リンク: 【みんカラ】 アイミーブMタイプで藤岡から沼田までの、走行のデータ分析|骨までアイして(^^)|ブログ|Ernst Carl -.

出発点は藤岡の群馬三菱藤岡店、終点は沼田市の北部にあるやなぎまち皮膚科さん。結果は5コマ(セグメントという言い方は好きではないので)と、走行可能走行距離28kmを残し、余裕で走りきった

自動車評論家 国沢光宏さんの「前橋から沼田方面に向かったら、登り坂ばかりおよそ36km。おそらく届かないと考えます」を実際はどうかと検証された記事です。「憶測」よりも実際に走ってみた「事実」には重みがあります。

今さらですが,以下の記事を改めて読んで,自分のデータと比べてみました。

短距離型i-MiEV(ECOカーアジア)2011年07月07日

ただガソリンと違い急速充電だと80%しか入らない。つまり充電して8,5kWh程度

7月の時点での記事ですから3.11後,国友さん自身がリーフで「昼間の充電をほとんどしなかった」とおっしゃっているのに,他の車の話になると急速充電を前提としていることには電費計算以前に無理があります。夜間充電後の100%をスタートにすべきでしょう。

平坦地であれば電費7km/kWhとして航続距離45km。登り坂だと電費がイッキに半分以下になるため、20km+αしか走れないことになってしまう。この計算、合っているか?

平坦地であれば悪くても8.3km/kWhは走ります。上手く走らせれば10km/kWhを越えることも可能でしょう。

登り坂のデータは以下のようなものがあります。以前に滋賀県の伊吹山へ登ったことがありますが,標高約1260mの9合目駐車場でバッテリー残量計3目盛を残していました。出発地点からの標高差は約1160mで距離にして約41km,i-MiEVのバッテリー残量計目盛は16目盛ありますからi-MiEV Mグレードの10.5kWhを16でわると,1目盛あたり0.66kWh,13目盛消費しましたから8.5kWh,41kmを8.5kWhでわると4.8km/kWhです。私のi-MiEV の平坦地の半分は4.2km/kWhですから実際の走りでは,半分にもなっていません。

また,80%充電の8.5kWhとしても4.8km/kWhであれば,登り坂ばかりの36kmは走ることができそうです。(最初の1目盛は他よりも多めに走ることから,17目盛と仮定すると1目盛あたり0.62kWh,13目盛消費しましたから8.0kWh,41kmを8.0kWhでわると5.1km/kWh)

私の山登りの時は,時速約40kmで走っていましたから遅いようですが,街中での平均速度はこれよりも遅いかもしれません。また,信号機のないドライブウェーで停止することは後から来る車を先にやる以外にありませんでしたから,様々な条件で街乗りとは違い単純な比較は難しいでしょう。

しかし,いずれにせよ登り坂だと「20km+αしか走れない」という国沢さんの計算は憶測にしか過ぎません。国沢さんが乗っておられるリーフでも「登り坂だと電費がイッキに半分以下になる」ということはないでしょう。

国沢さん自身が書いているように「何度も書いてきた通り電気自動車は未だ育てていかなければならない子供」であるとすれば,自動車評論家としての批評はあったとしても,同じEV乗りとして伸び盛りである子どもたちの足を引っぱることだけは避けてほしいものです。