2016/05

リンク: プレスリリース | ニュース・イベント | MITSUBISHI MOTORS.

アウトランダーPHEV以外は全国軽自動車協会連合会にの「軽四輪車通称名別新車販売確報」よる)

以前から年度当初は販売台数が限られていましたが、4月も『アウトランダーPHEV』以外は、すべて10台以下と、もはや量産車とはとてもいえない状況です。

燃費不正の件もありますが、購入補助金が電池の容量に比例するように改められたため、もともと容量の少ない三菱の電気自動車はますます補助金が削減され、新しいモデルが出てこないと消滅しそうな台数です。

 クリーンエネルギー自動車補助金の申請受付開始.(2016/04/20)

ミニキャブミーブ・トラックは、2016年3月に製造中止になっていますが、在庫販売で3台カウントされているようです。

1

2009年11月から2016年4月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値)

アイミーブ (上の表中の青色)(2009年7月〜10月の記録なし)

ミニキャブミーブ (赤色

アウトランダーPHEV緑色

ミニキャブミーブ・トラック紫色

  アイ・M ミニキャブ・M アウトランダーPHEV M-トラック
国内販売総数 10465 6172 33991 975

↓2016年度合計

6 9 250 3
03月
02月       

01月
12月
11月
10月
09月
08月
07月
06月
05月
04月 6 9 250 3
  アイ・M ミニキャブ・M アウトランダーPHEV M-トラック
国内販売総数 10459 6163 33741 972

↓2015年度合計

489 423 11840 126
03月 10 8 955 6
02月 39         71

1317

20
01月 31 23 801 6
12月 35 21 518 11
11月 23 27 814 8
10月 21 26 1145 4
09月 73 57 1896 15
08月 68 44 1313 9
07月 73 32 2383 9
06月 59 51 221 19
05月 38 45 289 14
04月 19 18 188 5
アイ・M ミニキャブ・M アウトランダーPHEV M-トラック

↓2014年度合計

824 781 8629 181
03月 60 44 796 22
02月 82 52 603 25
01月 84 84 830 20
12月 70 57 608 22
11月 92 76 558 22
10月 102 93 538 18
09月 97 110 1450 6
08月 51 87 457 10
07月 102 124 700 4
06月 41 17 1300 14
05月 25 12 563 10
04月 18 25 226 8
アイ・M ミニキャブ・M アウトランダーPHEV M-トラック

↓2013年度合計

1099 1006 8968 181
03月 130 124 736 30
02月 238 98 1630 16
01月 55 42 1298 17
12月 82 59 1488 9
11月 66 92 1705 9
10月 75 93 560 15
09月 95 137 772 21
08月 54 71 776 9
07月 68 93 - 14
06月 70 79 - 9
05月 62 71 - 7
04月 100 71 3 25
アイ・M ミニキャブ・M アウトランダーPHEV M-トラック

↓2012年度合計

2205 2026 4304 436
03月 358 344 1719 269
02月 377 317 2079 167
01月 79 58 506 48
12月 137 121
11月 189 133
10月 141 128
09月 212 197
08月 86 107
07月 157 200
06月 288 256
05月 142 134
04月 39 31
アイ・M ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552 1927 三菱自発表,2012年3月国内外の累計数:26000
03月 117 123
02月 446 590    
01月 341 467    
12月 359 747    
11月 326 MINICAB-MiEV12月販売     
10月 244      
09月 340      
08月 207      
07月 61 Mグレード販売  
06月 40    
05月 34    
04月 37    
アイ・M    

↓2010年度合計

2542    
03月 102 震災    
02月 321      
01月 219      
12月 164      
11月 172      
10月 179      
09月 277      
08月 221      
07月 383      
06月 390      
05月 53      
04月 61 個人販売    
アイ・M      

↓2009年度合計

748      
03月 101
02月 151
01月 188
12月 145
11月 163

(これより以前のデータはなし。「i-MiEV」は2009年7月23日から法人販売)

リンク: 超小型EVリモノが“しくじらない”ための3つの条件|エコカー大戦争!|ダイヤモンド・オンライン.(2016/05/27)

小型電気自動車「rimOnO(リモノ) プロトタイプ 01」の記者会見をつたえ、「疑問」や「提言」などをまとめた記事です。

この中で一番興味を持ったところは、『「SIMドライブ」になるな』というところです。SIMドライブは、慶応発のベンチャー企業ですが、「量産化の目途が立たず、主要なパトロンのベネッセグループ総師・福武總一郎氏が手を引いたことで、あえなく消え去った」とあったからです。

SIM-Drive2015/09/25以来、HPは更新されていません

(修正)2016/06/01に以下の記事が出ていました。 AUTOSPORT web.に同様の記事が出ていましたが、「SIMドライブ」という言葉は出ていませんでした。

TEAM APEV with MONSTER SPORT 2016 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム100周年記念大会に挑戦(2016/06/01)

この「電気自動車ニュース」を始めた2007年より前の2005年に、日本未来館に展示されていた慶應義塾大学 電気自動車研究室の「KAZ」に興味を持ち、仕事の関係で電気自動車について調べる機会があって、今では電気自動車に乗っている私の原点の一つが「SIMドライブ」にあったからです。

慶應義塾大学 電気自動車研究室(2012/08/09以来、HPは更新されていません)

Kaz1

(「KAZ」2005/08/08、日本未来館で撮影)

電気自動車研究室の一連の電気自動車(Eliica)の特徴であった「インホイールモーター」は以下のように今も改良されているようですから、日の目を見ることに期待しています。

リンク: NTN、既存のサスペンション使えるインホイールモーター - 日経テクノロジーオンライン.(2016/05/26)

リンク: 日産が60kWhの電池パック、航続距離500km超へ - 日経テクノロジーオンライン.(2016/05/25

日産自動車は、5月25日から27日までパシフィコ横浜で開催されている自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2016」に、次世代バッテリーを展示していると書きましたが、今回の記事ではその概要を伝えています。(2016/05/25)

日産リーフは24kWhの電池容量から始まり、30kWhグレードが追加され、次世代はそれを倍増させ60kWhに高める予定のようです。

記事にあるように30kWhグレードは、JC08モードで280km、実航続距離は200km程度となっています。電池容量が60kWhとなれば、重量もそれなりに増加しますから単純に倍増できないまでもJC08モードで500km以上、実航続距離も400km近くになるかもしれません。

参考出品されている電池パックは、現在のリーフのと「縦横の寸法は同じながら、高さは高くなっている」とのことですから、このままでは24kWhのリーフにバッテリーだけを載せ換えることは難しそうです。(加筆)ただし、下のレスポンスの記事によると高さだけの問題なので、乗り越えなければならない壁は低いようです。

特筆すべきは、その充電時間で、「電池の内部抵抗を減らすことで、容量が増えたにもかかわらず80%の容量までの急速充電は従来と変わらない30分」とあります。チャデモの規格を変えずに、現在の急速充電器で30分が達成できれば、容量が増えても安心して充電できるでしょう。

(加筆)また、コメントいただいたように、一充電走行距離が伸びてくると、充電回数が減りますから、充電渋滞は減るかもしれません。それ以上に電気自動車の台数が増えれば、相殺されるかもしれませんが。

リンク: 【人とくるまのテクノロジー16】現行 リーフ の倍、60kWhバッテリーを参考出品…日産 | レスポンス(Response.jp).(2016/05/26)

上記の記事にあるように、「60kWhバッテリーについても、耐久性、寿命、充電性能などの向上を図っていきたい」とありますから、上の30分充電の件は30kWhのことでした。私の早とちりでした。削除します。

ただし、60kWhの残りの20%は今以上に時間がかかるでしょうから、いくら日産の充電カードが月額固定料金とはいえ、80%を越えて充電をねばる人は、今よりも少なくなるかもしれません。

リンク: 電気自動車(EV)充電スタンド情報 のクチコミサイト - GoGoEV.

充電スタンドの検索サイト「GoGoEV」では、「目的地別の充電スポット一覧」を公開しています。

現在は、以下の4つの『目的地』があります。

昨日、出かけたときにも、充電施設のあるホテルを事前に捜してから計画を立てましたから、このような一覧があると施設を絞り込みやすく便利です。

 充電器のある宿泊施設・温浴施設
 充電器のある道の駅
 充電器のあるレジャー・スポーツ施設
 充電器のあるショッピングモール・小売店

リンク: 日産自動車との戦略提携契約の締結について.

 三菱自動車は、2016年5月25日開催の取締役会において、日産自動車との間で戦略提携契約(Strategic Alliance Agreement)を締結したと告知しています。

ただし、電気自動車に関することなど具体的な内容は含まれていません。

リンク: 日産自動車と三菱自動車、戦略的アライアンスを締結 日産、2,370億円で三菱自動車株34%を取得へ.(2016/05/12)

リンク: 三菱自と日産、目玉は工場相互利用 開発面ではEVとPHV...|ビジネスジャーナル.(2016/05/24)

上記の記事には、「新車開発では、既に日産主導で軽タイプの次世代EVの開発を進めることを決めた」と断定的に書いています。

リンク: 日産自動車、「人とくるまのテクノロジー展 2016」出展概要を発表 - 日産自動車ニュースルーム.(2016/05/23)

日産自動車は、5月25日から27日までパシフィコ横浜で開催される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2016」に、次期リーフに搭載されると噂されるバッテリを参考出品するとしています。

このバッテリは試作品ですが、体積あたりの容量を向上させた高エネルギー密度バッテリとなっているそうで、電気自動車好きには注目の出展物かもしれません。

リンク: さいたま市/平成28年度さいたま市電気自動車等普及促進対策補助金のご案内.(2016/05/20)

さいたま市では、電気自動車(5万円)などへの補助金の申請を5月25日(水)午前9時から受け付けると告知しています。

電気自動車が販売され始めたときには、初期の需要を掘り起こすために、全国の自治体で補助金が出ていましたが、今ではほとんどのものがなくなっています。さいたま市の補助金は数少なくなった貴重な事例ですので、対象者の方で利用しないてはないと思います。

 場所 さいたま市役所本庁舎2階 環境未来都市推進課
   電話 048-829-1457 

   Fax 048-829-1991(郵送不可)
 
対象者
・市内に住所を有する個人(市民)
・市内に事務所若しくは事業所を有する法人又は個人事業者(事業者)
・市民又は事業者へ補助対象車両のリースを行うリース事業者

リンク: 富士重工業 2021年に電気自動車発売へ | NHKニュース.(2016/05/21)

NHKは、富士重工業の電気自動車への参入を伝えるニュースの中で、以下のように述べていました。

「エコカーを巡っては、トヨタ自動車とホンダが水素で発電する燃料電池車や充電できるプラグインハイブリッド車に、日産自動車が電気自動車に、それぞれ力を入れていて」

三菱も細々とながら電気自動車の販売を続けていますが、燃費不正問題があったためかニュース原稿には「三菱」の文字はありませんでした。編集権はNHKにあるのですから、どのような伝え方をするのもNHKが決めることですが、不正問題は論外としても「事実」を伝えることは重要でしょう。

2016年3月のアイミーブ販売数は10台、ミニキャブミーブ8台と三菱は、すでに電気自動車の販売に力を入れていないことは確かでしょうが。

リンク: 電気自動車ニュース: 三菱 i-MiEVなどの2016年3月度 販売実績.(2016/04/28)

リンク: ドイツ内閣、電気自動車向け税優遇を承認 普及後押し | ロイター.(2016/05/19)

ドイツ政府は、電気自動車向けの税優遇措置を承認したと伝えています。

現在ドイツでは、電気自動車はプラグインハイブリッド車も含めて約0.1パーセント(約5万台)しかないそうですが、それを2020年末までに100万台にするための政策です。しかし、それでも2パーセントでしかありません。

リンク: 電気自動車ニュース: 中国・海外メーカーの台頭?.(2016/05/07)

日本では、すでに自動車取得税や重量税などで優遇されていますが、自動車数は順調には増えてきていません。リーフの30kWhが販売を伸ばしているように、魅力的な電気自動車の登場が普及を一番促すのではないでしょうか。

リンク: トヨタ、米国Clemson大学と若者向けEVコンセプトカーを開発 - 日経テクノロジーオンライン.(2016/04/14)

ちょっと古いニュースですが、トヨタは、アメリカの大学院生と共同で電気自動車のコンセプトカー「uBox」を作成したという記事です。

電気自動車としてバッテリー量や一充電距離などの主要な諸元の記述はありませんが、電気自動車らしく「室内と外装に110Vのソケットを用意し、PCや家電、電動工具などを使える」ようにしたとあります。

新プリウス PHV発表(改).(2016/04/03)のように市販されるわけではありませんが、来たるべき電気自動車社会?に向けて、様々なアプローチで技術やデータを蓄積しているのでしょう。

リンク: トヨタ、次世代コンセプトカー「uBox」初公開…米大学と共同開発 | レスポンス(Response.jp).(2016/04/13)

リンク: NEDO:革新型蓄電池の実用化に向けた共通基盤技術の開発に着手.(2016/05/18)

こちらは次世代蓄電池についての記事です。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主導して、2030年までに1充電で東京―大阪間(約500キロメートル)を走ることが出来るようにするというものです。

プロジェクトの委託先は、トヨタ自動車・豊田中央研究所などになっています。多くの自動車メーカーが参加し、限界が見え始めたリチウムイオン電池から次世代の電池開発へ向けて、電極材料などの基礎研究をおこなうようです。将来、電池性能に大きな差がなくなると電費(燃費)の差は、車の形状や重さなどによって変わってくることになり、今起きている不正問題は起こりえなくなるかもしれません。

トヨタ自動車、豊田中央研究所、京都大学、産業技術総合研究所、茨城大学、神奈川大学、関西大学、九州大学、高エネルギー加速器研究機構、神戸大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東北大学、名古屋工業大学、兵庫県立大学、ファインセラミックスセンター、北海道大学、三重大学、理化学研究所、立命館大学 総合科学技術研究機構、早稲田大学、ソニー、日産自動車、パナソニック、日立化成、日立製作所、日立マクセル、本田技術研究所、三菱自動車工業

ただし、この中にパナソニックやソニーはあるのになぜか東芝はないし、日産や三菱があるからか実際の電池を作っているオートモーティブエナジーサプライやGSユアサは含まれていません。

以下には、プロジェクトの概要が詳しく記述されています。

リンク: 電気自動車:EV普及の起爆剤、性能5倍のブレークスルー蓄電池が試作段階へ (1/4) - スマートジャパン.(2016/05/19)

リンク: 三菱自、傘下入りする日産にEV開発一本化、開発分担し相乗効果 | 自動車・輸送機 ニュース | 日刊工業新聞 電子版.

三菱自を事実上、傘下に組み入れる日産は、電気自動車の技術開発を日産に一本化する方向で調整に入ったと報じています。

プラグインハイブリッドは三菱、電気自動車は日産とすみ分けるようですが、これで2016/02/04に書いた  三菱 次期RVRにEVを導入.は棚上げになるのでしょうか。

日産と三菱の合弁会社NMKVで開発してきた軽自動車EVは、もともと「共同開発」ですから今回の問題に関わらず継続されるでしょうが、今後は日産が開発を主導することになるのでしょう。

なお、電気自動車分野も関連する提携内容は25日までに報告されるようです。

リンク: 日産はいかに三菱自スキャンダルに乗じられるか.(2016/05/15)

日産が進出している電気自動車も、日本で好調な三菱自のプラグインハイブリッド版「アウトランダー」を補完できる

リンク: 三菱自、PHVでも偽装…「正しく測定」一転 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE).(2016/05/16)

リンク: 富士重、2021年に電気自動車を投入へ=吉永社長 | ロイター.(2016/05/12)

富士重工業は、2021年に電気自動車の投入を計画していると発表しています。

富士重工業といえば、2009年6月に電気自動車「スバル プラグイン ステラ」を発表しています。リチウムイオン電池9kWhを載せ、一充電距離は、当時の10・15モードで90kmでしたから、私の乗るアイミーブMグレードと大きな違いはありません。(Mグレードは、10.5kWhの電池でJC08モード120km)

また、価格は税込472万5,000円と高価でしたが、上限138万0,000円の補助金が出ましたから、それを差し引くと334万5,000円で買うことができました。(Mグレードは、約226万2000円で11万5,000円の補助金を差し引くと214万7,000円)

(加筆)

コメント(とうがらしさん)にいただいたように富士重工業には、2005年より開発されてきた「R1e」がありました。それにさかのぼること2003年、東京モーターショーに「R1e」を出品しています。

[PDF]SUBARU 「R1e」 - 富士重工業

リンク: 富士重工業株式会社 ニュースリリース.(2008/02/08)

40台が共同開発のパートナーである東京電力での業務などで使用されている。 2009年には日本にて年間100台規模で販売を開始する計画

以下の記事によると吉永社長は、「スバルらしいEVにする」ということですから、インプレッサEVのようなものかもしれません。

リンク: スバル富士重 吉永社長「今秋の インプレッサ 皮切りに毎年新車を投入」 | レスポンス(Response.jp).(2016/05/13)

12年の時を経て、どのように進化したスバル製の電気自動車が出てくるか今から楽しみです。

ちなみに2017年4月1日に「SUBARU」へ社名を変更する予定だそうです。 

リンク: スバル、2018年にPHV、2019年に新設計ダウンサイジングターボ、2021年にEV投入を予告 - Car Watch.(2016/05/12)

上記の記事には、「2020年にEV(電気自動車)の市場投入を計画」と書いてありますが、プレゼン資料には「2021」とありますから、原稿の書き間違いでしょう。また、代表取締役社長の吉永泰之氏が「EVについては両社ともゼロからのスタート。スバルらしいEVを作りたい」と述べたと書いてありますが、上で書いたように2009年にはスバル自身が電気自動車を出していますし、トヨタもiQやRAV4をベースとした電気自動車を作ってきています。

社長の認識不足なのか、記者の聞き間違いなのかは不明ですが、上に書いたように、少なくとも「ゼロからのスタート」ではなく、電気自動車に関しては先進的な企業です。

リンク: 日産自動車と三菱自動車、戦略的アライアンスを締結 日産、2,370億円で三菱自動車株34%を取得へ.

日産のカルロス・ゴーン社長と三菱の益子修会長兼最高経営責任者(CEO)が12日、資本業務提携について記者会見しています。

電気自動車に関するニュースブログとして、どうでもよいことなのですが、以下について触れているところが見あたらないので、書いておきます。

4月26日におこなわれた燃費試験不正行為に関する報告会見では、益子修会長はその場にいなかったのに、資本業務提携会見ではゴーン社長とにこやかに握手されていました。(提携会見に相川哲郎社長が同席していたかは、調べましたがわかりませんでした)

NEWS23|TBSテレビに出演していたゴーン社長は、経営責任を問う質問に、それには直接答えず、何度も「益子会長」のマネジメントを日産はバックアップするんだと繰り返していました。

どんな形であれ、三菱に電気自動車が残る可能性が出てくるのであればうれしいことですが、外野から見ると何だかすっきりしない成りゆきです。

リンク: 世界3位に肉薄「4強時代」三菱自、日産傘下に : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE).(2016/05/12)

リンク: 和田憲一郎の電動化新時代!(21):自動車の“突然変異”に日系自動車メーカーはどう立ち向かえばいいのか (1/3) - MONOist(モノイスト).(2016/05/11)

欧米中で電動化に向けた動きが活発化している今は、自動車にとって大きな変革期にさしかかっており、自動車も変わらざるを得ない状況に追い込まれている。それにもかかわらず、日系自動車メーカーは動きが鈍いように思えるという記事です。

2017年末に発売予定のTesla Motors「Model 3」が話題を集め、一充電走行距離を200マイル(320km)以上にした電気自動車は、GMの「Bolt EV」が2016年末に発売フォードも開発中であることをあきらかにしています。また、ドイツや中国でも政策として普及させる後押しをしています。

【EV】中国のEV新車種は脅威か!? - GoGoEV.(2016/05/10)

【北京モーターショー16】観致汽車、新技術エンジンとEVコンセプトを公開 | レスポンス.(2016/05/09)

 中国 新しく購入する政府公用車の半数を電気自動車へ.(2016/05/08)

これに対して日産は、中国での電気自動車戦略を「低価格モデル投入を視野.(2016/05/10)」という方法で見直そうとしているようです。しかし、日本では、電池を30kWhに増やしたモデルの投入が「2016年の日本販売が好調、過去最高ペースを記録.(2016/05/02)」と販売を伸ばす要因となっているようで、価格よりは一充電走行距離を延ばした方が売り上げに結び付いているようです。

車としての性能はもちろんですが、以下の毎日新聞の記事のように電気自動車の静粛性がペットを乗せるのに適しているという意外な付加価値や、電力供給の安定化に寄与する家庭用蓄電手段として電気自動車が期待されるドイツの例などが、これからも増えていくことは、“突然変異”への伏線となりうるかもしれません。

EV:普及広まる 航続距離延長/バッテリー、家庭で活用 急速充電施設、6400基に増加 - 毎日新聞.(2016/05/10)

リンク: ドイツ、再生エネルギーによる発電量が一時的に総需要量の95%に到達 - BusinessNewsline.

リンク: EV・PHV東京-伊勢志摩キャラバン|一般社団法人次世代自動車振興センター

次世代自動車振興センターが主催し日本EVクラブが企画運営する「EV・PHV東京-伊勢志摩キャラバン」を告知していました。

キャラバンに参加する車両にはこの時期だからか、残念ながら「三菱」の文字を見ることはできません。

気になったところは、せっかく三重県や経済産業省が共催することから税金が投入され、次世代自動車振興センターがイベントと告知しながら「一般の方は入場できません」としているところです。地球温暖化防止に必要不可欠な電気自動車などの普及をアピールしたいのであれば、キャラバン隊の車が人の目につきやすい土・日や人の多い場所を選べば良いと思うのは私だけではないでしょう。立案から計画までの時間がなく、準備が間に合わなかったのかもしれません。このことは、5月11日現在、企画運営する日本EVクラブのホームページに、このキャラバンの告知がないことからも想像できます。

サミット応援イベント「EV・PHV 東京-伊勢志摩キャラバン」を開催します 」PDF

出発式典

  • 日時:2016年5月16日(月)10:00~11:30
  • 会場:経済産業省 中庭
  • 展示車両(キャラバン):リーフ(日産)、A3 Sportback e-tron(アウディ)、モデルS(テスラモーターズ)、BMW i3・BMW i8・BMW X5 xDrive40e・330e・225xe Active Tourer(ビー・エム・ダブリュー)、Golf GTE(フォルクスワーゲン)、Panamera S e-hybrid(ポルシェ)、XC90(ボルボ)、C350 e アバンギャルド(メルセデスベンツ)

  • 展示車両(展示のみ):e-NV200 バン(日産)、アコードプラグインハイブリッド(本田技研工業)、ロードスター(テスラモーターズ)

到着式典

  • 5月17日(火)16:00~17:00
  • 会場:三重県庁

リンク: 電気自動車(EV)で日本の自動車メーカーが中国メーカーに負ける日が近い!? 【オートックワン】.(2016/05/03)    

カリフォルニア州のZEV法(ゼロ・エミッション・ヴィークル規制法)の中国版・NEV法(ニュー・エネルギー・ヴィークル規制法)によって、中国は電気自動車の普及に本気で乗り出すのではないか、様子見の日本は大丈夫かという記事です。

実際に、北京モーターショーの会場内は、「EVのオンパレード」だったそうです。また、世界を見渡してみると、ボルボは、「2025年までに電動化車両を100万台販売」を計画.(2016/05/01)しているそうです。ドイツ政府は、「2020年までに電気自動車の普及台数を現行の5万台から450万台に引き上げることを計画」していることから、電気自動車普及促進のため10億ユーロの補助金.を計上しているそうです。これに合わせるように、フォルクスワーゲン(VW)は、2020年までに電気自動車を20車種投入する計画を表明しているとしています。

VW:EV開発に軸足…20年までに20車種投入 - 毎日新聞.(2016/04/28)

日本はというと、電気自動車の価格そのものが下がってこない中で、クリーンエネルギー自動車補助金の申請受付開始.(2016/04/20)のコメントに書いたように1台あたりの補助金は減るばかりですし、日本で最初の量販車を販売した三菱は不祥事でつまずいていますから、記事にあるように中国ばかりか他の国のメーカーにも先を越されるかもしれません。

【ビデオ】テスラのイーロン・マスクCEO、次のモデルは「ほぼ全ての人に手が届く価格になる」と発言 - Autoblog 日本版.(2016/05/01)

フォード、長距離走行の電気自動車を開発、テスラやシボレーに対抗 : エコカー : Auto World News日本版.(2016/05/02)

リンク: BMW、小型電気自動車「i3」のバッテリー容量と航続距離を拡大 - Autoblog 日本版.(2016/05/02)

BMWは、電気自動車「  i3 」のバッテリー容量を50%アップさせ、航続距離を1.5倍に伸ばしたバージョンをヨーロッパでは今年7月より販売開始するとしています。1.5倍というとJC08モードで航続距離が229kmだったものが、約344kmになるということです。

注目するのは、そのリチウムイオン・バッテリーの外寸はそのままに、高密度にしていることで、その結果、現ユーザーが新型のバッテリーに載せ替えることが可能であるということです。載せ換え費用がいくらになるか気になるところですが、今の電気自動車を買い換える必要はないのですから、BMW i3ユーザーの多くに需要があるかもしれません。

リンク: <重要>平成28年度「次世代自動車充電インフラ整備促進事業費補助金」 充電設備の申請に関するご案内.(2016/05/02)

2015年12月28日に募集を終了した「H26年度補正:充電インフラ補助金」の代わりのものが、今年度分としてメーカーに対して補助対象となる要件等を案内しています。

平成28年度「次世代自動車充電インフラ整備促進事業費補助金」 充電設備の申請に関するご案内.(pdf)

個人ユーザーが申請するまでにはまだ時間がかかりそうですが、V2H充電設備や充電用コンセント(200V) などの設置を検討している人にとっては有益な補助金ですので、注目していきたいと思います。

コメントにあるように共同住宅や事業所などが対象で、個人宅は除外されているようです。

リンク: インドはEV大国に?メーカー補助金でEVを強力に普及促進 | GIGAMEN ギガメン.

インド政府は、「国家電気自動車ミッション計画2020」に基づき、2017年4月1日から補助金制度を復活方針であると報じています。

気になったところは、2020年までに支出する額が1,200億ルピー(2000億円)である点と、その電気自動車販売台数が600~700万台を目標としている点です。人口が12億5970万人(2015年)と世界第2位の国であることをふまえても、販売開始から5年がたった日産「リーフ」でも累計販売台数が20万台を越えたところですから、インドの目標がいかに大きいかがわかります。

また、動き始めている自動車メーカーの中に、自動車メーカー、スズキのインドにおける乗用車生産販売子会社である「マルチ・スズキ」も名を連ね、2~3年後を目安に電気自動車を発売する予定と伝えていることから、日本へ逆輸入される日が来るかもしれません。 

リンク: 電気自動車ニュース: スズキ会長「VWとの技術協力推進」 GM共同開発2月打ち切り.(2010/01/16)(SankeiBizはリンク切れ)

 スズキ会長は、この時以下のように語っていますから、水面下で研究開発はおこなっているのでしょう。

「(排ガスを出さない)電気自動車(EV)がエコカー開発の中心になるのではないか」との見解を示した。VWとの技術協力については、EVやHVなどの開発を「包括的に進めていく」

リンク: プリウスの新PHVはいったい何がスゴいのか | 自動車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準.(2016/04/30)

この記事を読むとトヨタは、プリウスPHVの販売を強力に押してくるのだろうと改めて思いました。このような記事が増えれば、アナウンス効果は大きいからです。既存の電気自動車ユーザーとしては、今でも起こっているアウトランダーPHEVとの急速充電器の競合が、さらにすすむのではないかと危惧してしまいます。

日本の「モータージャーナリスト」が大スポンサーであるトヨタ批判・批評はできない事情はわかりますが、多くのモータージャーナリストが、電気自動車は走行距離の短さから使えないとアナウンス効果的に指摘してきたにもかかわらず、筆者はプリウスPHVの22マイル(約35キロメートル)を「EV走行距離は短いが、日本国内で日常的に使うには十分だ」としています。

そうなんです。「モデルS」ぐらい電池を載せることができれば別ですが、アイミーブMグレードの10.5kWhの電池でも「日常的に使うには十分」なんです。ここのところを一般的に理解してもらうのに、プリウスPHVは一役かうかもしれませんし、「前にエンジンを始動させたのはいつだったけ」ということになれば、エンジンはいらないやと思ってもらえる状況になり、電気自動車がようやく売れ始めるかもしれません。(プリウスPHVはトヨタにとって「やぶへび」かも)

 新プリウス PHV発表(改).(2016/04/03)に書いたようにエイプリルフールで書いたトヨタのすべての店舗に急速充電器を設置へ.(2016/04/01)が本当に実現すれば、まだ救いですが、高速道路上では、周辺の充電器へと逃げることはできませんから、ここはトヨタの力でプリウスPHVの発売と同時にぜひとも高速道路のすべてのSA・PAへとSAへ複数基の設置を働きかけてほしいものです。

あげ足を取るつもりはないのですが、「プリウスPHVを真似たとしか思えないヒュンダイ「ソナタ・プラグインハイブリッド」」というのであれば、「室内には、センターパネルに11.6インチの大型ディスプレイが搭載されており、テスラ「モデルS」を思い出させる」ではなくて「モデルSを真似たとしか思えないプリウスPHVの大型ディスプレイ」と言うべきでしょう。

リンク: 「日産、全世界で350万台のリコールを発表」 News i - TBSの動画ニュースサイト.(2016/004/30)

日産は助手席側のエアバッグが作動しない恐れがあるとして、全世界で「リーフ」を含む13車種、約350万台のリコールを発表しているそうですが、日本で販売された車は含まれないそうです。

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