リンク: 朝日新聞デジタル:日産、EV150万台目標達成を延期 16→20年度 - 経済・マネー.

日産自動車と仏ルノーは、EVを世界で累計150万台販売する目標の達成時期を4年遅らせると伝えています。

記事の中で気になるところは,以下の所です。「トヨタ自動車のようにEV市場に参入しない大手メーカーもあることから、なかなかインフラ整備が進まないという事情がある」

これを読むと大手メーカーが参入しないからインフラ整備が進まないというふうにとれますが,日本の場合はけっしてそうではないでしょう。一番の原因は,急速充電器の整備とその維持に多額の費用がかかることだと考えられます。

今のように国などから設置のために補助金がたくさん出たとしても,収益は多くありませんからその後の維持は大変です。ですから,自治体などでなければ急速充電器の設置には慎重にならざるを得ないでしょう。

リンク: 河北新報 東北のニュース/全市町村で充電OK 青森県、次世代自動車でビジョン.(2013年09月25日)

リンク: 充電器設置、電気自動車メーカーが補助 市町村の負担ゼロに - AGARA紀伊民報.(2013年09月26日)

普段の生活の範囲内でEVを使用する分には,急速充電器はそれほど重要ではありません。もちろん使い方によりますが,私の場合そのほとんどが家庭での充電で済み,往復約30キロの毎日の通勤と休日の街乗りで今のEVに不便を感じたことはありません。ですから,充電の基本は自宅と考えた場合,インフラ整備といわれるものは急速充電器の設置ということになるでしょう。

EVのデメリット(2013.6.29)の「充電のためのインフラ不足 」に書いたように,その急速充電器は全国に次々と設置されており,2013年6月5日に1,677箇所であったものが,約3ヶ月後の2013年9月10日には1,858箇所と約200箇所も増えています。

そのブログの繰り返しになりますが,携帯電話が繋がりにくいといってもスマートフォンを買い求める人はたくさんいます。そのつながりにくさの解消のために電話会社は基地局の設備増強や新設に励んでいます。EVでもEVの走りの面白さや魅力が人々に伝われば,買い求める人が増え,インフラの整備も進むことでしょう。鶏が先か卵が先かのように充電インフラが整備されていないからEVが普及しないと考えるのではなく,まずはEVの楽しさを理解してもらうことが重要で,その結果として EVの増加,急速充電器の整備へと結びつくのではないかと私は考えています。

EVが売れない一番の原因は,朝日新聞デジタルのような記事がいまだに溢れていることだと思います。先の記者が「大手メーカーが参入しないからインフラ整備が進まない」と考えてしまって記事にしたり,同じ記事内で自動車関係者がEVは「1度の充電で走れる距離は150キロ程度で、遠出には不向き」で使い勝手が悪いと決めつけたりすることが,EVの印象を悪くしている・購入をためらわせている原因だと思います。

EVのデメリット(2013.6.29)走る距離が短い

確かにEVは充電のための時間が余計にかかってしまい,この点に関しては『使い勝手が悪い』ともいえますが,これと『遠出には不向き』とは同じ意味にはなりません。たとえば,以下のEVオーナーは,岡崎から宮城まで往復約1600kmを走っておられます。

リンク: 宮城県七ヶ浜町でボランティア活動に参加しました(往路 移動編)|EVオーナーズクラブ.

原稿を書く前にまずはEVにしばらく乗ってみて,正確な情報を元に記事を発信していただきたいものです。