2012/09

リンク: 電気自動車:1500Wの電力を10日間連続で供給、アウトランダーPHEVの家庭用電源としての実力 - スマートジャパン.

1月の国内販売時は,急速充電口からコネクターと分電盤を通して家庭に電力を供給することも考えていると伝えています。

三菱のMiEV power BOXは1500Wのコンセントを提供するだけですが,日産の「LEAF to Home」のように分電盤から家庭の電化製品を全て動かすことができるシステムを三菱でも試作しているようです。ただし,先行している「LEAF to Home」のシステムが安定しないという報告もありますので,より慎重に検証を重ねたものを期待しています。

LEAF to home家電への影響(2012年9月10日)日産リーフのユーザになる

リンク: ニュースリリース | 2012年 | タイムズ24株式会社.

イオン大和ショッピングセンターに「タイムズプラス」として商業施設初となるEV(日産リーフ)を導入すると伝えています。

日産リーフの導入により「気軽に電気自動車に触れていただくことで、電気自動車への理解が深まるもの」としているのですし,24時間対応なのですからその専用充電器も24時間開放してくれるとありがたいのではないでしょうか。その対応は不明です。

ステーション名 タイムズイオン大和ショッピングセンター第3ステーション
所在地 神奈川県大和市下和田1216
営業時間 24時間(店舗営業とは異なります)
導入車両

日産リーフ(2012年9月20日利用開始) ※専用充電器1台設置(会員カード認証 充電器)


リンク: 9月10日18時より日産大阪にてセルフ充電トライアルをスタートします|ジャパンチャージネットワーク.

以下の店舗でディーラー店舗の営業時間と合せて、最大で24時間対応するそうです。

    日産大阪 名神豊中店
    京都日産 東大路店
    兵庫日産 三田店

<弊社取扱時間帯>(無料)

(1) ディーラー営業日の夜間早朝

    日産大阪:18:00~翌朝10:00
    京都日産:18:00~翌朝9:30
    兵庫日産:19:00~翌朝10:00

(2) ディーラー店舗の定休日の終日(毎週水曜日、夏季休業など)

上記以外の時間帯(営業日の日中)は,日産ゼロ・エミッションサポートプログラムの会員は無料,それ以外の方は有料(料金は充電スポットにより異なる)となりますのでご注意ください。

ジャパンチャージネットワーク


リンク: EV充電設備 有料化で拡大へ NHKニュース.

急速充電の電気代を有料化して設備を大幅に増やそうという動きが広がっていると伝えています。

日産自動車や住友商事などが出資する会社は、これまで10か所で充電サービスを無料で提供してきましたが、来月からは充電を有料にする一方、年内に充電設備を22か所に倍増する

「倍増」というとすごく増えるという印象を受けますが,日産など出資するジャパンチャージネットワークの今の設備が10ヶ所であって,すでに日産そのものは急速充電ができる店舗が約400ヶ所,普通充電が約2200ヶ所あります。有料化で得た資金を利用して日産の店舗以外に急速充電器を設置しようという計画かもしれません。日産が提供している「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」との整合性をどのようにしていくのかが気になるところです。

合同会社充電網整備推進機構 電気自動車用急速充電サービス事務局よりタイトルの案内がきましたので,転載します。
ーーー(以下引用)ーーー

現在ご利用可能な充電器のうち、以下の充電器が一時的にご利用
できなくなります。

<臨時停止充電器1>
日時:平成24年9月17日(月)
名称:河内長野市役所
場所:大阪府河内長野市原町1丁目1-1

                       

本来,EVを取り上げるのがこのブログですが,三菱アウトランダーPHEVは,電池を12kWhも積んでいますからEVを基本としたPHEVと言えなくもありません。そこで,少し触れてみました。

リンク: 【三菱 アウトランダーPHEV 発表】ドライバーが選択可能な2つのモード | レスポンス (ニューモデル、新型車のニュース).(2012/9/5)

大容量リチウムイオン電池が搭載されている

リチウムイオン電池の製造元がどの記事にも書いていなかったのですが,以下のページに「GSユアサ」(リチウムエナジージャパン製)とありました。

アウトランダーPHV」(2012年09月05日)ECOカーアジア エコカーアジア

三菱i-MiEV Mグレードに搭載されている「東芝電池SCiB」は「MINICAB-MiEV CD 10.5kWh」、本田 「フィットEV」,スズキ「ワゴンR」に広がっていますし,リチウムエナジージャパン製も「i-MiEV Gグレード」「MINICAB-MiEV CD 16.0kWh」からアウトランダーPHEVへと採用範囲が広がっていくようですから,更なるコストダウンが期待できるでしょう。

アウトランダーPHEVは2013年1月の発売ですが,調べたところその価格は約370万円だそうです。国の補助金は,標準的なモデルとの価格差の半分が出ますから,約50万円が見込まれており,その補助金を引くと実質約320万円となります。

装備内容の比較はできていませんが,同じリチウムエナジージャパン製を積むi-MiEV Gグレード(16kWh電池:一充電距離180km)の補助金を差し引いた価格は284万円ですから,アウトランダーPHEV(12kWh電池:一充電距離55km)との価格差は36万円です。これを高いとみるか安いととるか。価格だけでなく,比較するには以下のような項目があげられるでしょう。

・最大1500WのAC100V電源コンセントを搭載
・12kWh電池は家庭1日分の電力供給可能
・エンジンによる発電(バッテリーチャージモード)で約10日分の電力供給可能
・燃料タンク満タン、電池パック満充電で880km以上走行可能
・2個の走行モーターを用いた4WDシステム
・PHEVの複合燃費は61.0km/l以上(トヨタ「プリウスPHV」と同等)
プリウスPHV Gグレード(4.4kWh電池:一充電距離26.4km)278万円

標準で「MiEV power BOX」がついているようなもので,災害対策を考えた車とすれば魅力的です。

今あるEVの走行可能距離では不満で,冬場の安全性を4WDに期待したい人にとっても魅力的でしょう。

リンク: 第261回:警告! 電気自動車も「ガラケー化」する?.

2012年上半期にプジョー・シトロエンが欧州でイオン852台、C-ZERO935台(共に「i-MiEV」のOEM車)を販売したが,生産休止を決定したと伝えています。

ヨーロッパでEVが難しい理由は,都市間の距離が長いこと,都市部では日本のような住居環境になく充電器設置が困難なこと,充電器が外にあると保安上維持管理ができないこと等にあるようです。日本のように高度?にシステム化されたものが,外国で受け入れられるとは限りません。

リンク: 路上のバッテリー切れ救援、EV向け「充電車」 三輪タイヤ開発 : 京都新聞.

開発された「充電車」はEVに10~15分間充電すれば,20~30キロの走行が可能になると伝えています。

EVの増加によってそれに慣れていない運転手も増加することになり,電欠するEVは増えるかもしれませんが,急速充電器設置場所の広がりと個々の電池性能が高くなることによって,「充電車」の需要はそれほど増えないのではないかと思います。

リンク: 東芝:ニュースリリース (2012-09-06):二次電池SCiBがスズキの新型ワゴンRのアイドリングストップシステムに採用.

SCiBの持つ急速充電性能(高回生性能)、長寿命性能などが評価され,新型「ワゴンR」などに採用されたと伝えています。

 このSCiBセルはEVの駆動用電池とは違いますが,三菱の「i-MiEV Mグレード」や「MINICAB-MiEV CD 10.5kWh」、本田 の「フィットEV」にSCiBセルが採用されていますから,こうした車種が増えることによりることにより,コストダウンがすすむことを期待します。


ホンダは8月31日に「フィットEV」のリース販売を自治体や企業向け限定で始めたと発表したばかりですが,販売を予定していた200台はすでに完売したそうです。

2年間で約200台をリース販売する予定」とニュースリリースには出ていましたが,これでは「販売」というよりも公道における「実証試験」のようです。

フィットEVのリース販売開始(2012/08/31)

HONDAの販売店舗には下記のようなカタログがありました。少なくはないであろう費用をかけてまでなぜこのようなカタログをつくったのか,作る必要があったのか不思議なことです。

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リンク: 日本最大のネットワークを目指して電気自動車向け会員制充電サービス開始|ジャパンチャージネットワーク.

日産系のジャパンチャージネットワークは,会員制充電サービスネットワークを構築し、10月1日より 神奈川県を中心とした関東圏内50拠点と石油元売4社の28拠点とで充電サービスを開始すると伝えています。

日産ディーラー10店舗
NEXCO東日本
成田国際空港株式会社
ファミリーマート
株式会社アレフ(びっくりドンキー)
JX日鉱日石エネルギー
昭和シェル石油
出光興産
コスモ石油

これまでは,それぞれのネットワークへの個別登録が必要でしたが,これにより相互利用が可能になり1枚のカードですむために便利さが増すでしょう。ただし,相互の料金体系を見直さなかったのか,ここの料金表(pdf)を見ると分かるように非常に複雑なものになっています。

また,以下にあるように,今後は充電設備の整備を共同で進め,2020年には4000カ所に増やす方針のようです。

リンク: EV急速充電4000カ所整備 日産・住商など20年メド  :日本経済新聞.

この記事には,「設置コストは1カ所400万~500万円程度」とありますが,2011年11月30日に発売された日産の急速充電器は,598,500円だそうですから,ずいぶん以前のデータを使っているのかもしれません。

リンク: 横浜市内のファミリーマート5店舗で9月5日午前10時より充電サービスの提供を開始します|ジャパンチャージネットワーク.

日産系のジャパンチャージネットワークは、ファミリーマートと共同で、2012年9月5日午前10時より充電サービスの提供を開始すると伝えています。10月1日からは,会員制有料サービスに移行するそうです。      

ファミリーマート 青葉大場町店
ファミリーマート 磯子三丁目店
ファミリーマート 今宿西町店
ファミリーマート 荏田南三丁目店
ファミリーマート せきぐち戸塚原宿店

利用可能時間が24時間365日というのはすばらしいことです。ただし,1回の最長充電時間は15分です。

リンク: 日産|ファミリーレストランで急速充電の実証を開始.

ファミリーレストラン「びっくりドンキー青葉台店」に急速充電器を駐車場に設置し,利用の頻度や時間帯、運用の方法などについて実証実験をおこなうと伝えています。充電料金は日産のものと同じようです。(税込かどうかは不明)

びっくりドンキー青葉台店:神奈川県横浜市青葉区青葉台1丁目1-6

実証期間:2012年10月1日より

充電時間:20分

充電料金:500円(ジャパンチャージネットワークの会員料金。非会員の場合は1回700円)

管理会社:ジャパンチャージネットワーク

合同会社充電網整備推進機構 電気自動車用急速充電サービス事務局より利用料金の案内 が来ました。

11月1日以降,引き続き利用するためには手続きが必要で,以下の料金が発生するとあります。

 登録手数料 :1,575円(税込)
 月額基本料金:1,050円(税込)
 充電1回あたりの従量料金:無料

これに関してアンケートが以前あったので,月額料金以外に充電1回ごとの料金設定も必要と書いたのですが,採用されなかったようです。

チャデモチャージ対応の充電器マップで調べるとわかりますが,現在は充電器が一部に集中しています。ですから,私のようにその近辺でなければ,月額料金を支払ってまで登録する人は少ないでしょう。たとえば,私がこの1年間に対象の急速充電器で充電したことは4回ですから,1回あたりの料金は(1575+1050*12)÷4=約3544円となり,日産の充電器で1回525円払って充電した方が得になります。これから対応機の広がりに期待しないと,残念ながら登録者はかぎられた地域の人になってしまうかもしれません。

中には事前の問い合わせなしにいきなり充電したいと店舗に飛び込んでくる人もいるでしょうから,日産の今の料金(約525円)のように1回限りの価格設定は急速充電サービス事務局の説明には書いていないですが,緊急避難的には必要になってくるでしょう。急速充電器を必要とする場合には,あまり残りの電池量はないでしょうから,近くに代替え施設がない場合にそのままお帰りいただくということはできないでしょう。その場でカードの発行,ということもできないでしょうし,どうしてもカードがないと利用できないとなると,このような場合には,店のカードを使って店が独自に仮設定した金額を請求することになるでしょうか。

なお、ちょっとした救いは,プレスリリースの中に「申込んでいない方でも一部を除き,現地窓口で料金をお支払いいただく(現時点では、一部、料金のお支払いが不要な場合もあります)などにより充電器をご利用いただけます」とあることです。急速充電器使用の鉄則ですが,事前の電話確認がここでも必要のようです。

今,手持ちのチャデモチャージカードは、10月31日まで無料で利用することができます。

リンク: 日産|日産自動車、「e-NV200」テストカーを栃木県に貸与.

多目的商用バン「NV200」をベースとしたEV「e-NV200」の試験車両1台を,栃木県へ貸与すると伝えています。

道の駅「湯の香 しおばら」で販売する農作物の集荷等にEVを利用するそうですが,その実施期間が9月4日(火)から9月17日(月)となっており,データを取るにはいかにも短すぎるような気がします。

少し前になりましたが,8月24日に「MiEV power BOX」を写真のようなところで見かけました。実際に使用されている場面を見たのは初めてでした。(↓以下3枚,携帯電話画像)

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ここは滋賀県長浜市の旧余呉小学校の講堂で,音楽プロデューサーYANAGIMANがサマースクールを開催していた場所です。この講堂は普段使われていないために電気が来ていないようで,楽器など音響設備の電源に使用されているようでした。

普通の発電機を使えば,その騒音で音楽やダンスが邪魔されるかもしれませんが,EV の電気を使えばそのようなことはありません。このような電気の来ていない場所で臨時的な使い方も手軽な発電機として有用だと思いました。

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(↑旧余呉小学校の前景と講堂)

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