リンク: 経産省、2016年度のクリーンエネルギー自動車補助金を大幅減に 【CLUB CARS】.

経済産業省は、電気自動車などへの補助金「クリーンエネルギー自動車補助金」の予算額を2015年度の200億円から2016年度は150億円へと予算要求を減らすようだと書いています。

記事には「なんと補助額減少が決まった」と書いていますが、以前にも『日産「リーフ」価格値上げ』(2015/03/27)で書いたように、もともと1台あたりの補助金額は年々減っていく仕組みになっているため、目標台数を増やさない限り、概算要求の全体額は自然と減ることになります。ですから、全体額が減るということは、来年度も台数の増加はあまり見込めないと経産省は考えているということで、電気自動車などの普及には懐疑的であり、あまり積極的ではなくなっているといえるかもしれません。

電気自動車の購入には、その価格の高さから国から「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」が出ていますが、部品価格の低下をみこし車両価格を補助金に頼らないところまで下げるために、年々補助金額が減る仕組みになっています。

概算要求通りに予算が通っても通らなくても1台あたりの補助金額は確実に減りますし、『日産「リーフ」価格値上げ』に書いたように、メーカーが補助金減額以上に値下げしなければ、実質は値上げになります。三菱も同じように実質は値上げになった過去がありますから、電気自動車を今、買おうか迷っている人は、マイナーチェンジを待っているのも一つの方法ですが、その車が値下げになるかは不確実ですから、金額的には今年度中に登録した方が良いといえるでしょう。

日産 リーフ、マイナーチェンジ(2015/09/11)

さらに、早く購入した分、電気自動車を楽しむことができる時間は増え、ガソリン代との差額など維持コストは下げることができます。これは確かなことです。

(文末に「参考:クリーンエネルギー自動車補助金」とありますが、資料が古く参考にはなりません。クリーンエネルギー自動車補助金 対象車両にあるように、参考定価から基準額を差し引いて、補助率の2/3をかけたものが現在の補助金額です)

2014年度クリーンエネルギー自動車等導入費補助事業開始(2014/07/01)

今年度のクリーンエネルギー自動車等導入費補助事業発表(2013/05/30)