2013/02

リンク: 全日電工連エマージェンシー充電ポイント - 充電について - EVポータル.

「電気自動車ユーザーの充電インフラ補完手段(緊急用)として活用していただく取り組み」ということで,利用条件が「緊急を要する際(電池残量切れ)に限る」となっていることは仕方ないでしょう。しかし,三菱自動車として日産のように全国の営業所に急速充電器の設置を進めない,ましてや24時間対応が広がらないことは,残念で仕方ありません。

ポイントリストを見ると30カ所以上の登録会社がある県がある反面,県内に組合の本部一カ所しかない県も見ることができます。急速充電器設置への温度差がここでも見ることができます。

急速充電器の空白地域には,「全日本電気工事業工業組合連合会」のようなものばかりでなく,広く一般家庭にも充電ポイントを募るという方法もあるかもしれません。

急速充電器設置マップ(CHAdeMO協議会)

日本ユニシスより下記の案内がきましたので,遅くなりましたが転載します。28日22時現在,まだ連絡がないので故障のままかもしれません。

ーーー(以下引用)ーーー

現在、足柄SA(下り)にて充電器の故障のため、急速充電をご利用頂けない状況です。

なお復旧までの間、予備電源ボックス(200V)はご利用頂けます。
復旧致しましたら改めてご連絡致します。

リンク: プレスリリース | 企業情報・投資家情報 | MITSUBISHI MOTORS.

2013年1月にはi-MiEV が79台,MINICAB-MiEV が 58台しか売れていないというよりは,走行距離に不安を持っていたユーザがアウトランダーPHEVへ流れたという方がよいかもしれません。アウトランダーPHEVの1ヶ月で506台という数字は,MINICAB-MiEVの発売当初の747台,590台に次ぐ第3番目の記録です。

日産リーフのような早い時期のマイナーチェンジが待たれるところです。

ところで,2013年1月17日に発売されたMINICAB-MiEV TRUCK」のデータはこの中に見られません。

1

2013年1月までの

i-MiEV (表中の青色)の国内販売総数: 7312台
(2009年11月以降で2009年7月〜10月の記録なし。メーカー発表による)

MINICAB-MiEV (表中の赤色)の国内販売総数: 3292台

アウトランダーPHEV(表中の緑色)の国内販売総数: 506台

2012年度(i-MiEV 1391台,MINICAB-MiEV 1307台,アウトランダーPHEV 506台)

01月:i-MiEV 79,MINICAB-MiEV 58,アウトランダーPHEV 506
12月:i-MiEV 137,MINICAB-MiEV 121
11月:i-MiEV 189,MINICAB-MiEV 133
10月:i-MiEV 141,MINICAB-MiEV 128
09月:i-MiEV 212,MINICAB-MiEV 197
08月:i-MiEV  86,MINICAB-MiEV 107
07月:i-MiEV 157,MINICAB-MiEV 200
06月:i-MiEV 288,MINICAB-MiEV 256
05月:i-MiEV 142,MINICAB-MiEV 134
04月:i-MiEV  39,MINICAB-MiEV 31

2011年度(i-MiEV 2552台,MINICAB-MiEV 1927台)
(三菱自動車発表,2012年3月末国内「外」の累計:26000台)

03月:i-MiEV 117,MINICAB-MiEV 123
02月:i-MiEV 446,MINICAB-MiEV 590
01月:i-MiEV 341,MINICAB-MiEV 467
12月:i-MiEV 359,MINICAB-MiEV 747
(「MINICAB-MiEV」は2011年12月8日発売)
11月:326
10月:244
09月:340
08月:207
07月:61
06月:40
05月:34
04月:37

2010年度合計(「i-MiEV」2542台)

03月:102
02月:321
01月:219
12月:164
11月:172
10月:179
09月:277
08月:221
07月:383
06月:390
05月:53
04月:61

2009年度合計(「i-MiEV」748台)

03月:101
02月:151
01月:188
12月:145
11月:163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV」は2009年7月23日発売)

リンク: 未来型電気自動車充電器を無償提供! EV/PHV多機能充電タワー「EEL-001 Mode 1」設置先公募開始 - ValuePress! [ プレスリリース 配信サイト ].

「EEL-001 Mode 1」(200V普通充電)のモニター設置先を公募しています。募集先は栃木県の会社ですが,設置場所は日本国内ならどこでも良いそうです。

日本ユニシスより下記の案内がきましたので,転載します。

ーーー(以下引用)ーーー

足柄サービスエリア定期点検のため、以下の日時において急速充電サービスを停止いたします。点検中は、急速充電サービスをご利用いただくことができません。

■場所:足柄サービスエリア(上下線)
■日時:足柄SA(上り) 3/4(月)22:00 ~ 3/5(火)6:00
    足柄SA(下り) 3/6(水)22:00 ~ 3/7(木)6:00

開始、終了時間は多少前後する可能性がございます。

リンク: 安倍政権が電気自動車に肩入れする理由 | All About News Dig(オールアバウト ニュースディグ).

政府が3年間で3万6千基の急速充電器を設置すれば,1基で毎月8万円の基本料金が発生し,全てができれば、年間300億円以上の収入が電力会社にもたらされると筆者は書いています。

充電はコスト的に利益を出すことは難しいですから,毎月の基本料金を払い続けることができる企業は限られてくるでしょう。ですから,3万6千基のうちある程度の部分は,お役所となるかもしれません。(税金が迂回して電力会社へ^_^;)それが24時間対応になることは行政の場所といえどもEVにとっては重要なことです。

リンク: 「ウインターEVラリーまつもと2013」無事終了 - くまさんの電気自動車i-MiEV(アイミーブ) - Yahoo!ブログ.

2月16日(土)~17日(日)に行われた「ウインターEVラリーまつもと2013」の模様をレポートされています。

EV普及には,地道な広報活動が一番の近道かもしれません。

リンク: ながの軽トラ市 オフィシャルblog:なぜ、いま電気自動車なのか。.

ブログ「ながの軽トラ市」では,「電気自動車、つまりモーターで車を動かす社会は近い将来に訪れます」と書いています。

エネルギー源には「コール・ベッド・メタン」(ZAK×SPA!:2013.01.16)という可能性もあるようです。

リンク: かなりスーパーなキリンです:重量4トンの災害対応ロボットを連続5時間稼働、「i-MiEV」の電池システムで実現 - MONOist(モノイスト).

三菱重工業が開発した災害対応ロボット「スーパージラフ」には、「i-MiEV」Gグレードと同じリチウムエナジー ジャパン製のリチウムイオン電池を用いていると伝えています。

特殊なものだけでは数は限られていますが,リチウム電池の利用が次々に広がるとコストが下がります。

リンク: 電気自動車ビジネスにベンチャーが次々参戦 | 産業・業界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト.

EVは,「電池やモーター、インバーターといった汎用部品を組み合わせれば、比較的容易に製造できる」ので,さまざまなベンチャー企業が名乗りを上げていると伝えています。(週刊東洋経済2013年2月16日号

実際には,それぞれの部品の微妙な制御が必要なために「製造」はできても「製品」としての完成度は違ってくるようです。

SIM-Drive

ナノオプトニクス・エナジー

GLM グリーンロードモータース

トミーカイラZZ

OZ MOTORS 株式会社 オズコーポレーション

リンク: 電気自動車は、ニッチ化? 大化け? | 産業・業界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト.

週間東洋経済(2013年2月16日号)の記事で,サブタイトルに「イメージ先行で販売伸び悩み」とあります。この記事をツィートしたりFacebookに「いいね!」したりするところがあり,記事そのものにこうしたイメージを広げる役割があるのですから,負のイメージ?は正確なデータを元に広げてほしいものです。

このようなニュースを追いかけたくないですが,あいかわらず同じ論調です。両方とも文末に署名がありますが,同じお名前はありません。しかし,同じデータを使っているのでしょうか。

週間東洋経済2013年2月16日号は,2月10日発売ですからせめて1月の最新データを使っても良さそうですが,なぜか2月18日の日本経済新聞の記事「EV普及へ最後のチャンス? “大盤振る舞い”でも課題山積. 」の「現在は全国で1400基しかない急速充電器」と同じく「現在、急速充電器は全国で1400カ所程度しかなく」と書いてあります。

とうとう普及への「最後のチャンス」?(2013/02/18)に書きましたが,CHAdeMO協議会には1605基とありますし,その協議会のホームページには「2013.1.31更新」とあります。

あ,今さら気づいたのですが,週間東洋経済の号は2月10日発売ですから,原稿の締切は1月31日よりももっと早かったのでしょう。あらためてCHAdeMO協議会のホームページで調べてみると,2012年12月末現在の急速充電器の数は国内に1381カ所とありました。

これで週間東洋経済のデータは2012年12月末のものを使ったことで古くなったと理解できましたが,日本経済新聞のはまだよくわかりません。

ここであらためて気づいたのですが,12月末から1ヶ月で224カ所も増えているのです。これはこれで驚きで,日経の記事には「航続距離の短さを補うため、全力で取り組んでいるのが充電インフラの整備で,その計画は着実に進みつつある」というふうな感じで書いてほしかったです。

記事の中で,三菱自動車は「一般市場向けに積極的にEVを展開する姿勢は見られない」とありますが,当ブログの「三菱 EVコンセプトカーは航続距離300㎞」(2013/02/13)に書いたように,三菱が消極的になっているのなら航続可能距離300㎞を実現する『MITSUBISHI Concept CA-MiEV』は出してこないでしょう。

そして最後はおきまりの「急速に存在感高める燃料電池自動車」ですが,本当に「長期的に見れば、FCV へのシフトは業界のコンセンサスとなりつつある」のでしょうか。EVの250万円でも高い高いの大合唱なのに,当初の見込み価格は「数百万円程度」だそうです。「程度」というところに記者の「燃料電池車」への思い入れがこもっていそうです。

「燃料電池車」の本格普及が始まるのは,20年代後半から30年代に入る頃とありますから,今から15年後ぐらいには水素充填インフラが整備されるということでしょうが,業界関係者でなくても,その実現性に疑問を持つのは当然のことのように思います。車を運転する人口が減り,車そのものの台数が将来は減っていくのですから,高いコストをかけてインフラを整備しても,それに見合ったものが得られるかどうかはなはだ疑問です。

エンジン作りの需要が減るのが怖いメーカー側が,EV普及にブレーキをかけている。こうした記事の背景にはそんなものがあるのではと思ってしまいます。

リンク: EV普及へ最後のチャンス? “大盤振る舞い”でも課題山積  :日本経済新聞.

初めて量産された市販のEV,三菱「i-MiEV」が発売されてからまだ,3年半しかたっていないのに,いつの間にかEV普及への「最後のチャンス」にされてしまいました。(2009年7月23日発売)どうしてそこまで気が短いのか。だから充電時間が長く感じるのか。「3年半」は,やはり結果を出さなければならない期間なのでしょうね。

三菱 i-MiEVなどの2012年12月度 販売実績(2013/01/28)

EVの短所として指摘されるのが、ガソリン車と比較して短い航続距離と、充電インフラの不足や充電時間の長さ、さらには割高の車体価格

これらについては,「EVのデメリット」に私の考えをまとめてありますが,日経産業新聞のようなところが書く記事なのだから,もう少し一つ一つを詰めて書いてほしいものです。「EVのデメリット」を読んでもらうと,短所と指摘されるものでもそれほどでもないなと私は思うのですが,記者が「ガソリン車と比較して」と書いているように,ガソリン車と同じ土俵で比べれば,かなりの「短所」となってしまうところもあるのでしょう。

しかし,もうちょっとデータを集めて書いてほしいといつも思います。先日も「“失速”した電気自動車」?(2013/02/10) に書きましたが,「現在は全国で1400基しかない急速充電器」はどこで検索されたのか。

2013年2月18日に私が検索するとEV Navi(気自動車充電スタンド情報)には1687基,急速充電器設置(CHAdeMO協議会)には1605基,coco充電には1504基と出ています。

日産もリーフの価格を引き下げ、補助金を入れると最も安いタイプで250万円を切る価格にした

画像には「リーフX」と書いてあり,新年度の目標価格が252万円であるのにもかかわらず「最も安いタイプで250万を切る」というのはおかしいでしょう。「最も安いタイプ」は現在「リーフS」であり,その目標価格はあきらかにされていませんが,今年度と同じ補助金を受けたとして221万3000円ですから,「250万」では設定価格が離れすぎています。確かに250万を切っていれば,200万円でも正しい額ですがそのような使い方はしないでしょう。

そのようなことよりも経産省が補正予算でEVなどの充電器の整備費として1005億円を盛り込んだことのほうを検証してほしいものです。1005億円を消化するだけの充電器の在庫があるのか,短期間に設置できるのか,はなはだ疑問です。

最後に,2年後には燃料電池車が市販されるので,それをどう普及させていくか,とよくある論調でまとめていますが,「水素スタンドの不足」というインフラ問題は,「充電インフラの不足」よりも深刻な問題となるのではないでしょうか。充電器のもととなる電気はどこにでもきていますが,水素スタンドの受け皿となるであろうガソリンスタンドは,次々と消えているのですから。

リンク: NEWSポストセブン|免許離れで競争激化の教習所 鬼教官消え接客業の意識高まる.

ハイブリッドや電気自動車を使った体験教習は、実際にそうした車を購入したときに役立ちます

若者が価格が高い車をすぐに買うことができるかどうかは別にして,いろいろな車の試乗体験ができることは良いことでしょう。

自動車教習車にリーフ(2012/08/29)

リンク: 【三菱 アウトランダーPHEV 試乗】日本のEVはプラグインにシフトしていくのではないか…諸星陽一 | レスポンス.

アウトランダーPHEV を試乗されての報告です。気になったところは以下の点です。

日本のEVはプラグインにシフトしていくのではないかと、真剣に思わされる試乗だった

「“失速”した電気自動車」?(2013/02/10)のコメント欄でも書きましたが,EV「加速」への道には,アウトランダーPHEVやプリウスのようなモーター発進するハイブリッドに「少し」寄り道してから,EVへとシフトしていくのかもしれません。

アウトランダーPHEVが電気だけで約60kmの距離を走行できるといっても,売れている原因はハイブリッドとしても走ることができるという安心感があるからです。しかし,実際には電気だけで通勤できてしまうことがほとんどでしょうから,セカンドカーはEVで良いということになっていくのではないでしょうか。一足飛びに「マイクロコミューター」へ移ってしまうかもしれませんが。

ホンダ マイクロコミューター 試乗記(2013/02/14)

アウトランダーPHEV 試乗(2013/02/03)

【インタビュー】三菱 アウトランダーPHEV、大容量は航続距離と瞬発力に効く(2013年2月14日) レスポンス

【THS開発者へ15の質問】次期プリウス、燃費は40km/リットル超か…「大台超えたい」 (2013年2月15日)レスポンス

リンク: 【ホンダ マイクロコミューター 試乗】安定した走りと実用性で一定の存在意義…松下宏 | レスポンス.

ホンダのマイクロコミューター(全長2500mm×全幅1250mm、ドライバー1人、後席子供2人分)を試乗されての報告です。

軽自動車の売れ筋価格帯は100万円くらいからなので、それから20万円安の80万円くらいをイメージしていたような雰囲気だった

EVは電気代などのコストが安いですから80万円ぐらなら売れるのではないでしょうか。将来的にコストが減らせるからといって,それを上乗せしての100万円だと低価格としては受け取ってもらえないでしょう。

EVとガソリン車とのコスト比較(2011/09/04)

超小型モビリティの認定制度について(国土交通省)2013年2月1日からスタート

リンク: プレスリリース | 企業情報・投資家情報 | MITSUBISHI MOTORS.

三菱自動車は,2013年3月5日から開催される第83回ジュネーブ国際自動車ショーにおいて,将来のEVコンセプトカー『MITSUBISHI Concept CA-MiEV』を披露するとしています。

『MITSUBISHI Concept CA-MiEV』は,高エネルギー密度バッテリー,高効率EVシステム,非接触充電システムなどの技術を採用しているそうで,ボディの軽量化・空力性能向上で,航続可能距離300㎞を実現するそうです。

高効率EVシステムには,モーターも含まれていますから,SIM-Driveのインホイールモーターを採用しているのかもしれません。

リンク: 日産|東急田園都市線沿線エリアで超小型モビリティモニター調査を実施!.

日産は,2013年2月19日(火)から3月4日(月)までの14日間,たまプラーザ駅北側地区他、東急田園都市線沿線で,超小型モビリティの導入によってライフスタイル、交通、市民の日常生活にどのよう変化があらわれるかのモニター調査を行うと告知しています。   

また,以下の予定で「超小型モビリティ これからのモビリティ社会を先行体験発表会」も行うそうです。

    開催日時:2013年2月19日(火)13時15分~ ※1時間程度予定

    会 場:たまプラーザテラス ステーションコート(たまプラーザ駅 )

EV FOR EVERYONE 横浜 (超小型モビリティ)

リンク: 【週末経済講座】“失速”した電気自動車 HVが市場を席巻! - 経済・マネー - ZAKZAK.

あいかわらず同じ論調で,EV嫌いが前提といわれても仕方ないような新聞の記事です。新聞編集委員の方には誤解が多いようですので,勝手ながら補足修正しておきます。

1回の満充電での走行距離が100~120kmからなかなか飛躍できない

これは一面では真実ですが,条件によっては違ってきます。たとえば,私が乗るi-MiEV Mグレードは,日産リーフが積む電池(24kWh)の半分以下の容量(10.5kWh)しかありませんが,暖房を使わなかったり急な坂道を登らなかったりと距離を延ばすことができる条件さえそろえば,100kmを走ることは可能です。

EVのデメリット(2013/01/19) 2) 走る距離が短い

また,以下のブログのように電池容量16kWhのi-MiEV Gグレードでさえ140km走っている例もあります。(途中,1時間の充電約40km分を除く)

アイミーブの実力を検証!長距離だって大丈夫!!(2012-11-21)千葉三菱発

さらに,リーフの例ですと以下のような記録もあります。文中に「「リーフ」や「iMiEV」の実質的な航続可能距離はせいぜい120km前後」とありますが,電費を考えた運転をすれば,これも文中にあるように約110kmの距離を「残りの走行可能距離40kmくらいの状態で目的地に到着」ですから,約150kmは走ることができます。

No.1848  ちょっと一休み その282 『日産「リーフ」での高速道路走行』(2011/06/12)BMC

事実を示すことは大切ですから,最悪の条件での例を出すことは重要ですが,それはあくまでも悪い条件でであって,良い条件での走行距離も示さないと記事としては公正とはいえないでしょう。

販売価格を一律28万円値下げする。国の補助金を最大限利用するのだが、それでも低グレードのHVより少し割高で、およそ220万円に

この場合の220万円のリーフとはSグレードを差すのでしょうが,編集委員は 2013年度からの補助金制度変更(2013/02/04)については触れておらず, このブログに書いたように新年度はリーフの「Xグレード」が約252万円で購入できるとすれば,今の「S」と「X」との価格差は約40万円ですから,Sグレードは約212万円で買うことができるかもしれません。

この価格だけを見れば,まだEVの方が割高に思うかもしれませんが,ガソリン代と電気代,オイル交換などのメンテナンス代を含めて車を所有する期間を考えれば,この価格は決して割高ではありません。このように重要な条件については,なぜか触れられていません。

EVとガソリン車とのコスト比較(2011/09/04)

記事は,2月10日公開にもかかわらず,1月上旬に書かれた原稿かもしれないと疑ってしまいます。なぜなら,急速充電器の設置数を「昨年末で1300基」としているからです。

直近の急速充電器の数を調べたければ,CHAdeMO 協議会の急速充電器設置数(2013.1.31現在,1605 )やcoco充電などの充電情報サイトをみればすむことです。にもかかわらず,200〜300も少ない数を取り上げているのはなぜでしょうか。「充電施設・設備の未整備」を強調したいために少ない時の数を書いたのではないかと,つい疑いの目を向けてしまいます。

最後に「EVの普及は、エコカーの本筋をEVに置いている日産の“孤独な”闘いとなりそうだ」と書いてありますが,三菱もいるよと,ついつっこみたくなりました。三菱の存在は視野に入っていないようです。

いずれにせよ,EVに対する認識は「新聞編集委員」でもいまだにこんなもんだという良い例でしょう。

「現実誤認」は「混乱を招く」(2012/10/29)

リンク: 電気自動車(EV)で県内の観光地をまわってみませんか?-特典あり!「EV観光おすすめコース」を紹介!イベントモニターの募集開始!!- - 神奈川県ホームページ.

神奈川県は,「EV観光おすすめコース」の5つを選定して、EV観光ホームページを開設したと告知しています。急速充電ポイントが県内に170ヶ所(2013年1月31日現在)と都道府県では一番多い県ならではの事業です。

(1) 箱根コース
(2) 湯河原・箱根コース
(3) 大山コース
(4) 横須賀・三浦コース(ファミリー向け)
(5) 横須賀・三浦コース(ファミリー向け)

また,EV観光体験モニターを募集しています。募集期間が2月8日(金)から14日(木)までで先着順ですので,興味ある方はすぐにお申し込みください。

日 時:2013年2月23日(土曜日) 10:00~16:30
コース:横須賀・三浦コース
車 両:日産リーフ
対象者:神奈川県外者も可能

リンク: OKB大垣共立銀行の店舗戦略~ドライブスルー型店舗などを日進・長久手エリアに3カ所同時オープン~.(pdf)

大垣共立銀行は,4月15日、愛知県長久手市に「ドライブスルーながくて出張所」をオープンし,そこにEV充電スタンドも設置すると案内しています。

ニュースリリース内には充電スタンドの種類の記載はありませんが,レイアウト図を見ると「EV QUICK」とありますし,銀行窓口に30分間いる人は少ないでしょうから急速充電器で間違いないでしょう。

リンク: 『EV一番塾』開催のお知らせ:3/2(土) | Japan EV Club.

日本EVクラブは、第1回「EV一番塾2013」を開催 2013」を開催するとしています。

日時:2013年3月2日(土)9:30〜17:30
会場:日本科学未来館(東京・お台場)

内容は以下の4つだそうです。

【1】「日本EVフェスティバルで1番になろう塾」
【2】「ナンバー車検で1番になろう塾」
【3】「学生フォーミュラーEVで1番になろう塾」
【4】「超小型車の実際と設計塾」

リンク: 米自動車各社、電気自動車の需要高まらず販売台数は低調 | 自動車・二輪車 - 財経新聞.

トヨタは,「eQ」を米国および日本国内において100台程度,プラグイン型のRAV4クロスオーバーを年間900台以下販売する目標を立てていると伝えています。

広いアメリカで走行距離の短いEVは,一部にしか需要がないのでしょう。しかし,米エネルギー省では,2015年までに米国内に100万台のEV(プラグイン・ハイブリッドを含む)を普及させる目標を立てているそうですから,どこかで転換点が来るかもしれません。(米エネルギー省では,普及させるための技術開発・低価格化を重視するとしています)

以下の記事では,「業界では、水素を動力源とする燃料電池車の開発に注目」と書いていますが,アメリカならいざしらず水素スタンドの受け皿となるであろうガソリンスタンドが消防法の改正により年度末までに最大2千店廃業するといわれている日本では,インフラ整備は急速充電器以上に難しいものとなるでしょう。

リンク: 焦点:電気自動車に失速の兆し、燃料電池車で提携相次ぐ | Reuters.

アメリカでは,EV用充電インフラの整備により,2015年には現在の10倍に拡大するとの予測もあるそうです。以下のような記事もありました。

富士電機のこの急速充電器の規格が米国自動車技術会が採用すると決めているコンボではなく,チャデモなのは,現在のアメリカのEV事情を物語っているのでしょう。アメリカ工場で生産される日産リーフはもちろんチャデモ規格です。

リンク: 電気自動車向け急速充電器の米国販売開始について - 富士電機.(2013年2月6日)

リンク: 日産、米国で急速充電ステーション拡充へ…500か所以上 | レスポンス.(2013年2月6日)

リンク: GSユアサ、4~12月純利益4%減 EV向け苦戦 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞.

GSユアサの純利益が減少した原因の一つは,「アイ・ミーブ」Gグレードなどのリチウムイオン電池の出荷量が減ったことであると伝えています。このことは,以下の実績を見ても明らかでしょう。

三菱 i-MiEVなどの2012年12月度 販売実績(2013/01/28)

2013年は以下のような明るい見込み?もありますから,販売が回復することを期待したいものです。期待?関心は私だけではありません。普段このサイトへの1日のアクセス数は700平均であるにもかかわらず,以下の「目標価格」のニュースを受けて,ここ2日間だけで4000を越えるアクセスがありました。それだけ「目標価格」のニュースが注目されたということでしょう。三菱にもがんばってほしいものです。

2013年度から補助金制度変更 目標価格を設定(2013/02/04)

リンク: 電気自動車、値下げへ目標価格 経産省13年度導入  :日本経済新聞.

仕組みがよくわかりませんが,2016年に国の補助金がなくなることは確かなようです。そして,2012年までの補助金の仕組みを変えるそうです。(今年度までは,EVなどの定価と同じようなガソリン車との価格の差額の半分,つまりEVが400万円でガソリン車が200万円なら差額が200万円で,その半分の100万円が補助金)

日経によるとまず,補助金最終年の2016年の目標とする価格を設定します。その価格は,「車種ごとに燃料費など購入後の経費を加味したうえで、同格のガソリン車と同額にする」とのことですが,経費の算定は下に書いたように様々な条件がかかわってきますから,かなり難しいのではないかと思います。(日経ではリーフの各年度の目標価格を以下のように書いていますが,その根拠については述べていません)

ガソリン代は電気代に比べてえらく高いですし,今後の為替変動によって価格も大きく変わってくるでしょう。また,普通のガソリン車とHVとでは燃費も大きく違います。そして,ガソリン車はオイル関連のコストがかかりますがEVにはこれがない。ですから,長く乗れば乗るほど思った以上にガソリン車はコストがかかり,EVはコストがかからない。さらに,その車に何年乗るかの設定によって価格は大きく変動します。

EVとガソリン車とのコスト比較

計画では,2016年の目標価格から逆算して,2013年度から2015年度まで段階的に引き下げていくそうです。

次世代自動車振興センター補助対象車両の補助金交付額によるとリーフの「Xグレード」の定価は約358万円です。日経によると2013年度の目標価格は約332万円となるそうで,偶然にも^_^;先月に日産が値下げを発表した340万円にそったものです。下記の記事を書いた時には,値下げはアメリカの価格改定によるものと書きましたが,本当の理由は,4月からの補助金制度改定を知っていた日産が,制度を先取りして値下げしたということが真相かもしれません。

日産 リーフが 値下げを発表の「なぜ」(2013/01/17)

日経によると2016年度の目標価格は約252万円だそうです。2013年の目標価格は約332万円で,先の日産の改定額のようにその目標は達成されそうですから,差額の80万円(332万円-252万円)が全額補助され,2013年度はリーフの「Xグレード」が約252万円で購入できるということになるかもしれません。(2012年度の補助額は78万円でこれが新年度は減らされるのではないかとうわさされていましたが,逆に増えることに!)

中古車価格はこの制度によってさらに下がるかもしれません。

リーフの中古車(2013年02月03日)ECOカーアジア

i-MiEV の2016年度の目標価格がいくらになるかわかりませんが,リーフ「Xグレード」の目標価格が252万ならi-MiEV Gグレードも200万円ぐらいにはなるかもしれません。いずれにしても日産のような値下げに対応する発表が三菱から近いうちにあるでしょう。

三菱 i-MiEVなどの2012年12月度 販売実績(2013/01/28)

2013年度 経済産業省予算案(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)(2013/02/03)

この制度によって,ホンダやトヨタも動き出すかもしれません。

アウトランダーPHEV に試乗してきました。

難しいことは自動車評論家におまかせして,素人が乗った第一印象は上質な感じでなかなかのもんでした。

気になった点は,タイヤの音です。タイヤには,「TOYO A24」と書いてありましたが,愛車のi-MiEVに比べ音は大きいような気がしました。電池を積んで重くなった車を支えるためにそれなりのタイヤをはいているでしょうから,軽のi-MiEVと比べることには無理があるかもしれませんが,静かなEV走行の場合は特に気になりました。

カタログによるとEグレードのみ16インチスチールホイールで215/70R16,それ以外のグレードは18インチアルミホイールで225/55R18となっています。ただし,「マッド&スノー」と書いてありますから,スタッドレスタイヤとは異なるものですが、「冬タイヤ」としても使えるもののようですから,このあたりが接地音の大きな原因でしょうか。

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試乗前にアウトランダーPHEVは200Vで充電されていました。

営業の方にオプションの急速充電を選ぶ人の割合を聞いたところ,ほとんど選択されるそうです。理由はオプション価格が7万3500円で,急速充電口をつけた場合の国の補助金の増額が3万円ですから,実質4万3500円でつけることができるからだろうということでした。

駆動用バッテリーに充電する「チャージ モード」では,その残量にもよりますが約80パーセントを充電するのにガソリンを約3L消費(1Lを150円とすると450円)し,約40分かかるそうです。日産で充電すると525円かかることが多いですし,アウトランダーPHEVの急速充電時間は約30分だそうですから,どちらもその差はあまり大きくはありませんが,急速充電口が後付けできないことや少しでも短時間で充電することを考え,これから急速充電器が増えてくることも合わせれば,選んでおいておくのもよいのではと思いました。(2012年度補正予算で急速充電器3万5700基分を設置

アウトランダーPHEV よくある問い合わせ(2013/01/29)・・・「あきらけい」さんのコメントも参照

ちなみに,駆動用バッテリーの残量が少ないときに「チャージ モード」を使って充電した後にEV走行をするよりも,そのままハイブリッド走行をした方が燃費効率はよいそうです。

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一番気になっていた暖房の件です。アウトランダーPHEVでは,EV走行時に駆動用バッテリーから暖房のための電気を使用すると,EVでの走行距離は約40パーセント減ると説明しているそうです。i-MiEV Mグレードではそれほど減る実感はないですが,EVが暖房に弱い実態を知らない人のために,大きめに数字は出しているのでしょう。

アウトランダーPHEVにはエンジンがついていますから,暖房にはガソリン車同様にエンジンの熱を利用するのですが,それではEVらしくありません。そこで,オプションで「電気温水式ヒーター」を設定したとのことです。これで極力エンジンをかけずにウォーターポンプを電気で独自に回し暖房するそうですが,昨日は暑いくらいの天気でどれくらいの温度設定でエンジンがかかってしまうのかはわかりませんでした。(コメント欄の「あきらけい」さんによるとエンジンは動くことが多いそうです)

また,アウトランダーPHEVのエアコンは左右独立して温度調節ができるので,1人の時は運転席だけに向けて温風を出すこともできるようです。

カタログを見ていて気になったのは,シートヒーターがG Premium Package以外はオプションになっていることです。シートヒーターはEV走行時に駆動用バッテリーから電気を使用してもEV走行距離は約3パーセントしか減りませんから,暖かい地域の人でも選んでおいた方がよいと思います。

EVでは考えられないことを一つ。私のi-MiEVのように普段,往復30キロ弱の場合にアウトランダーPHEVではガソリンは全く使わないことになるのかと思いましたが,約3ヶ月間全くエンジンが始動しないと,ガソリンの劣化を防ぐために(エンジンも?)ガソリン約15L分(1Lを150円とすると2250円)はエンジンが動くそうです。

停車中の満充電ではエンジンが動きようもないですから,走行中にEV走行しているつもりでも突然エンジンが始動するということになるのでしょうか^_^;エコ運転ばかりでなく,たまにはアクセルをめいっぱい踏むことも,この車の場合には必要なようです。

リンク: 平成25年度経済産業省予算案の概要(METI/経済産業省).(2013年1月29日)

ようはEVなどへの新年度の補助金予算案です。これを見ると2012年度当初予算が292億円なのに対して,2013年度は300億円と上乗せされています。(以下のPDFファイル34ページ)

平成25年度経済産業省関連予算案の概要(PDF形式:875KB)PDFファイル

補助金申請を受け付けている次世代自動車振興センター2012年度の補助金申請状況をみると2013年1月30日現在の申請受理額は,約142億円となっています。ですからこれから駆け込みの申請があったとしても,今年度に補助金がなくなることはないでしょう。また,新年度の車種別の補助金額はわかりませんが,今年度とほぼ同額の予算ということから考えると,リーフのように価格を下げてきた場合にのみ減額されるのではないでしょうか。

補助対象車両の補助金交付額一覧次世代自動車振興センター

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