2011/06

ECOカーアジア

東芝からすれば、i-MiEVに電池を搭載されると発表した翌日に「オタクの電池が日産NECより安くなければお付き合いは最初で最後になります」と言われた、ということ

LGケムなど韓国メーカーの電池は格安だそうです。日産NECの電池も生産規模が拡大すれば価格が下がってくるでしょうから,日本メーカー同士でも価格競争はし烈です。

ECOカーアジア

航続距離51km。こら厳しいです。私なら絶対乗りたくない。さてさて。丸秘となっていたSCiB電池の実力はどうか

SCiB電池の性能が気になるところです。ヤマト運輸の実証実験では良好との結果が出ていましたが,その車にSCiB電池を使っていたかは定かではありません。

SCiB電池(東芝)
軽商用電気自動車「MINICAB‐MiEV」 100台発注を決定ヤマト運輸株式会社

情報によるとi-MiEV 」(呼称タイプ「G」) の価格が改定されているようです。当サイトの予想通り実際のEVの価格(元値)改定により国の補助金額は100万円を切ってしまうようですから補助金を差し引いた額は約10万円安くなるだけですが,現行のi-MiEV」でオプションとなっている「ナビ」と「運転席シートヒーター」が標準装備となり,実質約33万円安くなるようです。その他の性能・装備面がどのように進化しているか詳しいことは不明です。

なお,i-MiEV」(呼称タイプ「M」)では,「急速充電コネクター」はオプションとなります。

「MINICAB-MiEV」:10.5kWh仕様・東芝製(約100km)約170万円〜
i-MiEV(M)」:10.5kWh仕様・東芝製約120?km約(198)万円〜
「MINICAB-MiEV」:16.0kWh仕様・LEJ製(約150km)約205万円〜
i-MiEV(G)」: 16.0kWh仕様・LEJ製(約160km)約298万円→約(288?)万円

今夏、『i-MiEV』に、お客様の実質的な負担額が200万円以下となるエントリーグレードを追加」(三菱自動車)2011/06/16

200万円下回る電気自動車」(NHK)2011/06/14

レスポンス

今回の展示ブースは製品のPRの面もありますが、モニタリングをしたいというところも大きいのです。そして、来年には次世代モデルを投入したいと思います

現在の充電コネクタには「使いづらい」「重い」「壊れる」などの声を聞きます。

【スマートグリッド展 11】CHAdeMOに欧米規格をクリアする新仕様…ヤザキ」(レスポンス)2011年6月17日

三菱自動車

北米向け『i-MiEV』や本年中の販売開始を計画している軽商用EV『MINICAB-MiEV』の生産開始に向け、EVの生産能力を増強させる為

規模拡大に向けて着々と計画を進めているようです。

朝日新聞

i―MiEV(アイ・ミーブ)で、ファンサービスや観光振興を目的に、約410万円で購入。平日は公用車として町役場に、土日や祝日は観光客らにそれぞれ貸し出す

フル充電した車のレンタル料は1時間2千円だそうです。「フル充電で160キロの走行が可能」とありますが,それはちょっと無理です。

三菱重工

可動式のコンテナ型ESSは、電力安定化用や非常用のほかに、屋外イベントや工事現場の電源、電気自動車の移動型充電源など、幅広い用途に対応できる強みが
(プレスリリースより)

蓄電容量は408kWh(最大出力1,000kW)だそうですから,リチウムイオン二次電池だけで価格は5000万円以上でしょうか。

東芝

SCiB電池モジュールの充電・放電の繰返し回数は一般的なリチウムイオン電池と比較して2.5倍以上(セル単体は4,000回)

電池容量が少ないと充電回数が増えて早く劣化しそうですが,充電・放電に強いとその心配は無用かもしれません。4,000回というと毎日365日充電をしても10年以上繰り返すことができます。
以下,SCiBの利点をまとめると

  • 急速充電性能(15分で電池容量の80%)、長寿命性能を持つ
  • マイナス30度の極寒の環境下でも急速充電と走行が可能
  • 実使用範囲が広く、回生能力が優れている
  • 電力消費量が一般的なリチウムイオン電池との比較で約1.7倍優れている
  • 搭載する電池容量を減らすことができるために車重の軽量化や車両の価格低減が可能

三菱自動車

従来の仕様に基づくグレード(仮称:16.0kWh仕様)については、従来通り株式会社リチウムエナジー ジャパン(LEJ)製バッテリーを搭載し、性能・装備面で進化させつつ、価格は現行レベルに抑える予定

ラインナップは予想通り?以下のようになりました。このラインナップからするとよほどi-MiEV」の性能・装備面を進化させないと「MINICAB-MiEV」16.0kWh仕様と少し価格差がひらきすぎているような気がします。
逆に言えば同じ16.0kWh仕様なら,商用車の装備でもかまわなければ「MINICAB-MiEV」がお買い得と言えるかもしれません。

「MINICAB-MiEV」:10.5kWh仕様・東芝製(約100km)約170万円〜
i-MiEV(α?)」:10.5kWh仕様・東芝製(約110?km)約(198)万円〜
「MINICAB-MiEV」:16.0kWh仕様・LEJ製(約150km)約205万円〜
i-MiEV 」 : 16.0kWh仕様・LEJ製(約160km)約298万円〜

レスポンス

エントリーモデルのバッテリーも、販売価格などから勘案すると、恐らく10.5kWhタイプが採用されるのだろう。バッテリーユニットや制御システムなどの共用化を考えれば、合理的な選択となる。仮に航続距離がJC08モードの半分としても50km

バッテリーそのものの価格がEVの販売価格を左右するので,バッテリーのあり方が今後どのようなものになるのか興味あるところです。

三菱自動車

台湾新幹線(台灣高速鐡路)の新竹駅に三菱自動車の新世代電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』をタクシーとして配備し、その運用を通じてEVの受容性、市場性、また充電インフラや優遇税制の整備などEV普及に向けた具体的な検証を進めていく

推動低碳城市綠色交通 純電動車接駁高鐵旅客 新竹縣創全國第一」新竹県政府

上記のサイトに寄れば,iMiEVの配色は赤白のポピュラーなもののようです。

電気自動車のことを「純電動車」というようです。

レスポンス

EV/PHV向けの200V充電スタンドで、非接触型ICカードでの認証機能に加え、通信機能にも対応し、トヨタがマイクロソフトと共同で発表したグローバルクラウドプラットフォームを活用した「トヨタスマートセンター」に接続できる

各社のユーザー囲い込みが始まっています。
【トヨタ G-ステーション 発表】安くても将来の利用形態を見越した仕様 」(レスポンス)2011年6月15日

通信機能を搭載したのは、トヨタスマートセンターと接続して充電の状況を“見える化”することが第1の目的

自分の行動も“見える化”されます。

レスポンス

i-MiEVは2009年7月に国内投入した後、日欧を中心に販売しており、今年3月末までの累計販売は1万台に

2009年11月から2011年4月までの国内販売台数は3327台です。

三菱益子社長「i-MiEV 廉価モデルは走行距離を短くする」(レスポンス)2011年6月13日
具体的な航続距離は明らかになっていませんが,益子社長は「100kmや120kmあれば十分と思う」と述べているそうです。
ただ「MINICAB-MiEV」とのラインナップがどんなものになるか興味あるところです。「MINICAB-MiEV」は商用車ですから「iMiEV」とのすみ分けは可能でしょうが,走行距離と価格の関係で微妙なラインナップができそうです。下の一覧を見ると現行のi-MiEVの走行距離は160kmですが,リーフのように既存のものを200kmに伸ばすとともに価格を下げてくるのかもしれません。

「MINICAB-MiEV」:10.5kWh仕様(約100km)約170万円〜
i-MiEV(α?)」:(10.5?)kWh仕様(約110?km)約(198)万円〜
「MINICAB-MiEV」:16.0kWh仕様(約150km)約205万円〜
i-MiEV 」 : 16.0kWh仕様(約160km)約298万円〜

価格の低下は購入者にとってうれしいものですが,国の補助金は実際のEVの価格(元値)と基礎額(比較できる車の価格)との差額の半額(上限は100万円)となっているようですから,「iMiEV」の元値が349.9万円より下がってくると補助金も100万円をきってきます。(現行では3,790,477円)

バッテリーは東芝の電池を使うようですが,LGケム製のもの(1kWh=3.5万円)であれば価格ももっと下げることができるかもしれません。

また,マスコミからの指摘(つっこみ!)はありませんが,アメリカでは「i-MiEV」を2万490ドル(約165万円)で買うことができるのですから,価格を下げることができる要素はまだあるのかもしれません。(今の「iMiEV」でも200万円をきることはできるということ?)

i-MiEV200万円以下(エコカーアジア)2011年6月14日

屋久島生活の断片・ブログ編

6月10日尾之間の町役場支所駐車場を利用しようと行ったらそこに設置されていた電気自動車用急速充電ステーションの解体が始まっていた。昨年12月ころから設置工事が始まったので時々通りかかるときに見ていたのだが不調続きのようで本格稼働したのは2月ころだったように見えた。ほんの三ヶ月で撤去とは無駄なことをしているのではないかというように見えてしまう

この鹿児島県屋久島町役場尾之間支所に設置されていた充電器は日新電機のものと思われます。「電気自動車用ECO急速充電ステーションを開発

「屋久島CO2フリーの島づくり」(鹿児島県)

上記の中に「屋久島電気自動車普及促進支援事業(充電設備)」というのがあり,「充電設備は法定耐用年数が8年と定められており,その期間内に処分等を行った場合は,補助金を返納」と書いてありますし国の補助事業でも8年間の規定を設けていますから,設置に補助金をもらっているなら返金しなければならないでしょう。

また,日産自動車と鹿児島県が結んだ「屋久島CO2フリーの島づくりの推進に関する協定書」によれば有効期間は2014年(平成26年)3月31日までとなっていますから,2011年2月初旬から2011年5月8日の期間におこなわれていた鹿児島県?と日新電機とのこの事業は,上記とは違う事業だと思われます。

鹿児島県が絡んでいる?のに「屋久島における電気自動車・充電設備の利用について」(2011年4月末現在)の中の充電器の位置を示す地図に「尾之間支所」がないのは不思議なことです。

以上のようなことから充電器を設置した企業は,国から補助金をもらう事業にのったのではなく,鹿児島県の企画した事業に補助金をもらって充電器を設置したが,データが得られたので今後のメンテナンスに手間を取られることよりも撤去した方が効率がよいと判断し,期間終了とともに解体したと考えるのが妥当かもしれません。

くまさんの電気自動車i-MiEV(アイミーブ)

走行パターンは
●Bポジションで加減速、回生ブレーキを最大限使用
●冷暖房はすべてOFF
●装備品(カーナビやライト、ファン類)は気にしないで使用

●パワーメーターのグリーンゾーン Ecoの文字をなるべく越えないようにアクセル調整
●急加速、急停止は極力しない
●車間距離を十分にとり、なるべくブレーキを踏まない
●赤信号手間えから減速し引っかからないようにする
●周りの車を気にしない・・・これが結構きつい!^^;

140円/リッターで皮算用しても134.6Km/リッターとなり夢のような実電費だ!

都内毎日の通勤使用での実燃費(電費)ですから,うちのような田舎ではもっと伸びるかもしれません。

日経ビジネス

2020年に1都3県に10万台のEVがあって、休日にその10%が遠出して急速充電器を利用するとしたと仮定した時に必要な充電器の設置費用は100億円を上回らない

10万台の10%は10000台ですから,著者の言う1都3県で「約350カ所」の急速充電器設置場所では,1カ所あたり約30台となります。それぞれのEVが占有する時間は30分ほどですが,30台分となると急速充電器1台ではおよそ15時間かかることとなります。休日に混むところは限られるでしょうからそういった場所では,ピーク時の混雑緩和を考えて十数台分の急速充電器を設置する必要が出てくるかもしれません。

CNET Japan

充電ステーションはネットワーク化されており、利用者は「Google Maps」を使って無料の充電スポットを見つけたり、予約をしたりすることができる

自社サービスへの誘導も視野に入れてのことでしょう。

読売新聞

電力を大型の蓄電池に貯めておき、充電が必要な車に蓄電池から一気に充電する方式を考えた。幅約10メートル、高さ約1・5メートルの大型蓄電池を使用すれば、100台の電気自動車に一度で充電できる

電池のサイズよりも大容量の電流を短時間に流してもバッテリーに負荷がかかりすぎないのかに興味があります。

三菱自動車

  • ハワイ州に対し、EV普及に有用となる情報の提供及び提言を行う。
  • EV供給プロセスにおけるパートナーネットワーク構築によるEV普及の支援や、環境技術の分野における雇用創出を支援する。
  • ハワイ州におけるEVの普及や認知向上を目的としたEVのデモンストレーションや教育活動を補助するため、急速充電器の展開の支援を行う。
  • ハワイ州におけるEVの受容性や認知の向上を目的とした公共教育活動を支援する。
  • 市民大学、専門学校でのEV及びそのインフラに関わる技術者の教育カリキュラムの開発・導入の支援を行う。

レスポンス

インテリジェントパワーコンディショナと連携して電気自動車(EV)用バッテリーを家庭用の蓄電池として利用する試み

これを「将来に向けた取り組み」としているところは残念なところです。

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