連休中,時間が空いたので以前から考えていた「琵琶湖一周」(通称ビワイチ)をしてきました。
家から琵琶湖の北をまわって大津市(滋賀三菱大津店)へ向かうと90キロを越えてしまい,途中に標高200メートルほどの所もあるために,私のi-MiEV Mグレードでは,ぎりぎりたどり着けるかどうかと心配でした。もしするのなら滋賀三菱高島店などの200Vでの充電が安心のための条件でした。(逆回りでも同じ)

ところが4月下旬に中間地点の「道の駅 藤樹の里 あどがわ」や「滋賀日産 安曇川店」に急速充電器が設置されたと聞いたので,早速今回のビワイチとなったわけです。

琵琶湖の北で一番高いところは滋賀県長浜市西浅井町から高島市マキノ町へぬけるトンネルのあたりで標高200メートルほどです。この湖北あたりをのぞけば,琵琶湖の周りはほぼ標高90メートルから100メートルの間で平坦な道です。

まずは,「道の駅 藤樹の里 あどがわ」をめざして自宅を出発しました。先に述べたように200メートルのピークを過ぎればほぼ平坦な道で,連休の中盤にあたるためか混雑もしていませんでした。また,滋賀県内の充電施設の取材も兼ねているため、せっかくの機会ですから距離的には「道の駅 藤樹の里 あどがわ」のすぐ近くにある「滋賀日産 安曇川店」へ先に立ち寄りました。

Sany8006

店は休みでセルフ充電ということは事前に日産のページで調べていたのでわかっていたけれど警備の人ぐらいいるだろうと,取材のための挨拶に事務所へ行きましたが本当に無人でした。ということは,本来なら充電料金525円払うべきところが無料になったと思うのですが,写真を撮っただけでその辺の注意書きがあったのかどうかは確かめていません。ともかく連休に出かける人のことを考えて,充電器を開放してくれていた日産に感謝します。

Sany8001

急速充電器は日産の新しいタイプのものでした。また,充電待ちの車のためにか,充電口は一つのようでしたが,駐車スペースが急速充電器の両側2つに別れていました。EVが増えてくればこのような形の配慮が必要でしょう。

Sany8003

Sany8004

次に「道の駅 藤樹の里 あどがわ」へ向かいました。先に述べたように「滋賀日産 安曇川店」からすぐ近くの所にあります。

急速充電器はある程度距離をおいた点での広がりにこそメリットがあります。EVが増えてくればその選択肢が増えることはよいことですが,滋賀県のようにまだまだその数自体が少ないところではなおさら,どこの場所にあるかが重要となっています。琵琶湖の北部には急速充電器が数少ないですから,急速充電器のある滋賀県彦根市から高島市の今回の場所まで80キロほど設置されていないということは、走行可能距離の長い日産リーフや三菱Gグレードでは問題なくても,三菱Mグレードでは厳しい距離となり,「ビワイチ」のネックとなっています。私の場合には自宅である出発地点がその中間にありますから今回問題なかったですが,設置者の都合があるとはいえ,湖北地域の道の駅(3箇所有り)などにぜひとも設置してほしいものです。(計画されたところはあったようですが,なぜか中止になったようで,維持コストの問題もあるのでしょう。急速充電では高電圧の問題もありますが,「道の駅 あどがわ」のように中速充電であれば比較的安く導入できると思うのですが)

道の駅 藤樹の里 あどがわ」での充電器は施設内に併設されているコンビニのすぐ近くにありました。連休の中日でも駐車場は混雑していましたが,EVは待つことなくコーンの置いてある充電場所に後ろ向きで止めることができました。これもまだまだ数の少ないEVの特権です(^O^)

ただ,どこでも言われますが,一般の車がここに無断で止めてしまうことがあるそうです。

Sany8012

Sany8016

急速充電器は,この4月から滋賀県内で使用できるようになった3箇所とも同じで「nichicon」製で,ここは出力は30kwの中速充電器でした。

充電する前に道の駅の案内所で受け付けをすると電話番号を聞かれました。最長30分間でお願いしているのだが,なかなか戻ってこない人がいるためとのこと,これからはEVにも充電マナーが求められます。また,ここは30kwの中速充電器ですから,あまり電気を減らした状態では,30分かけても十分に回復しないでしょうから,そこの所を考えて充電の計画を考えなければならないでしょう。

今回,Mグレードは7目盛減(電池残量は58パーセント)で残り時間表示は20分と出ました。その後,85パーセント(16目盛中,2目盛残す)で停止し,そのまま2回目の再充電をしようとしてもスタートしませんでした。リーフは85パーセント充電を推奨していますから,そのような設定にしてあるのだろうと思いましたが,翌日の「ビバシティ彦根」では違ったので,改めて報告します。(20分と出ましたが実測値では20分かからなかったような気がします

5月4日は私の前にもう1台EVが来たとのこと,4月下旬のオープンから4台が充電に来たそうです。充電スポットに登録されると,これからここは増えることでしょう。

Sany8013

次に琵琶湖の一番南側をめざして,滋賀三菱大津店」へ向かいました。休業日で営業していないことはわかっていましたが,写真を撮りたかったことと,これまたすぐ近くにある「滋賀日産 大津店」が「安曇川店」と同じようにセルフで対応していると聞いていたからです。

ただ,南下するにしたがい渋滞が始まりました。帰宅する時間の都合があるので,計画を変更し大津店の次に行こうとしていた「イオンモール草津」へ直接向かいました。近江大橋を通るので,まあ「ビワイチ」といってもよいでしょう。

ここでも駐車場は混雑していましたが,EVの駐車スペースに並んで待つことなく止めることができました。充電器は,平面F駐車場(イオン1階イオン北入口前すぐ)に設置してあります。係の人の話によると,入口近くという便利な場所にあるので,すぐに一般車が止めてしまうそうで,警備の人が近くにいない場合は,サービスセンター(077-599-5000)に電話連絡して移動放送をしてもらうしかないようです。

Sany8027

この急速充電器は,「道の駅 あどがわ」と同じで「nichicon」製ですが,出力は50kwです。ですから電池残量は46パーセントでしたが,「あどがわ」より短く残り時間表示は15分と出ました。(帰りの時間が気になっていたので,始動キーをONにしたままにしていて,最初はエラー表示が出てしまった^_^;)

Sany8033

ここでも,85パーセント(16目盛中,2目盛残す)で停止しました。Mグレードの「航続可能距離表示」は100キロと出ていましたから,十分帰り着くことができるとすぐに出発しましたが,カーナビを信頼して?回り道をしてしまったことと,お腹が減って買い物をするために回り道をしてしまったことで家にたどり着いたときには,残り「航続可能距離表示」は1キロでした。久しぶりに「カメ」マークを見ました^_^;

「ビワイチ」にかかった距離は166.4キロで,電気代は前日に充電した約90円,近江大橋通行料100円(軽自動車)でした。

Sany8037

(追記:急速充電器設置場所の最大距離は,彦根市と高島市安曇川間で約80キロです。リーフやi-MiEV Gグレードでは問題のない距離ですが,途中に標高差が100メートルほどある峠があることから,Mグレードでは厳しい距離です。ですが,日産プリンス彦根では2回充電ができますし,ビバシティ彦根でも95%充電が可能ですから,反時計回りでなら可能となるでしょう。)