日産自動車、「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」のサービスを改定(2016/12/01)
日産は、「リーフ」オーナー向けのサポートプログラムを改定し「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2」(以下ZESP2)として12月1日より開始すると発表しています。今までの旧プランと比較すると以下のようになります。
新しいZESP2の「使いホーダイプラン」は、充電場所の条件は同じですからスタンダードプランが契約内容を変えて1,000円値下げされました。(補足:コメントいただいたように、今まで含まれていた点検代や車検代が別料金になって、値下げになったということでした。修正します)
「つど課金プラン」は、ライトプランから月額は下がっていますが、旧料金で無料だった日産販売店舗でも15円/分の充電料金を払わなければなりませんから、実質値上げとなるでしょう。「つど課金プラン」は、月の走行距離が短く、普段はほとんど自宅で充電をし、外出中の電欠や遠くへ行くときの保険として、月会費1,000円(税別)を払うという人向けのプランです。
ニュースリリースの表の「使いホーダイプラン」上に「断然、おトクな」とあるように、月額2,000円と固定されていますから、距離を長く走れば走るほど「お得」なことは間違いありません。
「NISSAN EV blog」の「電気自動車の充電月額2,000円 日産の新充電サポートサービス始まります。」(2016/12/01)では、そのお得度を実際に計算しています。
期間:5ヶ月
距離:12,268km(約2450km/月、約80km/日)
「使いホーダイプラン」:11,942円
燃費17km/Lのガソリン車:88,835円(ガソリン価格123.1円/L)
一ヶ月にすると約15,379円も得になる計算ですから、1年では約184,543円、5年乗れば、約922,716円節約することができます。リーフが同じようなガソリン車よりも100万円高くても、安い電気代で5年で差は縮まることになります。
ただし、月定額には落とし穴があって、短い距離しか走らなくても月額2,160円(税込)払わなければなりません。blog上の燃費17km/Lのガソリン車であれば、一ヶ月の走行距離が約300kmまでの休日ドライバーでは元が取れません。
それよりも「お得」に疑問を感じるのは、旧プランよりもさらに安くして、急速充電器への誘導を強めていることです。さらに、2016年10月28日以降にリーフを買った場合には、2年の間、月会費も0円ですから、好きなように急速充電器をお使いくださいという状態になります。
テスラが今まで充電を無料にしていましたから、それを意識してのことかもしれませんが、テスラに比べリーフは台数が多いですから、他社の電気自動車に乗っているオーナーにとっては、充電渋滞に合う確率が高くなり迷惑なこととなるでしょう。
スーパーチャージャー も課金へ(2016/11/10)
また、「集合住宅で自宅充電設備なし」という場合を除いて、自宅での夜間充電が電力の平準化のためには重要・基本だと私は考えていますから、電力需要が高まる夏の昼下がりに急速充電器にリーフが常駐している様子は見たくありません。
電気自動車の売り上げを伸ばすための対策なのでしょうが、急速充電器の適切な・賢明な利用という面からいうと是非が問われても良いと思います。
三菱のプランは、「つど課金プラン」系ですが、日産と合同で計画している軽EVが近い将来に出てくれば、日産のプランとの整合性が問題となり、いずれそのプランは統一されるかもしれません。その時は、私でも月間に300km以上は走っていますから、選択に迷うかもしれません。そうなれば安さの誘惑に負けるか悩ましいことです。
しかし、トヨタをはじめ各社が電気自動車の量産を計画していますから、電気自動車が出そろう2020年頃には、台数増・定額プランの乱立により充電渋滞がひどくなり、「使いホーダイプラン」は逆に見直されるかもしれません。
(書いていてふと思いましたが、裏では急速充電器の利用率を上げ、日産から設置業者へ使用料を払い、充電器の維持を助ける面もあるのかもしれません)
急速充電環境の行方(2016/11/25)
日産は、「リーフ」オーナー向けのサポートプログラムを改定し「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2」(以下ZESP2)として12月1日より開始すると発表しています。今までの旧プランと比較すると以下のようになります。
新しいZESP2の「使いホーダイプラン」は、充電場所の条件は同じですからスタンダードプランが契約内容を変えて1,000円値下げされました。(補足:コメントいただいたように、今まで含まれていた点検代や車検代が別料金になって、値下げになったということでした。修正します)
「つど課金プラン」は、ライトプランから月額は下がっていますが、旧料金で無料だった日産販売店舗でも15円/分の充電料金を払わなければなりませんから、実質値上げとなるでしょう。「つど課金プラン」は、月の走行距離が短く、普段はほとんど自宅で充電をし、外出中の電欠や遠くへ行くときの保険として、月会費1,000円(税別)を払うという人向けのプランです。
ニュースリリースの表の「使いホーダイプラン」上に「断然、おトクな」とあるように、月額2,000円と固定されていますから、距離を長く走れば走るほど「お得」なことは間違いありません。
「NISSAN EV blog」の「電気自動車の充電月額2,000円 日産の新充電サポートサービス始まります。」(2016/12/01)では、そのお得度を実際に計算しています。
期間:5ヶ月
距離:12,268km(約2450km/月、約80km/日)
「使いホーダイプラン」:11,942円
燃費17km/Lのガソリン車:88,835円(ガソリン価格123.1円/L)
一ヶ月にすると約15,379円も得になる計算ですから、1年では約184,543円、5年乗れば、約922,716円節約することができます。リーフが同じようなガソリン車よりも100万円高くても、安い電気代で5年で差は縮まることになります。
ただし、月定額には落とし穴があって、短い距離しか走らなくても月額2,160円(税込)払わなければなりません。blog上の燃費17km/Lのガソリン車であれば、一ヶ月の走行距離が約300kmまでの休日ドライバーでは元が取れません。
それよりも「お得」に疑問を感じるのは、旧プランよりもさらに安くして、急速充電器への誘導を強めていることです。さらに、2016年10月28日以降にリーフを買った場合には、2年の間、月会費も0円ですから、好きなように急速充電器をお使いくださいという状態になります。
テスラが今まで充電を無料にしていましたから、それを意識してのことかもしれませんが、テスラに比べリーフは台数が多いですから、他社の電気自動車に乗っているオーナーにとっては、充電渋滞に合う確率が高くなり迷惑なこととなるでしょう。
スーパーチャージャー も課金へ(2016/11/10)
また、「集合住宅で自宅充電設備なし」という場合を除いて、自宅での夜間充電が電力の平準化のためには重要・基本だと私は考えていますから、電力需要が高まる夏の昼下がりに急速充電器にリーフが常駐している様子は見たくありません。
電気自動車の売り上げを伸ばすための対策なのでしょうが、急速充電器の適切な・賢明な利用という面からいうと是非が問われても良いと思います。
三菱のプランは、「つど課金プラン」系ですが、日産と合同で計画している軽EVが近い将来に出てくれば、日産のプランとの整合性が問題となり、いずれそのプランは統一されるかもしれません。その時は、私でも月間に300km以上は走っていますから、選択に迷うかもしれません。そうなれば安さの誘惑に負けるか悩ましいことです。
しかし、トヨタをはじめ各社が電気自動車の量産を計画していますから、電気自動車が出そろう2020年頃には、台数増・定額プランの乱立により充電渋滞がひどくなり、「使いホーダイプラン」は逆に見直されるかもしれません。
(書いていてふと思いましたが、裏では急速充電器の利用率を上げ、日産から設置業者へ使用料を払い、充電器の維持を助ける面もあるのかもしれません)
急速充電環境の行方(2016/11/25)
コメント
コメント一覧 (15)
先月移転新築オープンしたトヨタ店、G-staisyon(スペル合ってますかね?)通常速充電器が1基
営業時間しか使えない設置ですが、ショールームには「プリウスPHV誕生!」の横断幕が・・・
(Webマスター:G-Stationですね。
プリウスPHVは他で充電してくれということでしょう^_^;)
ところで日産の系列販売店以外で購入した場合も申し込みできるのでしょうか?
今後、三菱のプランも共通化して使い放題プランできたら更にびっくりです(笑)。
急速充電の規格も高出力化で欧州連合が連携との報道もあり、重要なターニングポイントになるかもしれません。
充電マナーについても注目されていきそうです…。
(Webマスター:ともかく、気持ちよく使えることを願っています)
急速充電器の混雑を呼ぶようなサービスはやめてくれという声もあるようですが、批判すべきはメーカーのサービスではなく、プリウスPHVや外国メーカーのEV大量導入を目前に、急速充電器の数はこれでいいのか、というユーザーの声をメーカーや行政府に向けることでしょう。特に、新規参入メーカーに対しては。
設置計画から予算獲得、用地確保、発注・施工・稼働まで、私企業にしても自治体にしても半年一年で出来るものではないはずです。早く手を打たないと。
今までも高速道路を使う人はスタンダードプランに入っていたので、高速道路でのリーフの充電状況にはあまり変化は無いと思われます。
今まで日産だけで充電をして高速道路を使っていなかった人が、急に高速道路を使う様になるとは思えませんので、新プランによる充電渋滞悪化の心配はしなくとも良いと思っています。
ただ、都度課金プランは日産ユーザでも有料ですので、日産店舗での充電渋滞は緩和されるでしょう。
30KWhリーフの24KWhリーフの新車登録台数の差は8:2程度で、ほぼ30KWhが選択されていて、30kWhはサービスエリア3つ分の航続距離がありますので、リーフ1台あたりの充電スポットの利用率は減る傾向にあります。
それより、高速道路ではPHVが各駅停車で充電スポットを占拠しそうになりそうな気配が有る事の方を危惧すべきではないでしょうか?
また、テクニカルサービスの点の補足ありがとうございます。
定額サービスは、三菱ユーザーにとってうらやましい制度です^_^;おっしゃるように、メーカーの側からすれば売り上げを伸ばすためならサービスをよくするにかぎりますね。
そのためにはメーカーもそれに見合う先行投資をしないと、サービスの質が問われることになりかねません。プリウスPHVを出すトヨタには責任持って急速充電器を設置してほしいですし、日産にも三菱にも全店舗につけてほしいものです。
私の近くですと、滋賀日産の長浜店には急速充電器がありますが、長浜宮司店には普通充電器しかありません。普及を目指すためにも、それぞれがんばってほしいものです。
お書きのように高速を使っていなかった人が、急に高速道路を使うとは限りませんが、そこは「定額」の怖いところで、高速へ入る頻度は少しでも上がるのではないかと心配しています。
ただし、30kWhの増加は、ありがたい状況ですね。
その反面、アウトランダーPHEVがそうであったように、プリウスPHVの発売にはたいへん懸念を持っています。トヨタ店に急速充電器がなくて、他に立ち寄ったとしても充電渋滞になれば、他へ回ることもできますが、高速で私の乗るアイミーブMグレードでは待つしかありませんからね。
今、世界の自動車産業が生き残りを賭けて、徐々にEVへのパラダイムシフトして行く時期だと思いますが、そんな大切な時期にEVを乗り始める事になり、感無量です。
急速充電器の数、充電の仕方、課金体系。
これからもっと論議されて然るべきだと思います。
日産も電気自動車売るために、なりふり構わないという所ですね。
プリウスPHVと合わせて、ますます急速充電の環境が悪化しそうです(^^;;
ところでTOYOTAディーラーのG-Stationですが、三菱アプリで見ると、続々とNCS化されているようです。ただし軽貨物さんが書いているように、営業時間中のみで1時間タイマーとか。これを相互運用の免罪符にして公共の急速充電器を占領されたら、電池容量の少ないMiEVは辛いですね。
オプションと言われている急速充電ポートが50万円くらいすれば良いのに(^^;;
お書きのように充電器の数など、電気自動車が増えてくる今、先送りしないで論議していかないといけませんね。
「やっちゃえ日産!」という感じですね(^O^)
お書きの件について、改めて近くのトヨタカローラ滋賀・ネッツトヨタ長浜店の店舗を見たら、NCS化していました。明らかにプリウスPHV対策でしょうね^_^;
急速充電器を設置して本当の対策でしょうに、近々どこかの店舗につける予定があるのか聞いてきます。
恐らくは点検や車検のサービスも無いと思います。
ミニキャブに乗っている者としてはたまったものではありません。
1日に2回充電して150~200km走っているので900円はかかっています(税別)
これならガソリン車のガソリン代と変わりません、2台買える値段の値打ちが無いです。
eNV-200バン、売れているのでしょうか?
私が知っているところは、そういう内規に引っかかるところなのでしょうね。2店が近くにあるので、両方ともの設置は効率が悪いと片方の店は見送られたのではないかと想像していました。
ご説明の通り、転回場所、閉店後の進入経路等の規定をクリアしないと、設置許可がメーカーより下りないそうです。
(Webマスター:公開が遅れましてすみません。
24時間開放するのですから、慎重にならざるを得ないでしょうね)
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