リンク: トヨタ 新型プリウスPHV | トヨタ自動車WEBサイト.(2016/03/23)

トヨタ自動車は、「ニューヨークモーターショー16」で新しい『プリウスPHV』を発表したと報じています。日本では、2016年秋からの導入を予定しているそうです、と3月23日に伝えました。

4月1日エイプリルフールに書いた トヨタのすべての店舗に急速充電器を設置へ.へとうがらし さんから『秋頃にテレビからまたあの「恋する充電プリウス」が聴こえてきそうですね。』とのコメントをいただいたので、YouTubeであらためて見てみたら、その歌詞には新型プリウスPHVの「未来」を予感させるようなものがいくつも出てきていました。

恋する充電プリウス ~恋するフォーチュンクッキー2~ / AKB48[公式] 
YouTube: 恋する充電プリウス ~恋するフォーチュンクッキー2~ / AKB48[公式]

「充電プリウス 未来は これが主流になるよ」と言いきっていますが、あくまでハイブリッド車にこだわるトヨタとして大丈夫なんでしょうか。

「これから先は 充電の時代よ」「みんなを呼ぶには 充電を見せること」は、電気自動車へつながる「時代」を暗示しているかのようです。目に触れる機会を少しでも多くし、スマホを充電するように「充電」は簡単なことだとわかるだけでも、電気で動く自動車への誤解を解く一つになるでしょう。

「いままでのクルマ 忘れさせる」のは、燃料電池車「ミライ」ではなかったのか、と思わず突っ込みを入れてしまいました。

Introducing The 2017 Prius Prime | Toyota
YouTube: Introducing The 2017 Prius Prime | Toyota


 

新型プリウスPHVには、テスラ(Tesla Motors)のモデルように縦長のフルHD11.6インチディスプレイが配置されています。

従来のプリウスPHVのEV走行距離は26.4kmでしたが、新型は60km以上と大幅に延ばしてきています。従来のリチウムイオンバッテリーは4.4kWhでしたが、新型は8.8kWhと「従来比2倍」となっていますが、走行距離は2倍以上となっています。ちなみに、アウトランダーPHEVは12kWhの電池で60.8kmですから、電池の性能は上がっています。(roujin-30Gさんからコメントいただいたように、もしプリウスの電池の仕様で使えない部分が1kWhあるとすると、使える部分の計算では約2.3倍と従来比通りになっているようです)

一番の新しさは、プリウスPHVが急速充電対応となったことでしょう。従来のプリウスPHVにはなかったバッテリーチャージモードも新型には備えていますから、発電をしながらバッテリーに充電することはできますが、それでは燃費が悪くなることから、アウトランダーPHEVがそうであるように、いずれは街中での充電は急速充電スタンドでということになるでしょう。

トヨタは日本充電サービス(NCS)に参加していますから、発売と同時に急速充電スタンドが利用できるカードを発行してくるでしょうが、今でも利用度の高い充電スタンドでは充電渋滞が発生していますから、新型プリウスPHVの販売状況によっては、渋滞を誘発させかねません。

急速充電対応メリットは、トヨタのディーラーにも急速充電器が設置されることでしょう。最初、数は多くないでしょうが、トヨタの店舗数(約5,800の店舗)から考えるとさらなる充電環境が整備されるであろうことは喜ばしいことです。

リンク: 【ニューヨークモーターショー16】プリウス PHV 新型発表…デザイン差別化、EV航続60kmに | レスポンス.(2016/03/23)