リンク: 道の駅にEV充電器 山間地に活力チャージ? 浜松|静岡新聞アットエス.

浜松市内全ての道の駅《くんま水車の里(天竜区熊)、いっぷく処横川(同区横川)、花桃の里(同区大川)》に急速充電器が2015年度内に設置されると伝えています。

ところが、市が電気料の基本料金を負担するなどの優遇策をとるわりに、既にある区役所の利用状況が芳しくないとありました。

気になったので、充電器の検索アプリであるEVsmartで調べてみると利用されない原因が見えてきました。それは、利用しやすさの違いでした。

多い月で70~80台利用するという最も利用頻度の高い「南区役所」は、時間が8時30分から17時30分までと限られていますが、土日・祝祭日も使うことができますし、日本充電サービス(NCS)に登録してありますから、対応するカードさえ持っていれば手軽に充電することができます。(「北区役所」も同じ)

それに対して無料から有料化へ移行するとともに60台から3台へと急激に利用回数が落ちたという「中区役所」は平日しか利用することができず、祝祭日はもちろん土日も使うことはできません。さらに、充電サービス(NCS)に対応していませんから駐車料金の500円を払って受付をし、その後に係員にカギを開けてもらって充電する方式だそうです。(充電器利用の旨を伝えれば無料処理してもらえるとEVsmartにはあります)

利用条件に「電気のみで走行する車両は、電欠の恐れがある場合、電気とガソリンで走行する車両は、電欠の恐れがありかつ、ガス欠の恐れがある場合に使用可」とありますから、無料で開放していた期間に、自宅での電気節約のために自宅で使う分も電気自動車に充電して持ち帰るといった「盗電」のような行為をしていた人がいたか、業務で使うタクシーなどによる占有が多かったかでこのような対策になったのかもしれません。また、「南区役所」でできている利用方法がなぜ「中区役所」でできないのか、わかりませんが、駐車スペースの構造や充電器の設置場所にあるのかもしれません。

しかし、浜松市は「温室効果ガスの削減などを目的」に充電器を設置しているとしているそうですから、維持費を税金で払っている以上、利用率を上げることが必然的に求められるでしょう。

もし駐車スペースの構造で休日の進入ができないとしても、少なくとも充電サービス(NCS)に対応することで平日での利便性は向上するのではないでしょうか。

「静岡新聞」にしても「需要の見込みや設置効果は未知数だ」と突き放した書き方をしないで、掘り下げて取材をし、課題を解決するような提案をしてほしいものです。