中日新聞

(滋賀県の)補助は、本年度中に新車新規登録が条件。1台当たり上限75万円で、本年度は10台分の750万円を確保している。

タクシーやレンタカー事業者を対象としているそうですが,EVタクシーは遠距離を走ることができないために需要が絞り込まれつつあり,EVレンタカーも先行している沖縄では費用が割高なこともあってどちらも苦戦しているようです。当初は話題性もあって応募があるかもしれませんが,EVタクシーに乗った人が運転手の方にマイナスイメージを語られるようなことがあれば「低炭素社会を目指して二酸化炭素(CO2)の排出を抑制するために電気自動車への転換」にはプラスに働かないかもしれません。

「電気自動車タクシー」(ECOカーアジア)2011年11月15日
「大震災の発生で雰囲気が一変 EVレンタカーが苦戦」(J-CASTニュース)2011年8月15日

県内の電気自動車は10月の調査で、135台。

このうち1台はうちのです(^O^)

県の担当者は、節電の呼び掛けが続く中、電気自動車普及に事業者から否定的な声があることも認め

「節電」といいながら「電気」を車に使うことには問題があるという意見がありますが,そもそも電力需要で問題なのは,もっとも需要の多いピークをいかに引き下げるかにあります。ですから,この冬であれば電力のピークを迎える朝と夕方から夜にかけて充電しなければ電気自動車が今いわれる「節電」に影響することはありません。ましてや深夜に充電すれば,自宅の電気代が上がる以外になんの問題もないのです。

よくあることですが,この記事を書いている記者や県の担当者は「W(ワット)」と「Wh(ワットアワー)」とを混同していることが考えられます。この辺については,あらためて書きたいと考えています。

月額の電気料金は,電気自動車を使うことによってその分上がりましたから電気料という面では節電になっていませんが,金銭的にはガソリンを電気に代えたことによって2ヶ月半で2万円を節約できたことは電気代以上に大きなものです。

i-MiEV Mグレードの電気代(20000円節約!)(2011年11月05日)