るため」次世代自動車の導入に対する補助を実施しており、 2002年度から行っている制度を2017年度に見直して、事業 Ⅰ から Ⅲ の3つの事業に再編されています。

その中の事業 Ⅱ 「 電気タクシー、プラグインハイブリッドタクシー、電気トラック、充電設備の導入支援」にあった「電気トラック 」の言葉と「e-NV200」らしき写真に引っかかりました。リーフのタクシーなどは以前からありましたが、「e-NV200」は見かけなかったように思います。

低公害車普及促進対策費補助金交付要綱」によると「電気トラック 」とは、「電気自動車であって、貨物自動車運送事業の用に供する自動車をいう」んだそうです。で、貨物自動車運送事業を調べてみると、「ライトバン」は運送トラックの車両に含めて良いそうですから、「電気トラック 」のところにバンの「e-NV200」の写真が載っていたようです。

「ロボネコ・ヤマト」(2017/04/19) で取り上げた「e-NV200」は事業に使う車だから、電気自動車であっても補助金は出ないのではないかとのコメントを以前いただきましたが、しっかりと車両本体価格の4分の1」を補助してもらうようです。

25
(画像:国交省のHPより引用)

ホンダ、2018年に中国で電気自動車発売へ(2017/04/20)

アングル:トヨタがEV開発に本腰、中国の動きなどで戦略転換(2017/04/21)

ホンダは2018年後半に中国専用車を、トヨタは2020年頃、中国で電気自動車を販売する計画だと伝えています。また、トヨタはそれに先駆けて、2018年頃にPHVを販売する方針のようですが、ホンダは時期は未定ながらEVの後にPHVを発売するようです。
カリフォルニアやヨーロッパの排出ガス規制にそったかたちで、中国も規制をかけてくることがわかっていたにもかかわらず、ハイブリッド車がエコカーの範囲から外れることがわかっていたにもかかわらず、今の発表は周回遅れのような転換です。

これから先は 充電の時代よ♪(2016/11/08)

ただ、いよいよトヨタとホンダのEV市場への参加が始まるのですから、メーカーや車種の選択肢が増えるという観点からも期待は高まります。また、これは中国での話ですが、ブーメランよろしくいずれは日本へも返ってくる話になってほしいものです。

【先行試乗受付】テスラ デザインスタジオ福岡 4/29(土)オープン(2017/04/17)

テスラモーターズジャパンは、4月29日(土)福岡市に「テスラ デザインスタジオ 福岡」をオープンすると発表しています。(福岡市中央区地行浜2-2-3 ヒルトン福岡シーホーク内)

試乗予約フォーム
電話:0120-982-428
(営業時間:平日10時〜19時、土日祝日10時〜18時)
Retail Indoor_2
(画像:テスラHPより引用)
テスラ名古屋オープン

「テスラ 名古屋」が6月3日(土)、名古屋市にオープンすると発表しています。(名古屋市千種区千種3-35-13)

試乗予約フォーム
電話:0120-982-428
(営業時間:平日10時〜19時、土日祝日10時〜18時)

補助金受付は5月下旬から(2017/04/20)に書いたように、今年度は国の補助金が20万円以上減額され、持ち出しが増えるテスラ車ですが、もともと最低でも800万円以上する車種ばかりですから、この電気自動車の性能や可能性を考慮すると、購入層にとって魅力は変わらないでしょう。

「テスラは過大評価されている」と判断する5つの理由(2017/04/18)

クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(CEV補助金)に関する お知らせpdf(2017/04/18)

次世代自動車振興センターは、電気自動車などを購入する場合に受け取ることのできる「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の申請書受付を5月下旬頃からすると告知していました。

また、同時に今年度の補助金の算定方法を公表しており、既報した通り、電気自動車は「JC08 モード値の一充電走行距離(km)×1,000円」で上限額が40万円となっています。ちなみに昨年度は、「蓄電池容量(kWh)×11,000円」で上限額は60万円でした。さらに、この中で特筆すべきは、プラグインハイブリッド車は車種や一充電走行距離に関係なく、一律20万円出るということです。
車種ごとの正式な額はまだ公表されていませんが、以下は、公表されているJC08 モード値から推測した今年度と昨年度の補助額の比較表です。

59

前にも書きましたが、この表を見ると分かるように、算定基準改定で影響を大きく受ける電気自動車は、バッテリーをたくさん積んだことにより高額でありながら40万円の上限に達してしまう車と一充電走行距離が伸びない重い車です。たとえば、テスラのEVは今年度すべて上限の60万円が出ていましたが、これが40万円以下になります。また、日産e-NV200は、リーフの24kWhと同じ電池を積んでいますが、距離が出ない分、額が減ってしまいます。 BMW i3 のように容量の大きな電池を積み、車体が軽く、航続距離が長い電気自動車が今年度の補助金制度では有利です。

また、官僚が忖度(そんたく)したのか、プラグインハイブリッド車の特に新型プリウスPHVに非常に有利な改定となっています。あえてもう一度書いておきますが、「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の事業目的は「CO2排出量の削減」であり、日本において「世界に先駆けてクリーンエネルギー自動車の市場を確立」することです。 にもかかわらず、リーフ以外は、プラグインハイブリッド車よりも一充電走行距離が長いのに補助金は少なくなっています。
補助金が徐々に減らされていくことは、その制度設計から仕方ないことですが、このような「目的」と「具体的な中身」との整合性がとれない制度では、成果目標としている「次世代自動車の普及を促進」は望むべくもないでしょう。

上海モーターショー、EVが主役 日本勢は出遅れか(2017/04/19)続きを読む

自動運転社会を見据えた次世代物流サービスの実現をめざす「ロボネコヤマト」プロジェクト4月17日より藤沢市の限定エリアにて実用実験を開始(2017/04/16)

「ロボネコヤマト」プロジェクト

ディー・エヌ・エー(DeNA)とヤマト運輸は、2017年4月17日(月)から2018年3月31日(土)の間、神奈川県藤沢市の一部エリアで、日産e-NV200を使った「ロボネコヤマト」プロジェクトを開始すると告知しています。

サービスは2つで、一つはe-NV200内に保管ボックスを設置したオンデマンド配送サービス「ロボネコ・デリバリー」で、もう一つは地元商店の商品を運んでもらうことができる買物代行サービス「ロボネコ・ストア」です。以下の「ロボネコヤマト」プロジェクト コンセプトムービーを見ていただくと、内容が良くわかります。

 

配送サービスの 「ロボネコ・デリバリー」から考えて、移動はヤマト運輸の営業所管内だけですから、一充電走行距離が短かめというe-NV200でも十分なのでしょう。また、現在は有人運転ですが、将来は自動運転の導入を予定しているそうですから、採用車両には電気自動車が欠かせないのでしょう。
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 (「ロボネコヤマト」プロジェクトHPより引用)

2017年ニューヨークオートショーで「CLARITY PLUG-IN HYBRID」と「CLARITY ELECTRIC」を世界初公開(2017/04/13)

Hondaはニュースリリースで、ニューヨークオートショーにおいて、「CLARITY ELECTRIC(クラリティ エレクトリック)」などを世界初公開したとしています。
1492045219445
(HondaのHPより引用)

クラリティ エレクトリックは、2016年3月に日本で発表された燃料電池自動車(FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」と共通のプラットフォームを使用した電気自動車ですが、Hondaが2030年に「販売数の3分の2をPHEVとハイブリッド、およびFCV・バッテリーEVなどのゼロエミッションビークルに置き換える」という数値目標のほとんどが、PHEVではないかと思わせるような電気自動車です。

たとえば、クラリティ エレクトリックは2017年中に市販するのではなく、「カリフォルニア州・オレゴン州でリース販売」するのだそうですし、これから出すというのに、現行リーフの30kWhのバッテリーより少なく、24kWhのよりも少し多いだけの25.5kWhです。そのリーフも2017年内に新型を発売し、そのバッテリー容量は40kWhとも60kWhとも噂されていますから、Hondaは他社に競り勝つ気があるのかはなはだ疑問です。また、最終版を7月に発表するというテスラ「モデル3」は、バッテリー容量を公表していませんが、走行可能距離は345kmとしていますから、約128kmのクラリティ エレクトリックとは比べるまでもありません。さらに「モデル3」は、現行の車種のように発売後もシステムが随時アップデートされるでしょうし、グレードアップに備えた自律走行用のハードウェアも搭載されているようです。

将来の完全自動運転に対応したハードウェア搭載(テスラ)

ただし、クラリティ エレクトリックは、「お求めやすい価格」で提供するとしていますから、そこが残されたアピールポイントですが、PHEVでさえ3万ドル台半ば(300万円台後半)だそうです。バッテリーを多く積む電気自動車はそれよりも高くなるのが普通ですが、「モデル3」は、「最低価格」とはいえ3万5千ドルからです。残された牙城も崩れそうな、理解に苦しむHondaの戦略です。

(加筆)
2011年8月から10.5kWhの電気自動車に乗るユーザーとしては、25.5kWhでも十分だと思いますが、多ければ多い方が安心感が増し、乗り慣れていない人にアピールすることは確かです。
電気自動車が市販化された当初は車両価格の半分が電池代だと言われましたが、今ではその当時の半分以下になっています。ですから、今10.5kWhの電気自動車を出せば、「お求めやすい価格」になるはずですが、電気自動車の欠点の一つとして航続距離の「短さ」がどうしても取り上げられるために、求められる電池容量が増え、結果的に車両価格は高止まりしています。
その同じような価格帯で、電池容量が少ないことから他社よりも航続距離は短く、グレードアップも望めないようでは、 競争に勝つことは難しいだろうと思います。

カリフォルニア州などの排出ガス規制は、販売台数の一定の割合を電気自動車やPHEVなどにするというものですから、売れなければカウントされません。そんなことは素人に言われなくても百も承知のHondaでしょうから、「数値目標のほとんどが、PHEVではないか」と予想するのです。2012年8月に発表されたフィットEVでデータは十分得ているにもかかわらず、「リース販売」が示しているように、いまだに電気自動車はラインナップの「オマケ」にすぎないのでしょう。
軽のスポーツ車「S660」が発表になった後、すぐに試乗に行ったことがある者としては、Hondaにはがんばってほしいのですが・・・。

ロシアで2018年に電気自動車工場の建設がスタート(2017/04/12)

ホンダはアメリカでEVとPHEVの販売を今年中に行うそうですが、記事によるとロシアでも日本企業との共同プロジェクトでEVが作られる計画があるそうです。
ただし、記事には「日本企業1社」とあるだけで、メーカー名は書かれていません。ロシアでの日本自動車メーカーのシェアは、「ロシア自動車市場最新動向 2015年の実績と2016年以降の予測」によると、高い方からトヨタ、日産、三菱、マツダだそうですから、この中にその1社があるのかもしれませんが、記事には「日本の小型車を電気自動車へ変えるのに多額の費用は必要ない」とも書いていますから、中古車を電気自動車へとコンバートするのかもしれません。

盛り上がりに欠ける日本の電気自動車市場ですが、世界の中では動きが広がりつつあるようです。

みらいの島 共同プロジェクト本格始動(2017/04/12)

住友商事、日産自動車および、鹿児島県薩摩川内市は、上甑島(かみこしきしま)に「e-NV200」40台を導入し、「みらいの島」共同プロジェクトを始動したことを発表しています。

また、同時に電気自動車の使用済み蓄電池を用いた「リユース蓄電池共同実証事業」も行うそうです。電気自動車は、“走る蓄電池”としても活用されます。

島のように輸送によりガソリンが割高になる地域には、電気自動車は有用です。何よりも、島内でまかなうことができる太陽光や風力発電といった再生可能エネルギーを、電気自動車の充電にそのまま使うことができるので、資源の有効活用をすることができます。それはエネルギー面で自立することができるということです。

このプロジェクトが上手く展開すれば、同じ仕組みは「日本」でも広げることができるのではないでしょうか。「日本」も「島」ですから、日本も「みらいの島」になり得るはずです。
石油は、遠い産油国から船で運ばれてきますから、自国で石油が出る国に比べると割高になっています。いうまでもなく、エネルギー消費にかけたお金は、すべて産油国へ流れて行っています。
北国の冬は難しいですが、太平洋側は冬も太陽光発電が活用されています。また、渡り鳥の衝突問題は避けなければなりませんが、風力発電の適地は、周りを海に囲まれた日本では全国に多数存在するでしょう。さらに、地震国「日本」には、地熱発電に適したところもたくさんありますし、間伐時期を迎えたスギやヒノキは大量にありますが、切り捨てられて放置されているものも大量にありますから、それらを利用したバイオマス発電もできます。そのような再生可能エネルギーを有効活用して車に使うことができれば、安全保障もからんだ日本が抱える資源問題の一つは解決するでしょう。

なお、島内には、約400台の乗用車が走っているそうですから、今後はその一割が電気自動車ということになります。
日本国内をみると、2016年時点で二輪車も含めて約8090万台の自動車があるそうですから、その一割が電気自動車となると809万台となりますが、2016年には6万4千台ほどです。ほど遠い数字に思えますが、現在の外国メーカーの電気自動車重視の傾向や日本の人口が減り続けていくことを考えると、案外一割普及という数字は早くくるかもしれません。
131114-01-01
(「e-NV200」画像:日産のHPより引用) 

(加筆)
離島に電気自動車40台導入 鹿児島、住民が活用法発信(2017/04/12)

日産のページには書いていなかったのですが、上の記事によると3年間の期限付きだそうです。日産がすすめている無償貸与事業の一環でしょうから仕方ないのでしょうが、3年では根付くかどうか微妙かもしれません。 

5/13,14 次世代エコカー&エネルギーフェア2017inODAWARA開催!(2017/04/10)

電気自動車オーナーズクラブ(EVOC)主催の「次世代エコカー&エネルギーフェア2017inODAWARA」が、2017年5月13・14日(土・日)の両日に小田原ダイナシティWEST 西武で開催されます。日程などは以下のようになっています。
後援:神奈川県・小田原市とスマートシティプロジェクト

2017年5月13日(土)10~17時(1日目)
  • EVOCカンファレンス2017 in ODAWARA(会場:川東タウンセンター「マロニエ」)
  • エコカー展示試乗会
  • 充電器関連やV2H・太陽光発電・エネルギー関連など展示 
  • 懇親会(EVオーナー・メーカー・自治体との交流会)
2017年5月14日(日)10~17時(2日目)
  • 最新EV&PHEV、次世代エコカー 大展示試乗会!
  • 簡易電動2輪3輪車輌試乗会
  • 充電器関連やV2H・太陽光発電・エネルギー関連など展示
「EVOCカンファレンス2017 in ODAWARA」 への参加・申込みはリンク先にある必要事項をご記入の上、4月末までにEVOC事務局へお申し込みください。

P1120414
(昨年のEVOCカンファレンス2016) 

「滋賀日産リーフの森」への電気自動車用急速充電器の設置について(2017/04/07)

滋賀県では、栗東市にある「滋賀日産リーフの森」で4月20日(木) 午前11時から急速充電器が利用できると告知しています。(補足:命名権を滋賀県が滋賀日産に売っているので、このような命名になっています。森の管理は滋賀県がおこなっています)
滋賀県次世代自動車充電インフラ整備ビジョンには、住所が「栗東市荒張1-11」とありましたから、「道の駅こんぜの里りっとう」と思い込んでいましたが、駐車場が隣り合わせてある「滋賀日産リーフの森」への設置でした。
なお、「滋賀日産リーフの森」の利用時間は、9時~17時となっていますが、駐車場は24時間利用できるそうです。(補足:充電器は駐車場にあるので、24時間利用できます)

滋賀県内の充電器リスト 

カーボンナノチューブ空気極により超高容量なリチウム空気電池を開発~リチウムイオン電池の15倍! 電気自動車でガソリン車並みの走行距離実現へ前進~(2017/04/05)

物質・材料研究機構 科学技術振興機構(JST)は、従来のリチウムイオン電池容量の15倍を蓄電する「リチウム空気電池」を実現したと発表しています。 以下のように電池の大容量化については、様々な発表がありますが、ここに「実用的なレベルでの真に高容量なリチウム空気電池システムの開発を目指し」とあるように、なかなか現実のものとはなりません。しかし、このようなリチウム空気電池が実用化されれば、電気自動車の航続距離が大幅に伸び、コストダウンにより車両の低価格化が期待できます。

英大学と英ベンチャー、電気2重層キャパシターの容量密度を100倍に(2016/12/08)

リチウムイオン電池の寿命が12倍以上に---安永が技術を開発(2016/11/29)

NEDO:革新型蓄電池の実用化に向けた共通基盤技術の開発に着手
.(2016/05/18)

日立造船が全固体リチウムイオン電池を開発、車載用に2020年に製品化 - MONOist(モノイスト).(2016/03/04)

大容量フィルム型リチウムイオン電池 事業化へ|新着情報|積水化学.(2016/03/09)

独自動車大手ダイムラー、ヘルメスから電動商用バン1500台を受注(2017/04/04)

e-NV200ワゴンは現在お選びいただくことができません(2017/04/05)でワゴンは販売不振かとの話題に触れましたが、バンなど商用車の需要はあるようです。
オンライン販売の急速な成長による宅配量の急増問題は、日本だけでなくドイツでも起きているようで、ヘルメスでは小包配送用に特化した電動モデルを導入するようです。

また、中国自動車大手BYD、欧州でEV拡大 ハンガリーと仏に工場 (2017/04/05)にあるように、ヨーロッパではEVバスの受注が拡大しているそうです。
CO2排出ガス規制の影響もあるのでしょうが、日本との違いに驚くとともに、日本メーカーの立ち位置に不安を覚えます。

2017年上海モーターショーHondaおよびAcura出展概要(2017/04/05)

ホンダは、4月19日から上海で開催予定の2017年上海モーターショーの内容を発表していました。
その中で人工知能を搭載したコンセプトカー「Honda NeuV(ニューヴィー)」を紹介しています。超小型電気自動車の実証実験に使用していたMC-βは前後の2名乗車でしたが、こちらは左右の2名のようです。

ホンダも普通に(2017/03/09)「電気自動車」を出すようになってきました。高額な電気自動車で先を行くテスラのシリーズを意識してか、燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」の電気自動車版「クラリティ エレクトリック」をアメリカで発売するようですが、「Honda NeuV」のようなコンパクトなEVもぜひシリーズに加えてほしいものです。
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(HondaのHPより引用) 

アウトランダーPHEV、アウトランダー、RVR、eKワゴン等5車種のドアについて(対象の追加)(2017/04/06)

以下のようなリコールにより、アウトランダーPHEV等のドアラッチを交換するそうです。
ただし、エアバッグの時のように準備に時間がかかるようです。
乗降扉のドアラッチにおいて、構成部品の製造が不適切なため、部品の精度が規格を外れているものがあり、 気温が高くなるとロック機構の動きが悪くなることがあります。 そのため、乗降扉が確実にロックされず、最悪の場合、運行中に乗降扉が開くおそれがあります。 
アウトランダーPHEV:リコール等対象車両検索
  • リコール対象車の車台番号の範囲:GG2W-0108647 ~ GG2W-0310696 
  • 製作期間:平成27年4月23日 ~ 平成28年3月15日
  • 台数:10,560

e-NV200 グレード別、主な装備・価格

リリーフカー(2017/04/02)にコメントをいただいて標題のことを知りました。バンはできますが、ワゴンの見積はできなくなっています。
ワゴンは現在お選びいただくことができません。
また、バンについては一部、仕様・グレード・カラーについては、生産上の都合でご用意できない場合がございます。
補助金なしでバンは約330万円からですが、ワゴンは約440万円以上もしましたから売れていなかったのかもしれません。ミニキャブミーブ・トラックの二の舞いで生産中止でしょうか。

日産は、電気自動車「e-NV200」の引渡し式(2017/04/04)のような「E-NV200」を3年間無償貸与する「電気自動車活用事例創発事業」を続けていますが、販売不振も関わっているのかもしれません。

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充電所大幅増、目標2000基 次世代自動車普及へ県計画(2017/04/01)

愛知県は、電気自動車とプラグインハイブリッド車の充電施設を、3年後の2020年度までに2000基まで増やす計画を立てたと報じています。
コンビニの閉店にともなって充電器が撤去されたり、売り上げに結び付くことを予想して設置したものの維持費ばかりが負担になって廃止されたりする充電器がある中で、電動車の普及を後押しする政策はありがたいことです。

ただし記事では2016年度末現在、急速充電器と普通充電器を合わせた数が愛知県内には1723基あるとしていますが、充電スタンド情報をアプリなどで発信するGoGoEVでは、1159基としていますし、 別会社のEVsmartでは、1111基となっていますから愛知県の集計との差、約600基もの違いはどこからくるのか気になるところです。両社とも頻繁にデータは更新されていますから、両社間に40基ほどの違いはあるにしても、実際に設置されている数と大きく違ってはいないと考えられます。
600基は一般には公開されていない会社や事業所専用の充電器も含んだ数なのかもしれませんが、「普及」には役立たない一般に公開されていないものも含んでいては、検討すべき以前の問題でしょう。計画を立てるということは、県独自の補助金制度も中に含まれるでしょうから、「非公開」のものに補助することはありえないでしょう。
下に示すように、記事中の東京都の数も大きく違っていますし、計画の土台となる現有数がこれほど違うと愛知県の案そのものが怪しくなりますが、4月1日という日付も気になるところです。
(修正:コメントいただいたように、店舗一カ所に複数基設置しているところをカウントしたのかもしれません。たとえば、イオンモール岡崎やイオンモール常滑には普通充電器がそれぞれ10基あります)

それは別にしても、ひねくれた考え方になりますが、トヨタのお膝元としては、急速充電にも対応した新PHV「普及」のために充電設備を推奨しているとも考えられなくはないでしょう。

記事中の東京都の数:1941基
GoGoEVの東京都:847基
EVsmartの東京都:771基

EV・PHEV保有台数 都道府県別ランキング 2009-2015年度(2016/10/13)

日産自動車、横浜スタジアムへ新広告看板を掲出、あわせて 「日産リーフ」が新たなリリーフカーに(2017/03/29)

日産は、2017年シーズンより横浜DeNAベイスターズの横浜スタジアムで、「リーフ」がリリーフカーとして試合中に登場すると発表しています。
新型リーフは、今年9月に世界デビュー、今年末に発売を開始するとしていますから、それを見越して広告塔としての採用なのでしょうが、2017年10月27日からの東京モーターショーに合わせて、三菱と一緒に開発されているとのウワサがある新軽EVがリリーフのリリーフで、ワンポイントリリーフで登場しないでしょうか。
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(画像:日産のニュースリリースより引用)

国土交通省は、シートベルトを締めずに走りだすと警告ランプの点灯と警告音が鳴る装置「シートベルトリマインダー」を、乗用車の後部座席も含めた全席で2020年9月以降の新型車に装備する義務化を決めましたが、同時に発進時にモーター駆動を取り入れずに走る乗用車には、時速30kmに達するまで警告ランプが点灯する装置「モーターリマインダー」の義務化も決める模様です。燃費と電動化率の向上、石油資源の節約・電動車への誘導を狙ってのことです。
また、背景には、ヨーロッパやカリフォルニア・中国などの国や地域でCO2排出規制が始まることにより、外国メーカーの電気自動車シフト(フォルクスワーゲンは2025年までに100万台を販売すると発表、韓国の双龍自動車でも)が顕著なのに比べ、日本メーカーの動きの遅さがあまりにも目立つこともあるようです。
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(イメージ)
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EVのデメリット(2013/06/29)
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情報源


電気自動車や自動運転技術 国主導で開発システム導入へ(2017/03/31)

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