国際標準となったCHAdeMOのジレンマ、高出力化とコストの兼ね合い(2017/02/20)

自動車メーカーは、走行距離の長い電気自動車にするために、電池容量も10.5〜30kWhから60~100kWhと大きくしようとしています。そこで、CHAdeMO協議会では、大容量の電池に短時間で充電するため規格を新たに作ろうとしています。現在のCHAdeMO規格の急速充電器(500V、125A:最大出力50kW)を超急速充電器(500V、400A:最大出力150kW)へと仕様変更をおこなおうとしています。これに関してのインタビュー記事です。
この中で、CHAdeMO規格の急速充電器が「グローバルで1万3614基(日本6945基、欧州4051基、北米2097基、その他521基)」設置されているとありました。日本の規格ですから、そこに7000基余りあるのは当然として、ヨーロッパにも4000基もあるとは驚きでした。また、高規格は「2017年3月をめどに発行予定・・・製品化は2017年後半以降になるのではないか」とのことで、目前に迫っていることにも驚きました。
既報のように、トヨタもホンダも電気自動車分野への進出を表明していますが、今は営業所に急速充電器の影はほとんどありません。急速充電に対応したプリウスPHVも発売になりましたが、トヨタ店に設置の予定は全くないと聞くとネット上では情報が流れています。しかし、このままでは社会的な販売責任も問われかねませんから、いずれ各ディーラーに急速充電器を設置せざるを得なくなるでしょう。その時は、既設の置き換えではなく、イチからの設置となることから、トヨタやホンダ店には、(淡い期待ですが)超急速充電器がお目見えするかもしれません。