2007年より気になった電気自動車関連のニュースを、コメントとともに書きとめています。記事によっては、時間がたつとリンク切れする場合があります。

2011年にアイミーブMグレードを購入したときに設置した充電コンセントは、商用電力を利用した200Vでした。料金は、関西電力のオール電化住宅「はぴeタイム」ナイトタイム(午後11時~翌日午前7時)で、当時は8円19銭/kWhでその後じょじょに値上がりし、現在は15円37銭/kWhです。(はぴeタイムは新規加入停止)
これをタイマーで午後12時以降に利用して、日々の走行に使っていました。(アイミーブMグレードは電池容量が10.5kWhしかないために、ほとんどゼロから充電しても約4時間で満充電となる)

これでも関西電力の平均的な価格25円/kWhぐらいからすると安い設定ですが、充電の自給自足を目指す身としてはなんとかしたい課題の一つでした。

太陽光発電の100Vで充電 その1 書き直し(2020/01/15)
太陽光発電の100Vで充電 その2 書き直し(2020/01/17)
太陽光発電の100Vで充電 その3 書き直し(2020/01/19)

そこで2019年に自作の太陽光発電を設置し(その4)商用電力に頼らない充電環境を整えたわけですが、ソーラーパネルの設置場所の制約(パネル1.6kW)により100V充電しかできませんでした。

200V(電流値15A)で充電しようとすると電力3000W(パネル3kW)は必要で、それを太陽光が変動する中で安定して、それもバッテリーに負荷をあまりかけずに充電させようとするとパネルは1.5倍の4.5kWないと難しかったからです。

100Vのゆっくり充電でも設置コストを除けば太陽光のみで走っているのですから、十分に自給自足なのですが、駆動用バッテリーの不足分を昼間に充電しなければならないときが月に1度くらいはあります。その場合は高い昼料金(午前12時で28円87銭/kWh)で商用電力から200V充電をおこなってきました。

利用頻度は月に1度くらいで、しかも最大で充電料金は280円ぐらいなのですから、200V設置にかかる数十万円のコストを考えれば、このままでも良かったのですが、200V充電を実現したいという「野望」(スキル・アップ)と200V充電の壁を低くする「ハイブリッド・インバーター」の登場で、ヤフオクに出ていたハイブリッド・インバーターを思わず落としてしまいました。(ゆくゆくはオフグリッドもしたい)

前置き長くなりました。以下の写真が電池庫の中の様子です。
0630バッテリー庫(大)
システムは以下のようになっています。
ハイブリッド・インバーター:SRNE製 ASF48100U200-H
リチウムイオン電池:日産リーフのリユース・バッテリー 約11kWh(借用中)
ソーラーパネル:3.2kW

ハイブリッド・インバーターASF48100U200-Hは、100Vと200Vの両方出力があります。100VはTVやPC・冷蔵庫などの家庭コンセント用です。200Vは既存の200V充電コンセントの線を商用電力から差し替えて電気自動車へ流しています。

また、ASF48100U200-Hは2系統のソーラーパネル入力を持っているのも選んだ理由です。先に書いたように今までの100V充電用パネル1.6kWと後で設置した別の1.6kWは方角がバラバラで、パネルの開放電圧も違うために2系統のソーラーパネル入力は好都合でした。

問題はパネルが発電した電気を直接充電可能な4.5kW以上ないため、リアルタイムでの200V充電ができないことです。しかし、バッテリー貯めた電気から200Vで取り出すことは可能です。
これで100Vの半分の時間で充電できるようになったので快適です。 

国内コンビニエンスストア初Tesla(テスラ)の電気自動車用急速充電設備(スーパーチャージャー)を設置~ファミリーマートは電気自動車用急速充電器 設置店舗数 流通・小売業界No.1~(2023/06/29)

ファミリーマート所沢インター店にスーパーチャージャー4基が設置されたというニュースリリースです。

アメリカでは、テスラの充電器網をフォードやGMも利用することを発表していますから、日本でもファミリーマートのをきっかけにテスラ対応の充電器設置が広がるかもしれません。なぜならファミリーマートは2014年にいち早く「全国500店に急速充電器設置」し始めたコンビニであり、その更新を順次おこなうと表明しているからであり、テスラ充電器の利用実績によっては、2023年度内に全国7カ所まで増やすスーパーチャージャー配置計画を来年度は見直してくるかもしれないからです。

電気自動車用急速充電器 設置店舗数 流通・小売業界No.1 
2023年度約220店の充電器を新型に順次入れ替え~お客さまの利便性向上 充電時間の短縮・充電待ちの解消へ~
(2023/01/23)
Fmtesla02
(画像:ファミリーマート提供) 

軽BEVは実際どのくらい走れるのか、三菱「eKクロスEV」の長距離試乗で検証バッテリー総容量が小さい“ミニBEV”の不安を解消する賢い乗り方【前編】(2023/06/24)井元 康一郎氏

記事は、タイトルのように実際にどのくらい走れるのか検証したものです。

それよりも気になるのが、前回のブログ同様に日産サクラと三菱eKクロスEVの「両モデルの合計生産台数は2022年6月の発売後約1年で5万台を突破」というところです。この記事では「生産台数」としているので、このブログで記載している「販売台数」との差はあるかもしれません。

ここ2ヶ月の販売数は月平均3,000台ほどですから、約1年で突破したという50,000台から約1年後である2023年5月までに実際に販売された合計数の約46,900台を引くと3,100台です。ですから、この5万台は6月におこなわれているであろう「生産台数」も含めた数字だと言われれば納得はできます。
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 念のために軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)から1年を遡り2車の数字を確かめたところ、上の表に間違いはありませんでした。各社が発表した数字を全国軽自動車協会連合会が集計・発表しているのでしょうから、表中の台数が間違いなければ、「軽EVの発売1年での累計販売台数」は46,893台です。

軽EV全盛! でもなぜ日本で販売されるEVは欧州車が多いのか? (2023/06/22)渡辺陽一郎氏

軽EVの売れ行きと共に、日産サクラや三菱eKクロス EVを取り上げる記事が増えており、うれしい限りです。

ただ、この記事の中の「日産サクラは発売1年で累計販売4万台を突破」に引っかかりました。私が毎月おこなっている軽EVの販売集計「軽EVの販売台数 2022年5月〜2023年5月」(2023/06/16)に合わないからです。下の表のように2022年5月の販売開始以来、2023年4月までの1年間で日産サクラは35467台となっています。2023年5月までの最新の集計としても38240台です。ですから四捨五入して4万台と言えなくもありませんが、少なくとも「4万台を突破」とは言えません。
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この集計は全国軽自動車協会連合会 が毎月中旬に発表している統計資料2023年5月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報に基づいており、生産会社の発表との乖離がそれほどあるとも思えません。

どこにこれほどの違いうまれてきたのかと調べてみたら、「軽EV「日産サクラ」の累計が4万2000台に! で、どんな人が買っているの?(2023/03/26)」に原因らしきものを見つけました。その文中に、「サクラの最新の累計販売台数は?」という問いに対して、日産自動車のマーケティングマネージャー・近藤啓子氏は「3月19日時点で約4万2000台です」と答えていたのです。この数字を念頭に「発売1年で累計販売4万台を突破」としているのではないでしょうか?

 上の表からすると3月19日時点での販売台数は、3万5000台よりも少ないと考えられます。

想像ですが、近藤氏は「生産台数」と「販売台数」とを取り違えたのではないでしょうか。年度末の補助金切れで生産はしたけれど販売店止まりで購入者へは届けておらず、軽自動車協会連合会の「販売数」にはカウントされていなかった。それにしても7000台の違いは大きすぎますが。(知らんけど)

 間違いないことは、兄弟車である三菱のと日産のを合わせれば「発売1年で累計販売4万台を突破」しているということです。

各社、2023年5月の販売台数が発表されていたので、まとめました。

2023年5月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)によると、2022年5月からの台数も含めて以下のようになっています。
三菱・日産両車合わせると13ヶ月間で46,893台と5万台に迫ってきました。

三菱eKクロス EVはさらに台数を減らしましたが、三菱系ディーラーではデリカミニの販売に重きを置いていたのかもしれません。(今月より三菱ekの台数はデリカミニとの合計台数で発表されています)今のところ、三菱の充電カード日産に比べお得なので、どんどんアピールしていっても良いと思うのですが。

日産サクラは回復してきました。先日、駅の駐車場で見かけました。よく見る普通の自動車となってきたようです。軽の乗用車部門でベスト12位でした。
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